メニュー

ERROR

2021.12.13

第70回全日本大学選手権 12月11日 東京・江東区夢の島陸上競技場

全日本大学選手権 2回戦 監督・選手コメント全文

「ひとつのプロセス、成果の部分を最後までやり切った」(外池)

戦況を見つめる指揮官

外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)

――熱戦になりました。どのように振り返りますか

 インカレ出場をリーグ最終戦で決めましたけど、リーグが終わった後に主力に多く怪我人が出てしまいました。その中で新たな競争と挑戦の位置付けとしてインカレに向けてというところを調整してきていたので、正直満身創痍なところはありましたけど、よくやったなと思う反面、自分たちの脆さ、特に先制して追い付かれ延長後半に得点して、その状況を保てずに我慢しきれなかったところは自分たちの力の無さだったと言わざるを得ないと思っています。

――田部井(悠副将、スポ4=群馬・前橋育英)選手や倉持(快、人4=神奈川・桐光学園)選手など、アピールしたい4年生が結果を残した試合でした

 田部井や倉持や杉田(将宏、スポ4=名古屋グランパスU18)など、4年間やってきた中で本当に良い思いができなかったメンバーたちが最後のチャンスに対して前向きに取り組んでいたので、そういうメンバーにはチャンスを与えたいと思っていましたし、3年生以下がそれに対して何かを感じたり、今日は藤本(隼斗、スポ2=柏レイソルU18)など新しいメンバーが出たり、そういうところは挑戦として成果はあったと思いますけど、チームの成熟度に到達しなかったなと思います。

――不完全燃焼というところでしょうか

 次、明大に向かってというところはイメージとしてありましたし、そこを超えて日本一へというところはあったので、ここで負けるのは一言残念でしかないです。ただトータル1年を振り返ったときにはかなり苦しいシーズンだったなと思いますし、そういう中でいくつも乗り越えてきたり、リーグの最後もそうですけど、そういうところをみんなで共有共感できたということも事実だと思います。なので、難しかった中でひとつのプロセス、成果の部分を最後までやり切った、去年は最後までやり切れなかったという思いがあったので、最後はこういう負け方ですけど、そういう状況まで戦い続けてこられたことは特に4年生たちはよく頑張ったと思います。

――加藤(拓己、スポ4=山梨学院)選手のけがもあり、シーズン途中でキャプテンになった田中(雄大主将、スポ4=神奈川・桐光学園)選手にはどういう思いがありますか

 彼は昨季のインカレ準決勝で怪我をしてしまって手術もあって約4、5カ月(プレー)できず、前期はほとんど出ていないなかでキャプテンを引き受けましたけど、進路も含めて難しい状況の中で早稲田という伝統と歴史があるがゆえの重さや苦しさの中で彼らしくあながってというか、自分で何かを切り開こうという姿勢は持ち続けてきたので、今日の試合を振り返ってもそう思います。ただ3年生まで怪我が多い大学生活だったと思いますけど、3年生までのような、サッカー小僧と言われるような彼本来のものがこの後プロの道に進む中で、この4年生という苦しさを経験したからこそ、もう一つ大きなものとしてプロの舞台で体現してくれるのではないかと期待しています。

――PKを外した選手も含めて、下級生にも思いがあると思います。彼らにどういう言葉をかけたいですか

 PKという現実に向き合ったという経験は徹(柴田徹、スポ3=湘南ベルマーレU18) にしても西堂(久俊、スポ3=千葉・市立船橋)にしても大きなものだったと思うし、3年生は特に能力が高い選手が多いですけどまだまだ乗り越えないといけないものが、早稲田としてというとても大きな重たいものに対してしっかりと向き合う場面は実はこれまでなかったかもしれないので、この敗戦という結果から彼らが次にどのような一歩を踏み出していくのかというところに対してしっかり寄り添っていければ良いのかなと思います。

――最後に今シーズン1年を総括してください

 苦しかったです。はい。でも大学生活全体としては多くの選手がJリーガーに行ったり、レベルの高い、熱量のある試合や大会が常に行われていること自体は、そういう中に身を置いて、多くのライバルの大学たちとこうやって切磋琢磨できていることに関してはありがたいなと思いますし、素晴らしいことだなと思うので、改めて早稲田としてその中で中身も結果もリードしていけるようなところを目指していかなければいけないというところも痛感したので、3年生がそういうところに視座を持てるようにやっていければなと思います。

 

「4年生を信じてついてきてくれた後輩たちがいたからこそ」(田中)

指示を送る田中

MF田中雄大主将(スポ4=神奈川・桐光学園)

――試合を終えて、率直な感想は

 まだ整理しきれていない部分もありますけど、本当に悔しい結果で終わってしまって、後輩たちには4年生として何か最後残したいという気持ちでやってきましたけど、それがかなわなくて本当に悔しいなというふうに感じています。

――今年1年振り返ると、コロナで大変な中で主将を務めました

 部としても活動停止だったり、難しい中で1年間進んでいきましたけど、その中でいいときも悪い時も、4年生を信じてついてきてくれた後輩たちがいたからこそ、インカレに出られたのもそうですし、ここまでやってこれたと思うので、これで4年は卒業していきますけど、その先のステージに生かしていければいいと思いますし、後輩たちには来年、より上を目指してやっていってほしいと思います。

――個人としてはJリーグに進むことを決めましたが、早稲田での4年間は

 本当に色々なことがありましたけど、特にこの4年目は、苦しい時だったり、乗り越えていかなくてはいけない時期もありましたし、でも自分としては4年間を振り返ると、同期に成長させてもらいましたし、支えられてここまでやってこれたと思うので、今度は全員がプロの舞台にいく訳では無いですし、就職する人の方が多いと思いますが、自分はJリーグという見える舞台にはいると思うので、そこでもっともがきながら前に進む姿だったり、活躍する姿を見せて、少しでもみんなが頑張れるようなプレーだったり、プロ生活を送っていきたいなと思います。

――外池監督も同時期に就任された同期

 同じ歳に早稲田に来て、今までの自分にはない視野を与えてくれた監督だと思いますし、これからプロの舞台で戦っていくことだったり、1人の社会人として社会に出ていくために必要なことをすごく教えてくれたなと思いますし、だからこそ最後、結果で返したいなという思いは持っていましたけど、ここで終わってしまいましたけど、自分はまだ先がありますし、ここからどれだけ這い上がっていけるかが1つの恩返しにもなると思うので、またプロの舞台で飛躍していけるような、準備をしっかりしていきたいと思います。

 

「まだ気持ちとして整理はついていないです」(上川)

ゴールを喜ぶ上川

GK上川琢(スポ4=湘南ベルマーレU18)

――お気持ちを聞かせてください

 終わってしまいましたね。まだ気持ちとして整理はついていないです。後輩とかと喋ったり、泣いている同期とかを見ると、徐々に実感が湧いてきて。でも本当に4年間頑張ってきたなと思います。今年の1年間は特に苦しかったので。頑張ってきて。最終的にはいい結果ではなかったですけど、こうやって後輩たちが自分たちを見て、感じてくれている、というのが、何よりもかけがえのない財産というか。宝物だと思っています。また明日、解散式があり、改めて思いは述べさせてもらいますが、2回戦で負けてしまったという現実を受け止めて。また来年の後輩たちに期待したいなというのが、今の気持ちです。ただ、少し内田(謙一郎GKコーチ)さんと話そうとした時に、少し(涙が)危なかったので話せなかったです。内田さんだけは無理でした(笑)。内田さんには「ありがとうございました」と言いそうになった段階で危なかったので。内田さんとは明日話します。本当にキーパー陣は内田さんにお世話になったし。

――内田さんはキーパー陣への愛情がすごい印象があります

 本当です。感謝してもしきれない存在です。

――徹さん(柴田徹、スポ3=湘南ベルマーレU18)にはどんな声をかけましたか

 そんなにまだ多くは話せていないですが、まずは1年間お疲れ様、というところと、今までありがとう、ということは言いました。それ以上はそんなに多くは話していないですが、PKを外してしまったから絶対に責任を感じていると思います。ただでさえ責任を感じてしまう性格だと思うのですが、ひとりにさせてあげることも彼には必要かなと思います。

――ア式の日々はここで終わりとなりますが、キャンプインまではどのように過ごされますか

 個人的には少し腰が痛くて。ただ、インカレ前のインタビューでも話させていただきましたが、気持ちよくサッカーができない中でも、仲間の代表としてサッカーができるという幸せを感じました。自分の中でのサッカー人生は続いていきますし、みんなと同じように食がかかっているから。頑張っていかないと生きていけない厳しい世界になります。やはりそこに向けた準備という意味では、まずはしっかりけがを治すというところ。自分の中で一番取り組まなければいけないところだと思います。まだその引退という…。引退と言うんですかね。引退か…。すごくポジティブにとらえることはできないですが、でもやはり、ここからいい意味で期間は空きました。みんなと話しても「プロでも頑張れよ」といった声をみんながしてくれました。やっぱりその期待には応えないといけないな、と感じています。まずはしっかりと治療をして。万全の状態でやっていく準備をここからしていきます。もう少し気持ちの整理がついたら…。

――まだ、実感も整理もつかないですね

 つかないですね。今、引退と言うワードを出したら「ああ」と思いました。まだわからないですね。でも来年のこいつらだったら絶対に結果を残せると思うので。そこには期待しかしていないです。心配していないです。

 

「もう少し上の景色を見せたかった」(倉持)

ドリブルを仕掛ける倉持

MF倉持快(人4=神奈川・桐光学園)

――どのようにピッチに送り出されましたか

 やはり引き分けだったので。得点を取りに行くところと、失点しないところのバランスを保ちながら。でもやっぱり結果で、チームに恩返しをしたいという思いが自分の中で強かったので。ゴールに向かって行こうという思いで入りました。

――ゴールのシーンはいかがでしたか

 自分でもびっくりするようなゴールでした。あのシュートの瞬間は、あまり深くは考えていなくて。本当に「入ってくれ」と思いながら打ったら、結果的にゴールに入ってくれたので。よかったです。

――PKもバッチリでしたね

 PKは、あそこまで行くと外す気がしなかったので。自信を持って蹴っただけでした。

――試合が終わった後はどんな思いでしたか

 正直まだ実感が湧かないというか。終わっちゃったんだな、というのが正直な感想で。この仲間と、この後輩たちを、もう少し上のステージにあげられなかった自分の力の無さとか。そういったところが一番に浮かんできました。いやー、喋ると(涙が)ヤバいです。

――今は、どういった思いが浮かんできますか

 やっぱり、ここで一旦サッカー人生が一区切りつくという中で、本当にいろいろな人に支えられてここまで来られたので。親の支えであったり。今日も両親が見にきてくれて。後輩たちも楽しい雰囲気を、同期も本当に辛い時も支え合ってきました。そういった人たちへの感謝と、申し訳なさ。もう少し上の景色を見せたかったという申し訳なさが今はあります。

――試合が終わった際の気持ちは、悔しい、なのか、寂しい、なのか、終わっちゃった、なのか。いかがでしたか

 全部ですね。喪失感みたいなのが一番強いな、というのと、自分の情けなさ。喪失感と情けなさがやっぱり一番大きかったです。

――倉持さんの人生において、サッカーがなくなるということはどういった感じでしょうか

 ちょっと想像できないなというのがあります。ただ、プロを目指して競技で上を目指すというのはここで一区切りが尽きますが、社会人としてサッカー自体は続ける予定です。違ったサッカーへの関わり方になりますが、ここまでサッカーですごく支えられてきて。だからこそ、これからもサッカーを楽しんでいきたいと思っています。

 

「この日常がなくなるというのは受け入れられない」(杉田)

愚直なプレーを示し続けた杉田

FW杉田将宏(スポ4=名古屋グランパスU18)

――今のお気持ちを聞かせてください

 そうですね…。まだ実感が湧かないというか。今まで当たり前だったことが、なくなってしまうので。正直、後悔というよりも悲しいなというのが素直な気持ちです。みんなの顔を見ると、今は涙腺がバグっている(緩んでいる)ので(涙が)やばいです。この日常がなくなるというのは受け入れられないですね。まだ。

――今1番に浮かんでいる思いはどんな思いですか

 終わっちゃったなという。そこに尽きます。悔しいし、勝ちたかったし。でも、このメンバーとやれないのかという悲しさというか。それが本当に、いろいろな思いとかもフラッシュバックしてきて。今は耐えられていないですね。堪え切れていないです。

――学年リーダーとして、学年を背負ってきたものもあるのではないでしょうか

 そうですね。学年の中でもいろいろありましたけど、その中でもここまでやってこられたので。一番思い入れはありますし、言い合ったり、愚痴を言い合ったりというのもできなくなるというのは辛いですね。

――ご自身のプレーはいかがでしたか。かなり溌剌(はつらつ)としていました

 楽しかったです。シンプルに。本当に。自分がムシャクシャしていてもしょうがないし。チームに変に言葉をかけてもしょうがないので。楽しくできたし、みんなもそれに応えてくれたかなと思うので。ただ自分が前線で、一番前で使ってもらったけど、まだ力不足だったなというのはあるんですけど。楽しかったです。

――まだ、杉田さんがサッカーをしている姿は、見られますか

 恐らく。はい。

 

「悔しい思いというのをこれから1年間忘れずに」(西堂)

突破でチャンスを演出する西堂

MF西堂久俊(スポ3=千葉・市船橋)

――今日の試合、PK戦を含めてどう振り返られますか

 最後の最後という中で、4年生の終わりがかかっているという中で、下級生として4年生のためにという思いを持って、ちょっとでも4年生と長くサッカーを、と思って臨んだ試合でしたが、チームとして振り返ればやっぱり今年1年あった最後の甘さみたいなものが、大一番で出てしまった、全体としての隙みたいなものを象徴してしまった試合なのかなと思います。個人としてはコンディション管理の部分を含め、反省すべき点は非常に多くなってしまった今大会ではあったので、ピッチ内でのパフォーマンスを含め、本当に見つめ直す部分は多いので、そういった今日の試合とかを今後本当に無駄にしてはいけないと思うので、今後には繋がるような試合にしないといけないのかなと、個人的には振り返ります 。

――後半40分からの出場でしたが、コンディションの部分で、ということでしょうか

 そうですね、コンディションの部分と身体の部分と色々あって、監督の最終判断ももちろんありますが、そういうところで残り少ない時間からだったと思います。

――幸いにもではないですが、西堂選手は来年も残ります。来年に向けては

 本当に今日ここで味わった悔しい思いというのを、個人としては絶対に忘れてはいけないし、これをどう原動力にして今後に自分の将来、レベルアップに変換していくことが来年に向けてというところにおいては重要なので、いつまでもくよくよしていないで、切り替えて今から始まってると思って、来年に向けてやっていきたいです。

――4年生との最後の試合になってしまいましたが、その4年生に向けて

 本当に申し訳ないという、ごめんという思いでしかなくて。僕が最後のあのキックで、4年生のサッカー人生を終わらせてしまったので、そういった責任は強く感じていて、まだ終わった直後で整理はついていないですけど、4年生にはもちろんなんですが、僕らの代のプロ志望のやつらとかも、3年のプロ志望にとっても今大会は重要だったので、そいつらにも申し訳ないという思いはありますし、4年生はもう顔も見れないので、本当に申し訳ないという思いでしかないです。

――試合後、4年生からかけられた言葉は

 今までありがとう、と声かけてくれて、本当にその度に、落ち着いて聞けなかったのであまり覚えていませんが、その度に申し訳なくなって…。本当にその思いでいっぱいです。

――来年はご自身が4年生として、大学生活最後のシーズンになりますし、特別指定選手としてJリーグでの活動もあると思います。来年に向けた意気込みを

 来年4年生として、かたや特別指定として、本当に難しいとは思うんですが、今後のためにも、その先のプロサッカー選手としてのキャリアを考えてもとても重要な1年になるので、今日のこういった悔しい思いというのをこれから1年間忘れずに、来シーズン通してそれを強い原動力にして、今後の自分の取り組みに生かしていけたらなというふうに思います。

(取材・写真 山崎航平、前田篤宏、橋口遼太郎)