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2023.05.21

春季関東大学リーグ戦 5月20日 神奈川・慶大日吉記念館

終盤追い上げられるも、デュースに持ち込ませず東海大に勝利!

 春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)第10戦は東海大との対戦。第1セットは圧倒的な攻撃力で奪取した。以降、細かいミスが出はじめたが、大きく崩れないのが今年の早大。第3セットは24―23まで追い上げられたものの、デュースには持ち込ませず逃げ切り、セットカウント3―0(25―19、25―21、25―23)で勝利した。

 第1セットは、セッター前田凌吾(スポ2=大阪・清風)が幕開けからクイックを使う大胆なセットアップを見せた。MB麻野堅斗(スポ1=京都・東山)をおとりとしたOH水町泰杜主将(スポ4=熊本・鎮西)のライトスパイクなど、多彩な攻撃で相手に的を絞らせない。前田の片手でのディグから、OP畑虎太郎(スポ2=福井工大福井)がセットし水町が決めるなど、崩された際にも冷静な対応を見せる。一方守備面も好調で、水町・麻野やMB伊藤吏玖副将(スポ4=東京・駿台学園)のブロックポイントが相次いで出た。OH山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)のサービスエースが出た時点で15-8と圧倒。その後は前田のツーアタックや、ミドル陣のクイック、畑の軟打などで点を重ねる。強引にはいかずに着実にサイドアウトを取り、25-19でセットを先取した。

構える麻野。ブロックだけでなく、味方のカバーなどつなぎでも守備に貢献している

 第2セットは、序盤から双方にサーブミスなどが多く出て、勢いが停滞する時間が続いた。それでも、伊藤吏玖のサーブから5連続得点し、12-10と一歩前に抜け出した。ブロックでワンタッチを取りながら、両エースを中心にトランジションアタックを展開する流れも見られた。 後半には、水町が緩急あるスパイクで相手を翻弄(ほんろう)する。この水町のサービスエースでセットポイントを獲得すると、最後は山田が決めて25-21。

水町主将のフェイクトス

 続くセットは、リベロ布台駿(社4=東京・早実)が2本連続で相手の強打を拾う好守備を魅せた。山田が何度もスパイクに跳び、タッチアウトを取らせてこのラリーをものにする。伊藤のサーブがネットインでエースとなり、9―4でタイムアウトを取らせた。この後、早大のアタックミスなどが複数出て拮抗(きっこう)した展開となったが、山田が躍動し流れを渡さず。鋭いクロススパイクに対し相手がはじいた球は2階席にまで及び、暗雲を切り裂いた。終盤、水町のスパイクがブロックされるなど、相手の3連続得点で24―23まで迫られたが、一旦タイムアウトを取り、最後はリベロ荒尾怜音(スポ4=熊本・鎮西)のレシーブから水町がクロスに決めきって決勝点とした。

 「2セット目と3セット目は点差がついても終盤、追いつかれてしまうことがあったので、チームとしてはあまりよくなかった」と伊藤が振り返ったように、圧倒していた1セットから一転、ミスが多く見られた場面もあった。しかし、そのような状況でも4年生を中心に声掛けをし、デュースにも持ち込ませず勝ちきった。明日はいよいよ最終戦。今までの勝率によりすでに早大の優勝は確定したが、今まで通り「しっかり自分たちがやることを明確に」(伊藤)、納得がいく形で春季リー戦を終えたいところだ。

チームを鼓舞する滝谷照(スポ3=宮崎・日南振徳)、安田治輝(商3=新潟一)

(記事 五十嵐香音、写真 飯田諒)

 

セットカウント
早大 25-19
25-21
25-23
東海大
スタメン
アウトサイドヒッター 水町泰杜(スポ4=熊本・鎮西)
アウトサイドヒッター 山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)
ミドルブロッカー 伊藤吏玖(スポ4=東京・駿台学園)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ1=京都・東山)
オポジット 畑虎太郎(スポ2=福井工大福井)
セッター 前田凌吾(スポ2=大阪・清風)
リベロ 荒尾怜音(スポ4=熊本・鎮西)
リベロ 布台駿(社4=東京・早実)
途中出場
安食浩士(スポ1=宮城・東北)
佐藤遥斗(スポ1=東京・駿台学園)
布台聖(スポ1=東京・駿台学園)
コメント

伊藤吏玖副将(スポ4=東京・駿台学園)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 1セット目は点差をキープしながら有利な展開を作り出せたと思います。ただ、2セット目と3セット目は点差がついても終盤、追いつかれてしまうことがあったので、チームとしてはあまりよくなかったです。

――後半に連れて点を取られやすくなったことに対して原因は、考えていらっしゃいますか

 点差がついて気のゆるみや細かいミスが出てしまうことが原因なのかなと思います。明日はしっかり最後まで気を引き締めていきたいです。

――追い上げられても崩れないために、意識されていることはありますか

 追い上げられても自分たちのやることをしっかりしようとチームで掲げています。また、上級生として仲間や調子が良くない後輩を鼓舞することを意識しています。

――現在(5月7日のデータ)スパイク効果率がリーグで2位と絶好調ですが、そこについてはいかがですか

 (スパイクが)決まってはいるのですけど、それでも2セット目はあんまり決まらなかったので、まだまだ波があります。安定したリズムが作り出せていないのでそこはまだ課題なのかなと思います。自分の中で調子が良いという評価がなくて。決まってはいるのでそこの最低ラインを下回らないようにするのと、決めなきゃいけないラインをセットごとに安定して作り出せるようにしたいです。

――布台選手(駿、社4=東京・早実)が、「ブロックがいいから自分が良く見える」と仰っていました。ブロックのときに意識されていることはありますか

 ブロックは後ろのレシーブがあってこそのディフェンスなので。まずはディフェンスの邪魔をしないようにということと、早稲田としては形を綺麗に見せることで、レシーバーの位置取りをしやすくすることを心がけています。

――ブロックの完成度は何パーセントですか

 体感的には練習の時にそこまで戦術的なことをやっていないので、50パーセントもいっていないと思います。

――100パーセントに近づけるために、修正できる点はありますか

 飛ぶタイミングや出し方とか位置取りとか、そこら辺をまだまだ修正できると思います。まだ春なので、4年生としてもブロックについて細かいところは求めていないです。ただ、基本的なところを修正したらもっとうまくいくと思います。

――最終戦に向けて意気込みをお願いします

 10戦やって、いい雰囲気でここまできていると思います。相手はいるのですけど、明日もしっかり自分たちがやることを明確にやっていきたいです。