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ラクロス部

2015.08.15

第28回関東学生リーグ戦 対青学大 8月14日 千葉・フクダ電子スクエア

劇的ゴールも悔しい引き分けスタート

前半 後半
早大
青学大
▽得点者
原、平野響

 昨季、関東学生リーグ戦(リーグ戦)ファイナル4進出を逃し苦汁をなめた早大。悲願の日本一へ向け、今年もついにリーグ戦が幕を開けた。開幕戦で迎え撃つのは今季2部から昇格を果たした青学大。「勝たなければならない相手」とDF川勝美輝主将(法4=埼玉・春日部共栄)が話すように、上位校との対戦を前に確実に白星を得たい一戦であったが、試合は予期せぬ展開となった。初戦の緊張からかミスや甘いプレーを連発。リズムをつかめず、終盤まで1点ビハインドと窮地に立たされてしまう。終了間際の同点ゴールで2-2とし、黒星は免れたものの、今後に向け不安の残るゲーム内容となった。

試合中選手を鼓舞し続けた川勝主将

 序盤からペースを握られてしまった。敵陣に攻め込むも仕留め切れないでいると、反則を起点に青学大に7分で先制ゴールを許してしまう。その後も「緊張しすぎたのか、足が止まっていた」(川上順久女子部ヘッドコーチ、平10理工卒=東京・早大学院)という言葉の通り、早大の動きは硬く、もどかしい時間帯が続いた。それでも川勝主将を中心としたDF陣が追加点を阻止。我慢を続けて迎えた15分、ついに早大に初得点がもたらされた。MF原ひかり(人2=東京・成蹊)がゴール裏から回り込んでシュート。これがネットに突き刺さり同点に追い付いた。だが勝ち越し点を奪うまでは至らず、1-1で試合を折り返す。

前半同点に追い付くゴールを決め、笑顔を見せる原

 後半も流れは変わらない。2分にロングパスをつながれ1-2とされると、反撃を試みてもパスやショットの精度を欠き、フィニッシュまで持ち込めない時間が続く。また、グラウンドボールへの反応やチェイスに勝てないシーンもあり、攻撃を継続することができなかった。残り時間も少なくなり懸命に攻め込む早大だが、ゴールを割れず、本来の力を発揮し切れない。そしてラスト1分を切り、コート外からこだまする試合終了までのカウントダウン。もはやこれまでか――。そんな空気が会場を覆った時のことだった。「ノータイムだったので、自分でいってやろうと思った」というMF平野響子(スポ3=茨城・土浦二)が放ったボールが転がり込みゴールイン。この劇的なショットで2-2に追い付いた早大は、開幕戦を辛くも引き分けで終えた。

 土壇場で引き分けに持ち込んだとはいえ、勝つべく相手に勝ち切れなかったことに、悔しさをにじませた選手たち。プレーの精度の低さやチェイスの甘さなど、試合結果のみならず内容的にも不完全燃焼となった。次戦の相手は昨季の全日本選手権覇者・明大。難敵を相手に、この試合の反省をどれだけ改善できるかがカギになることだろう。「挑戦者として、ワセダらしく泥くさく戦っていきたい」(川勝主将)。失うものは何もない。今季のスローガンでもある、早大の『意地』にかけて、次戦こそ勝利をもぎ取りに行く。

(記事 菅原拓人、写真 喜田村廉人、谷口武)

コメント

川上順久女子部ヘッドコーチ(平10理工卒=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返って

なんとか引き分けで終わったので良かったです。しかし、大差で勝たなければならない相手だったので、少し残念な気持ちです。

――終盤まで青学大のペースに押されてしまう部分もありましたが、相手の印象はいかがでしたか

先週合宿をやっていたという状況で疲れていたと思いますが、青学大はその中でしっかり走っていました。それに対して、うちは緊張しすぎたのか、足が止まっていて、良い結果が出なかったのだと思います。

――チェイスなどで勝てない場面もありましたが

そのあたりは注意力が足りていなく、やってはいけないミスだったと思います。きょうはチームとしてミスがいろいろありました。そこが反省ですし、次につなげたいところです。

――実力を出し切れない部分が多かったですか

実力を出し切れずに、やってはいけないミスを多くやってしまったので、負けなくて良かったと思います。

――最後のシュートで同点に追いつきました

本当に負けなくて良かったという思いです。なんとか前を向いて次に行けるというようにチームとしてもほっとしました。

――リーグ戦までどのように調整されてきましたか

例年選手層が薄いというのが課題でした。ことしはU19とU22で選手が何人か抜けたりしたので、いろいろな選手を育てることができました。(選手の)層は厚くリーグ戦に臨めたと思いです。ただ、きょうのような結果になってしまったのは残念です。

――2年生の選手も出られていましたね

早慶戦(早慶定期戦)も出していたのですが、そこの成長が著しく、今後も日に日に成長してくれると思います。さらなる活躍を期待しています。

――次戦に向けて一言お願いします

次の相手の明大は昨年社会人も破り、日本一になっているチームです。胸を借りる気持ちで、やってきたことを出し切って勝ちにいきたいと思います。

DF川勝美輝主将(法4=埼玉・春日部共栄)

――きょうの試合を振り返って

勝たなければならなかった相手だったので、非常に悔しいです。リーグ戦はまだ続くので、切り替えて、あとは負けられないなという気持ちでいっぱいです。

――相手の印象は

青学大は勢いのあるチームでした。DF陣共通認識を持って抑えどころは抑えられたので、あれだけ攻められた中で2点で抑えられたことは今後の自信につながったと思います。

――川勝選手自らシュートを打たれる場面もありましたが、攻撃面を振り返っていかがですか

いままでで初めて、リーグ戦を通して打ちましたが、あれを決めてればという思いもあります。打っても入らないというのはチームの例年の課題なので、今後につなげていきたいです。

――チェイスなどで勝てない場面もありましたが

非常にもどかしかったです。オフェンス時間が続かないというのがロースコアで同点のゲームに終わってしまった要因だと思います。しっかり連続した攻めができるようなチームづくりをしていきたいです。

――最後に同点のゴールが決まりましたが、チームでは声掛けをされていましたか

チームの雰囲気が暗いと感じたので、上を向いて全員でいこうとタイムアウト後は声を掛けてやりました。結果は悔しいですが、まだこれからという気持ちです。

――きょうまでにどのように調整されましたか

早慶戦も負けてしまって、攻めがうまく点に結びつかないところがことしの課題です。いかに点を取れるかということをチーム全員でやってきましたが、そこもいま一歩だったので、まだまだ修正しないといけません。

――次の明大戦に向けて

明大は昨年日本一になりましたが、日本一になるためには勝たなければならないのでそれは気にせずに、挑戦者として、ワセダらしく泥くさく戦っていきたいです。

MF堀切梓沙(スポ4=東京・成蹊)

――この試合の感想を聞かせてください

今季のリーグ戦(関東学生リーグ戦)の初戦ということで勝たなければいけなかったですし、これから日本一のためにまずファイナル4に進むためにも絶対勝たなければならない試合だったので、勝ちたかったという思いが強いです。

――開幕戦に向けてチームではどのようなゲームプランを立てていましたか

若いチームということでメンタル面でも不安定なところがあったと思うのですが、しっかりコミュニケーションを取って、自分たちがこれまでやってきたことをきちんと出せれば勝てると思い、やってきました。

――苦戦の要因としてはどのようなことが考えられますか

単純に点を取れなかったこと、それとダウンボールが取れなかったりシュート後のボールを取られたりと細かいミスが重なったことが一番大きいと思います。

――試合では一時同点となるシュートを決められましたが振り返ってみていかがですか

個人個人が行けるところでゴールに向かった結果ですね。チームとして崩すことを狙ってはいたのですが、個人として抜けるところでゴールに向かえたことで生まれた得点でした。

――後半も終始ビハインドでしたが、タイムアウトの時などに何を話していたのでしょうか

自分たちはビハインドで次の1点が重要になるなか相手がボールをキープしてくると予想したので、しっかり奪いに行って、その後のアタックで点を取ろうと話していました。

――追いかける展開でチームは焦りなどありましたか

全体として焦っていたとは思いませんが、結果として奪いに行って反則を犯したりカードを提示されたりしたので、そこは一人一人が冷静になって取りに行くべきでした。

――残り数十秒のシーンで同点ゴールが生まれました。あのシーンを振り返ってみていかがですか

あれは本当に奇跡の1点だと思います。あの1点で今後のリーグ戦に首の皮が一枚つながりましたし、まだ先が見える結果になりました。あとは奇跡で終わらせないように今後のリーグ戦につなげていきたいです。

――早慶戦後、合宿などを通じどのようなことに取り組んできたか教えてください

主にディフェンスでは連携を取っていて、攻撃では個は強いと思うので、チームとして合わせていくことをやっていました。

――試合では発揮できましたか

ディフェンスでは2失点以内に抑えようとして抑えられました。ゴーリーが止めてくれたり、ディフェンスが粘って止めてくれたりしたので、その点ではディフェンスよかったです。一方の攻撃では取りに行く際に最後までつなげられなかったのが反省です。

――U22日本代表の活動にも参加されましたが、手応えを聞かせてください

ラクロスの技術やスキルでも学ぶところがたくさんあったのですが、アジアでもトップレベルの日本代表として、プレーだけでなく行動やラクロスに対する心持ちが変わったので、これから自分がラクロスをするうえで変わったかなと思います。

――次の相手は明大ですが、どのようにして臨みたいですか

あと2週間でやれることは限られてきますが、攻撃やコミュニケーションなど個々の部分を上げていって、得点につながるプレーを増やしていきたいです。それと練習でやってきたことを試合で出すということが、早慶戦でもこの試合でもできず、試合の流れもつかめておらず、これは2週間で改善できるはずなので、改善していきたいです。

MF平野響子(スポ3=茨城・土浦二)

――きょうの試合振り返っていかがでしたか

きょうは本当は勝たなければいけない試合でしたが、結果同点になってしまって悔しいです。

――早慶戦を終えてからいままでにどのような調整をしてきましたか

4年生が就活でいないときもあったりして、大変な部分もありました。しかし、夏合宿などでもしっかりリーグ戦に向けて詰めてきたので、自信を持って試合に臨めたと思います。

――同点ゴールを振り返っていかがですか

ノータイムだったので、自分でいってやろうと思って打ちました。少し変なシュートにはなってしまいましたが、決まって良かったと思います。

――次の試合も含めて今後に向けてどのような調整をしていきますか

次はきょねん日本一にもなった強い相手ですが、今回同点になってしまったので、しっかり良い形で勝って次につなげていきたいです。

――今後の抱負を聞かせて下さい

きょうあまり良いところが無くて、だめだったので、次はチームに貢献出来るように2週間しっかり調整していきたいです。

AT平野薫(国教2=神奈川・桐蔭学園)

――終盤間際に追い付くことができましたが、試合を通していかがでしたか

正直終盤間際で同点に追い付いて喜んでいる自分のチームがすごく悲しく感じた試合でした。同点に追い付けてホッとして、でもすぐ切り替えて次の点を取りに行かなくてはならなかったのを感じました。

――試合の出来としては悪かったということですか

点数にするなら20点行くか行かないかの試合だったと私は思います。

――ビハインドの苦しい時間が続き、チームのムードとしても悪い部分などはあったのでしょうか

自分たちは出だしに弱いチームです。出だしの悪さを途中で修正できたら良かったですが、50分間修正することなく終わってしまいました。常に暗いムードで試合を終えてしまいましたし、みんなが明るくなる瞬間もあまりありませんでした。きっかけがあまりなかったので、そこは次に向けて修正したいです。

――そんな試合展開の中で平野選手が心掛けていたことは何かありますか

負けるかもしれないと小さくなってしまっている選手が多い中、私はガツンと切り開いていこうと思っていましたが、一人じゃそれはできないということをきょうの試合で感じました。ほとんどメンタルの問題ですが、もっとそういう仲間を増やすところから強化していかなくてはいけないなと、上級生下級生関係なく思いました。

――U19日本代表として世界選手権に参加してから合宿を経てきょうまで休める暇があまりなかったように思われますが、ご自身のコンディションはいかがですか

体自体は特に不調というわけではありませんが、チームを3週間離れていたというのは(影響が)大きかったです。チームに戻ってきてからの25分通しての試合はきょうが実は初めてでした。ワセダとしてのチームの感覚というのがきょうやっとつかめたかつかめていないかぐらいだったので、その感覚をしっかり次の明大戦までに取り戻して、ワセダ(の一員)として戦えるように、戦術やプレーももう少し突き詰めていきたいです。

――U19の日本代表を経験してみていかがでしたか

すごくいろいろな経験をさせてもらったのが一番です。自分たちは強気に、メダルを取って帰ってくるつもりでいましたが、やはり海外の選手はパワーも違いますし、自分たちの持っていないものもたくさん持っていました。それを吸収して帰るしかないとなってしまいました。まだ今後がある中で世界を経験できたことは自分にとってとても大きな糧となったので、それをきょうの試合で生かしたかったのですが、なかなか一人ではできないと思ったので、明大戦こそは(U19の経験を)生かしていきたいと思います。

――久々のチーム合流だったのでしょうか

そうですね。みんなとコミュニケーションを取ったりすることすら久しぶりだったので、自分が離れている間にチームが何をしていたかもよくわかりませんでした。詰めをする大事な夏合宿の時期に自分はチームを離れていたので、きょうは『個』で戦うしかありませんでした。みんな初戦だしナーバスになっている中、私は特に緊張することなく臨めました。海外で何度もたくさん試合をして慣れていたので大丈夫でしたが、12人みんなを自分と同じようなコンディションにすることはできなかったので、そこは課題だと思います。

――リーグ戦全体の目標を教えてください

ワセダはきょねんファイナル4を逃してしまい、その原因となってしまった日体大戦で1年生だった自分が初めて試合に出て何もできずに嫌な思いをしました。今回はまた日体大と戦えるので、そこは絶対に勝ち切りたいです。もちろん厳しい試合になることはわかっていますが、そこは気合とメンタルでどうにかワセダをファイナル4に連れていけるような選手になりたいと思います。