メニュー

ERROR

2023.06.24

東日本大学選手権 6月23日 東京・墨田区総合体育館

明大に辛勝! 「勝てる雰囲気作り」が課題として残る/準決勝

 東日本大学選手権、準決勝の相手は明大。クイックへの対応が遅れ、終盤に追いつかれた第1セットをOH水町泰杜主将(スポ4=熊本・鎮西)のサービスエースで取る。以降明大の勢いに押され一進一退の攻防が続いたが、相手のミスにも助けられた。なんとかしのぎ、セットカウント3―1(25-23、25-16、23-25、25-23)で逃げ切った早大は、今年度の二冠をかけて決勝に臨む。

  第1セットは序盤から水町、セッター前田凌吾(スポ2=大阪・清風)にブロックポイントが出るなど良いスタートを切る。また、前田の冷静なトス回しが光り、まんべんなく打たせる形で得点を重ねる。MB麻野堅斗(スポ1=京都・東山)がジャンプフローターサーブながら、リベロからサービスエースを取り16-11とする。大幅にリードして迎えた終盤だが、大きく弾いたとしてもよくつなぎ、コンビを使ってくる明大の猛攻にあう。OP畑虎太郎(スポ2=福井工大福井)のバックアタックや、MB伊藤吏玖副将(スポ4=東京・駿台学園)のクイックで適宜切るものの、ブレイクが出ない。OH山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)が体で上げたレシーブで盛り上がったものの、水町がブロックされ23-23。次の相手のサーブがミスとなり助けられた。最後は水町のサービスエースでこのセットをなんとか取り切った。

水町のサーブ

 続くセットからは佐藤遥斗(スポ1=東京・駿台学園)がスタメン。リベロ荒尾怜音(スポ4=熊本・鎮西)が完璧な形で上げたレシーブを、前田があえてのツー。大胆不敵なプレーを見せた。中盤は麻野のサーブから、相手の伸びたレシーブを佐藤がたたくなど3連続得点で一歩前に出る。山田がブロック上の高い打点、ライトからのバックアタックでストレートに抜き13-9。後半は水町主将を中心に得点し、このセットは流れを一切渡さず25-16で取り切った。

 一転3、4セットは第1セットと同様危ない展開に。3セット目、前田と麻野のライン際へのサービスエースがあり、9―4と先行する。しかし、中盤以降ブロードやパイプ攻撃など、多彩な攻撃を展開する明大に勢いが生まれ、同点のまま後半へ。麻野のクイックがブロックされ21-22。最後は相手に2本のサービスエース。しかもサイドライン一杯に決まり、早大にとっては嫌な形で取られた。流れを引きずりたくない第4セット。序盤からやや先行されつつも、拮抗(きっこう)した展開となる。一進一退の攻防を繰り広げながら、やはり点差がつかず終盤に差し掛かる。ここで頼りになるのはやはりエース。水町と山田のするどいクロススパイクで22-21と一歩前に出る。水町のバックアタックでマッチポイントを握り、25-23で逃げ切った。

麻野クイック

 勝った、とはいえ最後の最後まで明大の雰囲気がよく、押されがちであったことは否めない。これは春季関東大学リーグ戦での中大戦を彷彿とさせた。決勝の相手は、その中大に決まった。押すことがないんだ、と松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)は言葉をこぼす。原点に立ち返ってみれば、チームスローガンは『大胆』だった。新体制の対談の際に、「チャレンジャーという気持ちを忘れずに」「リスクを負ってでも攻める」と水町主将が語っていたこのスローガンを体現すれば、おのずと納得できる結果がついてくるはずだ。

(記事 五十嵐香音、写真 町田知穂)

 

セットカウント
早大 25-23
25-16
23-25
25-23
明大
スタメン
アウトサイドヒッター 水町泰杜(スポ4=熊本・鎮西)
アウトサイドヒッター 山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)
ミドルブロッカー 伊藤吏玖(スポ4=東京・駿台学園)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ1=京都・東山)
オポジット 畑虎太郎(スポ2=福井工大福井)
セッター 前田凌吾(スポ2=大阪・清風)
リベロ 荒尾怜音(スポ4=熊本・鎮西)
リベロ 布台駿(社4=東京・早実)
途中出場
安食浩士(スポ1=宮城・東北)
佐藤遥斗(スポ1=東京・駿台学園)
菅原啓(教1=山形南)
 
コメント

松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)

――東日本インカレを初戦から振り返ってみていかがですか

 実際には3年生以下、3年生と前田が特に練習では本当に頑張っていました。4年生が教育実習に行っていて、戻ってくれば4年生の方が実力的には力があるんですけれども。本来であれば3年生以下のチームで組んでいくところを4年生も含めたスタメンでいくと。僕らが期待したのはそこで4年生がリーダーシップを取って、下手でもそういうことをやってくれたらいいのですが、どうもそこができていないですね。

――3年生以下の力の底上げを感じているのですが、前におっしゃっていた、3年生のリーダシップという点では不安は払しょくされましたか

 上がいないとあれだけできるんだっていうね、今まで先輩たちに頼っていたのか遠慮していたのか。優しい子たちなのでそういう部分では遠慮しないで自分の力を出せば、十分に発揮できるんだとわかったと思います。そういう意味ではチームが底上げできていると思いますね。

――昨日今日と、どうしても4年生が上がってこないという印象があります。監督からはそういったお話をされたのでしょうか

 だらしないと。歴代の先輩を見ても、4年生はチームを支えて自分たちで雰囲気を作ったりするのですが、そういうのがないですね。しばらくいなかったときの自分たちの体のつくり方とか気持ちの作り方とか、今までの4年生とは違う甘さを感じています。

――今日の試合を振り返って内容はいかがでしたか

 明大さんがミスを出してくれたからよかったというだけで、4年生が活躍したというよりかはやはり前田が冷静になれていたし、麻野のブロックがよかったし、畑とかもよかったので。そういう意味ではもう少し4年生が自覚をもってやってもらわないとまずいなという感じですね。

――相手に勢いが出てくると、押され慣れておらず持っていかれてしまうという感じでしょうか

 押すことがないんですよね。しゃべっているのは荒尾だけですから、あとは受ける感じがあって、自分たちから向かっていかないといけないですね。最後の中大戦もそうですが、負けてもわかっていないのではないかなと。非常に厳しい言い方にはなりますが、歴代の4年生と比べると精神的に幼いと思います。

――クイックに苦戦されていた印象ですがどういったお話をされたのですか

 やはり真ん中を止める、ワンタッチしていくということを重点的にやっていたのですが、ちょっと機能しなくなってしまって。つまりこれは、4年生がもう一回修正していくとか、この戦術で行くということをしっかり話し合っていないんですよね。その辺でゲームを作れなかったのが自分たちのペースに持ってこられなかったのではないかと思います。

――決勝に向けて必要なこと

 まずは自分たちの力を全部出すということをやってきているのですが、それが全然できていないので、それだけやってもらえれば。結果はわかりませんけれども、その分だけ大事にやってもらいたいです。

伊藤吏玖(スポ4=東京・駿台学園)

――今日の試合内容をチームとして振り返っていただけますか

 1セット目は結局泰杜のサーブで持って行ったので、試合内容は全体として全然よくなかったと思います。相手のミスに救われたという感じです。

――クイックに苦戦されてた印象がありますが、ミドルブロッカーを中心にディフェンス面は何を意識するように話していましたか

 基本的にはリードブロックなので見てから跳ぶことを徹底してやっているので、例えば跳ぶ位置とかどちらを開けて、レシーバーはどこに入るのかということを徹底するのですが、今日の試合はそれが全然統一されていなくて。ばたばたしてしまっていたから、全然ブレイクも重ねられていないなと。

――対談(近日公開予定)で体重が増えたとおっしゃっていましたが、初戦からそのような動きの重さは感じないのですがご自身では

 結構体感的には重かったですが、試合勘、試合の感覚としては悪くないです。チームとしての完成度は良くないですね。ただ今日に関していえば、個人のスキル的に悪かったです。

――初戦、2戦目など非常に強烈なクイックが決まっていました。今日は一転、少し合わないような場面も見られました

 打数も多かったので合わないこともありましたが、ある程度の決定率を保っていました。そこが落ちちゃうと試合展開として最悪になってしまうので、そこがある程度維持できたからギリギリという感じです。

――監督から厳しいお言葉もありましたが、どのように感じていますか

 本当に言っていることが間違いないです。試合の雰囲気が最初の方上がっていましたが最後は下がっていて、声も出ていなくて。相手のやりたいようにやらせて、相手のミス待ちのような「相手がミスしてくれるんだろうな」みたいな雰囲気が出ていたので、それに関しては自分たちの試合の雰囲気づくりが悪かったと思います。4年生がずっと抜けていた中でチームを作っていて、自分たち4年生がしっかりフォローしてチームを作ろうという雰囲気を作らないと、下級生もやりづらいと思いますし、控えの選手たちともどうしたらいいかわからないと思うので、そこをしっかりまず自分たちが提示してあげないといけないと思いました。

――決勝に向けて意気込み

 どこが来るかわからないですが、まずどこが来ても自分たちがやらなければいけないことを徹底してやって、それでなおかついい雰囲気で勝ちたいです。

麻野堅斗(スポ1=京都・東山)

――東日本インカレの前に、代表合宿でチームを離れていましたが、そこでの収穫や刺激を受けたことはありますか

 自分は1年前の代表合宿にも参加して、その時は石川祐希さんや高橋藍さんはいなかったのですが、今回はいたので、チームの雰囲気もいいし、楽しくバレーボールをしている中で、プレーを見て学べることは多かったです。

――今日の試合をチームとして振り返ってみていかがですか

 この東日本インカレは1セット目の出だしというところでいいスタートが切れていないので、今日はそこを意識して取り組んだのですが、やはり出だしがなかなかうまく行きませんでした。相手の勢いに押されて、自分たちが受け身になった状態で攻められていないケースも多かったので、明日はそこを受け身ではなく、攻められるようにしたいです。

――今日は2本のサービスエースがありましたが、狙い通りという感じでしょうか

 そうですね。狙う選手はチームとしてあるのですが、自分はフローターなので、ジャンプサーブ陣にちゃんと攻めてもらえるように、自分はミスしないようにサーブを打っていました。結果的にエースになったので良かったと思います。

――昨日の試合からブロックポイントが多数出ています。今日も特にブロックが良かったように感じますが、振り返っていかがですか

 代表に行って、コンディション的にも安定しましたし、そこからの東日本インカレということで横のスピードや手の出し方という面で今はコンディションがいいので、それがブロックにつながったのだと思います。

――チームとしてクイックに苦戦している印象でした。振り返っていかがですか

 相手のマークが自分たちのミドル陣に2枚付いたり、後ろのディフェンスに取られるケースが多かったです。そこは自分たちが長いコースで打てたらよかったな、と反省している部分です。

――決勝に向けての意気込みをお願いします

 今日はあまり雰囲気が良くなかったので、今日のことはしっかりと切り替えて、明日の決勝を楽しみたいです。