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2023.04.26

第4回日本学生フェンシング・カップ 駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場 4月21日~23日

蓮井が6位、田中と佐藤も大健闘し全日本選手権の出場権獲得!

 21日に開幕した日本学生フェンシング・カップ。2日目には女子エペと男子サーブルの試合が行われた。女子エペでは蓮井陽菜(スポ4=香川・高松北)が2度の接戦をものにしベスト8入りを果たす。男子サーブルは、田中智也(商3=千葉・東葛飾)が予選プールを3位通過し、その勢いのまま決勝トーナメントでも勝ちを重ねて9位に。また佐藤悠雅(人科2=福岡・西南学院)は21位。ベスト4入りを目指していた両選手にとって悔しい結果となったが、ともに全日本選手権(全日本)の出場権を獲得し、さらなる高みを目指す準備は整えた。

何度も接戦を制し6位となった女子エペのエース・蓮井

☆女子エペ

 女子エペには蓮井、柴田華(スポ4=神奈川・横須賀大津)、池田佳央理(社1=岡山大安寺中教)の3名が出場。柴田と池田は予選で思うような結果を残せず、わずかな差で決勝トーナメントへの進出を逃した。

 一方蓮井は予選を4勝1敗で通過し、トーナメントの1回戦は不戦勝で2回戦に臨んだ。ただこの日は「相手の動きを見すぎたり、(相手との)距離が遠くて合わなかったり。自分のやりたいことができなかった」と自分のペースで試合を進められず、本来苦戦しないはずの相手に接戦を強いられる。2回戦、試合は11-11で時間切れとなり、勝負は一本勝負に持ち込まれた。しかしここで1本を取り切ることができるのが蓮井の強さだ。「相手に合わせすぎて失点してしまった部分があったので」と、最後は自分から攻撃をしかけ一本勝負を制した。3回戦も同じように拮抗(きっこう)した展開が続いたが、終盤にシングルのポイントを奪って9-8と相手を上回る。その後同時突きで10-9と互いに点が入るが、そこで時間切れとなり蓮井に軍配が上がった。こうして迎えた準々決勝で対戦したのは、予選を1位通過した吉田ひなた(専大)。優勢な吉田に蓮井が食らいつくようなかたちで試合は進み、10-14と相手が1本取れば負けが決まる状況に。しかしここで蓮井は、「相手を出させて我慢して、攻めつつ出させるということを意識」し連続ポイントを重ねた。ただその反撃はわずかに及ばず。蓮井は13-15で敗戦を喫し、6位で大会を終えた。

9位でも「納得いってません」と話すほど急成長を遂げた田中

☆男子サーブル

 男子サーブルに出場した田中と佐藤はそれぞれ3位と17位という好成績で予選プールを通過。勢いそのままに揃って1回戦を突破した。田中は2回戦でも勝利を収め、全体9位。佐藤は2回戦で敗れるも全体21位となり、2人は全日本選手権出場の権利を獲得した。

 田中は凄まじい成長を見せた。「自分から仕掛けるスタイル」をとったと話すように、積極的に強いアタックを仕掛ける場面が目立ったほか、相手の攻撃を冷静にかわしつつ、長いリーチを生かして肩の辺りを狙う戦略がハマった田中。予選プールでは相手の攻撃を寄せ付けず2位で通過し、決勝トーナメントの1、2回戦ともに序盤から連続ポイントを奪う安定感抜群の試合運びを見せた。しかし3回戦、この大会でのちに優勝を果たす坪颯登(日体大)に対してなかなか自分のペースをつかめず、前半は「相手の得意なところで戦ってしまい点差をつけられた」と田中が後手に回る展開となる。後半には「相手のアクションを誘うプレーに変更した」ものの、前半の失点が響き8-15で敗れた。結果として田中は全体9位という好成績を残したが、目標のベスト4には届かず「納得いってません」と話す。ただ、その気持ちが成長の賜物といえるだろう。

 一方で、ナショナルチームでの練習を生かすことができたという佐藤は予選を17位で難なく通過すると、決勝トーナメント1回戦は一本勝負までもつれ込む激戦を制して2回戦への進出を決める。その2回戦では大北唯斗(日大)と対戦。自身の納得がいかないプレーに対して「メンタル的にブレてしまった」という佐藤は流れをつかむことが出来ず、11-15で敗戦した。田中と同じくベスト4を目指していた佐藤にとっても悔しい結果となったため、2週間後の関東学生リーグ戦(リーグ戦)で雪辱を果たしたい。

相手が怖気づくほど迫力あるプレーが特徴の佐藤

 順調に調整を続けてきた選手たちにとって、今回の結果は決して満足のいくものではなかった。今大会で顕在化した課題を残り2週間で修正するとともに、団体戦の練習を重ね、リーグ戦では1部残留を確実に勝ち取るだけでなく、王座決定戦(王座)の出場権、そして優勝を目指して戦う。

(記事・写真 槌田花、吉岡直哉)

 ※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。

 ※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。

コメント

蓮井陽菜(スポ4=香川・高松北)

――コンディションはいかがでしたか

自分的には予選は動けていて、やりたいことを落ち着いてできたかなと思うんですけど、トーナメントに入って、いつもは普通に勝てる相手に対して自分のやりたいことがあまりできなくて。相手の動きに合わせすぎちゃったり、ちょっと距離が遠くて合わなかったりすることもあったんですけど、何とか粘って勝ちにつなげられたかなと思っています。

――やりたいことというのは

例えば自分から誘って相手を出させるとか、いい距離に入って自分から仕掛けていくということだったんですけど、それが相手の動きを見すぎたり、距離が遠い中で自分勝手に行っちゃったりしたことで、自分のミスで相手にポイントが入ったということが多かったのかなと思います。

――そんな中でも一本勝負を勝ち切れた要因は何だと思いますか

相手に合わせて失点してしまった部分があったので、最後は自分から行こうというふうに決めていたので、そこで思い切って行けたことが勝ちにつながったと思います。あと3回戦目は時間切れで終わったんですけど、そこでやっぱり自分で焦って点を取りにいっちゃうと点数につながらなかったので、自分がリードする展開になったときから引いて相手を出させて、という試合展開に持ち込んでいって。時間を使って試合を進められたことが良かったと思います。

――最後の試合は、相手が1点取ったら負けという状態から連続でポイントを奪いました。そのときはどのようなことを意識していたのでしょう

1点も取られてはいけない、時間もない中で、点数を取られずに(自分が)取るということをすごく意識したので、安易なタイミングだけのトゥシュ(有効な突き)ではなくて、相手を出させて出させて我慢して、攻めつつ出させるということはすごく意識して、それがシングルのポイントにつながったと思います。フットワーク、足を結構使って頑張るということも意識して、それがよかったのかなと思います。

――蓮井さんはしゃがんでフェイントをかけるイメージがあるのですが、今回はあまりそれが見られなかったような気がします。プレースタイルを変えたのでしょうか

予選とかトーナメントでそれがあまり決まっていなかったので、自分的に決まる技をやっていこうかなというのもあったし、最後の試合は下にいったら上に残す相手だったので、そういう相手にはあまりはまらないかなと思って少し狙う場所や技は変えました。

――リーグ戦への意気込みをお願いします

リーグ戦は団体戦なので、チームの雰囲気を盛り上げながら、チームの中でも自分自身が引っ張って点を取る役割になるので、短い練習期間なんですけどそういったところも意識してやっていきたいですし、ここで出た課題も次に生かせたらなと思います。私以外若いメンバー、1年生がすごく出ると思うので、そういったところも自分が声出して引っ張っていくとか、いい雰囲気で盛り上げられたらいいなと思います。

田中智也(商3=千葉・東葛飾)

――今大会の結果をどのように捉えていますか

今回は春の強化練と自主練を通してかなり成長した自信があって、ベスト4を目標にしてきたので、結果には納得いってません。

――今大会を通してうまくいった点と改善したい点は何ですか

うまく行った点は格下の相手に対して冷静に対処できて点差を大きく離してうまく試合運びをできた点です。改善したい点は、逆に3回戦の格上相手と戦った時に前半相手の得意なところで戦ってしまい点差をつけられすぎたところです。

――3回戦はどのようなことを考えてプレーしていましたか

3回戦は前半は焦ってどのポイントで自分が失点しているかわかりませんでした。8点の休憩時間で自分が前に出過ぎて失点していることを自覚し、相手のアクションを誘うプレーに変更しました。

――以前話を伺ったときは、相手の動きに合わせるスタイルと仰っていましたが、今回は自分から仕掛けているように感じました。プレースタイルで意識したことはありますか

おっしゃる通りで、この間の試合の反省を生かして自分から仕掛けるスタイルを予選からとっていきました。ただ相手によっては通用しないので、そこはバランスを考えて試合を組み立てて行こうと考えています。

――リーグ戦の意気込みをお願いします

リーグ戦ではとにかく怪我を早く治して王座出場を目指して練習していきたいです。

佐藤悠雅(人2=福岡・西南学院)

――今回の結果についてどのように捉えていますか

目標はベスト4だったので、結構悔しいんですけど、去年は24位まで全日本に行けるのですが25位で、今回は21位で全日本の権利は取れたのでそこは良かったと思います。目標には全然届いていないので悔しいです。

――逆にうまくいったなという点はありましたか

ここ1週間、ナショナルチームの合宿に行って外国人とかいろんな人とレベルが高いところで練習していたので、1週間練習してきたのを生かしてプレーできました。自分のプレーに関しては今までよりは良かったかなと思うのですが、途中納得がいかないプレーがあったりとかしたときにメンタル的にブレてしまったので、そこは改善するところだと思います。

――リーグ戦を控える中で、早大サーブルチームとしての仕上がりをどのように捉えていますか

今回の個人戦と団体戦とでは戦い方が違ってくるので、今は一部で王座を狙える位置にいると思うので、次は団体戦の練習を重ねて、3人で王座を狙っていきたいと思います。

――リーグ戦の意気込みをお願いします

優勝します!