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剣道部

2015.07.01

第49回全日本女子学生選手権 6月27日 大阪府立体育会館

ワセ女躍動!全国の舞台で自信と収穫を得る

 大阪夏の陣、開幕。厳しい関東女子学生選手権を勝ち抜いた畝尾奈波女子主将(スポ4=京都・日吉ケ丘)、川上ゆき(スポ3=熊本・菊池女)、川﨑茜(文2=京都・日吉ケ丘)の三名が全日本女子学生選手権(インカレ)に挑んだ。昨年同大会で2位の快挙を成し遂げた川崎と2年ぶりの出場となった川上はベスト16、2年連続出場の畝尾がベスト8入賞と好成績を収めた。

 昨年、ルーキーながら破竹の勢いで勝ち上がった川﨑。前年度2位という重圧を感じながらの戦いとなった。だが、1回戦で延長の末メンを奪うと流れに乗る。2、3回戦も勝利し、三好絢女(明大)との4回戦に臨んだ。練習試合などで対戦経験があり、手の内を知られた相手に「苦しい試合でした」と川﨑。得意の引き技を封じられ、一瞬の隙に出コテを決められ惜敗。ベスト16という結果に対し、「もっと上を目指していたので悔しい」と語るが、「やりにくい相手に対しても確実に勝てるようになったのは大きな成長」と、順位だけでは測れない成長を感じていた。

きょねんには劣るものの好成績を残した川﨑

 「やっとこのステージに立てた」(川上)。初戦で敗れた1年時の同大会は緊張で覚えていないという。だが、再び大舞台に帰ってきた川上は違った。落ち着いて実力を発揮し、順調に勝ち星を挙げる。難なく1回戦を突破すると、2回戦でも相手が引いたところをすかさず詰めツキを決めた。好調のドウで3回戦を制し迎えた4回戦、対するは世界選手権日本代表の高橋萌子(法大)。延長まで持ち込み健闘するが、最後は引きドウを決められてしまう。世界レベルの選手相手に善戦したものの、「本当に優勝したかったので悔しい」と以前の自分を大きく上回る成績にも満足はしていない。

一回り大きくなって全国の舞台に帰ってきた川上

 初戦敗退という屈辱から1年。リベンジに燃える畝尾が主将の意地を見せた。持ち味の鋭いメンで白星を重ねる。「自分らしい剣道ができた」(畝尾)と語るように、その勢いは止まらない。積極的にツキを打つなど、多彩な技で信条とする『攻める剣道』を披露し、瞬く間にベスト16に進出。4回戦でも飛び込みメンを先取すると、守りに入ることなく一本を狙い続けた。ベスト4を懸け挑んだ準々決勝。序盤、一瞬の気の緩みを突かれ引きメンを取られる。後がなくなった畝尾は必死に攻めるが、なかなか旗は揚がらない。そのまま時間は過ぎ、無念の敗退。8位入賞で大会を終えた。

 日本全国から選りすぐりの剣豪が集まるインカレで、出場した全員がベスト16以上という躍進を遂げた早大女子剣道部。「大学でやってきたことが確実に結果として表れている」(川上)、「いままでの成果が少しずつ出てきている」(畝尾)と、それぞれ手応えを感じていた。熱い個人戦の夏が終わり、いよいよ団体戦の秋を迎える。今大会で活躍した三人を中心に、早大はどのような戦いぶりを見せるのか。大学日本一を懸けて、新たな歩みがここから始まる。

(記事 藤川友実子、写真 中丸卓己)

★畝尾主将が東西対抗試合に出場

 インカレ終了後、同会場で全日本女子学生東西対抗試合(東西対抗)が行われた。全国の大学から選ばれた代表選手が東軍と西軍に分かれてチームを組み、勝ち抜き形式で雌雄を決する今大会に、早大からは畝尾が東軍の三番手として出場。1人分のビハインドを背負った状態でバトンを回された畝尾は、「東の代表としてしっかり頑張っていきたい」と気合十分で西軍次峰と対峙した。立ち上がりから果敢に攻め、隙をうかがう。中盤、間合いを詰めて相手が硬直した瞬間に竹刀を一閃(いっせん)。鋭いメンで西の剣士を抜いた。続く三番手戦では黒星を喫したものの、大将・高橋萌子(法大)の活躍もあり、東軍は西軍に勝利。「貢献できずに終わってしまいました」と畝尾は試合を振り返った。しかし、敵の連勝を防ぎ、悪い流れを断ち切ったという点でチームに貢献したのは間違いない。インカレで自身最高成績であるベスト8に輝き、東西対抗では優秀選手として表彰されるなど、調子は悪くないだろう。秋の団体戦での活躍にも期待が懸かる。

優秀選手に選ばれた畝尾主将

結果

畝尾 ベスト8

川上 ベスト16

川﨑 ベスト16

コメント

畝尾奈波女子主将(スポ4=京都・日吉ケ丘)

――ベスト8という結果についていまの率直なお気持ちは

決勝まで行けなかったことについては少し悔しい思いもあるのですが、ベスト8まで行けたということはいままでの成果が少しずつ出てきているのかなという風に思います。

――昨年は1回戦敗退でしたがリベンジの思いもあったのでしょうか

そうですね。昨年は1回戦で負けてしまって、全然自分の思うようにできなかったので、きょうは1回戦から気合いを入れて頑張りました。

――試合を重ねるごとに動きが良くなっている印象でしたが、ご自身の手応えとしては調子はいかがでしたか

まずまずではあったのですが、やはり1回戦は緊張してしまって固い部分がありました。しかし、試合をするにつれて緊張もほぐれて自分らしい剣道ができたかなと思います。

――ツキを打つ場面が多く見られましたが、初めから狙っていたのでしょうか

ツキは少し自分でも習得しつつある技だったのでできるだけ狙ったときには出そうと心掛けていました。

――準々決勝で引きメンを取られてしまいましたが、負けてしまった要因はどこにあると思いますか

準々決勝で負けてしまったところがいまの私の課題かなと思っています。いざというとき、勝負がかかっているときに少し気を抜いてしまう部分があって、そこを改善して団体戦では頑張りたいです。

――試合が続いて疲れを感じる部分はありましたか

普段は試合時間が4分なのですが、この大会では5分なので、その分と延長があったりするので、みんなも疲れていると思います。

――関東女子学生選手権を終えて今大会までどのような練習をしてきましたか

まずは惜しい打ちを確実に無くしていこうという気持ちを持つことと、自分の課題を克服しつつあることが今回勝てた要因かなと思います。

――克服しつつある課題とは何でしょうか

監督にもすごく言われているのが、下がりっぱなしになってしまって、下がって攻めたり、相手が打ってきた後を狙ったりで『攻める剣道』ができていなかったのですが、その部分が良くなってきていて、私らしい『攻める剣道』ができてきたと思います。

――全日本女子学生東西対抗試合に選ばれた経緯を教えてください

剣道連の上の方が選んで、その中に私が入ったというかたちで選ばれました。

――選抜された理由は聞きましたか

理由は聞いていないです。私はこの4年間で結果っていう結果は出せていなかったのですが、個人の試合とか他の試合を観て下さって評価して下さったのかなと思います。

――選ばれてどのように思いましたか

びっくりはしたのですが、東西対抗の代表に選ばれることはやはりすごいことだと思うので、うれしかったです。

――どのような気持ちで試合に臨みましたか

前に試合があって疲れもあったのですが、しっかり東の代表として頑張っていきたいという気持ちで臨みました。

――自身の働きについてはどうお考えですか

3番目というところで、やはり抜いていかなければいけない立場だったのかなという
風には思っていたのですが、1勝1敗というかたちでチームに貢献できずに終わってしまいましたが、自分の試合はできたかなと思います。

――主将という立場から見て、いまのチーム状況はいかがでしょうか

チームとしては個々で強い子が多いと思うので、全体の底上げは良い雰囲気でできているかなと思うので、いまの雰囲気のまましっかりと団体戦に向けて頑張りたいと思います。

――今大会では畝尾選手がベスト8、2人がベスト16という結果でした

上にも上がれたかもしれないのですが、いまのこの3人の結果は良いものだったと思うので、この3人が軸となって団体戦でも頑張りたいです。

――秋の団体戦への意気込みをお願いします

団体戦では関東(関東女子学生優勝大会)で優勝を狙って頑張りたいのと、全日本(全日本女子学生優勝大会)でも優勝を目指して、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います。

川上ゆき(スポ3=熊本・菊池女)

――ベスト16という結果についてはどのように捉えられていますか

本当に優勝したかったので悔しいですね。満足していないです。

――今回の調子はいかがでしたか

関東(関東女子学生選手権)での課題も見つかって練習にもきちんと取り組んでいたのでそれは出せました。調子は良かったので逆に負けてしまったというのが悔しいですね。

――前回の関東予選から1カ月ほど空きましたが、どのようなことに取り組んでいたのですか

技術的な部分で監督に言われていたことがあって、稽古でそれを徹底的に意識して、ビデオを見たりしていました。具体的には、相手が攻めてきても上から乗って、自分から打つときはどんどん攻めていくということを徹底していました。

――3回戦はドウで勝利を決めましたが、狙っていたのですか

そうですね。ここ最近ドウが打てるようになったというか思い出してきて、練習試合とかでも結構打てていたので、一発いけるなと思って打ちました。抜きドウみたいな感じです。きれいに決まって、「来た」と思いましたね。

――4回戦はそのドウを決められて敗れましたが

相手と接触した瞬間パッと、ノーモーションでドウを打たれました。先日国体予選で熊本に帰った時に、決勝戦で日本代表の渡邊タイさんと対戦しました。その時にも同じように決められていたので。上手いなと思いながらも反応できなくて悔しいです。

――相手は日本代表の高橋萌子選手(法大)でしたが、意識はしていましたか

もちろんすごく強い相手だとは分かっていましたが、チャレンジャーという気持ちは別になくて、いままでのことを出せれば対等に試合はできると思っていたんですけど、やっばり負けてしまって。そこはまだ足りないなと思いました。

――川上選手自身「いままでやってきたことを出せれば勝てる」といったコメントが多く聞かれますが、やはり自信はついてきましたか

そうですね。大学でやってきたことが確実に結果として表れているというか、自分の感触としても悪くないので、毎回次につながる試合になっていると思います。次の団体戦(関東女子学生優勝大会)に向けて、自信はないことはないですね。

――きょう何か特別に意識していたことは

特にないですね。いつも通りにやろうということぐらいです。

――1年時以来のインカレでしたが

1年生の時は1回戦で負けてしまって、その時と比べると自信も全然違いましたし、1年生の時は出たという感覚があまりないくらいです。覚えてないんですよね、緊張していて。やっとこのステージに立てたなと思いましたね、いまは。

――前回ほどの緊張はなかったということでしょうか

いやぁ、やっぱり緊張しましたね。でも緊張の感じが違くて。1年生の時は訳が分からなくて緊張していました。今回は、ちゃんといままで自分がやってきたことがあるからこそ緊張しました。何もない状態での緊張ではなくて。

――ここから修正していきたい点などはありますか

きょう高橋さんに打たれたところなどは日本代表クラスの選手が打てるところなので。ワセダの稽古でもああいうところを打てる選手はいると思うけど、たぶん全然一本にならないんですね。あれを一本にできるのはやはりすごいなと思うので、そのつなぎの部分だったり連続技の部分を磨いていけば、もっと上に行けるのかなと思いました。

――あのレベルを目指していかれますか

もちろんです!やるからには日本一になりたいので。

――最後に次の団体戦に向けて意気込みをお願いします

きょう出た3人とも結構悪くなかったと思うので、この3人が軸となって団体戦でしっかり勝って、団体全日本でも優勝できるように頑張っていきたいです。

川﨑茜(文2=京都・日吉ケ丘)

――昨年はこの試合で準優勝という結果でしたが、そのことへのプレッシャーなどはありましたか

昨年準優勝したことで名前も知られるようになったので、すこしはプレッシャーもありました。

――では本日のベスト16という結果についてはどう思われますか

もっと上を目指していたので悔しいです。でも、打たれてしまったのは自分の甘さが出てしまった部分だと思うので反省していますが、良い勉強になりました。

――「良い勉強になった」とおっしゃいましたが、具体的にきょうの試合で収穫したもの、成長を感じられたことは何だったのでしょうか

最初の方はやりにくい相手だったということもありこれまでの私だったら打たれて負けているところもあったと思うのですが、やりにくい相手に対しても打たさないようにして確実に勝てるようになったのは、大きい成長だなと思います。

――きょうの試合に向けて意識してきたことはありますか。

剣道は足遣いが大切だと思っているので、足を止めないことを意識しています。あとは、軽い打ちにならないように気をつけて稽古してきました

――4回戦で惜しくも負けてしまったのですが、あの試合の感想を教えてください

相手はよく練習試合をする相手だったので手の内を知られていて、特に私が引き技をしようとするのはわかられてしまっていたので苦しい試合でした。「絶対に勝つ」という気持ちで向かっていったのですが、最後は自分の一瞬のすきを突かれてしまいました。

――次の大きな試合は団体戦になると思いますが、それに向けてどういったことを意識して稽古しようと思いますか

まずは選手に選ばれること、そしてチームに貢献すること。団体戦は時間が限られているので、その中で確実に一本を取れるように頑張っていきたいと思います。

――今後の抱負を聞かせてください

まずは団体戦のメンバーに選ばれること。そして関東を勝ち進み、全日本で日本一になることです。