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2021.09.19

関東学生秋季リーグ 9月18日 東京・国士舘大学多摩キャンパス体育館

東海大に屈し3連敗 しかし収穫の多い敗戦に

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)が開幕し、連敗スタートとなった早大。初勝利を目指して、前節までの対戦相手を超える実力を持つ強敵・東海大に挑んだ。「時間を使ってロースコアに持っていけば」(PV紅林詩乃主将、スポ4=東京・佼成学園女)と自分たちのペースに持ち込むことに勝機を見出していた早大は序盤から力強い攻撃を見せる東海大を相手に、CB村上楓(スポ2=福岡・明光学園)を中心としたセットオフェンスで対抗。相手に突き放されることなくついていった。だが、後半に入っても続く東海大ディフェンスのタイトなチェックに手を焼き、逆速攻で失点を重ねてしまい関東学生春季リーグと同じく10点差で敗戦。開幕初勝利を飾ることはできなかった。

 攻守において力のある東海大相手に序盤から必死についていった。東海大ボールで試合開始。素早い攻守の入れ替わりを経て、逆速攻で先制のピンチを迎えたが、成長著しいGK川村夏希(スポ2=東京・佼成学園女)がファインセーブを見せる。その後の攻撃でLB浦野詩織(スポ2=愛知・旭丘)がカットインから得点を挙げると、失点しながら何とかセットオフェンスで得点を重ねた早大。前節までのように順調なスタートを切ると思われた。しかし、紅林の退場などもあり、徐々に点差を広げられる。突き放されたくない早大はディフェンスからリズムを取り戻す。前半10分過ぎにまたも浦野が力強いカットインから得点。さらに、素早い速攻から村上が放ったシュートはゴールを捉え、2点差に迫り早大は息を吹き返した。だが、このプレーでアシストパスをしたRB阿部美幸(スポ4=東京・佼成学園女)が東海大DFと接触した際に負傷し、退場。傾きかけた流れをその手につかむことができなかった。交代して入った山本桃虹(スポ1=東京・佼成学園女)が良い連携を見せ得点するなど、強敵相手にオフェンスで翻弄するシーンも。ところが、終盤にもったいないかたちで連続失点してしまい、6点差で前半を折り返した。 

果敢にカットインしていく村上

 点差を縮めていきたい後半序盤。早大は多彩なセットオフェンスを展開していった。前半から東海大DFの徹底マークを受けていた村上は浮いたPVを利用し、リターンパスで東海大DFをいなし得点。さらに、前半無得点の阿部美・RW青木里奈(スポ2=東京・白梅学園)が連続得点を挙げ、東海大にペースを握らせない。守備陣形を変えながら前半からタイトなディフェンスを仕掛けてくる東海大。対する早大は後半中盤に差し掛かる時間帯から積極的なオフェンスで東海大を困惑させていった。その間に、浦野が強烈なミドルシュートを含む3連続得点。眠れる獅子が目を覚ました。だが、相手RWの巧みなシュートで流れを寸断されると、速攻を含め3連続失点。主導権を奪いきれず、形勢逆転とはならなかった。その後もダブルPVなど主にオフェンスで主体的な仕掛けを行い、何とかくらいついていく早大。それでも、百戦錬磨の東海大に一日の長があり、上手く試合をまとめられていく。終盤に好調な浦野が反撃の一撃を決めたが、20-30で敗戦。点差こそ広がったが惜しい内容のゲームだった。 

相手DFをかわしシュートを放つ浦野

 秋季リーグにおいて課題となっていた後半は11-15の4点差とくらいついた早大。浦野が「一つ一つのプレーの精度や、最後のシュートを決め切る細かいところで差が出た」と振り返ったように、プレーの精度の部分で東海大を上回ることができなかった。しかし、課題以上に見えたのは自分たちの可能性と収穫。試合後、紅林は「今までのリーグ2試合は後半の流れが良くなかったのですが、今日は少し掴みかけた瞬間があった」と課題克服の兆しについて口にした。次戦の東女体大戦は秋季リーグにおいて上位チームとの最後の対戦。女王・東女体大に対し、簡単にはいかないと思われるが、積極的にチャレンジし、勝利を手にしたい。実りの秋に向けて、早大の戦いはいよいよ佳境を迎える。 

(記事 杉原優人、写真 落合俊)

関東学生秋季リーグ
早大 20 9-15
11-15
30 東海大
GK 川村夏希(スポ2=東京・佼成学園女)
LW 木村百花(スポ1=東京・白梅学園)
LB 浦野詩織(スポ2=愛知・旭丘)
PV 紅林詩乃(スポ4=東京・佼成学園女)
CB 村上楓(スポ2=福岡・明光学園)
RB 阿部美幸(スポ4=東京・佼成学園女)
RW 青木里奈(スポ2=東京・白梅学園)
コメント

PV紅林詩乃主将(スポ4=東京・佼成学園女)

――率直な試合の感想は

 もちろん悔しいです。でも、今までのリーグ2試合は後半の流れが良くなかったのですが、今日は少し掴みかけた瞬間があったので、悔しいけど、成長があったのかなと思います。

――今回の東海大戦へ向けて準備してきたことは

 オフェンスもディフェンスも力があるチームなので、走るゲームになったら負けると思ったので、できるだけオフェンスもディフェンスも時間を使ってロースコアに持っていけば自分たちに勝つチャンスはあると話していました。

――チームとしてストレスのかかる時間帯もありましたが、気持ちの切り替えはどのように行っていましたか

 一人一人の問題だと思うので、私からみんなにできることは多くなかったと思います。でも、練習の時からそういったプレッシャーを与えるようなディフェンスをしてもらって練習をしていました。ストレスはあったと思いますが、ある程度あそこまでのプレッシャーに関しては落ち着いて相手の流れに合わせなければ上手くいくと練習の時からしつこく言っていたので、60分間ある中で多少焦る場面はあったと思いますが、全体的に落ち着いていたかなと思っています。

――セットオフェンスで、サイドにパスが上手く回らなかった原因は

 フローターでカットインできたというのが一つありました。あとは、相手の1枚目のDFが45のカットインに対してサイドへのパスを出しづらいようにしてフォローに来ていたので、サイドの子は空いていたと言っていたのですが、相手DFのフォローの仕方が上手かったと思っています。そこでもう少し入り方などを工夫してサイドまで展開できていたらもう少し簡単に得点できたかなと思います。

――ここまで3戦、上位チームとの対戦でしたが手応えとしてはいかがですか

 正直、この人数で6対6とかも全然していなかったので、不安がたくさんあった秋リーグ(関東学生秋季リーグ)でしたが、前半は上位チームにもくらいついて戦えているシーンもありました。後半は流れが持ってくることができなかったり、体力切れをしたりはあったと思うのですが、もう少し一人一人の気持ちとかチーム全体の力が付けば、上位チームとも戦えるチームにはなってきているなと感じるので、あともう少しみんなで踏ん張れたら勝てるチームになっていけるかなと思います。

――次戦の相手は東女体大ですが、意気込みをお願いします。

 そう簡単に勝てるチームではないですし、全員の力が60分間発揮されないと勝てないと思います。今まで3戦悔しい思いをしてきたし、課題は明確になっているので、この反省を生かして上位にくらいついて、少しでも勝ち点を取って順位を上げられるように全員で精一杯頑張りたいと思います。

LB浦野詩織(スポ2=愛知・旭丘)

――率直な試合の感想は

 前半・後半含め競っていた試合だったので、結果的には点差が離れてしまったのですが、勝てたなと思ったので素直に悔しかったです。

――試合には負けてしまいましたが、個人としては8得点と躍動されました。好調の要因は

 常にシュートを狙う姿勢を意識していました。試合の中で消極的になってしまう場面も何度かあったのですが、周りから攻めろという言葉をもらい、自分でもそれを意識してプレーして強気で行く場面が多かったので、そういう結果に繋がったかなと思います。

――ここまで2戦上手くいっていた立ち上がりに今回は苦しみました。上手くいかなかった原因は

 負けている状況でしたが、決して力的に劣っているわけではないと思っていたので、一つ一つのプレーの精度や、最後のシュートを決め切る細かいところで差が出たのかなと思います。

――ディフェンス面では東海大のセットオフェンスを守り切れませんでした。修正すべき点は

 相手のスピードに押されて(ディフェンス)ラインが下がってしまうことが結構ありました。積極的なディフェンスがまだできていないなと思ったので、そこを修正して相手がスピードを落とす場面が増えるようにディフェンスを変えていきたいなと思います。

――次戦の相手は東女体大ですが、意気込みをお願いします

 次戦は秋リーグ(関東学生秋季リーグ)で上位チームと戦う最後の試合になるので、自分たちがチャレンジャーの気持ちを忘れずにディフェンスもオフェンスも積極的にやって勝ちに行きたいと思います。