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2015.09.01

第7回マーメイドカップ 8月30日 愛知・日本ガイシアリーナ

4人のマーメイドが水面を鮮やかに彩る

 今大会で7回目を数えるマーメイドカップが名古屋の地で初めて開催された。ことしワセダはデュエット2組、チーム競技に出場。普段、選手は各クラブに所属しているが、大学の名を背負う年に一度の大会だけに、魂のこもった演技を見せる。デュエットに出場した横竹幸穂(スポ3=福岡・雙葉)、横竹茉優(スポ3=福岡・雙葉)組が、そしてチーム競技で見事2位に輝き、その存在感を示した。

 デュエットでまず登場したのは、横竹幸、横竹茉の双子の姉妹。昨年、同種目を制している実力者コンビは、ヴィットーリオ・モンティ作曲の『Csardas』に乗って演技を始める。「複雑な足が多かったので、角度を合わせることを頑張った」(横竹茉)と息を合わせることに集中。完成度の高いプログラムに観客席から途中、手拍子が起こるなど会場の雰囲気をがらりと変えた。惜しくも連覇は逃したものの、「楽しく泳げたのでよかった」と2人は充実した表情を浮かべていた。

横竹姉妹は華麗な演技を披露して2位に輝いた

 榎本彩香(スポ4=神奈川総合)、松本奈々(スポ3=東京・狛江)組が横竹姉妹に続いて登場した。昨年、一度はシンクロから離れた榎本。ワセダの名を背負って出場できる最後の大会に再び戻ってきた。十分な準備を行えず臨むこととなった2人であったが、これまでの経験値でカバー。豊かな表現力で観客を魅了し、笑顔を絶やさず最後まで泳ぎ切る。榎本は「最後まで2人のプログラムができてよかった」と松本とのデュエットに感謝の言葉を述べた。

堂々たるプログラムを見せた榎本・松本組

 ワセダはチーム競技の先頭を飾った。「表彰台に立とうという話があった」(松本)と目標を3位以上に設定する。リズミカルな曲に合わせて華やかな動きを見せる4人のマーメイドたち。「この4人で泳ぐのはこれが最後だったので思い切り楽しもうと思って泳いだ」(横竹茉)との言葉通り、演技中は終始楽しさがにじみ出ていた。結果は国士舘大を上回る2位。メンバーが4人だったため1.5点の減点が避けられない中、大きな成果を挙げた。

4人の一体感のある動きは観客の視線を引き寄せた

 大会を終え、「楽しく泳ぐことができた」と4人の選手が口をそろえて語った。最終学年の榎本がチームを去り、残るメンバーは3人となるが、「らいねんはまた大人数でやりたい」(横竹茉)と新チーム結成に向けて意気込みは十分。また1年後、多くのマーメイドたちが水面を彩ってくれるに違いない。

(記事、写真 井口裕太)

結果

▽デュエット

横竹幸・横竹茉 80.7667点(2位)

榎本・松本 74.1000(9位)

▽チーム

早大(榎本、横竹幸、横竹茉、松本) 74.0333点(2位)

コメント

榎本彩香(スポ4=神奈川総合)

――チームでの演技のテーマとは

きょねんまではワセダの何かを取り入れていたのですが、ことしは特に何も入れずシンクロとしてのレベルを高めるということで頑張りました。途中で楽しい曲の部分があったと思いますが、その部分は遊園地のイメージでやっていました。基本的に自分たちが好きな曲をつなげてつくりました。

――演技中はどのようなことを意識されていましたか

やはり4人だと減点もあるので、とにかく合わせるということと隊形を小さめにしてみんなでひとつのものをつくるということを意識しました。

――榎本選手自身、昨年で第一線からは引退されました。一度競技から離れてからきょうのマーメイドカップを迎えられたと思いますが、どのような調整を行ってきましたか

普通の大会と違って、マーメイドカップは楽しむためにみんなが泳いでいるので、きょう泳いで楽しかったのでよかったです。

――ワセダでの4年間は常にシンクロと共にあったと思います。振り返ってみていかがですか

なんでしょう。ずっといつ辞めようかいつ辞めようかと考えながら過ごしてきたように思います。気がついたら3年生までやってしまって、最終学年でもこの大会の実行委員長までやってしまって、なかなか離れられなかったですね。シンクロをやっているとやっぱり楽しいですし、みんなでチームを組めてうれしいので、シンクロをやっていてよかったなってちょっと思います。

――シンクロナイズドスイミングはいつ頃から始められたのですか

小学4年からです。

――どのようなきっかけで

そのときは妹がやりたいと言っていて、それでついて行ってみると私もやろうといいことになって。

――それ以来、競技を続けてこられた榎本選手が考えるシンクロの魅力とは

思っている以上に水中は大変だということをみなさんにわかってほしいですね。陸から見ている分には豪華だし華やかだと思うんですけど、実際はかなり大変なので。もがきながらやっていることがみなさんには華やかに見えることが魅力なのかなとも思います。

――松本さんとのデュエットの演技もありましたが、そちらはいかがでしたでしょうか

双子(横竹幸穂、横竹茉優)がデュエットをやるということで、余り物のふたりでやってみたという感じです。2ヶ月くらいで作ってやったのですが、ルーティーンをつくるところから始めて、ふたりとも経験者だったのでそこはスムーズにできましたし、テンポは少しおそかったのですが最後までふたりのプログラムができたのでよかったですね。

――12年間の競技生活がここで一区切り付きますが

きょねん一度引退してからシンクロから離れたくてしょうがなくて泳ぐこと自体も嫌だったのですが、マーメイドカップへ向けて練習を再開して以来、いろいろな感覚が戻ってきて、またみんなによくしてもらって最後まで泳げたのはよかったです。シンクロですか…そうですね、好きだとか嫌いだとかはなくて、なんだろう、やってるからやってるし、ここまでやってきたんでしょうね。

――きょうのマーメイドカップではチームで2位という結果でした。そのあたりいかがでしょうか

当初、4チーム出るとなったときに「表彰台すら危ういかもしれない」と話していて、なんとか3位になれればいいなと思っていたので、国士館大より上回って2位となれたのはよかったですね。

――これで本当に引退となりました。これからの半年間はどのような学生生活を送られるのですか

とりあえず就活ですかね。まだ終わってないので頑張ります。卒論のほうでもシンクロと関わっているので、今度は大学を離れてクラブチームの方にお世話になって研究を進めていきたいと思っています。

横竹幸穂(スポ3=福岡・雙葉)、横竹茉優(スポ3=福岡・雙葉)

――デュエットは2位でしたが、どのように結果を捉えていますか

横竹茉 点数があまり出なかったことは残念だったですが、今シーズンこの曲で泳ぐのは最後だったので楽しく泳げてよかったです。2位狙いだったので目標は達成です。

――昨年デュエットで優勝していましたが、プレッシャーなどはありましたか

横竹茉 いや、特に感じてなかったです。

――デュエットの演技のテーマ、内容について聞かせてください

横竹茉 複雑な足が多くて、角度を合わせないといけないので双子ならではの角度を合わせることを頑張りました。

――動きを合わせるために日ごろから意識されていることはありますか

横竹茉 ビデオをチェックして、打ち合わせを念入りにやっています。

――演技が始まってから意識されていることはありますか

横竹幸 見えるときは見える人が合わせたり、あとはビデオチェックをしています。

横竹茉 自分の癖を直すためにもそうしています。それぞれ先走ってしまう癖と、遅くなってしまう癖があるのでそれを気をつけてやっています。

――チーム競技の2位についてはいかがですか

横竹幸 国士舘大に勝ててすごく嬉しかったです。

横竹茉 国士舘大は7人で、ワセダは4人なので減点が多くなってしまいます。1.5点ですね。勝てると思ってなかったので勝ててよかったですが、同志社大に負けてしまったのは少し悔しいです。

――練習はどのくらいされていましたか

横竹茉 プールが使える日が少なかったので実質3週間くらいですね。学校のプールでやっていました。

――このメンバーで演技したことについてはいかがですか

横竹茉 この4人で泳ぐのはこれが最後だったので思い切り楽しもうと思って泳げたのはよかったです。

――今後の目標などを聞かせてください

横竹茉 らいねんのマーメイドはまず人数が増えるかどうかわからないので、他の水泳をやっていた人を呼んだりして大人数でやりたいです。助っ人をいっぱい呼んでわいわいやりたいと思っています。

横竹幸 あとは選手権のデュエットで表彰台に上がることです。

松本奈々(スポ3=東京・狛江)

――デュエットの選曲はどのように行われましたか

前半は私が入れたい曲を選んで、後半は彩香さんが選んでくれて、編集は彩香さんにしていただきました。

――振り付けに関しては

とにかく時間がなくて、2日間で振りを全部作ったのでそれほど細かくはできませんでした…。練習は8月の初めくらいからやっていましたが、クラブが違うので一緒にできるときが全然なくて、2時間を2回くらいで振り付けを全部作って、あとは合わせる練習をしていました。

――デュエットの演技を振り返ってみていかがですか

個人種目は高校生のとき以来だったのですごく久しぶりでしたが、楽しく泳げたと思います。

――結果についてはどのように捉えていますか

デュエットよりもチームの結果のほうが、チームで表彰台に立とうという話があったのでデュエットは結果よりも楽しめたのでよかったかなと思います。チームのほうでは、人数が少ないと減点がありもとから不利だったので、表彰台に立てるか微妙でしたが2位になれてよかったです。

――チーム競技は先頭での出場でしたが何か緊張などはありましたか

その前に泳いでいたので特になかったですが、チームの(演技の)ほうが苦しかったのでそれは緊張しました。

――このメンバーでシンクロをやれたことについてはいかがですか

ことしで彩香さんが最後だったので一緒に泳げてすごく楽しかったですし、振り付けは双子(横竹姉妹)がやってくれたので苦しくなってて最初は不安でした(笑)。一応泳ぎ切れたのでよかったのかなと思います。

――これからの目標について聞かせてください

チームのほうは人が少ないので来年入ってくれたらまた頑張りたいと思います。(個人としては)いまは、選手ではなくクラブチームでコーチをやっているので、2人(横竹姉妹)に負けないようにまた次の試合に向けて練習したいと思います。