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2023.11.05

関東大学対抗戦 11月5日 対帝京大 東京・秩父宮ラグビー場

追い上げも届かず 21ー36で帝京大に惜敗

 多くのラグビーファンが足を運んだ秩父宮ラグビー場。早大は昨シーズンの王者・帝京大との一戦に臨んだ。帝京大の先制トライから始まった前半。スクラムで圧倒され得点できず、停滞した展開に。しかし前半終了間際、FB伊藤大祐主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が自陣から仕掛け、最後はNO・8松沼寛治(スポ1=東海大大阪仰星)がトライを挙げ反撃を予感させた。前半と異なり点の取り合いとなった後半。早大はモールやサインプレーで点を重ね一時3点差まで迫るが、残り10分で2本のトライを献上。善戦むなしく、21―36で惜敗した。

 前半4分に試合は動いた。中盤で早大がペナルティーを取られ、自陣に侵入を許す。ディフェンスで相手を裏返すタックルを見せるが、帝京大の激しい縦の攻撃に人数を取られ、最後は大外に展開されトライを許した。その後早大はディフェンスを修正し、強いフィジカルの攻撃も封じ込める。ハイパントで突破されたピンチの場面でSH島本陽太(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が追いつきノックオンを誘い、アタックではFWとBKの連携で守備の規律を乱し、ゴール前まで迫るなど、早大は粘り強く奮闘する。しかし、スクラムで圧倒され、チャンスを生かせないまま30分間の停滞が続いた。37分に再度トライを奪われ、そのまま前半が終わると思われた。しかし、43分に伊藤が自陣からショートパントで果敢に攻め、再び小さく蹴ったボールを松沼が獲得しトライを決める。会場の歓声も最高潮となり、逆転の兆しを見せ7-14で前半を終えた。

自陣からキックを重ね攻撃を仕掛けるFB伊藤

 迎えた後半、早大は先制点を献上したものの、9分に敵陣ゴール前ラインアウトを獲得し、モールから速いテンポでFWを当て前進し、ペナルティーを誘う。もう一度ラインアウトを選択し、次はモールで確実にトライを取り切った。続く15分、相手にペナルティーキックを決められ、両校の差は10点に。そして27分、早大は敵陣ラインアウトを獲得すると、FWをひとつ当て逆サイドに展開。パスを受けたHO佐藤健次(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がディフェンスを突破し、最後はLO村田陣悟(スポ4=京都成章)がタックルされながらボールを左隅のゴールラインに叩きつけた。3点差となり会場を沸かせた早大であったが、33分、40分と立て続けにトライを奪われ最終スコアは、21ー36。追い上げを見せたが、終盤で離され悔しい敗戦となった。

タッチライン際からインゴール左隅へトライを決めたLO村田

 アタックでは精密な連携で帝京大のディフェンスを崩した本試合。「策に溺れないということを意識した」と大田尾竜彦監督(平 16 人卒=佐賀工)が語るように、練習で積み上げてきた地力を感じさせる攻撃を見せた。一方ディフェンスでは「防げるトライ」(FL栗田文介、スポ2=愛知・千種)があり、細かなミスを修正し、点差を埋めることが求められる。次はライバル校、慶大との伝統の一戦だ。洗練された早稲田スタンダードを体現する攻撃で、黒黄の堅守を破れるか。

(記事 原旺太、写真 川上璃々、村上結太)

コメント

大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)

――今日の試合についてコメントをお願いします

 本日は、選手がいい準備をして、いいパフォーマンスをしてくれたと思います。ですが、まだまだやれることもいっぱいありますし、想定内だったところもあるし、そうでないところもあります。収穫のあるゲームだったとは思いますが、この壁を乗り越えないといけないなと改めて考えさせられましたし、やはり勝ちたかったなというのが正直なところです。

――かなりアタックでは手応えがあったと思いますが、本試合はどのようなテーマでしたか

 今日はとにかく策に溺れないということを意識してました。いろんなものを準備しましたが、あくまでも今年1年間自分たちが積み上げてきたものを大事にしようと。その結果、選手たちがいいアタックを体現してくれたのかなと思います。

――選手の入れ替えについて、大幅にポジションチェンジがあったと思いますが、そのあたりについて教えてください

 伊藤のポジションに関してはFB、SOなど彼が一番力を発揮できるところで出させようという思いがあります。あとは、やはりジュニア選手権(関東大学ジュニア選手権)を通して、調子を上げてきてる選手、安恒(直人、スポ4=福岡)だったり久富(連太郎、政経4=島根・石見智翠館)だったり、彼らが自分の力でポジションを取ってきたことによって、いろんな工夫が生まれていって。結果として、自分たちの今1番いい形がこのような結果を生み出したと思います。

――先ほどおっしゃっていた想定内だった点、想定外だった点をそれぞれ教えてください

 ボールを持って、自分たちのやってきたことをしっかり出していけば、ある程度決めることができるという風な印象はありました。想定外は、スクラムに関してです。敵陣22メートルでのスクラム、自陣22メートルでのスクラムでもペナルティーの数というのが、今年の調子だともう少しいけたのかなと思っていました。

FB伊藤大祐主将(スポ4 =神奈川・桐蔭学園)

――今日の試合について コメントをお願いします

 負けて悔しい気持ちがすごくて。2週間それなりにいい準備をしてきましたが、まだまだ僕自身もそうですし、みんながチームとして100%やりきれてないのが正直なところです。そこを自問自答して、仲間にも厳しい指摘をしながらより高みを目指して、もっと選手権で戦えるように頑張りたいと思います。

――アタックついてどういったことを意識しましたか

 あまり深く考えずに、一対一の部分やラグビーの絶対的なところで負けないように意識しました。

――前半から少し狙えるかなという所を狙わないでトライを取りにいった印象がありますが、これはどういったイメージだったのでしょうか

 今日は全て僕にペナルティーのジャッジがあったので、とにかくモールには自信があり、挑戦してみたいなと思いました。3点で刻んでいくという考えもありましたが、帝京大に与えるプレッシャーを考慮して、モールにチャレンジしていこうという感じでした。結果モールで1点取れたのは、チームとしてすごい大きいことだと思います。

――選手権までに修正していきたい点はありますか

 自分たちがボールを持った時に失った数が多かったので、単純に言えばそこかなと思います。それに対するスキルが足りていたかどうか、チームとしてどうだったかをしっかり詰め直していけば怖くないと思います。

――試合を終えての収穫があれば教えてください

 試合が終わったばかりで、まだ整理はついていないですが、帝京大に対する思いというか、今日は本気で勝ちにきたので。チームとしてそういう雰囲気を作り出せたのは、良かったのかなと思います。

FL安恒直人(スポ3=福岡)

――今日の試合は6番としてスタメンで出場されましたが、どういった狙いで6番に選ばれたのか、ご自身の考えを教えてください

 2番の健次(佐藤、スポ3=神奈川・桐蔭学園)と同時にフィールド上でFLとしてプレーし、ゲインラインで前に出続けることを任されて一緒に選ばれたのだと思います。

――今日の試合は相手が去年の王者である帝京大でしたが、自分が力が通用したと思う部分を教えてください

 フィジカルの部分で、タックルで前に出続けられたのは1つの収穫かなと思います。

――本日はMIP(Most Impressive Player)に選出されていましたが、どういった理由から選ばれたと考えるか、選ばれた時の率直な気持ちを教えてください

 正直自分が選ばれると思っていなくて、選ばれた時は驚きました。先ほども言ったように、一つ一つの接点でアタックで前に出続けること、ディフェンスは下に刺さっていくことを徹底したことが評価していただけたと思います。

――逆に本日の試合でうまくいかなかったことはありましたか

 FLはFWの士気を高める精神的な役割のあるポジションですが、副キャプテンの仁さん(永嶋、社4=東福岡)に任せっきりになってしまっているところがあるので、自分としてはFLとしてこのような能力も磨いていかなくてはいけないと思いました。

――この後早慶戦、早明戦と続いていきますが、今日のように6番として出ることと、スタメンで出ることにかける思いなどあれば教えてください

 やるからにはスタメンで出たいという気持ちは常にあります。FLというポジションにはこだわらず、任されたことをやり切れるように頑張っていきたいです。

――最後に早慶戦、早明戦に対する意気込みをお願いします

 どちらも伝統のある一戦ではありますが、変に気負わず自分たちのできることを出し切って頑張りたいと思います。

FL栗田文介(スポ2 =愛知・千種)

――今回復帰戦となりましたが、どんな気持ちで挑まれたか教えてください

 途中から出るからには、インパクトプレーでチームに勢いをもたらせる存在でありたいなと思って、インパクト、フィジカルの部分、コンタクト部分を意識してやりました。

――そのコンタクト部分、本日は目立っていたと思いますが、通用したなという感覚はありましたか

 僕の強みのボールキャリーが帝京大相手でも通用すると感じたので、これからもその強みを伸ばしていきたいです。

――では、逆にうまくいかなかった部分はありますか

 全体として、防げるトライがいくつもあって、際の部分というか、ボールチェイスとか細かい部分を詰めていけばこの点差はもっと埋まると思うので、これからはそこを意識していきたいです。

――今日帝京大と戦ってみた感覚はいかがでしたか

  感覚はかなり良かったです。

――コンディションは今いかがですか

  かなりいい状態で準備できています。

――今後の意気込みをお願いします

  次、早慶戦、早明戦とビッグゲームになってくるのでスタメンで出れるように練習からアピールしていきたいです。

 

関東大学対抗戦 早大 スコア 帝京大 前半 後半 得点 前半 後半 14 14 22 21 合計 36 【得点】▽トライ 松沼、佐藤、村田、▽ゴール 野中(3G) ※得点者は早大のみ記載
後半31分交代→17門脇

後半10分交代→18亀山

後半35分交代→19細川

後半21分交代→20栗田

後半42分交代→23福島

帝京大戦早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
山口 湧太郎 スポ2 神奈川・桐蔭学園
佐藤 健次 スポ3 神奈川・桐蔭学園
川﨑 太雅 スポ4 東福岡
村田 陣悟 スポ4 京都成章
池本 大喜 文構4 東京・早実
安恒 直人 スポ3 福岡
永嶋 仁 社4 東福岡
松沼 寛治 スポ1 東海大大阪仰星
島本 陽太 スポ4 神奈川・桐蔭学園
10 久富 連太郎 政経4 島根・石見智翠館
11 矢崎 由高 スポ1 神奈川・桐蔭学園
12 野中 健吾 スポ2 東海大大阪仰星
13 岡﨑 颯馬 スポ4 長崎北陽台
14 守屋 大誠 政経3 東京・早実
15 ◎伊藤 大祐 スポ4 神奈川・桐蔭学園
リザーブ
16 清水 健伸 スポ1 東京・国学院久我山
17 門脇 浩志 スポ3 神奈川・桐蔭学園
18 亀山 昇太郎 スポ3 茨城・茗溪学園
19 細川 大斗 社4 東京・早実
20 栗田 文介 スポ2 愛知・千種
21 細矢 聖樹 スポ3 国学院栃木
22 吉岡 麟太朗 スポ3 東京・本郷
23 福島 秀法 スポ2 福岡・修猷館
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦監督(平16人卒)
 
関東大学対抗戦Aグループ星取表
  帝京大 明大 早大 慶大 筑波大 立大 青学大 成蹊大
帝京大

11/19 14:00

秩父宮

○36ー21

5T4G1PG

12/2 14:00

秩父宮

10/15 13:00

森エンジニアリング桐生スタジアム

○83‐0

13T9G

○80ー0

12T10G

○117ー5

19T11G

明大

11/19 14:00

秩父宮

12/3 14:00

国立

11/5 14:00

熊谷

○40‐21

6T5G

10/15 13:00

大和

○87‐7

13T11G

○93‐12

15T9G

早大

●21ー36

3T3G

12/3 14:00

国立

11/23 14:00

国立

○38‐35
6T4G

○64ー7
10T7G

○54‐17
8T7G

○70‐7
10T10G

慶大

12/2 14:00

秩父宮

11/5 14:00

熊谷

11/23 14:00

国立

●18ー21

3T1PG

○28ー21

3T2G3PG

○31‐20

4T4G1PG

10/22 13:00

ウエスタンデジタルスタジアムきたかみ

筑波大

10/15 13:00

森エンジニアリング桐生スタジアム

●21‐40

3T3G

●35‐38

5T5G

○21ー18

3T3G

12/2 14:00

熊谷

11/19 14:00

AGF

11/5 11:30

熊谷

立大

●0‐38

熊谷

10/15 13:00

大和

●7-64

1T1G

●21ー28

3T3G

12/2 14:00

熊谷

11/5 11:30

秩父宮

11/19 11:30

AGF

青学大

●0ー80

敷島

●7-87

1T1G

10/14 11:30

セナリオH三郷

●20‐31

2T2T2PG

11/19 14:00

AGF

11/5 11:30

秩父宮

12/2 11:30

熊谷

成蹊大

●5ー117

1T

●12‐93

2T1G

●7‐70

1T1G

10/22 13:00

ウエスタンデジタルスタジアムきたかみ

11/5 11:30

熊谷

11/19 11:30

AGF

12/2 11:30

熊谷

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、国立は国立競技場、熊谷は熊谷ラグビー場、敷島は群馬・アースケア敷島サッカー・ラグビー場、小田原は神奈川・小田原市城山陸上競技場、大和は神奈川・大和スポーツセンター競技場、駒沢は駒沢オリンピック公園陸上競技場、AGFはAGFフィールド。