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2023.06.11

全日本選手権 5月18~21日 東京・海の森水上競技場

全日本の舞台で2つのメダルを獲得!

 5月18日~21日にかけて、ローイング競技の国内最高峰の大会である全日本選手権が開催された。早大からは、9クルーが出場し、決勝Aに進んだのは、女子ダブルスカル、女子エイト、女子ペア、男子フォア、男子エイトの5クルー。最終的に女子ダブルスカルが2位、女子エイトが3位でメダルを獲得した。

 女子ダブルスカルは、武井愛奈(スポ4=長野・諏訪清陵)と猪野日向子(スポ3=岐阜・加茂)が出場。昨年の全日本選手権女子軽量級ダブルスカルで2位に輝いた2人が優勝を果たすべく再びクルーを結成した。中盤の粘りには自信を持っていた2人だが、「思ったよりも他のチームがスタートに懸けてきていた」(武田)と振り返るように、序盤にできてしまった差を最後までカバーすることができずに惜しくも2位に終わった。女子エイトは、4年生全員に下級生3人を加えた布陣で臨んだ。「スタートで逃げ切りをしよう」(仙田早紀、文3=埼玉・浦和一女)というプランだったが、思うようなスタートが切れず、中盤以降徐々に上位2チームに差を離され、3位でゴールした。女子ペアには、吉田紗英(商2=埼玉・早大本庄)と村田友佳(スポ2=東京・隅田川)が出場し、惜しくもメダルには届かず4位に終わった。

喜びを分かち合う女子ダブルスカルの2人

 男子フォアは、村岡浩旗副将(文構4=東京・早稲田)らが出場した。5位という結果となり、村田副将は「現状としては自分たちの力を出し切れた妥当な順位」と振り返ったが、「今日の悔しさと課題を忘れずにインカレ(全日本大学選手権)ではもっといい順位を見せられると思います」とインカレでの雪辱を誓った。大会最終日の最後のレースとなったのは男子エイト。実業団4チームに、早大と日大を加えた6チームにより決勝は行われた。早大は、スタートから後れを取ると、最後までメダル争いには食い込むことができずに5位に。青木洋樹主将(スポ4=東京・成立学園)が、「できていないことづくしでレースプランどうこうという話ではない」と言うように、課題が浮き彫りとなったレースであった。

決勝後に悔しさをにじませる男子エイト

 早慶レガッタ、全日本選手権を終え、主要な大会としてはインカレを残すのみとなった。「今回得たものを後輩や他のクルーにつなげていきたい」(加藤沙也花女子主将、スポ4=愛知・猿投農林)と意気込むように、今大会で得た収穫と見つかった課題を生かし、「学生日本一」のタイトルをつかみたい。

(記事、写真 齋藤汰朗)

※掲載が遅れてしまい申し訳ありません

結果

女子ダブルスカル 2位

S武井愛奈(スポ4=長野・諏訪清陵) B猪野日向子(スポ3=岐阜・加茂)

 

女子エイト 3位

C仙田早紀(文3=埼玉・浦和一女) S加藤沙也花(スポ4=愛知・猿投農林) 7郡磨璃(スポ4=東京・文教学院大女) 6加藤真奈(スポ2=静岡・浜松西) 5横田沙弥(スポ2=岐阜・加茂) 4田中沙貴(スポ4=埼玉・早大本庄) 3武井愛奈(スポ4=長野・諏訪清陵) 2桐原初菜(文構4=早稲田佐賀) B長谷川理実(政経4=東京・早実)

 

女子ペア 4位

S吉田紗英(商2=埼玉・早大本庄) B村田友佳(スポ2=東京・隅田川)

 

男子フォア 5位

S丸山渓太(スポ3=神奈川・逗子開成) 3村岡浩旗(文構4=東京・早稲田) 2原田燿輔(スポ2=静岡・浜松北) B滿園修吾(スポ2=福岡・東筑)

 

男子エイト 5位

C前田蓮(文2=東京・早実) S岡山凛之(スポ2=愛媛・松山東) 7松並大智(基理3=静岡・沼津東) 6青木洋樹(スポ4=東京・成立学園) 5小山知起(創理2=東京・早実) 4中舛蒼士(社3=東京・早大学院) 3川上拓海(スポ1=愛媛・今治北) 2遠矢陸人(スポ3=熊本学園大付) B上路達也(基理3=東京・世田谷学園)

 

女子軽量級ダブルスカル 8位

S岡山心奈(スポ1=東京・小松川) B矢野文愛(国教2=東京・早実)

 

女子クォドルプル 9位

S緒方美奈(スポ1=熊本学園大付) 3吉川真矢(創理2=東京・早実) 2藤倉望妃(スポ1=栃木・佐野) B近藤果凛(スポ1=東京・小松川)

 

男子舵手付きフォア 12位

C片倉潤樹(法4=早稲田佐賀) S榎本拓海(商3=東京・早大学院) 3沢目真直(スポ2=東京・江北) 2瀬口篤優(社4=東京・早実) B谷口俊之輔(政経3=東京・早大学院)

 

男子クォドルプル 16位

S亀田純一郎(スポ2=東京・小松川) 3沢木優介(スポ3=青森) 2樊 経緯(経M2=米国・バージニア大) B佐竹伶文(国教4=東京・国際基督教大)

 

コメント

女子ダブルスカル 武井愛奈(スポ4=長野・諏訪清陵)×猪野日向子(スポ3=岐阜・加茂)

――2位という結果を受けて今の心境を教えてください

武田 一番は優勝したかったので悔しいというのがあるのですが、出し切って悔いのないレースができていたので複雑な感情です。今までにないレースができたけれど、優勝はしたかったなといううれしさと悔しさが半々くらいです。

猪野 優勝を二人で取ろうと話していたのですが、やり切ったけれど負けたので悔しいです。

――決勝はどんなレースプランで臨みましたか

武田 予選の時に今回優勝した戸田中央総合病院と当たっていて、コンスタントという500~1500(メートル)の間でしっかり詰めてラストで抜き去るという展開が成功したので、コンスタントの粘りは二人で自信をもって落ち着いて決勝でもしていこうということでレースに臨みました。

――決勝のレースを振り返っていかがですか

猪野 昨日ラフコンディションで波が荒れていて、風にあおられてしまって自分たちの思うようなレースができなかったので、それを改善するために細かい部分だけを考えて漕げたのがいいスピードにつながったので、そこは良かったです。

武田 思ったよりも他のチームがスタートに懸けてきていて、スタートで返せるだろうという差ともうだめだろうという差があるのですが、今日は700メートルぐらいにある橋を過ぎてパッと見た時に思ったより離されてしまっていたので、落ち着いてコンスタントで伸ばすところは良かったけど、もう少しスタート長く攻めておかないといけなかったんだなと思いました。学生相手だったらしっかり(中盤以降に)伸ばし切ることで勝てていたとしても、社会人はレース経験も人生経験もあるので、スタートでこんなに懸けてくるんだなと痛感しました。自分自身は4年なので全日本(全日本選手権)はもう出ないのですが、インカレの時に後輩に還元したりだとか、猪野は来年もあるので、来年の糧にしてもらえればいいのかなと思いました。

――インカレへ向けての意気込みをお願いします

武田 王座奪還です!

猪野 去年と同じように先輩(武田)と組ませてもらってリベンジに挑めたことがすごい幸せです。まだ改善できるところがあるので、インカレも一緒に乗れるかまだ分かりませんが、一緒に乗って、総合優勝したいです。

武田 去年の全日本で準優勝だった悔しさから今年リベンジのために再びダブルを組んだのですが、猪野と組むといつもすごくいいレースができるし、練習もすごく楽しくできるので、私の引退試合でもあるインカレでは猪野と二人でクルーのベースとなりつつ、私が狙っているのは4人乗りで王座奪還することです。私が2年の時から早稲田の4人乗り種目の王座は途絶えてしまっているので、引退の年に王座を奪還して有終の美を飾りたいなと思います。

 

女子エイト 加藤沙也花女子主将(スポ4=愛知・猿投農林)×仙田早紀(文3=埼玉・浦和一女)

――3位という結果を振り返って今の心境を教えてください

加藤沙 悔しいですが、予備レースがあまりうまくいかなかったので、その点を改善して自分たちの漕ぎたい漕ぎをできたのは良かったかなと思います。

仙田 同じように悔しい気持ちはあるのですが、予備レースの時の漕ぎでこの結果だったというよりは、予備レースからの改善ができてこの結果だったということで、この2日間でできることはできたのかなと思います。

――予備レースを踏まえて、具体的にはどのような修正を加えて決勝に臨みましたか

加藤沙 戸田に比べて荒れるコースなので、いつも通り漕いでいてもちょっとしたことでミスにつながってしまうのですが、そのミスオールが多かったのでとにかく落ち着いて漕ぐということです。レース展開では650(メートル)で橋があるので、そこまではスタートスパートでスパートをかけ続けるということを変えました。

仙田 予備レースでは自分が忘れ物をしてバタバタしてしまったので、準備をしっかりしたことと、あとは声や入れてほしいコールを漕手のみんなが出してくれたので、それを生かしながらレースをしました。

――決勝の良かった点、反省点を教えてください

加藤沙 良かった点としては、全体的にまとまりはあって漕げたのかなというのと、予備レースよりミスも少なく自分たちがやりたいようにレース展開をもっていけたのは良かったのかなと思います。最終的にはフィジカルの差で、逆風が強い中で漕ぐというところが慣れていなかったりしたので、インカレでは順風でも逆風でも漕げるようなフィジカルやメンタル、技術を付けたいなと思います。

仙田 良かった点は、加藤さんも言ったようにまとまりがあったことです。予備レースの時はみんなが上げるタイミングなどもバラバラになってしまったのですが、今日は事前に決めていたり、アドリブで入ったりした相手に仕掛けるコールにしっかり反応できたことが良かったかなと思います。反省点としては、予備レースがスタートで先に出てそこから追い付かれてしまう展開だったので、今日もスタートで逃げ切りをしようとしていたのですが、今日はスタートが逆にうまくいかなくて、出られてしまってそのまま追い付けないということだったので、どんなコンディションや日によっても「スタートはいつも得意」などの安定性をインカレに向けて付けていきたいと思います。

――最後にインカレへ向けて意気込みを教えてください

加藤沙 今回このクルーは4年生が全員乗っていて上級生が多かったのですが、それが分かれた時に今回出たラフコンディションに対する対応などを他のクルーでも生かしていって、全クルーがインカレで勝てるように今回得たものを後輩や他のクルーにつなげていきたいと思います。

仙田 エイトでインカレに出ることはないのですが、今回この9人で乗った中で得た技術やバランスの取り方などをインカレに生かすとともに、このエイトには私を含めて下級生が3人乗っていたので、今年のリベンジを来年果たせるように今から頑張っていきます。

 

男子フォア 村岡浩旗副将(文構4=東京・早稲田)×丸山渓太(スポ3=神奈川・逗子開成)×原田燿輔(スポ2=静岡・浜松北)

――5位という結果を振り返って

村岡 現状としては自分たちの力を出し切れた妥当な順位かなという感じですが、満足はしていなくて、他の艇と比べてまだ足りない部分が分かったので、これをインカレにつなげていければと思います。

原田 京都大学に勝って5位以上を最低限の目標にしていたので、運が良かったという部分が多いのですが、勝てたのがクルーの集大成として結果を残せて良かったと思います。

丸山 早慶戦に引き続き一番前で漕ぐストロークというポジションをやらせてもらって、早慶戦では課題が残る感じで自分の中で思うようなリズムを刻めないことが多かったのですが、今回の全日本の4レースを通しては練習の中からでも思い描くようなリズムを刻めていたので、僕自身では向上した点があったので良かったです。

――決勝での良かった点と反省点を教えてください

村岡 自分たちが狙っていた軽さを出すことやキャッチを入れることなどの技術的なことは及第点だと思います。悪かった点は特殊な海の森の環境にまだ対応し切れていないということで、インカレに向けて克服していかなければいけないところだと思いました。

――インカレに向けて意気込みを教えてください

村岡 このクルーとしてはすごい伸びてインカレでもこのまま着実に積み重ねていけば金メダルも狙えなくはないので、今日の悔しさと課題を忘れずにインカレではもっといい順位を見せられると思います。

 

男子エイト 青木洋樹主将(スポ4=東京・成立学園)

――5位という結果を振り返って

 全日本の目標として日大とどれだけ差があるのか、どれだけ食らいついて行けるのかを確かめたかったのですが、そもそも決勝で並べて勝負ができていない、スタートから置いていかれてそのまま離されていってというところで、まだまだスピードが足りないというのが見えました。

――プラン通りいかなかったのか、それともある程度自分たちの力を出し切った上での結果だったのでしょうか

 練習ではたまにいいのが出るくらいでそれをレースで出せていない。スタートでしっかり500(メートル)まで付いて行くようなスタートをしたかったのですが、それもできていないし、できていないことづくしでレースプランどうこうという話ではないです。

――主将として今大会の早大全体の結果を振り返ると

 男子はエイトと舵手なしフォアが決勝に行って、それで他大との大きな差が見えたので、まずはAファイナルに出られたことは自信として、そこからどうすれば日本一になれるかというのを見直していかないといけないと思います。エイトのメンバーは力はあるのですが、船を進めるという能力が足りないので、そこを見直していくしかないと思います。女子はメダルを獲得し、さすがの強さを見せていると思うので、そのままインカレに向かって頑張っていければいいと思います。

――改めてインカレへの意気込みをお願いします

 男子エイトで2015年ぶりの優勝を目指していて、女子は総合優勝を目指していると思います。日本一になるにはどうすればいいのかを日々考えながら、パワーは劣っていないので、船を進めるということを突き詰めていくしかないと思います。