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2015.06.23

明治杯全日本選抜選手権 6月21日 東京・代々木第二体育館

最終日、金子が世界女王に完敗  

 春の大一番・明治杯全日本選抜選手権が最終日を迎えた。早大からマットに登場したのは女子53キロ級の金子和(社4=群馬・大泉)。最高学年として表彰台が期待されていたものの、結果は2回戦敗退。世界女王の吉田沙保里選手(ALSOK)を相手になすすべがなく、悔いの残る試合内容となった。

 初戦は早大OGの田中亜里沙選手(平27スポ卒=現京都八幡高等学校教員)との同朋対決。組み手から田中のペースで試合は進行し、第1ピリオド開始早々に先制点も許してしまった。しかし6分間に及ぶ試合の終盤、現役の意地を見せポイントを取りきった金子。先輩相手の勝負を見事に制した。

金子は田中から残り30秒でポイントを奪い返した

 続く2回戦は、昨年の同大会でも対戦した吉田と1年越しの対峙(たいじ)。試合は序盤から猛攻されるのみの展開となった。タックルに入ろうとする場面も見られたが、実力者の高いカベに簡単に封じられてしまう。終始何も仕掛けることができず、開始1分10秒で試合はあっけなく終了。吉田のスピードの速さに圧倒されてしまった中で「もう少し自分からいけた場面はあったな、と思います」(金子)と、歯が立たなかった点を悔やんだ。それでも「対応できるくらいのところまできてると思います」と太田拓弥コーチが評するように、まったく追いつくことのできない距離というわけではないようだ。強者相手にもものにできるチャンスはあるに違いない。しっかりと見極め、差をどのように詰めていくかが課題となっていくだろう。

吉田の猛攻に必死に耐える金子

 リオ五輪の代表者第二次選考会も兼ねた大舞台がことしも幕を閉じた。早大からの出場者4名のうち唯一表彰台に上がった多胡島も、世界選手権への切符には手が届かなかった。課題を克服し、次に早大に立ちはだかる大舞台・インカレに備えていきたい。「天皇杯(天皇杯全日本選手権)の出場資格にも関わってくるので、一歩でも上に行って欲しいです」と山方隆之監督(平4人卒=福岡・築上西)。今回出場できなかった選手も含め個々のレベルアップが必要不可欠。チームワセダは牙をむけるか。この夏が粘りどころだ。

(記事、写真 寺脇知佳)

★レスリング応援ソング「Dreamer」って?!

 早大レスリング部の太田拓弥コーチが地元・和歌山県で売り出し中のシンガーソングライター南努さんとコラボレーションし、レスリング応援ソング「Dreamer」を発表することが決定!アトランタ五輪レスリングメダリストの太田コーチが自身のレスリング人生で思い感じたことすべてを詞に詰め込み、南さんがその溢れるフレーズをつないで作曲した。きょねんの夏に早大のレスリング道場に足を運んだ南さんはサビを即興でつくったという。みんなが叫んでいる情景をイメージしたサビの部分の「叫べ、叫べ」というフレーズは、一度聞いたら耳から離れないだろう。CDの発売は2015年9月15日予定。レスリングの熱き応援ソングに注目だ!

作詞を担当した早大レスリング部太田拓弥コーチ

吉田沙保里(ALSOK)

――「レスリングを愛するすべての方に聞いていただきたい」

太田拓弥コーチ

――「絶対諦めないそれこそがすべて」

※上記コメントは広告から抜粋。吉田選手からもコメントをいただくほどの期待の一作です!

結果

▽女子53キロ級        金子 2回戦敗退

コメント

山方隆之監督(平4人卒=福岡・築上西)

――金子選手(和、社4=群馬・大泉)の初戦を振り返って

先輩である田中亜里沙(平27スポ卒=現京都八幡高等学校教員)との対戦でやりにくさがあったと思うのですが、最後しっかり取り切って、現役の面目を保ったと思いますね。組み手は田中のペースだった中で最後に取ったので気持ちの面が上回ったのかな、と。あの勝ちは良かったと思いますね。

――もっとポイントできたのではという部分は

試合のペースは田中のペースで進んでいたので、相手のペースに入っちゃうのはやっぱりよくない部分ですね。自分の組み手をもっと最初から出して欲しかったな、と。あの試合での反省点ですね。

――2回戦を振り返って

相手は実力者なので仕方ないのかな、という部分はあるのですが、ひとつ何か仕掛けていきたかったな、というのはありますね。仕掛けるためにはもっと体力をつけないとなかなか勝負はできないかな、と思います。

――昨年の明治杯でも吉田沙保里選手(ALSOK)と対戦しましたが

きょうの試合でいうと特に変化というのは無かったかな、と。教育実習に行ってて練習が不足していたというのもあったので、きょねんのほうがちょっと良かった気がしますね。

――3日間の総括をお願いします

OBは優勝や入賞をしてくれて、多胡島(伸佳、スポ3=秋田・明桜)も2位で、結果的には良い流れで来ているんですけれど、学生で出てる人数が少ないのでまずはこのステージに立てるようにひとりひとりレベルアップしていかないといけない、ということを改めて感じていますね。

――全日本学生選手権(インカレ)に向けて

天皇杯(天皇杯全日本選手権)の出場資格にも関わってくるので、一歩でも上に行って欲しいですね。インカレまでは夏の合宿があったり、まだ時間もあるので個々でレベルアップして結果として出せるように練習を重ねていきたいな、と思います。

太田拓弥コーチ

――金子選手(和、社4=群馬・大泉)の初戦を振り返って

1回戦は同朋対決だったのでやりにくさはありましたけど、金子の良いところが出たかな、と思いますね。最後までもつれる試合内容になれば勝てるかな、とは思っていたのですが勝つことができて良かったです。

――2回戦を振り返って

なにかひとつやって欲しかったかな、と思いますね。何もできないままで終わっちゃったんで。僕も長年この世界にいて、たとえば野球で例えたら160キロ投げるピッチャーの球を見てきているんですけど、つまりタックルの速い選手も見てきているんですけど、吉田沙保里選手(ALSOK)もそんなレベルかもしれないですけど、正直対応できるくらいのところまできてると思うんですよね。まあ確かに他の女子選手に比べたら数段速いですけど、男子と比べたらまたちょっと違うかもしれないですけど、タックルのスピードの速い選手を見てきている僕にとっては追いつける距離かな、とは思いますね。

――もっとポイントできたのではという部分は

攻撃のひとつでもふたつでもして欲しかったですね。やろうとしていたんですけど仕留められたというか、先手を取られてしまい吉田選手の距離になっちゃって、それであっという間に負けちゃった、という感じがしますね。きょねんは田中亜里沙(平27スポ卒=現京都八幡高等学校教員)が結構良い試合をしてくれていたので、正直あれくらいの試合はして欲しかったな、というのが本音ですけれども、まあなかなかちょっとあのスピードに対応できないのかな、と思いますね。

――試合後はどのようなアドバイスを

この大会出るためには新人戦(東日本学生春季新人戦)に優勝したり全日本学生選手権(インカレ)で3番とかになったり、そういった資格が取れていないからリーグ戦(東日本学生リーグ戦)で結局7位に終わっちゃっているというのも間違いなくあると思うので。もっともっとこのステージに立てるように、レベルアップをして、今大会でいち観客として見るのではなくて、この舞台に一人でも多く出そう、ということを話しました。来週から新人戦もありますし、インカレもあるので、その大会で上位に入れるようにもっともっと頑張りたいな、と思いますね。

――ハーフタイムのアドバイスで特に意識している部分は

相手が何を狙っているのか、というのは前半の3分の中で明らかにわかるので、本人の得意とするパターンを踏まえて、相手がこうやってくるからこうやっていこう、というようなことをだいたい話していますね。例えば香山(芳美、スポ2=東京・安部学院)の試合だと基本的なレスリングができていなかったので、頭の位置であったりをアドバイスしましたね。実際後半にタックルを取られたりしたので、頭の位置を改善していこうとか、多胡島(伸佳、スポ3=秋田・明桜)だったら組み手からのタックルも良いところまできているんですけど、最後ポイントにつなげられないというのは、相手のバランスを崩してタックルを取りきれていないというところが間違いなく課題となっているので、試合の合間とかにそういった本当に凝縮したことを話して、試合が終わればこれからはこういったレスリングをしていこう、という話はしています。ですがやっぱり僕の思いと本人の思いが一緒にならないと、違ったことを言っていても絶対に彼らは伸びていかないので、それはこう、意思の疎通というか、考えかたを同じようにして次はこういうふうに戦おう、と言っていくのはすごく大事なことだと思いますね。

金子和(社4=群馬・大泉)

――OGとの対戦となった初戦を振り返って

最初の方は動きが悪いかな、と感じていましたが、最後は自分でポイントも取れたので、結果としては良かったと思います。

――2回戦を振り返って

何もできなかったというのが一番の印象です。タックルに入りたかったのですが、悔いの残るものとなってしまいました。

――ご自身でもう少し得点できたなと思う部分は

そうですね。もう少し自分からいけた場面はあったな、と思います。入られて、取られて、というのが続いたので、自分から仕掛けていけるような技を練習したいです。

――2回戦は昨年対戦した選手との対戦となりましたが、前回から変わった点、成長した点は

はっきり言って、それほど感じられなかったです。昨年同様レベルの差がまだまだあるなと痛感しました。その差をどう詰めていくかが今後の課題となってくると思います。

――太田拓弥コーチからはどのようなアドバイスをいただいていましたか

相手が相手だから自分のしたいことをしてこい、というような言葉をいただきました。

――今回の試合を通して改善点などは見つかりましたか

先程も点を取れたという話をしましたが、場外際で少しゴタゴタしてしまって、最終的に点が取れたというかたちでした。そういうところをきちんと決めて、点につないでいくようなことを今後の課題にしていきたいと思います。

――インカレ(全日本学生選手権)に向けて一言お願いします

見つけた課題を克服して、しっかり優勝できるように頑張ります。