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2024.01.08

第32回全日本大学女子選手権 1月6日 味の素フィールド西が丘

関カレ王者に2度のリードも惜敗 ア女、大学日本一の夢破れる

第32回全日本大学女子選手権
早大 2-1
0-1
延長前半0-1
延長後半0-0

山梨学院大
【得点】
(早大)7分:千葉梨々花、39分:三谷和華奈
(山梨学院大)19分:伊藤琴音、85分:嶋田華、95分:大住六花

 ア式蹴球部女子(ア女)は6日、2年ぶりに全日本大学女子選手権(インカレ)の決勝戦に臨んだ。7分にFW千葉梨々花(スポ1=東京・十文字)のゴールで幸先よく先制するが、18分に与えたPKのこぼれ球を決められ1-1に。39分にMF三谷和華奈副将(スポ4=東京・十文字)の豪快なゴールでリードし前半を終えたが、後半は主導権を握られる。85分にフリーキック(FK)を直接決められ延長戦に突入すると、95分にまたもFKからクリアボールを狙われ失点。シーソーゲームを制すことができず、悲願のインカレ優勝を目前で逃すこととなった。

 

試合終了後、うなだれるDF後藤若葉主将(スポ4=日テレ・メニーナ)

 2年ぶりとなる決勝の舞台、相手はシーズンの主戦場となる関東大学女子サッカーリーグ(関カレ)の今季優勝校、山梨学院大。ア女は2023シーズンの最後に、今季最強の好敵手と相まみえた。先にスコアを動かしたのはア女。7分に相手陣地でボールを奪うと、MF築地育(スポ3=静岡・常葉大橘)がMF大山愛笑(スポ1=日テレ・東京ヴェルディメニーナ)へ鋭いパスを送る。大山が思い切りよく放ったミドルシュートはクロスバーを直撃し、こぼれたところを千葉が頭で押し込んで1-0とした。しかし19分、GK石田心菜(スポ3=大阪学芸)がパスミスを奪われ、エリア内まで運んだ相手選手のクロスボールが、対峙したDF田頭花菜(スポ3=東京・十文字)の腕に当たり相手のPKに。シュートはポストに当たったがこぼれ球を押し込まれ、試合は振り出しに戻った。その後は拮抗(きっこう)した展開に。26分には相手最終ラインからのシンプルなロングボールで裏を取られるが、後藤がさすがの危機察知でカバーし、エリア侵入を許さない。すると39分、中盤でボールを受けた大山がルックアップから素早く、正確に右サイド裏へ浮き球のパスを送る。走りこんだ三谷が見事なコントロールから迷いなく右足を振り抜くと、このシュートがファーサイドネットに突き刺さり2点目となった。

 

2得点目を決めた三谷と後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)が熱い抱擁をかわす

 2-1で前半を折り返したア女。相手に主導権を握られながらも、連動した守備と最終ラインの好プレーで決定機を作らせない。56分にはCKの流れからカウンターを食らうが、DF夏目歩実(スポ4=宮城・聖和学園)が迅速に駆け戻り対処した。76分には自陣でボールを奪われ強烈なミドルシュートを放たれたが、石田が右手1本で弾き出し難を逃れた。しかし85分、エリア右前で与えたFKを直接決められ2-2にされる。残り約5分耐えられれば、というところでのまさかの失点となった。その後は決定的な勝ち越し弾を狙うべく、ア女が攻勢を強める。86分には左サイドのDF浦部美月副将(スポ4=スフィーダ世田谷FCユース)からパスを受けた千葉がスクリーンし、裏のスペースにスルーパス。走りこんだ大山がネットを揺らしたが、惜しくもオフサイドの判定となった。90分にも浦部が仕掛けたボールを築地が引き取り、右足を振り抜いたが枠の上。結局ゲームは90分で決着がつかず、10分ハーフの延長戦に突入した。

 

ドリブルする大山。大会全試合フル出場、全得点に関わる大車輪の活躍でチームをけん引した

 延長戦に入ると93分、後藤の裏パスに途中出場のMF白井美羽(スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)が飛び出したが、シュートまではいけない。ビッグチャンスを作ることができずに迎えた95分、相手に再びフリーキックを与える。エリア内に落ちたボールを1度はかき出したア女だったが、不十分だったクリアボールを拾われ打たれたシュートが、ブロックに入った後藤の右足にあたりゴールへ。あまりに痛い勝ち越し弾を、最悪のタイミングで食らうことになった。延長後半に入るタイミングでFW生田七彩(スポ2=岡山・作陽)を投入し、反撃に転じたいア女だったが大きなチャンスは作ることができず。スコアは変わらないまま、無情にも試合終了の笛が鳴った。

 

試合終了後、表彰式のメンバー

 目の前に見えていた「日本一」は、伸ばした手をするりと抜け出していった。関カレに引き続き、優勝を山梨学院大に譲ったア女。昨年と同じ無冠で、2023シーズンは幕を閉じる。試合展開を振り返れば、早い段階に得点したことで、皮肉にも後半に攻撃を耐え続ける格好になってしまった。守備強度と運動量の補完のために三谷がベンチに退いたことで、2-2に追いつかれてからの攻撃に迫力が不足した。球際の攻防では負けていなかったが、組織的な守備で繰り返し攻撃の芽を潰され、解決策を見いだせなかった。それでも、三谷のスピードを生かした攻撃は、高く設定された相手の守備ラインの裏を繰り返し突いた。厳しいマークにあいながらも大山がタクトを振るい、MF笠原綺乃(スポ4=横須賀シーガルズJOY)が前後左右の選手をつなぎ、築地が空中・地上で強度をもたらした。守備陣の抜群の読みを生かしたカバーリングは、関カレ&インカレ得点王を含む相手攻撃陣に流れの中での決定的な仕事を許さなかった。試合を分けたのはわずかな差だ。だが、ア女は負けた。それ以上でもそれ以下でもない。

 

 「悔しいけど、みんなの戦う姿をすごく誇りに思う」(後藤主将)。チームは今季、スローガンに『誇闘(こどう)』を掲げた。公式SNSは毎日のように更新され、過密日程となっても少数精鋭で試合に臨む。選抜に選ばれた選手はどのチームでも中心選手となり、主将の後藤は日本の大学から唯一、アジア競技大会を戦う日本代表に選出された。試合会場に向かう際の服装まで気を使い、試合になればどの大学よりも泥臭く。そんな1つひとつの行動に目に見えない『誇り』が体現され、ア女を目にする人、そして進路を考える若い選手たちにもきっと示されていたはずだ。2023シーズン、ア女の旅は終わった。この日のメンバーでシーズンを戦うことは2度とない。だが、この日の悔しさと4年生からの愛を受け取った下級生たちは、きっと強くなる。夢は託された。来季のア女にさらなる期待をしよう。

(記事 大幡拓登、写真 大幡拓登、髙田凜太郎)

 

スターティングイレブン

 

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 石田心菜 スポ3 大阪学芸
DF 夏目歩実 スポ4 宮城・聖和学園
DF ◎3 後藤若葉 スポ4 日テレ・メニーナ
DF 田頭花菜 スポ3 東京・十文字
DF 浦部美月 スポ4 スフィーダ世田谷FCユース
MF 笠原綺乃 スポ4 横須賀シーガルズJOY
MF 三谷和華奈 スポ4 東京・十文字
→82分 27 新井みゆき スポ1 埼玉・浦和レッズレディースユース
MF 10 築地育 スポ3 静岡・常葉大橘
MF 30 大山愛笑 スポ1 日テレ・東京ヴェルディメニーナ
FW 26 千葉梨々花 スポ1 東京・十文字
→延後開始 14 生田七彩 スポ2 岡山・作陽
FW 28 﨑岡由真 スポ1 埼玉・浦和レッズレディースユース
→65分 白井美羽 スポ3 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
◎=ゲームキャプテン
コメント

後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)

――大山選手が後半トップ下のような位置まで上がっていたのは予定通りなのか、だとしたらどのような狙いがあったのか教えてください

 基本的に彼女には自由に関与しながらリズムを作って欲しいというところが試合を通してあります。守備の時に左サイドに入るのでわりかし左にいることが多いんですが、そこから中盤のボールの拾い合いや、マイボールにしたい時間帯で彼女が最前線の選手と関わりあったり左右両方の選手と近かったりという状況が欲しかったので、中に入れたという感じです。

――まだ整理できていないとは思いますが、1年生も多い中で来季に向けて上積みの部分はいかがですか

 今日前線にいた選手は1年生ですが、シーズンの初めの頃は高校3年生で入ってきてフィジカル的にも難しかったんです。それでも技術面や戦術理解の面で非常に優れた選手たちだったので、前期はこちらも辛抱しながら、1年生たち自身も悩みながら、それを3、4年生が支えながらやってきて、後期はそれが身を結んだかたちだったと思います。インカレでも初戦から1年生が躍動してくれたことは、チームとして非常に大きかったと思うので。並んでいる表情を見ても悔しさを噛み締めているこの光景をここからの1年間忘れずに、また来年決勝の舞台で晴らしてくれるんじゃないかと思います。

――この1年間でチームが強くなったと思う部分を教えてください

 昨年の選手たちが抜けて、今年の4年生はどちらかというと後ろの選手が多くて。本当に今年の4年生は懐の深い子たちで、下の子たちをずっと支えながらチームを作り上げてきてくれたと思います。私は緩みそうになったらプッシュをして、疲れてきたら背中を支えたりする役割を果たしただけで、4年生がチームを作ってきてくれたと思います。

――技術面ではいかがですか

 やはり守備の選手が多かったので、相手の特徴を消しながら自分たちの守備から主導権を握ることができるようにというところは、関カレを通して。去年からかたちは見えていた部分ではあるので、そこに自信をもって戦えるように高めてきたという感じです。

――準決勝の前半は相手に押された一方で、今日は前半からアグレッシブに戦うことができていた印象です。いかがですか

 言っていただいた通りで、入りから自分たちのサッカーを展開できたかなと。決勝の舞台で縮み込むことなく、しっかり戦ってくれました。

――1年生の頃からコーチとして、監督として4年間見てきた代だと思います。どんなことを伝えたいですか

 コロナ禍で入学してすぐに大学生活も練習も中々ちゃんとスタートしない、制約の大きな代でした。今日も若葉が、「能登半島地震もあった中でもサッカーができることに感謝しよう」ということが言えるような、その人間力が何よりも素晴らしいことだと思っているので、胸を張って次の進路に進んでもらいたいなと思います。

――以前チーム作りの面で、シーズンを通して右肩上がりになるよう意識されてきたと話されていたかと思います。インカレ準優勝という結果について、そこからの手応えはありますか

 チームの成長具合としてはうまくできた部分があると思いながらも、やはり結果というところでは何か足りなかったんじゃないかと思っているので、もう少し落ち着いたら考えたいと思います。

 

DF後藤若葉主将(スポ4=日テレ・メニーナ)

――少し残念な結果でしたが、試合を振り返ってどんな試合でしたか

 点をとって追いつかれてという感じでシーソーゲームにはなってしまいましたけど、自分たちのやってきたサッカーで点を取ることができたと思います。山学さん(山梨学院大)は勢いがあるというのを分かっていた中で最後に押し負けてしまったのは、やっぱりまだ自分たちの弱さや詰めきれなかったところがあるのかなと思いますが、でも1番熱いサッカーができたのではないかなとは思うので、悔しいですがやりきれたとは思います。

――関カレでも2回対戦して、2敗している相手に今日の試合で上回るには、どういったプランをもっていましたか

 勢いを持って最初から来るというのは分かっていたので、自分たちも受け身にならずに、しっかり入りから入って行こうというプランでした。早い時間帯に点を取ることができたというのはやっぱり良かったですし、、関カレで戦っていた時よりは、1度追いつかれてももう1度引き離せるという自分たちの力はついたのかなと思える部分でした。でもロングボールへの対応や、相手がやることを変えてきたときにもう1個踏ん張ることができなかったところは、もう次は無いですが後輩たちに積み上げてほしいところではあるかなと思います。

――後藤選手個人としては、主将として過ごしたこの1年をどのように振り返りますか

 自分は怪我だったり、ありがたくも代表活動に参加させてもらえたり、なかなかチームのためにチーム内にいることができなくて。本当にみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいだったんですけど、下級生も4年生も、最後は本当にチームのために戦ってくれるチームになって、インカレの4試合の中でも成長していくことができたのを感じることができたので、自分はこのチームを誇りに思っています。

――先ほど後藤監督に聞くと今年の4年生は懐が深くて、1年生が成長してくるのを見守って待って、というようなことを言ってましたがそんな感じでしたか

 自分たちは1年生にものびのびやって欲しいと、いうのは意識していて、シーズンの始まりはそれが逆に緩さにもなってしまった時期もあったんですけど。でも後期にかけて1年生の活躍や、1年生に限らず2、3年生の活躍もありましたし、3年生は責任感もすごく持ってくれて一緒にチームを引っ張ってくれていたので、後輩達には本当に助けられたなという風に思ってます。

――後藤選手はこれから三菱重工浦和レッズレディースに加入します。この4年間をどのように生かしていきますか

 浦和さんには、センターバックになでしこジャパンの選手がいるというのもあって、自分はそこから多くのことを吸収して学びたいです。またそこで試合に出ることができたら、なでしこジャパン入りにもつながってくると思うので、まずはレッズで多くのことを吸収して、1試合でも早く、多く、レッズの勝利に貢献できる選手になりたいというのが1番です。この早稲田では、サッカー選手としてだけじゃなく、人間性というところをすごく成長させてもらえたと思うので、それを今後も感謝の気持ちという部分を絶対に忘れずに、レッズでも頑張っていきたいと思います

――大山愛笑選手(スポ1=日テレ・東京ヴェルディメニーナ)が後藤選手を追いかけて早稲田に入ってきて、今日こうして決勝の舞台に一緒に立ったということに関してはどういうふうに思いますか

 本当に愛笑がなんでそこまで自分のことを慕ってくれているか、自分がメニーナの時に何をしたというわけでもないんですけど、そういう風に思ってあれだけの上手い選手が入ってきてくれたのは本当に嬉しかったです。愛笑は怪我で半年ほぼ一緒にサッカーはできなかったんですけど、最後4試合ここでインカレというピッチで戦えたことはすごく嬉しかったです。一緒に日本一になりたいって言って入ってきてくれて、それでも一緒に日本一をまた取れなかったというのは本当に悔しいけれど、自分たちはこれから先どこかで一緒のチームでいつかできると信じているので、愛笑は早稲田で3年間あって、その中で絶対に日本一になってくれると自分は信じているので、これからは応援したいと思います。

――『誇闘』というのを掲げてきて、1つ結果を出すということは、今後ア女を進路として考える人にとっても誇りを示せる部分だったと思いますが、今日の結果と照らし合わせてどう考えますか

 やっぱり自分は誇りっていう中の1つで、優勝することで強い早稲田を取り戻したいというのがずっとあって。この舞台に立つことも本当に簡単なことじゃなかったし、みんなに支えられてきてここまで来ることができたけど、やはりまだ何かが足りなかったと思います。でも自分達が今日戦う姿勢だったり、全員が最後まで諦めずに戦う姿勢だったりという部分で、早稲田の誇りは全員が本当に持ってくれていたと思うし、今シーズン1年間戦ってきた中で、一人一人が自分自身にも誇りを持って、勝ってこれたかなという風には思うので、(結果は)悔しいけど、みんなの戦う姿はすごく誇りに思います。

――内定会見の時も話されていましたが、アジア選手権に行った時の大学サッカーをあえて選ぶことが今後進路に悩む選手にとっても大きな意味があるのではないか、というところに関しては、今どう感じていますか

 やっぱり最後結果を残して示したかったですけど、この大学4年間の中で色々なことがあって本当に多くの人に支えてもらって、アジア競技大会にも参加させてもらう中で、『早稲田大学の後藤若葉』という名前は、多くの方に知ってもらえたかなという風には思います。最後は良いかたちでは終われなかったですけど、自分がやりたいことはできたのかなと思っています。逆にこれからレッズに行っても、「早稲田出身の」という風に見てもらえるとは思うので、そこは自分自身もこれからも早稲田の誇りというのはしっかり持って、レッズでも戦って行きたいなというふうに思います。

――2年前のインカレ優勝した時のインタビューで、「早稲田を選んで間違いなかった」というふうにおっしゃっていましたが、今どう感じますか

 自分自身は本当に早稲田を選んで良かったなと、そこに悔いはないです。逆に、後輩たちも今回優勝することはできなかったからこそ、これからまだ3年生は次4年生になって、2年生はまだあと2年、1年生はあと3年ある中で、今どう思ってくれているかはわからないですけど、一人ひとりが「早稲田を選んで良かったな」と思えるような、逆にまたこれから進路を選ぶ若い選手たちに、「早稲田に入りたいな」と思ってもらえるようなチームになるように、自分たちはこの1年間後輩たちに伝え続けてきたつもりです。自分自身は本当に早稲田を選んで良かったし、後輩にも今思ってくれてる人がいたら嬉しいですけど、これからの生活の中でそういう風に思っていってもらえれば嬉しいなと思います。

 

DF浦部美月副将(スポ4=スフィーダ世田谷FCユース)

――準優勝になりましたが、今日の試合を振り返っていかがですか

 たらればになるんですが、やられたのはセットプレーからだけで、崩されたわけじゃないというのが本当に悔しいです。でもやっぱりそこも自分たちの詰めの甘さだったのかなと、今振り返って思います。得点も良い崩しもできていた中で、失点してももう1点2点と奪い返せる力があればと思うんですが、自分自身も左サイドのところで中々ゴールに迫り切ることができなかったのは、個人としては課題になったなと思います。

――大会を通してドリブルが効いていたように思いますが、今日のご自身の手応えはいかがですか

 和華奈もそうですが、やはり大阪ラウンドより東京ラウンドの方がサイドのところは抑えられていたなと思います。帝京平成大戦あっての今日で、和華奈とも「サイドでやってやろう」というのは話していたんですが、今日はクロスも上げ切ることはできなかったですし、個人的にはまだまだ足りなかったなと思います。

――前半入りの部分はペースを握っていたと思います。帝京平成大戦と比べていかがですか

 勢いをもって相手ゴールに迫ることはできたので、入りは良かったとは思います。PKを与えてしまった後も全員で切り替えようと話していましたし、和華奈のシュートで追加点を奪うことができて、前半で言えば良い内容だったと思います。

――チームとして敗戦に傾いてしまったポイント、敗因はどこだと思いますか

 あの2失点目、FKが上手かったのもあるんですが、ピッチ内で声を掛け合ってはいたんですが、そこから相手の流れに傾いてしまったのかなと思っています。4年としても1プレイヤーとしても悪い流れは断ち切りたかったんですけど、3失点目も勢いに負けて、立て続けに失点してしまいました。

――インカレの結果も含め、今年1年間どんなチームでしたか

 振り返ったら苦しいシーズンではあったんですけど、それも含めて自分は早稲田で4年間サッカーできて良かったと今感じています。ここまでついてきてくれた仲間にも後輩にも感謝したいですし、だからこそ優勝して終わりたかったんですが、自分自身はこれからサッカー人生がまだ続くので、次のステージでこの悔しさをバネに頑張りたいと思います。

――4年間やってきた同期、そして後輩にどんなことを伝えたいですか

 「ありがとう」でしかないです。今の3年生は全国優勝も初戦敗退も、今日の準優勝も経験しているので、その悔しさも喜びも味わってきていると思います。来年絶対にこの西が丘に戻ってきて、日本一を奪還して欲しいと思っています。本当に、1年間ついてきてくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。

 

MF三谷和華奈副将(スポ4=東京・十文字)

――準優勝になりましたが、120分間振り返っていかがですか

 やっぱり、純粋に悔しいというのが率直な気持ちです。ただチームとしてリーグからここまでくるのに一歩ずつ、でも大きく成長していたのは間違いなかったので、そこに関してはやり切ったという気持ちもあります。来年後輩たちに、頑張って日本一をとってもらいたいです。

――追いつかれた中でのご自身の得点、振り返っていかがですか

 帝京平成大戦で私らしいプレーが中々できなかった中で、監督やらコーチやらに「もっといけるだろ!」みたいに何度も尻を叩かれて。このチームでできるのも最後ですし、このままじゃ卒業できないなと思って試合に臨んだところからつながった1点だったのかなと思います。

――山梨学院大には関カレで2度負けている相手でしたが、試合前にどんなことを考えていましたか

 チームとしての戦術は頭に入れるんですが、私の場合はサイドにどれだけ仕掛けて相手に脅威を与えられるかが仕事だと思っているので。考えすぎるとドリブルに迷いも出ますし、シンプルにやるというのは頭に入れて入りました。

――今日も対策はされていたと思います。1対1の仕掛けについてはどう振り返りますか

 今日の方がむしろ仕掛けやすかったなと思います。準決勝はカバーも2枚いてスピードをもってドリブルすることができなかったんですけど、今日はスピードに乗ったら止めずに行くというのは意識していたので、あまり対策とかは感じなかったなと思います。

――無冠に終わった今シーズンを振り返って、チームとして何が足りなかったと思いますか

 今日の相手を見ていてもそうなんですけど、一歩足が出るとかしんどい時に体を張れるとか、もちろん今日できることは全力でやっていたと思いますが、結果的には2位だったので。特に勝っている時の踏ん張りについては、今季を通して課題感をもっていたので、後輩たちにはもう一つそこを突き詰めてもらいたいと思います。ただ追いつかれてから追いつく力というのは確実についたと思うので、そこは自信にしてやっていって欲しいなと思います。

――高校サッカー時代も主将として、今季も副将としてチームを引っ張ってきましたが、どのようなことを意識してきましたか

 副将ってすごく気を配れて、チームメイトの顔を見ながら行動できて、というのが私の中での理想像だったんです。でも私は結構そういうことができないタイプで、そこに悩み苦しんだこともあって。やっぱり日本一を目指すチームという点では全員で戦うのはもちろん、競争も生まれなきゃいけないし、だけど一人ひとりがチームのために思って戦わないと勝てない、というのは4年間感じてきた中でそのバランスを取ることも難しかったんですけど。基準は日本一をとるというところで、やっぱり緩みとか甘さが出たら練習中に厳しく要求したり練習後に「このままじゃだめだぞ」とチームを締めることは意識していました。

――4年間一緒にやってきた同期と後輩たちにどんなことを伝えたいですか

 まずは「ありがとう」と伝えたいです。でももっともっと高みを目指せると思いますし、今回のこの結果をしっかりと受け止めて成長できる子たちだと思います。私たちも次のステージで必ず生かせることがあると思うので、目を背けずにしっかりと受け止めて次の自分につなげていきたいなと思います。