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2015.08.12

第16回世界選手権 8月2~9日 ロシア・カザン

瀬戸、渡部金メダル!カザンの地で早大旋風巻き起こる

 世界最速スイマーを決する世界選手権が、8日間にわたってロシア・カザンで行われた。今大会で金メダルを獲得すると来年のリオデジャネイロ五輪代表に内定するという大切な一戦に、早大からは四選手が出場。瀬戸大也(スポ3=埼玉栄)、渡部香生子(スポ1=東京・武蔵野)が優勝を果たし、一足先に五輪の切符をつかんだ。

 日本勢の中で最も実力を発揮したのが渡部だ。初日の女子200メートル個人メドレー準決勝で、いきなり自身の持つ日本記録を更新。翌日の決勝では前半を8位で折り返すも、得意の平泳ぎで一気に4位まで順位を上げる。最後の自由形では3選手による激しい2位争いが展開され、終盤まで勝負の行方が分からない状況に。その中渡部がわずかに抜け出し、準決勝のタイムをさらに上回る2分08秒45で銀メダルを獲得。レース後にはうれし涙を流した。続く女子100メートル平泳ぎではわずか0.01秒及ばず4位となったが、後半には驚異の追い上げを披露する。そして迎えた今季世界ランク1位の女子200メートル平泳ぎ決勝。渡部は今種目世界記録保持者のペダーセン(デンマーク)にぴったりと付き、2位でラスト50メートルに入る。ここからが渡部の真骨頂。残り25メートル付近で先頭に立つと、最後は後続に1秒以上の差を付け金メダルを手にし笑顔で水面をたたきつけた。

ジャパンオープン2015での渡部

 一方、悔しさ、喜びの両方を味わったのが瀬戸。今大会3冠を狙える位置にいたが、男子200メートルバタフライでは6位、男子200メートル個人メドレーではまさかの準決勝敗退。突然訪れた不調に苦しんだ。そのような状況下、最終日に臨んだのが連覇の懸かる男子400メートル個人メドレー。瀬戸は最初のバタフライから飛ばし、積極的なレースを展開する。背泳ぎでは先頭を譲るも、得意の平泳ぎで再びトップに躍り出ると体一つ分のリードを奪い最後の自由形へ。スタミナ切れも心配される中、瀬戸は泳ぎを緩めることなく全力を出し切る。ラスト15メートルで勝利は確信的なものとなり、世界一を決定付けるゴールタッチ。2分08秒50と自己ベストで、日本人初の連覇を達成した。代表入りを逃し涙をのんだ五輪選考会から3年、憧れの五輪への出場権を獲得。不調、重圧を跳ね除けつかんだ栄冠は、前回とは一味違った喜びがあっただろう。

ジャパンオープン2015での瀬戸

 ジャパンオープン2015(50メートル)で男子100メートル自由形の日本新記録を打ち立てた中村克副将(スポ4=東京・武蔵野)は、男子400メートルフリーリレーでは第1泳者を務めた。納得のいくタイムとはならなかったが、6位という過去最高順位に貢献。しかし個人種目では結果を出すことができず、悔しい大会となった。坂井聖人(スポ2=福岡・柳川)は、男子200メートルバタフライ準決勝で自己ベストを更新。3位という好順位で決勝進出を果たした。決勝では2位で最後の50メートルを迎えるも、混戦の中タッチ勝負に敗れ無念の4位に。それでも決勝ではさらにタイムを上げ、大舞台でも実力の高さを顕示した。

 OG星奈津美(平25スポ卒=現ミズノ)も金メダルを獲得し、早大勢の活躍が際立った今大会。日の丸を背負って戦った四選手は世界最高峰の舞台で培った経験を自らの力に変え、さらなる成長を続けていくだろう。次に待つのは日本学生選手権。今度はワセダを背負い、チームのために力を尽くす。

(記事 谷田部友香、写真 谷田部友香、吉田麻柚)

結果

中村克副将(スポ4=東京・武蔵野)

▽男子400メートルフリーリレー

決勝 日本(中村、塩浦、小堀、藤井) 3分15秒04(中村:49秒10)【6位】

予選 日本(中村、塩浦、小堀、藤井) 3分14秒76(中村:48秒60)【5位】

▽男子100メートル自由形

予選 49秒07【19位】

▽男子50メートル自由形

準決勝 22秒15【13位】

予選 22秒25【10位】

瀬戸大也(スポ3=埼玉栄)

▽男子200メートルバタフライ

決勝 1分55秒16【6位】

準決勝 1分54秒95【5位】

予選 1分55秒60【3位】

▽男子200メートル個人メドレー

準決勝 2分00秒05【14位】

予選 1分59秒11【7位】

▽男子800メートルフリーリレー

予選 日本(小堀、天井、江原、瀬戸) 7分11秒59(瀬戸:1分47秒88)【10位】

▽男子400メートル個人メドレー

決勝 4分08秒50【優勝】

予選 4分12秒17【3位】

坂井聖人(スポ2=福岡・柳川)

▽男子200メートルバタフライ

決勝 1分54秒24【4位】

準決勝 1分54秒75【3位】

予選 1分55秒97【7位】

渡部香生子(スポ1=東京・武蔵野)

▽女子200メートル個人メドレー

決勝 2分08秒45【2位】※日本新記録

準決勝 2分09秒61【3位】※日本新記録

予選 2分10秒37【3位】

▽女子100メートル平泳ぎ

決勝 1分06秒43【4位】

準決勝 1分06秒64【5位】

予選 1分06秒81【5位】

▽女子200メートル平泳ぎ

決勝 2分21秒15【優勝】

準決勝 2分22秒15【3位】

予選 2分23秒29【1位】

▽女子400メートルメドレーリレー

決勝 日本(赤瀬、渡部、星、内田) 失格

予選 日本(赤瀬、渡部、星、内田) 4分00秒43(渡部:1分07秒07)【8位】