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2023.10.31

秋季関東大学リーグ戦 10月29日 神奈川・日体大健志台キャンパス米本記念館

優勝を懸けた日体大との一戦を制し、全勝優勝達成!

 秋季関東大学リーグ戦(秋リーグ)最終戦である第11戦は日体大と対戦した。春に達成することができなかった全勝優勝に向けての一戦は熾烈(しれつ)な戦いとなった。第1、第2セットを連取した早大だったが、第3セットは相手のブロックやディグに苦しみセットを失う。第4セットは一進一退の攻防が続き、デュースまでもつれ込む白熱した戦いとなったが、見事セットを取り、セットカウント3―1(25―22、25―23、20―25、28―26)で勝利。秋季リーグで全勝優勝を達成した。

 第1セット序盤からMB麻野堅斗(スポ1=京都・東山)やOP畑虎太郎(スポ2=福井工大福井)、さらにOH水町泰杜主将(スポ4=熊本・鎮西)が立て続けに相手のスパイクをシャットアウトし、4連続得点でリードした。相手のバックアタックをストレートに構えていたリベロ荒尾怜音(スポ4=熊本・鎮西)が上げ、後ろからの難しいトスを水町が打ち切りつなぎの強さを発揮。その後セッター前田凌吾(スポ2=大阪・清風)もブロックポイントを生み出し11―7と序盤は早大が先行した。スパイクミスや相手のサービスエースにより一時逆転を許したものの、MB伊藤吏玖副将(スポ4=東京・駿台学園)のサーブ時に前田がさらに2度相手のスパイクをシャットし5連続得点で再び突き放すと、最後は水町がパイプを決め第1セットを取った。

喜ぶ水町主将(右)と伊藤副将。水町は最優秀選手賞を受賞した

 第2セットはOH山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)のスパイクでの得点からスタート。序盤、相手の3本のサービスエースで3点差となり、これ以上離されたくない場面で伊藤のブロックポイント。相手の勢いを止めにかかるが、サーブの勢いは止まらず8ー13。しかし前田のサーブで相手を崩し、同点まで追い上げる。気迫のつなぎで一進一退の展開となったが、20ー21の場面、相手のサーブがネットインになりフライングでなんとかチャンスボールを返球。相手が万全の攻撃を仕掛けてきたところを麻野がシャットし粘りを見せる。直後、水町のサーブで相手を崩し、チャンスボールが帰ってきたところで麻野のクイックが決まり、ついに前に出る。荒尾の華麗なサーブレシーブから畑が強烈なスパイクを放ったことでセットポイントを握り、最後は相手のサーブミスでこのセットを取り切った。

セッター賞を受賞した前田のバックトス

 迎えた第3セット、サービスエースとブロックで前に出た日体大に終始リードされる展開が続く。畑のスパイクや麻野のブロック、前田のサービスエースなどでブレイクし追いかけるも、日体大のブロックディフェンスとディグにより点差を詰めることができず20ー25でこのセットを落とした。第4 セットは水町のスパイクからスタート。水町、麻野のサービスエースで6ー2と序盤から試合を優位に進めたように思われたが、日体大はブロックアウトやクイックで得点し9ー10と逆転を許す。競った展開が続く中で、山田が自らブロックでタッチをとりすぐにサイドに開いてスパイクを決め、チームを大きく鼓舞した。日体大も3セット目同様ブロックタッチとディグで早大の攻撃に対応し、お互いに全く引けを取らない状態で終盤に突入した。水町、山田の両サイドのスパイクにより一歩前に出て迎えた24ー23の局面。浅野翼(スポ3=宮城・東北)をサーブで投入し勝負をかけるも、日体大はこれを凌ぎ、次のラリーで逆転する。それに対して早大も代わって入った佐藤遥斗(スポ1=東京・駿台学園)がディグでつなぎ、山田がブロックアウトを取って再び前に出る。山田のスパイクでマッチポイントを握ると、最後は水町がブロックでシャットアウトし勝利を決めた。

優勝を決め、喜ぶ選手たち

 これで春リーグ、東日本インカレ、秋リーグの3冠を達成したことになる早大。春リーグに達成することができなかった全勝優勝を達成し、大きな成長を証明した大会期間だったのではないだろうか。「チームとしても個人としてもまだまだ改善点が多い」(伊藤)選手達はまだまだチームを成長させることができると感じているようだ。集大成である1ヶ月後の全日本大学選手権(全カレ)で、去年の雪辱を果たして優勝することを強く願う。

(記事 井口そら、写真 末松花菜)

セットカウント
早大 25-22
25-23
20-25
28-26
日体大
スタメン
アウトサイドヒッター 水町泰杜(スポ4=熊本・鎮西)
アウトサイドヒッター 山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)
ミドルブロッカー 伊藤吏玖(スポ4=東京・駿台学園)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ1=京都・東山)
オポジット 畑虎太郎(スポ2=福井工大福井)
セッター 前田凌吾(スポ2=大阪・清風)
リベロ 荒尾怜音(スポ4=熊本・鎮西)
途中出場
布台駿(社4=東京・早実)
浅野翼(スポ3=宮城・東北)
安食浩士(スポ1=宮城・東北)
佐藤遥斗(スポ1=東京・駿台学園)
菅原啓(教1=山形南)
個人賞
最優秀選手賞 水町泰杜(スポ4=熊本・鎮西)
セッター賞 前田凌吾(スポ2=大阪・清風)
コメント

伊藤吏玖副将(スポ4=東京・駿台学園)

――秋リーグ最後の試合でしたが全体を振り返っていかがでしたか

 個人としてはプレーの不安定さが露呈してしまって、チームに迷惑をかけてしまったことが大きいですね。チームとしては同期だったり下級生が支えてくれたおかげで、なんとか優勝まで持っていけたのかなと思います。チームとしても個人としてもまだまだ改善点が多いですが、全カレに向けていい意味で課題が見つかりましたし、難しい試合も多くて、全カレまでに修正しなければいけない部分だったりとか、こういう試合になるんだなということを経験できたと思います。

――修正していきたい部分は具体的にどのようなことになりますか

 自分たちでミスをはき出してしまう展開が多くて、序盤先行されて追いついて、で結果競り落とす試合だったりとか、前半リードしたのに追いつかれてそのままいかれてしまったりとか、自分たちのミスのはき出しによって相手にゲーム展開を握らせてしまったところが多かったです。全カレではどのチームも完成度を上げてくるので、早稲田が直していかなければいけない部分だと思います。

――現時点で全カレに向けたチームの完成度を100だとするとどれくらいの完成度でしょうか

 自分の体感で言うと7、8割くらいできているのかなと思います。それを目標にしてやっていたので、出来としてはまだまだなところも多いですけど、意識的にできる部分がまだちょっと抜けていたりするので、それを考えるとまだ少し低いのかなと感じます。チームとして、各々が意識するポイントだったり、双方に確認をとって関係性をつくらなければいけないので、そういったところを詰めていければ良い完成度になると思います。

――今日の試合の総評をお願いします

 今日の試合に関しては、優勝か準優勝かということがかかっていた一戦だったので気持ちがこもってましたし、本当に下級生もいいプレーをしてくれて、僕としてはチームメイトに助けられたなって感じてます。みんなパフォーマンスが良くて。後はチームの課題や各々の課題だったりそういうところが出てしまっているのですが、秋リーグを通してあまり良くない試合が多くて、今日は比較的いい試合だったと思います。

――伊藤選手個人として詰めていきたい部分や課題を教えてください

 秋に至ってはクイックの決定率であったり、自分がミスを出してしまう部分がすごく多くて、そこはやっぱりセッターに負担をかけてしまいますし、チームとしても流れを断ち切りたい部分で断ち切れないところがあったのでそこはまず改善しなければいけないなと思います。冷静にブロックができていない部分があって、自分が押されて焦ってしまったので、そこをもっとどんな状況であっても冷静に判断してブロックをしていけるようなプレイヤーになれればなと思います。

――最後に早慶明戦への意気込みをお願いします

 オール早稲田で挑むので、OBの方にも参加していただいているので、そういったつながりを大事にしながらしっかりとバレーボールをすることを意識していきたいと思います。

山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)

――今日全勝での優勝がかかっていましたが、どのようなお気持ちで試合に臨まれましたか

 本当に、4年生で、最後のリーグ戦だったので後悔がないように出し切りたいという気持ちを持って臨みました。肉体的にも精神的にもリーグ最終週ということで、結構極限の状態だったので、その中でどれだけ4年生としての意地を出せるかっていうのと、全カレはもっとストレスがかかると思うのでそれに向けた前哨戦として、全カレをイメージしました。

――実際に試合を振り返ってみていかがでしたか

 にかく自分のプレーが情けないなと思いました。自分自身ディフェンスで貢献するのではなく、点を取るという所でチームに貢献しなきゃいけないのになかなかスパイクが決まらない中で、チームの雰囲気を盛り上げるだとか、そういう所までできなかった。自分的にはチームの雰囲気を盛り上げる役と点を取る役という2つの役があると思ってたんですけどその2つともが出来なかったかなと思って、本当に悔いが残ります。試合には勝ててるんですけど、自分的には多く課題が残った試合でした。本当に後輩とか、泰杜(水町主将、スポ4=熊本・鎮西)や他の同期にも助けられちゃったので、もっと自分が成長して覚悟を持たないとプレーには出ないのかなと思いました。

――チームとして秋季リーグが終わってみて、4冠に向けて何か得られたものはありましたか

 自分たち自身が乗ってるとき、チーム全体がひとつのセットに向かって同じ方向を向いているときは、レシーブもトスもスパイクも本当に良い流れができてて相手を寄せつけない強さが出てると思います。それをもっと精度を上げていく、連続で1~3セットでその状態をキープしたいなと思いましたね。

――山田選手個人としての手応えはいかがですか

 リーグの最初の方とかは状態が良かったのですが、終盤になるにつれてパフォーマンスが自分の中で落ちていっているのが目に見えて分かりました。肉体的にも万全な状態じゃ臨めないという中で気持ちを切り替えて持って行けるかという、課題が今自分の頭の中で残っています。でも攻撃面に関しては自分は色々なところからスパイクを打つので、チームがここ1本欲しいという時とか、レシーブ上げたボールを決め切れるところが増えてきたのでそこは良かったかなと思います。

――インカレに向けて1ヶ月ありますが、何か注力していきたい部分はありますか

 自分的にはもっとスパイク、点を取る部分と、あとまたブロックでも点数が取れるのでそこをもっと頑張りたいと思います。

――最後に早慶明戦に向けて意気込みをお願いします!

 由緒ある試合ということでOBの方とかも来るんですけど、インカレもどんどん近づいているので、その中でものようなメンバーでも早稲田らしさを出せれるように頑張りたいと思います。