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2020.10.24

東京六大学秋季リーグ戦 10月24日 神宮球場

早川は今日も輝く! 虎の子の1点を守り切った早大が辛勝/立大1回戦

TEAM
立 大
早 大
(早)◯早川―岩本
◇(二塁打)野村、岩本

 今日はカラッとした晴天。第1試合が長引いたこともあり、3回が終わる頃には日も西に傾きかけていた。早大は早川隆久主将(スポ4=千葉・木更津総合)、立大は中﨑響介(4年)とプロ注目投手同士の投げ合いで始まった早立1回戦。試合はトントン拍子で進んでいった。そして迎えた5回。『西日』が試合の勝敗を分ける伏線となっていたとは、当時は知る由もなかった――。

 早大は先発・早川が立大打線を圧倒。女房役の岩本久重(スポ3=大阪桐蔭)からすると「本来よりは調子が良くなかった」そうだが、低めにボールを集めてスコアボードにゼロを刻み続けた。一方、打線は相手先発の中﨑、4回からリリーフで登場した中川颯(4年)の両右腕に封じ込められ、ホームが遠い展開に。4回には2死から野村健太(スポ1=山梨学院)が右中間を割る二塁打を放つなどチャンスはつくるものの、あと1本が足りない場面が続いた。

5回に先制のホームを踏み、喜ぶ金子

 そして両校無得点のまま迎えた5回裏。2死から金子銀佑(教4=東京・早実)が四球で出塁したが、2番・吉澤一翔副将(スポ4=大阪桐蔭)が打ち上げた打球はライトへの平凡なフライとなった。この回も無得点か――。神宮球場を包むため息は、きっとこのような思いから発せられたのだろう。しかし、そのため息は一瞬で悲鳴、そして歓声へと変わった。西日が重なり、ランニングキャッチを試みた右翼手の太田英毅(3年)がまさかの落球。このプレーで金子が一塁から一気にホームまで進み、思いがけないかたちで早大が先制点を手にした。

 援護を受けた早川は7回、2死一、三塁とこの日最大のピンチを背負う。ここで迎えるのは8番打者・敷名丈弘(4年)。「とにかく厳しいコースに、甘く入らないように」(岩本)という共通認識の元で追い込むと、最後はスライダーでフィニッシュ。空振り三振に切ってとった。終わってみれば9回を投げて3安打無失点、12奪三振の好投。26日のプロ野球ドラフト会議を前にエースが貫禄の投球を披露した。これで早川は今季4勝負けなし、防御率は0.25と異次元の成績に。リーグ戦の通算成績も12勝12敗と、3年時には5あった負け越しがなくなった。

7回のピンチを抑え、雄たけびを上げる早川

 虎の子の1点を守り切り、勝ち点1を獲得した早大。第一試合で慶大が法大に勝利したこともあり、優勝の行方は早慶の2校に絞られた。いよいよ秋季リーグ戦も終盤に差し掛かってきたところだが、まずは目先の1勝だ。適時失策の1得点のみに終わった打線の奮起が鍵となるのは間違いない。明日の2回戦も全力で勝ちにいく。

(記事 山田流之介、写真 池田有輝)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄字は打点付き

早大打者成績
打順 守備 名前
1 (二) 金子銀佑 3 0 .192 左飛   遊安   四球   右安    
2 (三) 吉澤一翔 3 1 0 .222 中安   四球   右失   三ゴ    
(左) 瀧澤虎太朗 4 0 0 .269 左飛   空三   二ゴ     空三  
(捕) 岩本久重 4 2 0 .240 見三     二ゴ   中安   中2  
(一) 丸山壮史 4 0 0 .348   一ゴ   二ゴ   三ゴ   空三  
6 (右) 野村健太 4 1 0 .333   空三   中2   空三   二ゴ  
鈴木萌斗 0 0 0 .200                  
7 (遊) 熊田任洋 3 0 0 .240   遊邪   中飛   右飛      
8 (中)右 蛭間拓哉 3 0 0 .417     空三   空三   右飛    
9 (投) 早川隆久 3 0 0 .308     投ゴ   空三   中飛    
早大投手成績
名前
早川隆久 5 4 0 9 3 3 12 0 0 0.25
東京六大学秋季リーグ戦星取表
順位   慶 大 早 大 明 大 法 大 立 大 東 大 勝ち点
慶 大   △2-2
◯7-2
◯4-1 ◯11-6
◯4-2
◯3-0
◯8-3
6.5
早 大   ◯7-1
△3-3
◯2-0
△6-6
◯1-0 ◯7-1
◯8-0
明 大 △2-2
●2-7
●1-7
△3-3
◯4-0
◯5-0
◯9-4
◯9-3
 
法 大 ●1-4 ●0-2
△6-6
●0-4
●0-5
  ◯4-2
◯10-1
2.5
立 大 ●6-11
●2-4
●0-1 ●4-9
●3-9
  △1-1
◯6-2
1.5
東 大 ●0-3
●3-8
●1-7
●0-8
  ●2-4
●1-10
△1-1
●2-6
0.5
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コメント

岩本久重(スポ3=大阪桐蔭)

――本日の試合を振り返って

相手のミスで先制して、なかなか打線の援護ができないまま最終回になり、試合内容としてはあまり良い出来ではなかったですが、早川さん(隆久主将、スポ4=千葉・木更津総合)がしっかり粘ってくれて勝てたことは大きいと思います。

――今日の立大戦は優勝に向けて落とせない試合でしたが、1ー0という結果についてどのように感じていますか

無失点で乗り切るということは早川さんとずっと準備をしていたので、無失点で終われたことは良かったです。

――打線の調子は、岩本選手から見ていかがでしたか

決して悪くはないのですが、得点圏での一本であったり先制打であったり、そういうところで一本出ていないので。一本出せればもっと爆発できたかなと思います。

――7回表には2死一、三塁のピンチもありました。どのような気持ちで守られていましたか

とにかく厳しいコースに、甘く入らないようにと早川さんと話し合いました。何がなんでも無失点で打ち取るという気持ちで、最悪満塁になってもいいと思って厳しく攻めました。

――盗塁を許しピンチを広げられましたが、これについてどのようにお考えですか

一塁ランナーが代走になり、良いスタートを切られてしまったので。そこで自分がなんとかカバーできればなと思いました。

――打撃の方について、岩本選手は2安打、3試合ぶりの安打となりました。ご自身の今日のプレーについて振り返っていかがですか

ここ3試合ヒットが出ていなくてすごく苦しかったのですが、とりあえず今日2本出てほっとしました。

――現在のご自身の調子はいかがですか

調子は決して悪くはないです。相手バッテリーも打たせないようにしてくるので、そこの駆け引きであったり、一球の集中力は大事になるかと思います。

――早川選手が今季2度目の完封勝利となりました。捕手の立場から見て調子などはいかがでしたか

無失点で試合をつくるのは素晴らしいことですし、早川さんとずっとバッテリー組ませてもらってコミュニケーションをとり、組み立ては大分慣れてきました。この感じで早慶戦にいい流れでいきたいなと思います。

――本日の早川選手の球のキレやスピードについてはどのように感じましたか

本来の早川さんよりは調子が良くなかったという感じはしました。でも、低めに投げて打ち取ったり、インサイドを攻めたりして、(調子が)悪いなりにまとめることができ、無失点で抑えることができたのは良かったです。

――試合終盤ではボールが先行するような場面もありましたが、ヒヤッとする場面などありましたか

立教打線は長打力があり、甘くなるよりかは際どいところでボールにするというふうに話し合っていたので、特にないです。

――特に良かった球種などあれば教えてください

やっぱりストレートで前半押せたのが良かったので、ストレートです。

――明日に向けて意気込みをお願いします

この立教戦はいいかたちで2連勝して、勢いを持って早慶戦に入っていけるようにいい試合にしたいと思います。