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2023.04.09

春季関東大学リーグ戦 4月8日 小田原アリーナ

春リーグ開幕! 新戦力が躍動し白星発進

 春季関東大学リーグ戦がついに開幕した。MB麻野堅斗(スポ1=京都・東山)、OP佐藤遥斗(スポ1=東京・駿台学園)の2名のルーキーが早速スターティングメンバーに名を連ねたほか、安食浩士(スポ1=宮城・東北)、布台聖(東京・駿台学園)もお披露目。スローガン『大胆』にふさわしいプレーでチームを活気づけた。セッター前田凌吾(スポ2=大阪・清風)とミドル陣の息の合ったクイックや、OH山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)のスパイクで流れを渡さず、セットカウント3-1(25-20、23-25、25-19、25―23)で幸先の良いスタートを切った。

 今季の早大の初得点を飾ったのは、佐藤のスパイクだった。 直後にサービスエースも獲得し、大学生としての公式戦が初とは思えないプレーを見せる。山田がクロススパイクを決めたのを皮切りに、サーブでも攻めサービスエースを含む4連続得点で9―5と一気に流れをつかんだ。中盤以降も、OH水町泰杜主将(スポ4=熊本・鎮西)の技ありのスパイクや、MB伊藤吏玖副将(スポ4=東京・駿台学園)のクイック、麻野のブロードで得点を重ね、25-20でセットを先取した。

いきなりサービスエースを獲得した佐藤

 第2セットも攻撃陣がバランスよく点を重ねるが、伸びたレシーブをダイレクトに叩き込まれるなどして7―8。拮抗(きっこう)した展開が続く。相手サービスエースの直後にも、落ち着いて山田・麻野・佐藤の3枚ブロックで相手を仕留め、つかんだ背中を離さない。ネットに寄ったボールを前田がうまくさばきトスにすると、伊藤が強力なクイックを叩き込み16-16。リベロ荒尾怜音(スポ4=熊本・鎮西)のコート外にも及ぶつなぎから、山田が決めきり、追い越すことに成功した。しかし、終盤に一歩前に出られ、惜しくもこのセットを落とした。

 続くセットでは、引きずることなく佐藤のサーブから好発進。ブロックにレシーブとボールを落とさずにつなぎ、山田が決めきって8-4とする。タイムアウトを取らせる。水町の緩急ある攻撃や山田のするどいクロスでサイドアウトを取り、麻野のブロックでブレイクに成功。終盤にはその麻野のサービスエースが決まり、再び早大のペースで進んだ。最後は布台聖がレシーバーとしてコートに入り、ディグリベロの布台駿(社4=東京・早実)と早くも兄弟コンビの共闘が見られた。布台聖は入った直後にディグで魅せ、水町が決めきると、このセットを取り返した。

兄の駿(奥)、弟の聖(23番)

 第4セットは再び山田の攻撃で勢いをつかむ。水町のライトスパイクでの得点から、彼のサーブのターンが始まると、連続得点を演出。コートの端から端まで長く伸びるトスから山田のクロス、低めのレシーブを伊藤の華麗なクイックにつなげるなど、前田が巧みなトス回しで翻弄(ほんろう)する。水町のバックアタックでマッチポイントを獲得したが、山田のスパイクミスが2本続きデュースに持ち込まれるかと思われた。しかし、最後もさすがの水町が締め、勝利を決めた。

チームをけん引した山田

 スタートから1年生が2人、途中出場でさらに2人。新戦力が躍動する姿は、発展途上とはいえ、初戦という段階での今のチームの完成度の高さを感じられる。それも、新体制が始まってからリーダーシップを発揮している4年生のチーム作りのたまものだろうか、終始非常に良い雰囲気で進んだ。プレーに関していえば、ミドル陣の機動力が加わり、サイド陣の攻撃が小気味よく決まっていたことが印象的であった。早大の挑戦はまだはじまったばかり。リーグ戦が進むにつれ、どれほど大きく、大胆なチームになっていくのか、楽しみでしかたがない。

(記事 五十嵐香音、写真 町田知穂、渡辺詩乃)

 

セットカウント
早大 25-20
23-25
25-19
25-23
日大
スタメン
アウトサイドヒッター 水町泰杜(スポ4=熊本・鎮西)
アウトサイドヒッター 山田大貴(スポ4=静岡・清水桜が丘)
ミドルブロッカー 伊藤吏玖(スポ4=東京・駿台学園)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ1=京都・東山)
オポジット 佐藤遥斗(スポ1=東京・駿台学園)
セッター 前田凌吾(スポ2=大阪・清風)
リベロ 荒尾怜音(スポ4=熊本・鎮西)
リベロ 布台駿(社4=東京・早実)
途中出場
畑虎太郎(スポ2=福井工大福井)
安食浩士(スポ1=宮城・東北)
布台聖(スポ1=東京・駿台学園)
 
コメント

松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)

――今日の試合を振り返って

最初に言っていたのは、初戦なのでお互いに点数が3点入ったり5点取られたりということはあるから、その中で自分たちがやってきたことをすべて出すのが大事だから、慌てるんじゃないよと。セット取られても、1年生が2人入っている中、落ち着いていてよかったのではないかな。

――1年生は監督の目からみていかがですか

 頼もしいですね。ミスを怖がらないというか、全国大会とかを経験している学生が多いので、その部分では地に足を付けてやってくれたのではないかなと、大いに期待できるなと改めて思いました。

――チームビルディングをする上で、監督や4年生はどのような働きかけをしたのでしょうか

 チームを作る時に、お互いの良いところを見ようということです。試合とか勝負は、悪いところが見えるときりがなくなっちゃって。だけど悪いところで勝負するわけではなし、僕らはひとりひとりの良さを見るトレーニングをして、その良いところで相手の悪いところとぶつけるというかね。仲間の中で、個の良さを引き出そう、その寄り合わせで大きいチームを作ろうと話しています。チームビルディングという部分では、いまの水町がすごく得意なので、まだ発展途上ですが、良いチームになっていると思います。

――4年生のリーダーシップはいかがですか

 良いですね。伊藤は優しいのですが、水町・荒尾・山田がいないときに留守番をちゃんとしてくれましたし、良いバイスリーダーですね。山田と荒尾に関しても、相当チームを引っ張るような、去年とは違う声の出し方とか、目に見える形で引っ張ってくれているなというのが、後輩たちからみてもわかるんじゃないかなというくらい。雰囲気を作ってくれているのがよくできていますね。

――それについてくる2年生、3年生は

 3年生はちょっとものたりないですね。そこは本人たちが頑張っているんだけれども、頑張り方が足りないのかなというか、自分たちでは頑張っているんだけどもほかの人たちから比べたら、まだ頑張ってるといったらいけないよという形かもしれないので。それをこちらも少しずつ見ながら、引き上げていかなければいけないということはありますね。2年生は前田が中心に、ポジション柄リーダーシップがありますし、引っ張っていっていますし。1年生は元気にね、ミスを恐れずのびのびとやってもらいたいなと思います。

――山田選手と佐藤選手の起用法の意図について伺いたいです

 山田に関しては、ライトのポジションの方がよいのですが、回し方の関係で、そこにおいておいた方が練習でもうまくフィットしていたのでこうなりました。でも本来であれば、山田がセッター対角でもいいのかなと。将来的にはね。ただ手探りの状況です。山田はどう考えてもVリーグでサーブレシーブをやらないといけないから、僕の中でもやらせないといけないとは思っています。

――リーグ戦が進むにつれ、どのようなチームを作り上げていきますか

 勝ち負けばっかり気にするんじゃなくて、ダイナミックにやってもらいたくて。最初から小さいことばかりやっていると大きくならないから。大きくやって、それから少しずつ狭めていきたいので。今日も2、3本フェイントできめたり、サーブ入れにいったりというのがありましたが、途中で「今勝つことが目的ではないから、やってきたことを全部出すことをやらないと小さくなっちゃうよ」という話をしましたので、春はダイナミックにやらせたいなと思います。

 

佐藤遥斗(スポ1=東京・駿台学園)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

 最初のリーグ戦、はじめての公式戦だったので最初は緊張して上手くプレーできなかったのですが、4年生などに声をかけてもらったので後半はもともとのプレーができたと思います。しかし、上手くいかないことの方が多かったので、そこは課題だと思います。

――大学に入って初めての公式戦でしたが、練習試合との違いは感じましたか

 そうですね。試合の雰囲気や、相手の熱量が練習試合とは違いました。

――今日はオポジットとしての出場でしたが、これまでにオポジットの経験はありましたか

 高校2年の時に少しだけやったことがありました。

――ライト打ちに違和感はありましたか

 そんなことはないですが、レフトに比べたらコースの幅が狭いので今後改善していけたらと思います。

――強みとして攻守のバランスを挙げていましたが、振り返っていかがでしたか

 ボールに触れている時に上げきれていないことがミスになってしまうのでそこはもっと改善していきたいです。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

 初戦が終わり、リーグ戦の雰囲気がつかめたと思っているので今日の経験をしっかり次に活かしていきたいです。