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2023.11.30

早慶対抗戦 11月25日 東京・講道館

早慶戦、圧巻の連覇達成!南出・渋田が優秀選手賞獲得

 脈々と受け継がれてきた名誉と伝統ある、早慶柔道対抗戦(早慶戦)が柔道の聖地・講道館にて開催された。女子部は不戦勝となり、男子部は20人の勝ち抜き方式で行われた試合。1年生、2年生らが複数抜きの大活躍を見せ、早大のペースで進んだ展開。9人残しの圧巻の結果で慶大を下し、早大は有終の美を飾る形で連覇を果たした。

最優秀選手賞を獲得した先鋒・南出

 不戦勝で勝利となった後に続いた早大男子柔道部。その先陣を切ったのは、先鋒・南出健槙(スポ1=石川・鶴来)。「最初は先鋒が嫌だった」と語った南出選手だが、その言葉とは裏腹に破竹の勢いを見せる。初戦から内股で一本勝ちを収めると、続いて小内刈、背負投と試合の流れを決定付ける一本を放った。4回戦目でも合技を決め、今大会最多となる4人抜きを達成。主将・道下新大(スポ4=東京・国士舘)の強い期待以上の結果を残した。次鋒を務めたのは渋田凱(スポ2=福岡・嘉穂)だ。昨年の早慶戦は中盤以降の出場、打って変わって次鋒となった渋田だが、南出の勢いのまま縦四方固で一本を取った。その後も肩車で技あり、大内刈で一本を収め、3人抜きで試合を終えた。

大内刈りで一本を収めた次鋒・渋田

 引き分けと一負けで試合が一進一退の様相を呈する中で登場したのは、板東新(スポ1=静岡・加藤学園)。試合序盤から積極的な攻撃姿勢を見せた板東、払腰で一本奪う。その後も拮抗した試合の中で合技で一本。続く相手には一本取られ悔しい敗退となったが、初出場で2人抜きとなった。七人目の中島竜生(文構2=東京・早実)も相手を一気に抑え込み、試合開始一分で払腰を決める。二戦目では拮抗した試合展開になるも、好機を逃さずに大内刈で技ありを掴み取った。順調に慶應の駒を削っていく。

熱い応援を送る選手達

  早大優勢の流れは下級生が掴み続けて離さなかった。9人目は長澤篤希(スポ2=静岡学園)、相手のスキを逃さず抑え込み横四方固で一戦目を制した。次に出番を迎えたのは、昨年は先鋒を務め活躍を見せた笠井雄太(スポ2=愛知・桜丘)だ。笠井は試合開始まもなく、卒なく肩車で一本を収め場内を沸かせた。続く2戦目も相手につけいる所を見せず、合技で一本を収める。最後に慶應の主将・都倉を迎え撃ったのは中島瑞貴(スポ3=福岡・西日本短大附)。体格差のある都倉の猛攻を跳ね除け、必死に奮戦した中島瑞。相手は何度も抑え込みを図ったが、それをかわしつつ寝技を仕掛け粘りを見せた。中島瑞は引き分けに持ち込み、早大の優勝が確定した。

相手方主将に奮闘し優勝をもたらした中島瑞

 女子部、男子部共に優勝し、早慶戦連覇を果たした早大柔道部。最優秀選手賞に、4人抜きを果たした南出健槙、優秀選手賞に3人抜きとなった渋田凱が獲得し、ホープの活躍を印象付けた。道下主将も「これからに期待できる結果だった」と安心感をにじませ、次期主将の飯田健介(社3=福岡・南筑)も「来年は更に強いチームになって戻ってくる」と更なる躍進を誓った。4年生の集大成となった早慶戦は、後輩選手の活躍で有終の美を飾った。来季、新体制となる早大柔道部が魅せるこの先の躍動に目が離せない。

圧巻の試合を魅せた早大柔道部

(記事 今村奎太 写真 安齋健、今村奎太、湊紗希)

結果

女子 ○不戦勝

男子 ○9人残し(20人制勝ち抜き方式)

コメント

道下新大主将(スポ4=東京・国士舘)

――大将として試合を見守ることになりましたが、早慶戦全体を振り返ってみていかがですか

 どれだけ良い内容の試合ができるかということを練習の時から後輩には言っていました。その中で、それぞれが自分の仕事をやり切って、流れの良い試合ができたのかなと思います。1年間の最後の試合ということで、今年を象徴するような試合をと思っていましたが、これまであまり試合に出ていなかった南出の活躍が目立ったのが早稲田の層の暑さを象徴していて良かったかなと思います。

――試合で印象に残った後輩や場面等あれば教えてください

 南出は3人は抜くだろうと思っていたのですが、4人目にも勝って、5人目は負けはしましたがいい内容だったのは非常に良かったですし、チームの流れを作った完璧な先鋒だったと思います。渋田は今年はあまり出番がなかったのですが、練習させてもらえない、試合に出させてもらえないという中で腐らずに頑張って、早慶戦という大きな舞台で結果を残した点はこれからに期待できるなと思いました。

――早大での4年間を振り返って、同期への思いも含めていかがですか

 中高時代(国士舘中・高時代)は日本のトップレベルの環境でやってきたので、入学当初は国士舘にいるような人たちとは違う同級生に困惑したりしましたが、慣れてきたら非常に面白く楽しい同期で。自分がケガ等で気持ちが折れそうになった時に続けられたのも、この仲間が1人も欠けることなく続けてきたからこそだと思います。

――次期主将の飯田選手が率いる後輩へのメッセージをお願いします

 今年のチームは自分の判断で自由にやらせていたのですが、どのようなチームにするかというのを新入生が入ってきたタイミングでしっかり早めに決めるというのが大事かなと思っています。飯田は自分のことに一生懸命で良かったのを、これからは練習中からみんなに気を配る必要がありますし、そのことは楽なことではないですが、それができればもっとチームが良くなっていくと思います!

南出健槙(スポ1=石川・鶴来)

――ご自身今大会初出場ですが、どのような気持ちで試合に臨まれましたか

 先鋒としてせめて4人目までは抜けっていうのを先輩に言われて、その気持ちで臨みました。5人目行ったら南出すごいわみたいな(笑)。5人目頑張ろうとしたんですが、ギリギリどうにかダメだったのは残念でした。

――先鋒を任された時はどのような心情だったんでしたか

 今まで大会で先鋒を務めたことがなかったんです。そして、先輩たちも先鋒は他の人でも俺でもいいのかなって思ってたんですけど、色々あって先方になっちゃって。最初は本当に、ちょっと嫌だなっていう感じやプレッシャーがありました。でも試合終わってみると、これからは先鋒しか出来なくなってしまったかもと思ってます(笑)。

――早慶戦振り返ってみていかがでしたか

 会場にいるときは事前にネットで見た時と雰囲気が全然違って、 独特な雰囲気がありましたね。その雰囲気にちょっと飲み込まれそうになったんですけど、後ろで盛り上げてくれる味方たちがいたんので、結構ハッスルしながら試合できたなっていう感じがしました。あとは、道下先輩の気合い入れがうまく響いてやる気になりました。

――引退される4年生への思いは

 短い間だったんですが、すごいフレンドリーな先輩たちが多くて、本当に皆さんにご飯連れてもらったり怖いっていうのはないんですけど、尊敬できる先輩感もありつつまだ身近な感じがあります。リスペクトできる先輩方でした。

――今後に向けた意気込みをお願いします

 まだ学生大会で結果残しきれてないので、どうにか取ってくれた早稲田大学と先輩方に恩返しして、先輩に追いつけるように成績を出していきたいです!

渋田凱(スポ2=福岡・嘉穂)

――ご自身今大会初出場ですが、どのような気持ちで試合に臨まれましたか

 去年が、自分12番目とか3番目の出場で、結構後の方で大将と最後やった形だったんですけど、今年それと打って変わって出番が早かったので緊張しました。自分結構部に迷惑かけちゃってるところがあるので、しっかり勝って道下キャプテンとか4年生の方々には良い手向けになればいいなっていう気持ちがありました。

――試合に向けて作戦などありましたか

 体力をいかに削らずにやるかっていうことを考えてたんですけど、実際試合では、割とギリギリの試合と時間で投げるっていう展開が続いたので、体力的に削られて、目標としてた所までは行けなかったってことは残念でした。

――早慶戦振り返ってみていかがでしたか

 優秀賞を頂いて、それを持っておごる気持ちはないんですけど、それをきっかけにもう1度、私生活から見直して、次は飯田健介キャプテンになるんですけど迷惑をかけないでいこうと思います。あと、公式戦としては東京都学生が1番早いと思うので、それに向けて頑張っていきたいなと思います!

――引退される4年生への思いは

 4年生全体を見て、ご飯や飲みとかも連れて行っていただいてお世話になったっていうのもあるんですがキャプテンにはすごい迷惑をかけたと思います。自分結構人見知りなので仲良くなるまで時間かかるんですけど、先輩たちと仲良くなったらすごい冗談とかも面白くて良い先輩だなと(笑)。4年生の方全員そうでした。いろんな特訓をしていただいたり、とにかくありがたかったです。

――今後に向けた意気込みをお願いします

 この試合は、あくまでお祭りの形式上みたいなものなので抜き戦だとかそうした今までにない今回できた経験から学んで、東京都学生や次に繋がる試合に活かしていけたらいいな、と思ってます!