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2015.06.29

第65回東日本選手権 6月27・28日 埼玉・戸田ボートコース

反省点を生かしタイム改善、今後に生きるレースに

 東日本選手権は2日目にして最終日。早大から出場した男女シングルスカル5艇は、前日のレースの結果を受け順位決定戦に挑んだ。女子では、渡邊楓(文1=新潟南)と工藤かれん(スポ1=愛媛・松山東)が共に予選から大幅にタイムを縮めることに成功。男子は、山口幹太(法1=青森)、金子怜生(社1=東京・早大学院)が、会心の漕ぎとはいかなかったものの、持てる力を出し切り記録を伸ばす。菅原拓磨(国教3=東京・早大学院)は不本意な結果に終わった。それでも全体的には、順風の好影響も多少あったとはいえ、予選での反省点を踏まえたレースの実践が印象的な一日となった。

 先に出漕したのは女子クルー。渡邊はスタートで差がついた前日のレースを教訓にしていた。序盤にレートを上げるレースプランを体現し、19秒もタイムを短縮する。大学で初めてのシングルスカルの経験を糧にして、「きのうの自分よりも速くということを目標に強くなっていく」(渡邊)と力強く語った。工藤も、「前半から積極的にいく」と意識して臨んだ。風で荒れたコースに苦しめられながらも、懸命の漕ぎで予選に比べ17秒速くフィニッシュ。両名共に修正力の高さをうかがわせた。

収穫の多いレースとなった工藤

 続く男子シングルスカルからはまず山口が登場。前半に勝負をかけた結果、後半は我慢の展開となった。最終250メートルで切り替えを試みるも、体がついていかず腹切りを連発してしまう。予選から10秒タイムを縮めたが、終盤の失速に悔しさをあらわにした。同組のレースとなった菅原と金子は明暗分かれる幕切れに。金子はラストスパートの猛追が光った。得意の前半をさらに強化することが、今後の躍進を占う。一方、予選でチーム一の成績だった菅原は、「スタートで曲がってしまいリズムが崩れた」と序盤でのミスが響き、納得のいくレースとはならなかった。

粘りのスパートで前艇を追う金子

 この日は総じてルーキーが予選からの成長ぶりを示した。前日に得た課題をきょうのレースに反映させたことが、結果として好タイムを生んだ。今大会を通しても、それぞれが新たな課題を見つけ、全日本大学選手権や全日本選手権といった今後のレースにつなげていくと宣言している。いまはまだ手探りであっても、その前向きな向上心は必ず早大漕艇部の原動力となるに違いない。

(記事 高橋豪、写真 吉田安祐香、喜田村廉人)

結果

▽男子部(順位決定戦)

【シングルスカル】

早大A(菅原)7分56秒97【組6位】

早大B(金子)7分48秒04【組4位】

早大C(山口)8分03秒13【組4位】

▽女子部(順位決定戦)

【シングルスカル】

早大A(工藤)8分43秒47【組3位】

早大B(渡邊)8分55秒94【組3位】

コメント

菅原拓磨(国教3=東京・早大学院)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

きのうよりタイムが出るはずのコンディションで出なかったです。あまり良くはなかったですね。

――きのうはタイムにこだわって漕いだとおっしゃっていましたが、きょうのレースプランはどのようなものでしたか

レースプランは特にあまり考えていないのですが、とりあえず最初に出られたらいいなと思っていたんですけど逆に出られちゃって結構もたもたしました。あと、スタートで曲がってしまってオールで水をたたいてしまって、そこでせっかくのリズムが崩れてしまったのですごい残念に思います。

――きのうからの修正点などはありますか

全体的にきのうよりもあまり良くなかったので、結構きょうの反省点の方が多いですね。

――今後の課題はありますか

課題は、体力を早く戻さないといけないなっていうのがありますね。

――最後は他の艇から離れるかたちとなってしまいましたがいかがでしたか

心が折れましたね(笑)。

――インカレ(全日本大学選手権)に向けての意気込みなどはありますか

今回のインカレは来年の早慶戦(早慶レガッタ)に向けての通過点として考えているので、もうがっつり漕ぎこむということを目標にしたいです。

金子怜生(社1=東京・早大学院)

――きょうのレースを振り返ってみていかがでしたか

きのうの振り返りとして、なかなか自分の強みである前半に出るということができなかったので、それをきのうよりは体現できたかなと思います。

――ラストスパートの切り替えが印象的でした

そうですね。自分でもうちょっといけるかな、相手を差せるかなと思ったのですが、仕掛けるタイミングをもうちょっと早くしていれば、結果は変わってきたのではないかなと思うので、そういうところもしっかり鍛えていきたいなと思います。

――今回のレースプランはどのようなものでしたか

前半の1000メートルはしっかりと頭を取るということが目標だったのですが、(今回の)レースの中で一番を取っているということはありませんでした。そこは改善点、または自分の強みとして強くしていかなければならないなと思いました。

――きょうのタイムについてはどのように思われますか

コンディションの部分もあると思うのですが、きのうに比べて10秒以上縮められたということが一つ良かったのかなとは思います。しかし、コンスタントに入ってもうちょっと良いタイムを出せるようにしていけたらいいかなと思っています。

――順風の風が吹いていましたが、漕ぎの面で何か影響はありましたか

順(風)だとやはり少し水を捉えにくいということがボートではあるのですが、その部分もまだまだ甘い点はあると思うので、それをどんなコンディションでも対応できるように鍛えていければと思っています。

――きょう見つかった課題や今後に向けた修正点などはありますか

全体的なレベルがまだまだ低いので。全体的な底上げをすることと、自分の強みを生かしていくということを意識していきたいです。

――今回大学初レースを終えたお気持ちは

大学生になってどうという思いはないのですが、久しぶりのボートのレースということで、率直には辛いなと思いました。これからどんどん漕いでいかなければならないと思うので、楽しいと思えるくらい体力をつけていきたいです。

――今後の目標をお願いします

今シーズンはインカレや早慶戦でケイオーに勝ったり、全日本(選手権)で1位になることが大きな目標になると思うので、その目標を抱えるワセダの漕艇部の大きな力になれればなと思います。

工藤かれん(スポ1=愛媛・松山東)

――順位決定戦ということでしたが何を意識してレースに臨みましたか

前半から積極的にいこうということと、自分の出せる力を出しきれたらいいなと思っていました。

――きのうと比べタイムを大幅に縮めましたが、きょうのレースを振り返っていかがでしょうか

きのうよりも積極的なレースができたかなと思います。(コースの)コンディションがきのうよりも少し荒れていたので、途中で少しオールを取られたりしたのが改善点かなと思います。

――きょうは晴れで順風という条件でしたが、荒れたコンディションなのでしょうか

はい。風が少しあって、きのうも雨は降っていたのですが(風は)なかったので、ブレードで波をたたいてしまいました。

――それでもタイムを縮められた要因は何でしょうか

順風だったのと、自分的にもレートが高かったので力が出せたのかなと思います。

――今大会を通して得られたものや浮き彫りになった課題は

今まではシングルに対して苦手意識があったのですが、今回のレースでシングルのレースを楽しめたというのが収穫だと思っています。課題としてはやはり一本の強さと技術です。何もかもが課題だと思うので、少しずつ整理して頑張っていきたいと思います。

――次戦の予定は

インカレがあるのですが私は出ないので、全日本に向けて頑張りたいと思います。

――全日本ではどの種目に出場しますか

エイトです。

――今後への意気込みをお願いします

全日本では、先輩方や同期のみんなと一緒に少しずつ成長して、てっぺんを取りたいです。

山口幹太(法1=青森)

――きょうのレースを振り返っていかがですか

きのうの反省点を踏まえて、攻めるレースができたと思うのでそこは良かったのですが、やはり体力不足で後半崩れてしまって、立大に差されてしまったので、そこが悔しいかなと思います。

――積極的にいくとおっしゃっていましたが、レースプランは具体的にありましたか

きのうのレースは初めての2000メートルで、探りの状態だったのですが、今回は最初に出ようと思って、(序盤の)1000メートルを特に積極的にいこうというプランで臨みました。

――最後粘って上げてきたところで腹切りがありましたが、それは焦りがあったのか、それとも先ほどおっしゃっていた体力不足の面が出てしまったのでしょうか

言ってしまえばその2つどちらもあったと思っていて、最後250メートルを過ぎたところで東京外語大を差そうと思ってスパートを掛けたのですが、気持ちに自分の体力がついていかなくて、それに焦りもあって腹切りを連続してしまったという感じでしたね。

――きのうのレースと比べてレース運びなど、試合としての手応えはありましたか

最後に腹切りはしてしまったのですが、これがいまの自分の実力だと思っていて、本当に出し切れたので、課題も見つかり不完全燃焼ではなく実力が反映されたレースだったかなと思います。

――これからエイトに乗るとお聞きしましたがそれに向けて生かしていきたいことはありますか

一週間エイトから抜けてシングルだったのですが、シングルで生かした水をつかむ感覚だとか、実際にシングルで自分の力だけで2000メートルを漕ぎ切ったという経験はエイトに乗っても生かせると思うので、そこをしっかりと生かしていきたいと思います。

最後に、今後の目標はありますか

今後はまず、2カ月後にあるインカレ、正確にはオックスフォード盾レガッタなのですが、そこで社会人もいるレースでも、まず他校から出る学生に絶対負けないという目標を持って、夏練習していけたらいいなと思います。

渡邊楓(文1=新潟南)

――きのうよりも大幅にタイムが伸びましたが、きょうのレースを振り返ってみていかがですか

きのうのレースの悪かった点などを含めて、きのうよりは良いレースができたかなと思います。

――きょうのどのようなレースプランで臨まれましたか

きのうのレースでは、スタートで差が開いてしまったので、今回はスタートでレートをなるべく出して中盤にうまくつなげていって、ラストで力を出し切ろうと決めていました。

――うまく体現することはできましたか

そうですね。若干崩れはあったのですが、大体思うように運べたと思います。

――今大会でのご自身の出来については

やっぱり一番になるまでにはまだまだだな、というのが強かったです。ですがきのうのレースよりは成長できたのかなと思います。

――きのうの反省点を生かせたレースになったのではないでしょうか

そうですね。きのうの課題をよく考えて、きょうにうまくつなげられるように頑張りました。

――今大会で今後につながる課題は見つかりましたか

水中での体の使い方だとか、エントリーでの体の使い方などがまだまだ足りないなと思ったので、インカレに向けてそこを頑張っていきたいです。

――大学入学後初めての大会でしたが振り返ってみていかがですか

緊張で死にそうでした(笑)。大学で初めてのシングルスカルだったので、心が折れそうになった時もあったのですが、最終的にはすごく良い経験になったなと思います。

――今大会を通して得られたことは

経験と、開き直れる度胸です。

――今後の目標を教えてください

私はスポーツ推薦で入ったわけではないので実力の差を感じているのですが、きのうの自分よりも速くということを目標に強くなっていけたらなと思います。