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2015.08.22

全日本学生選手権 8月19日 岐阜メモリアルセンター

ルーキー坂井ら4名がシングルス8強へ

 全日本学生選手権(インカレ)は本戦5日目を迎え、準々決勝進出を懸けた戦いが行われた。男子シングルスでは今井慎太郎主将(スポ4=神奈川・湘南工大付)、栗林聡真副将(スポ4=大阪・清風)が勝利を挙げたほか、早大対決を制した松崎勇太郎(スポ3=神奈川・湘南工大付)と坂井勇仁(スポ1=大阪・清風)の計4名がベスト8に名を連ねた。一方のダブルスでは第1シードの今井・河野優平(スポ2=福岡・柳川)組ら3組が勝利。坂井・小堀良太(スポ3=東京・大成)組は第3シードの法大ペアを相手に奮闘したが、白星にはあと一歩及ばなかった。

初のインカレでベスト8入りを果たした坂井

 試合が進むにつれ早大同士の対戦も避けられなくなってくる。この日のシングルスで松崎勇は巽寛人(スポ3=福岡・柳川)、坂井は河野と対戦した。第1セットを6-0とし、勝利をたやすくつかむかに思われた松崎勇。しかし、続く第2セットでは巽の粘りのプレーに苦しむ。松崎勇がブレークした3つのゲームすべてに対して、巽はすぐさまブレークバック。リードを奪うことはできず、試合はタイブレークにもつれこんだ。タイブレーク序盤は2-5と巽の勢いにのまれたが、持ち前の強打で相手のミスを誘い逆転。松崎勇がストレート勝ちを収めた。もう一つの同士打ちを制したのは、予選から出場し快進撃を続けている坂井。「自信があったストローク戦に持ち込めるよう深いボールを意識して打った」と語るように、伸びのあるストロークで河野に攻め入る隙を与えない。こちらもストレートで勝利し、次のステージに駒を進めた。

競り合うも勝利には至らなかった坂井・小堀(左)組

 シングルスで勝利した坂井は、小堀とペアを組みダブルスにも出場した。3回戦の相手は第4シードの強敵、大友優馬・杉本椋亮組(ともに法大)。第1セットは小堀のサーブと坂井のボレーが型にはまり5-2とするも、相手も徐々に強烈なサーブとストロークで巻き返してくる。ついにタイブレークに持ち込まれ、6-7(5)でこのセットを奪われてしまった。続く第2セットも相手のサービスゲームをブレークし4-2としたが、ブレークバックを許してしまう。その後も攻めきれず4ゲームを落とし、ストレート負けに終わった。一方その他の3組は、シードの2組が同士打ちを制しベスト8に進出。齋藤・松崎勇組も愛知学院大のペアを6-3、6-1で下し、順調に勝ち進んだ。

 勝者がいれば、敗者もいる。頂点に立てるのは1人だけ。ここで姿を消した選手も、味わった悔しさは今後への良き糧となるに違いない。翌日の男子シングルスでは今井と坂井が対戦。男子ダブルスでは今井・河野組と齋藤聖真(スポ1=神奈川・湘南工大付)・松崎組とぶつかる。第1シードの今井は単複共に早大の選手が相手だ。「自分のプレーをすることを前提に全力で戦うだけ」(今井)。ワセダ勢が見せる、力を出し切った最高のプレーに期待したい。

(記事 吉原もとこ、熊木玲佳、写真 豊田光司)

結果

▽男子シングルス

4回戦

○今井慎太郎(7-5、6-0)田中亮寛(亜大)

○栗林聡真(6-0、6-1)村上彰啓(法大)

○松崎勇太郎(6-0、7-6(5))巽寛人

○坂井勇仁(6-3、6-3)河野優平

▽男子ダブルス

3回戦

○今井慎太郎・河野優平(6-3、6-2)小倉孝介・古田伊蕗

○栗林聡真・梶修登(6-1、6-1)岸田海・村松勇紀

○齋藤聖真・松崎勇太郎(6-3、6-1)金澤康斗・杉岡晋也(愛知学院大)

●坂井勇仁・小堀良太(6(5)-7、4-6)大友優馬・杉本椋亮(法大)

コメント

今井慎太郎主将(スポ4=神奈川・湘南工大付)

――インカレ(全日本学生選手権)が開幕しました。単複ともにベスト8を決めましたが、調子はいかがですか

最後ということで自分自身も考えることもある中で、一試合一試合しっかり臨もうと思ったのですが、そう簡単には行かなくて。1回戦がもつれてファイナルまでいってしまいました。固くなってしまう部分もあったのですが、ファイナルセットに入って切り替えて、自分の全力を出すテニスというのをもう一度考え直してみました。そのプレーがどういうプレーなのかをしっかり考えて、ファイナルセットを取ることができて、そこからいま2回戦、3回戦と勝ち上がることができています。正直まだ万全の調子ではないのですが、徐々に上がってきているのであした勝ってその次、その次とどんどん状態をいい方向に持っていくように心がけて常にプレーをしています。

――きょうのシングルスは第1セットは競った展開となりました

自分ももっとこうできたという思いはあるのですが、やはり相手の選手はカウンターもうまくてしぶといテニスをしてきたのに対して、少しこちらが焦ってしまう部分がありました。彼もいいテニスを持っているので、そこに苦しみましたね。4-5でサービスを取られて5-5に追いつかれて、以前の自分だったらそこで崩れてしまうこともあったと思うのですが、冷静に切り替えてリターンを取るぞという気持ちで臨んで。その結果、あのように1セットを取って勢いに乗れたのかなと思っています。

――ダブルスはワセダ同士の対戦となりましたが、いかがでしたか

彼らはやはりすごく勢いがあってそこに押されてしまう部分もありました。でも、自分たちはできることをやるだけで、相手が後輩だからといってもそこは容赦なしにやるべきだとは思っていましたし、終始しっかりと声を出してできたとは思います。けれども、まだまだ課題は多く見つかったのでパートナーの河野(優平、スポ2=福岡・柳川)としっかり話して次に臨みたいです。

――河野選手もシングルスで4回戦まで勝ち残りましたね

河野は特にシングルはあまり勝つ選手ではなかったので、ここまで勝ってきたのは日ごろの練習の成果がしっかり出ているのだと思います。僕自身も単複ともに勝たなければならない位置にいて、あとは気持ちの整理をするだけという状況ですし、お互いテニス自体はいい成長が見られているかなと感じています。

――ワセダの他の選手の状況はどのように見ていますか

勝ち上がっている選手もいる一方、惜しくもあと少しのところで負けてしまった選手もいました。全体としては個人個人のレベルアップはいい方向に進んでいると思います。このインカレが終わるとリーグ(関東大学リーグ)もありますし、その独特の雰囲気の中でどれだけ自分たちのプレーができるかということが課題になってくるのではないかと思います。今回の大会の経験をしっかりと生かして、リーグにも臨んでもらいたいです。

――あすのシングルスは1年生の坂井勇仁選手(スポ1=大阪・清風)との対戦になります

彼はいま勢いもありますし、球のスピードも速いですし、テクニックも持っています。なんでもできる選手なので、勢いに押されないことが重要だと思っています。こちらはこちらで全力で戦うだけです。自分のプレーをするということを前提において、あすの試合に臨んでいきたいと思います。

――ダブルスもワセダの齋藤聖真(スポ1=神奈川・湘南工大付)・松崎勇太郎(スポ3=神奈川・湘南工大付)組との対戦になりますが、意気込みをお願いします

春関(関東学生トーナメント)のときに競った試合でスーパータイブレークまでいったので、要注意のペアだと自分たちも話してはいました。そこをしっかりと乗り越えて優勝を狙っていきたいと思っています。今大会でのひとつのヤマとして、河野としっかりコンビネーションを取って全力で臨みます。

小堀良太(スポ3=東京・大成)

――きのうのシングルスは惜しくも敗れてしまいました。振り返っていかがですか

強い選手が相手でしたが、自分の状態が決して悪くはなく、いい状態であることも分かっていて。(勝ち進む)チャンスだと思っていましたが、最後は相手の気力に押されて負けてしまいました。気持ちの部分では負けてはいなかったと思いますが、相手の強気なプレーでポイントを取られてしまって。とても悔いが残る試合でしたね。

――タイブレークの末にファイナルセットを落としてしまったのは、そういった点が原因だったということですか

そうですね。(タイブレークの)4-6で相手のマッチポイントをしのぎ6-6になってからもうひと踏ん張りしたかったのですが、それまでの疲労が溜まっていたこともあって、(パフォーマンスを)上げられなかった自分がいました。体力負けなのかなという感じがします。

――きょうのダブルスについてお聞きします。まず大友優馬・杉本椋亮組(ともに法大)との対戦となりましたが、どのような気持ちで臨まれましたか

もうやるだけだな、というのは思っていました。相手は春関(関東学生トーナメント)で決勝まで進んでいますが、何も恐れずに自分たちができることをしっかりやればチャンスはあるな、と。最初にブレークして5-2でリードしていたのですが、相手に気持ちの部分で負けて大事なところを取られてしまいました。セカンドセットも最初にブレークをしながらも、結局自分たちのサービスゲームをキープできないままブレークされてしまったので、(相手の)4年生の意地というものを感じました。

――セカンドセットの第8ゲームは小堀選手が落とした唯一のサービスゲームでした

チャンスボールが来るまで(ゲームを)つくりあげていたにも関わらず二人とも決め切れなかったというのは、相手に威圧された面もあったのかなと思います。決してファーストサーブが入っていなかったわけではないのですが、やはり相手がパフォーマンスを上げられるところで上げてきたのに対して、僕たちはただ維持するのが精一杯で。それがブレークされた要因だと感じます。

――大友選手のサーブはいかがでしたか

大友さんのサーブは深くて重くてとても厄介だったのですが、セカンドセットの最初にブレークすることができました。ここで波に乗っていくことができたらいいなと思ったのですが、このまま簡単には終わらせてくれないなとも思っていて。案の定ブレークをされてしまいましたね。大友さんのサーブの時はとても苦しいリターンゲームが続きました。

――ペアの坂井選手(勇仁、スポ1=大阪・清風)とのコンビネーションはいかがでしたか

(坂井選手とは)3月の筑波大学国際トーナメントからずっと組んでいて、インカレの優勝を目指して頑張ってきたのですが、結局残念な結果で終わってしまいました。でも楽しかったなという思いはあります。本当に悔しい結果だったのですが、楽しいダブルスができたので良かったと感じています。

――今回のインカレでのご自身の結果を振り返っていかがですか

早スポのインカレ直前取材でも「結果にこだわって頑張りたい」というのはかなり強く言っていたのですが、シングルはベスト32、ダブルスはベスト16ということで…。強くなったね、と言ってくれる人もいますが、(自分としては)全く満足できない結果でした。自分の中ではこのインカレに照準を絞って、遊ぶ時間などを犠牲にして自主的な練習を頑張ってきたのですが、それ以上に練習をやっているのが勝ち残っている人なのかなと思います。自分のどこかに甘さがあったことがこの結果につながったのかなと。残りの大会はリーグ戦(関東学生リーグ)や夏関(関東学生選手権)、王座(全日本大学対抗王座決定試合)、インカレインドア(全日本学生室内選手権)と限られてはいますが、3年生でも試合はまだ残っているので、1つ1つの試合を大事に、勝ちにこだわって日々精進したいと思います。

――最後に、リーグ戦に向けて意気込みをお願いします

まだ出場できるか分かりませんが、出るからには必ず1勝は取りにいきたいと思っています。出場するとしたらおそらくまたダブルスの下の方になると思いますが、今回のインカレで日本一になりたいという気持ちはあったので、ペアが誰になるにせよ他大の3番手には絶対に負けたくないというのは個人的にもあります。ワセダのために1勝を取りにいくというのはもちろんですが、自分個人としても絶対に負けられないというのはあって。それが結局チームのためになると思うので、勝ちにこだわって頑張りたいと思います。

坂井勇仁(スポ1=大阪・清風)

――坂井選手にとっては今大会が初のインカレになりますが、今のところ調子はいかがですか

春関(関東学生トーナメント)では早くに負けてしまったので予選からの出場でしたが、予選と本選を通じて自分のプレースタイルをいい方向に表現できていると思います。

――今大会の目標は

はじめは本選出場が目標でしたが、全ての試合で挑戦者の気持ちで臨んでいます。あす対戦する今井さん(慎太郎主将、スポ4=神奈川・湘南工大付)も尊敬している先輩ですが、挑戦者の気持ちで思いっきりぶつかっていきたいです。

――本日のシングルスは河野選手(優平、スポ2=福岡・柳川)との同校対決となりました。事前に対策などは練っていましたか

河野さんは今大会、自分のプレースタイルを無理矢理に変えてでも新しいことに挑戦して勝ち上がってきたので、そこをしっかり封じ込めるようプレーしました。河野さんがネット付近に来ると思ったので、ベースライン上に足止めすることができればいいなと思って。自信があったストローク戦に持ち込めるように深いボールを意識して打っていきました。

――サービスゲームをキープする場面も多かったですが、サーブの調子はいかがですか

サーブは今大会では結構調子がいいのですが、連戦で少しずつ疲労がたまってきて、サーブも少し確率重視で打つようになってきて。第2セットで気持ちが抜けたところを相手につけこまれてしまいました。

――きょうでベスト8入りが決まりましたが、その結果についてはどのように考えていますか

正直ベスト8までこられると思っていませんでした。でも、まだビッグシードや大物選手も全然倒していませんので、このベスト8入りだけで満足せず、あすの試合で今井さんに頑張って食らいついてアピールしたいと思います。