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2015.06.29

東日本学生春季新人選手権 6月24〜26日 東京・駒沢体育館

早大から3名が表彰台へ!米澤は優勝を飾る

 1、2年生がしのぎをけずる東日本学生春季新人選手権(新人戦)。ワセダからはフリースタイル(フリー)、グレコローマンスタイル(グレコローマン)共に6選手が出場した。JOCジュニアオリンピックカップ(JOC)でフリー66キロ級の3位に輝いたルーキーの米澤圭(スポ1=秋田商)が、今回はフリー65キロ級で優勝を飾る。矢野富三家(スポ2=島根・隠岐島前)、伊藤駿(スポ1=京都・網野)もそれぞれ57キロ級、70キロ級で3位につけ、表彰台に上がった。また、米澤はグレコローマンでも健闘を見せ、銅メダルを獲得した。

 「練習の成果が一番出ていた」と山方隆之監督(平4人卒=福岡・築上西)が評するように、試合内容に光るものがあったのは矢野。JOCでは無念の棄権となったが、本大会では存在感を発揮した。初戦の相手を開始1分20秒で早々に押さえると、勢いそのままに続く2回戦、3回戦も難なくクリア。準決勝でも大胆に13-2でテクニカルフォール勝ちを決め、順調に決勝へと駒を進めた。しかし、理想通りのリズム良い展開とはいかなかった。迎えた決勝の相手は55キロ級王者の藤田雄大選手(青山学院大)。強豪相手に萎縮してしまい、矢野はここで流れを止めてしまう。「自分のメンタルが弱い部分があった」(矢野)。精神面で負けてしまい、自分の持ち味を発揮できず、第1ピリオド(P)終盤であっけない完敗を喫した。

メンタル面が課題となった矢野

 第2シードで出場した米澤は他を寄せ付けない圧倒的な強さを示した。初戦から冷静沈着な試合運びを見せ、難なく決勝まで勝ち進む。決勝では第1Pこそ終始相手とのにらみ合いが続くも、1点も許さずに折り返し、第2Pで一気に試合を展開させた。開始30秒、まず相手を場外に出して先制点を挙げる。その後もタックルなどの積極的な技を披露。バックポイントを奪うなどして、最終的に5-0と試合をものにした。この試合について太田拓弥コーチは「ほぼ完璧の試合内容」と断言。米澤も「自信がついた」と、新人戦での優勝に満足の表情を浮かべた。

攻撃に積極性が見られた米澤

 JOCでは爪あとを残すことができなかった伊藤だが、今大会では意地を見せ決勝に勝ち上がった。伊藤が「しんどかった」と語るのは、伊藤真也選手(国士館大)と同朋対決となった準決勝。高校時代にお互いのレスリングを見てきただけに、弱点を握られている相手だった。接戦を強いられたものの、2点リードで粘り強く勝ち抜き、なんとか決勝に駒を進める。しかしその先に立ちはだかるカベは高かった。対戦相手は今までも勝ち切ることのかなわなかった藤波勇飛選手(山梨学院大)。この試合も第1P残り30秒でテクニカルフォール負けを喫した。「敗因は組み手」と伊藤は振り返るように、相手を崩すための『組み手』が今後の課題となるだろう。

伊藤は1年生ながら強豪と対峙(たいじ)

 全日本学生選手権(インカレ)まで残り2カ月に迫る中、今大会を通して改善点は多くあぶり出された 。それでも「少し前進しているのかな、というのは感じました」と山方監督。ワセダからの入賞者は3名。明るい兆しは差している。「自分のレスリングのスタイルを決めた上で、インカレでの優勝を目指していきたい」(米澤)。自らのレスリングに自信とセオリーを持つことが勝利につながると信じて。インカレに照準を合わせ、地道に技を磨いていきたい。

(記事、写真 寺脇知佳)

米澤は表彰台の頂点で笑顔を見せた

結果

男子

▽フリースタイルAグループ

57キロ級 伊藤奨(スポ2=長崎・島原)     1回戦敗退

      橋本星良(人1=茨城・土浦日本)   1回戦敗退

      矢野                 3位

65キロ級 米澤                 優勝

70キロ級 伊藤駿                3位

      齋藤隼介(スポ1=群馬・館林)    2回戦敗退

▽グレコローマンスタイル

59キロ級 伊藤奨                2回戦敗退

      橋本                 1回戦敗退

      矢野                 3回戦敗退

66キロ級 米澤                 3位

71キロ級 伊藤駿                2回戦敗退

      齋藤                 2回戦敗退

コメント

※6月25日終了時

矢野富三家(スポ2=島根・隠岐島前)

――決勝戦を振り返って

準決勝までは自分の動きができていたのですが、決勝戦の相手は実績のある選手だったので、相手のペースにつられて自分のレスリングができなかった、というのが敗因だと思います。自分のレスリングではないような負け方をしてしまって、自滅というか。流れが悪くなってしまいましたね。

――コーチからはどのようなアドバイスをいただきましたか

強い相手だとはわかっていても、名前にびびらずに自分の試合をしっかりできるようにしろ、と言われました。自分のメンタルが弱い部分があったので、自信を持てるように次までに改善していくように、と言われました。

――フリースタイル2日間を通して収穫点は

今回は6試合したのですが、以前よりは冷静に普段自分が行ってるレスリングを行うことができ、相手にほとんどポイントを許さずにテクニカルフォールで勝ち上がることができたので、その準決勝までの動きというのが自分のレスリングだということを思って、次からはこういうふうに行けばいいんだ、という戦い方を学ぶことができたかな、と思います。

――あすのグレコローマンスタイルに向けて

あすの一発目から第2シードで出場の強い相手との対戦なのですが、自分の本業はグレコローマンではないので、しっかりぶつかって自分のペースでレスリングをしようかな、と思います。

米澤圭(スポ1=秋田商)

――決勝戦を振り返って

決勝戦は相手が2年生というのもあって、結構緊張気味でした。とりあえず自分のレスリングをやる、というのを目標にしました。よく冷静さを欠いてしまうことがあるので、冷静に試合運びをできればいいかな、と思いました。

――JOCジュニアオリンピックカップからの改善点は

コンタクトしたところからの攻撃はまだ改善はされてないですね。練習中です。

――もっと得点できた、という部分はありましたか

グラウンドからの展開がもうちょっとできれば。たとえば自分はアンクルホールドという足を絡めて返す技が得意なのですが、そこをもうちょっとしっかり極めて、強い相手にでもしっかり返して追加点を取れるくらいの精度にしていきたいな、と思います。

――フリースタイル2日間を通して収穫点は

内容もそうですが、新人戦(東日本学生春季新人戦)で優勝して自信もつきましたし、自分のタックルが通用するということがわかりました。全日本の出場権も取れましたし、それに向けてもっと磨きをかけていきたいな、と思います。

――あすのグレコローマンにスタイルに向けて

グレコは苦手なので少しでも多く勝てるように、あえてグレコはやらずにフリースタイルのような感じでやっていきたいです。

――意識したい点は

技を持っていないので、とりあえず圧力をかけてどんどん押して押してパッシブを取って、相手が四つん這いの状態からローリングで返す、という感じでやっていきたいと思います。

伊藤駿(スポ1=京都・網野)

――決勝戦を振り返って

完全に実力不足だったので、少しでも差が縮まるようにこれから頑張っていきたいと思います。

――敗因は

技術的な面なのですが、組み手ですね。コーチからも組み手を指摘されました。今後、中心的に練習したいと思います。

――フリースタイル2日間を通して収穫点は

グラウンドが返せたので、誰にでも返せるようにそこはまた練習したいです。

――今回、一番苦戦した部分は

準決勝では高校が一緒の相手との対戦だったので、手が知られているというか、そこがしんどかったですね。

――あすのグレコローマンスタイルに向けて

あまり得意ではないので、全力を出し切りたいと思います。

※6月26日終了時

山方隆之監督(平4人卒=福岡・築上西)

――3日間を振り返って

フリー(フリースタイル)では3人が決勝に進んで、米澤(圭、スポ1=秋田商)が優勝、あと2人はちょっと残念だったんですけれども、全般としてはまあまずまずですね。

――改善点は

今回、練習でやったことを出している選手もいるし、出そうとしてる選手もいます。これまで改善、改善ということを言ってきているのですけれども、少し前進しているのかな、というのは感じました。矢野(富三家、スポ2=島根・隠岐島前)は練習の成果が今回の中では一番出ていたかなのかなと思っていて、準決勝までの試合を見ると決勝も当然いい試合をして、優勝してほしいなと思っていたのですが、ちょっと準決勝までの試合と雰囲気が違って、正直残念な内容だったかな、と思います。もっと思い切って自信をもってやれば違ったのにな、とは思います。

――グレコローマンスタイルを振り返って

専門的にグレコをやっている学生がいないなか、思いきりできていた部分はあったので、フリーの改善点のひとつでもある組み手を考えると、相手への崩しだったり自分の良い態勢であったりをやって欲しかったな、というのはありますね。

――フリーもグレコに生かせるのでしょうか

グレコ専門でやっているわけではないので、グレコにこだわらずにフリーでもできると思います。足を使えないということにおいては、このレベルだったら十分やっていけると思うので、変にグレコにしようというよりも、フリーを生かすのは間違ってないと思いますし、そうするしかないですね。適応力とか応用力とかそういったものがレスリングには必要になってくると思います。

――全日本学生選手権(インカレ)へ向けて

一つでも多く試合ができるように、日頃やっていることを出し切った試合をやってほしいと思うので、上を目指して少しでもレベルアップできるように頑張っていきたいと思います。

太田拓弥コーチ

――3日間を振り返って

米澤(圭、スポ1=秋田商)がよく力を出して優勝してくれました。矢野(富三家、スポ2=島根・隠岐島前)は準決勝まではほぼ完璧の試合内容だったのですが、高校の時にチャンピオンになっていなかったというのもあってか、決勝で萎縮してしまっていましたね。本当は実力があるのに、悪いところが出てしまいました。今回のこの経験を踏まえてもっともっと力をつけてもらいたいな、と思います。伊藤奨(スポ2=長崎・島原)は攻めあぐんでしまったかな、と思いますね。練習でやったことが全然出しきれていなかったです。伊藤駿(スポ1=京都・網野)は準決勝ではちょっと変な試合でしたが、しぶとく勝ちましたね。決勝の相手の藤波選手(勇飛、山梨学院大)には高校の頃からずっと勝ちきれていなかったので、何か一ついいところを見せてもらいたかったな、とは思いますね。米澤に関してはほぼ完璧の試合内容でした。まあ、グレコローマンスタイルでは力の差で押し負けしていて、65・66キロ級の体にはまだまだなので、そこが課題かな、と思いますね。

――優勝した米澤選手でもコンタクトレスリングについての改善点はありますか

腕をとってからポイントを取る形というのはできていませんね。そこをもっともっとやっていかないと、藤波選手に勝とうと思ったらそのレスリングをしないと絶対に勝てないので。グレコに出た理由というのはそういうところもありますね。くっついてからの攻撃というのを身につけないと、攻撃の幅というのが広がらないので、まだまだ改善の余地はありますね。

――全日本学生選手権(インカレ)へ向けて

再三言っているのは、インカレで3番以内に入らないと天皇杯(天皇杯全日本選手権)に出れない、というところなので、最低3番以内に入って部員が出場権を得られるような、そういった戦いをしてもらいたいですね。

米澤圭(スポ1=秋田商)

――きょうの試合を振り返って

きょうの1回戦目はどんどん自分からアクションをを起こしてポイントを取って、ローリングで返して、勝つことができたので、自分の思っていた通りにできたと思います。準決勝は、相手もグレコ専門の選手だったのでプレッシャーがいつもと違って、自分もどうしたらよいかわからなかったので自分のレスリングをしようと思ったのですが、なかなか攻めきることができませんでした。守り方も全然わからなかったので、今後はそのあたりの練習をしていきたいです。

――フリースタイル(フリー)のような技を出していきたいということで、きょうはいかがでしたか

準決勝では相手に合わせてしまったことで、なかなか自分の技を出せませんでした。

――きょうの2試合でなにか手応えは感じましたか

そうですね、グレコでもある程度はできるかな、と感じました。これからグレコの練習もしていって、技術を磨いていきたいなと思います。

――今後グレコにも出られるということで、グレコとフリーの違いはどのような部分だと感じますか

タックルですかね。自分はタックルが得意なので、その部分でいちばんの違いを感じています。

――グレコは難しいですか

はい。上半身だけで戦うのは得意ではないので。

――全日本学生選手権(インカレ)へ向けて

これからグレコも練習しつつ、本業のフリーにも生かせるようにしていきたいです。自分のレスリングのスタイルを決めた上で、インカレで優勝を目指していきたいです。