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2015.06.14

第64回全日本大学選手権 6月13日 神宮球場

大会タイ記録となる20安打で圧勝!

TEAM
早 大 11
上武大
(7回コールド)
(早)○大竹-道端
◇(本塁打)茂木2号3ラン、石井1号ソロ(二塁打)河原、丸子2、茂木2

 先日、専大との死闘の末に4強入りを果たした早大。中1日をはさんで関甲新学生リーグ覇者の上武大と対戦した。決勝進出を懸けて挑んだこの試合は、序盤から早大が圧倒的な攻撃力を見せつける展開となる。初回に茂木栄五郎(文構4=神奈川・桐蔭学園)の大会2本目となる本塁打で3点を先制すると、その後も着実に得点を重ねていった。気付けば先発全員安打を達成し、20という安打数は大会最多記録に並ぶ快挙。投げては先発の大竹耕太郎(スポ2=熊本・済々黌)が上武大打線を7回2失点に抑え、危なげなく7回コールド勝ちを収めた。

 またも稲穂打線が爆発した。1回、相手投手の立ち上がりを攻める連続安打で無死二、三塁という先制の好機をつくり出す。ここで打席には好調の3番・茂木。「外野フライでもいいからとりあえず1点を」と4球目を力強く振り抜くと打球は高く上がり、そのまま右翼席へと吸い込まれていった。この3点本塁打で先制し幸先の良いスタートを切ると、4回にも好機で河原右京主将(スポ4=大阪桐蔭)丸子達也(スポ4=広島・広陵)が連続適時打を放ち加点。5点リードで迎えた7回には石井一成(スポ3=栃木・作新学院)の本塁打などで4点を追加し、コールド勝ちを決めた。春季リーグ戦からの勢いそのままに、強力打線は全国の舞台でも本領を発揮している。スタメン選手全員に安打が飛び出し、毎回安打の猛攻で上武大投手陣を打ち崩した。

大会2本目となる本塁打を放つ茂木。3安打4打点と大暴れした

 序盤から大きな援護をもらった先発の大竹。「調子が悪いなりに抑えられた」と本人が語るように、本調子ではないながらも粘りの投球で相手打線を抑え込む。「前後のずらしがよくできた」(大竹)。緩い球を効果的に使う配球でストライクを先行させ、焦る相手打者を打たせて取った。6回には苦手とする右打者2人に長打を浴び2点目を許すも、後続を打ち取り最少失点に抑える。味方の好守もあり、大竹は要所を締める投球で7回2失点。大会2勝目を挙げた。

持ち味である緩急自在の投球を披露した大竹

 2回戦に続く今大会2度目のコールド勝ちで危なげなく決勝への切符を手にした早大。髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)が就任の際に掲げた目標の最後の一つである『日本一』まであと1勝とした。今季最後の相手は準決勝を2安打完封で勝ち上がってきた流通経大。「非常に厳しい試合になると思う」と髙橋監督が警戒するように、剛腕・生田目翼を筆頭とする投手陣や好打者が揃っているだけに接戦が予想される。失点をできるだけ少なく抑え、少ない得点でも逃げ切れるかどうかが勝負のカギとなるだろう。『一戦必勝』の精神の下に鍛え上げられた総合力で、いざ大学球界日本一へ――。最終決戦の幕が、いま上がる。

(記事 芝原健輔、写真 角田望、上田密華)

★チームを支える4年生、藤田・武居

安打を放ちハイタッチを交わす藤田(右)と武居

 飛ぶ鳥を落とす勢いで、ついに決勝戦にまで駒を進めた早大。抜群の安定感を誇る投手陣もさることながら、勝負強さ光る打線の活躍はここまでの戦いを語る上で欠かせないものとなっている。指名打者制が採用されている今大会。普段よりも多くの選手が起用される中、2人の4年生が存在感を放っている。この日の試合でも猛打賞と、髙橋監督も太鼓判の働きを見せているのは藤田恭輔(商4=埼玉・早大本庄)。大学入学後、リーグ戦では5打席の出場にとどまっているが、今大会ここまで3試合では指名打者として先発出場。得意の打撃でその起用に応えている。また、武居直宏(法4=東京・早大学院)も代走として全試合に出場。リーグ戦から任されている一塁ランナーコーチの傍ら、ひとたび試合に出場すれば、大きなリードとダイヤモンド狭しと駆け回る俊敏な動きで相手投手の意識をそらし、好機を得点機に変えてきた。今大会は全出場機会で得点を記録。持ち前の足の速さを存分に発揮し、試合を決める1点をものにしてきた。これまで注目を浴びることが少なかった2人の選手。しかし、もはやチームの勝利にこの男たちの活躍は欠かせない。次はいよいよ日本一の称号を懸けた天王山。最高の舞台でその本領を発揮し、勝利を手繰り寄せる。

(記事 杉田陵也)

黄字は打点付き

早大打者成績
打順 守備 名前
(右) 重信慎之介 .333 中安 投安    二ゴ 捕邪    投ギ
(二) 河原右京 .417 左2 三ゴ    中安 投併    右安
(三) 茂木栄五郎 .600 右本 見振    四球    中2 左2
(一) 丸子達也 .636 中飛    左2 右2    中飛 中安
(遊) 石井一成 .273 遊ゴ    見振 四球    右安 右本
(捕) 道端俊輔 .300 中安    一ゴ 左安    捕邪 四球
(中) 中澤彰太 .182 空振    二ゴ 捕邪    中安 左飛
(左) 川原孝太 .300    空振    見振 遊安 空振   
(指) 藤田恭輔 .571    右安    中安 投ギ    左安
  走指 武居直宏 .—                     
早大投手成績
名前
大竹耕太郎 1.64
コメント

髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)

――大会1試合最多安打タイ記録です

そうですか。20本、よく打ってくれました。

――茂木栄五郎選手(文構4=神奈川・桐蔭学園)の本塁打が大きいですか

先制点ですからね。当たりがすごいから打球追えなかったです(笑)。

――打線がいままでの好調を維持できている要因は何だと思いますか

普段からフリー打撃を3か所で同じようにやっています。そんな中でも試合を想定していますね。投手や機械でやっていて、飛ばそうと思えばフェンスを超せる選手もいますが、そうではなくて強い打球、逆方向に正確に打てるということを心がけてやってくれています。きょうも投手がどんどん代わっていくなかで、タイプが変わっていきますが、その度に捕らえられていたのが好調につながっていると思います。

――先発は大竹耕太郎選手(スポ2=熊本・済々黌)を起用しましたが

もちろんエースですから。きょう勝たないとあしたがないので、一戦必勝ですから、きょう勝ったらまたあしたということで次のことは考えずに、きょうに全力を注ぎました。大竹がどういう展開になるかで考えていましたが、点差が開いたので、早く降ろしてあした先発とも考えられますが、それよりはきょうちゃんと勝つ方がチームとしての勢いとかを考えて、最後まで代えずにこの勢いをあしたにつなげていきたいと思います。

――結果としてコールドになりましたが、終盤でも送りバントなどやってきた攻撃を変えませんでしたが

選手にも言っていますが、点は多いほど良いと。ゲームセットまでは取り続ける。失点は最小に、得点は最高にしろと。相手には悪いですが勝負ですからね。9点を取っても10点取りにいく。

――初回無死一塁の場面で2試合連続送りバントでしたが、きょうは

元々早大は左打者が並んでいるので、一塁に走者を置いている方が河原右京主将(スポ4=大阪桐蔭)の打撃が生きてきたり、早慶戦でもありましたけど、2死で一塁に重信(慎之介副将、教4=東京・早実)がいて、相手バッテリーは重信の盗塁を警戒しているんですね。そしたらストレートしか投げないわけですよ。なおかつ一塁に走者がいるということは一、二塁間が広いわけで、河原右京はやり易いと思います。だから状況によって走らせたり、動かなかったりです。

――試合前からそういう話はされますか

きのうに話し合いましたね。相手のバッテリーの状況を見たりして、エンドランやスチールを使い分けてます。

――上武大もここまで打撃好調でしたが

いや、大竹は良かったと思います。右打者に対して非常に不安でしたが、左打者が多かったので、先発させました。あと、小島(和哉、スポ1=埼玉・浦和学院)や竹内(諒、スポ3=三重・松阪)の左もいて、逆に吉野(和也、社3=新潟・日本文理)は右投手でしたが、左打者が多いのでね。ちょっと継投は悩んでいました。展開によってどういう継投にしたら良いかと。相手打線は良かったと思います。

――流通経大をどう見ていますか

いや、今大会一番の投手ですからね。なかなか点は取れないと思うので、非常に厳しい試合になると思いますが、ロースコアの良い試合ができたらと思います。きょう20本打ったからあした打てるわけではないし、散発3安打で終わることだってあるだろうし。

――選手には何と声をかけていますか

やっぱりここまで来ましたからね。一番には早大としての優勝を目指す彼ら四年間で2回ということにチャレンジできるのと、早大だけでなく六大学の威信をかけてということを選手に言っています。

――決勝は本格派右腕が相手です

余分な点を与えないということが大事ですね。それで僅差の1点勝負の展開に持っていくことが大事ですね。

――完勝にも見えた展開でしたが、あえて課題をあげるとしたら

バント失敗があったり、丸子(達也、スポ4=広島・広陵)の走塁ミスがあってね。あのミスがなければ2点本塁打になってたし。その前の回にコーチャーが走者を止めたりして、1点を争う展開になったときに明暗を分けますからね。

――リーグ線から打ち続けている印象ですが

私個人から見たら個人個人には波がありますが、チームとしては安定していますね。普段から雑にならない打撃を皆がやってくれているからブレが少ないと思います。

――指名打者の藤田恭輔選手(商4=埼玉・早大本庄)への期待はありますか

藤田は打撃が良いですからね。皆さん指名打者をクリーンナップに入れたらとおっしゃいますけど、打撃の良い選手は皆出てますからね。指名打者をいただけて、大竹なら大竹を打たせても良いんですが、投手の負担も軽くなるし、藤田も打撃が良いのでね。川原(孝太、文構4=静岡・掛川西)と打撃を入れ換えようかなと思いましたが、川原も8番で渋い働きをしていたので、その流れは大事にしたいなと思い、9番です。

――藤田選手もかなり好調ですね

そうですね。元々打撃良いですからね。レギュラーになれるくらいの打撃を持っていますが、守備と走塁でちょっとレギュラーになれませんが、良い打者ですね。

――決勝戦では先制点を与えないことがカギですか

そうですね。トーナメントの先取点というのは大きいですからね。まして相手投手は本格派右腕ですからね。先制されると早大の打線も焦りが出ますからね。少なくともこちらが先制したいし、悪くてもドローで試合を進めたいです。

――あしたの試合に選手たちはいまどういう気分でしょうか

地道なタイプの選手たちが多いですからね。あまり浮ついた選手はいないですが、きょうの勝ち方というのは勢いを止めなかったので、あしたの試合の入りには良かったですね。

――生田目翼投手のスライダーが良いと思いますが

早大の打者がどれだけ対応できるかだと思いますね。球速も140後半が出てましたからね。取れて1、2点。3点はいかないと思いますね。だからこちらも点はやれないという状況ですね。

河原右京主将(スポ4=大阪桐蔭)

――リーグ戦から打線が好調ですが

好調ではあると思いますが、こういう(打って勝つ)試合は自分の中では想定していないので。守り勝つ野球というのをテーマにやっているので、その気持ちを忘れずにしたいです。

――初回から試合が動きました

1番、2番、3番は去年から(スタメン出場の)経験があるので、リーグ戦のときからその3人で流れを引き寄せようとしています。リーグ戦でも初回三者凡退というのは数回しか無かったと思うのですが、それは引き続き心がけています。

――明日勝てばいよいよ日本一です

日本一というのは新チームになった当初から、ずっと掲げてやってきたことなので。意識はしてしまいますが、そこは今まで通り『一戦必勝』というかたちで戦っていきたいと思います。明日の1試合に向けてまた全員で向かっていこうと思います。

――リーグ戦と異なりトーナメントでの試合ですが

一球で試合が決まってしまうというか、リーグ戦であれば一戦目負けても次の日がありますが、トーナメントだと何が起きるかわかりませんね。走塁やバントできょうもミスがあったので、そのあたりをきちんと修正していかねばと思います。

――ご自身の打撃に関しては

状態は良くはないのですが、なんとかチームに貢献したい一心で、気持ちで打ちました。

――20安打は大会タイ記録だそうですが、安打が生まれるとチームも乗ってくるのでしょうか

そうですね。安打がつながるとベンチも盛り上がって、投手も投げやすいと思うので。投手は下級生が多いので、打線が援護してあげたいなと思っています。

――あすの試合では速球派投手の先発が見込まれますが

真っ直ぐに力があるので、それに振り負けないようにすることですね。あとは意識しすぎずに、普段通り行ければと。打撃よりも守備、走塁をきちんとやっていきたいです。

――ここまでの試合を振り返って

リーグ戦の勢いそのままに来られているという印象です。チームの雰囲気が非常に良いので、この勢いのまま乗っていきたいなと思います。

丸子達也(スポ4=広島・広陵)

――大会最多安打タイ記録となる20安打での勝利となりました

みんながセンター返しを意識して、つないでいった結果だと思っています。大会タイ記録だというのはいまさっき聞きました(笑)。

――ご自身の打席を振り返って

打撃面では、相手の失投をきちんと捉えられているので良いと思っています。最後に走塁でミスをしてしまったので、そこは突き詰めていかないといけないですね。

――理想とする4番像は

チャンスで点を取れる打者が理想だと思っています。そういう4番になりたいですね。

――リーグ戦から打線が好調です

みんな、つなごうとして打席に立っていると思いますね。たまたま長打になったりホームランになったりして、良い結果にはなっているのですが。

――茂木選手が序盤に本塁打を放ちました。4番として、3番の茂木選手の活躍は意識されますか

そうですね。負けず嫌いなので(笑)。ホームランは自分は打てないとしても、チャンスで絶対打ってやろうと思いました。

茂木栄五郎(文構4=神奈川・桐蔭学園)

――きょうの試合を振り返って

一戦必勝という気持ちで試合に臨んでいて結果的に勝てたということはすごい良かったです。

――初回に先制本塁打を放たれましたが、その時の気持ちというのは

重信(慎之介副将)と右京(河原主将)が安打で出て無死二、三塁で、こういった場面では得点が入らないことは多いと思っていたので外野フライでもいいからとりあえず1点を取ろうと思って打席に入りました。

――きょうも多くのスカウトの方がいらしていましたが、自分のアピールというものはできましたか

アピールしようと思ってやっているわけではなくて、ただ自分のやるべきことをやろうと思ってやっているので、それがいい結果につながってよかったです。

――自分のどのようなプレーを見てもらいたい、という点はありますか

打席の中での積極性は自分の中では意識しているテーマなので、それを見ていただけたらなと思います。

――いよいよあす決勝となりますが、意気込みを

ここまで一戦必勝のつもりでやってきてあと一つというところまできたのでどんな形でもいいので最後に1点勝ってあしたは終わりたいと思います。

――きょうは先制本塁打を放たれましたが、どんな気持ちでダイヤモンドを1周されましたか

打った瞬間はライトフライだと思って、でも打球が入ってくれて初回に3点取ることができたのは大きいなと自分の中で思っていたので、回っているときはすごくうれしかったです。

――決して体は大きい方だとは思わないのですが、参考にしている打者はどなたかいらっしゃいますか

特に誰かを参考にというよりかは、自分のスイングをしようと思って打席に入っているので参考にしている人とかは特にいないです。

――では逆にどのような打者になりたいと考えていますか

ヒットも打てれば、本塁打も打てるような打者になりたいですね。

――本塁打はどのようなボールを狙っていた

外野フライを打てる高めに浮いた球を振っていこうと決めて打席に入りました

――外野フライだと思ったというのは

ちょっとこすったような形で、芯ではなかったので。それと打球が上がりすぎていてライトも取れるような追い方をしていたのでライトフライかなと思ったのですけれど入ってくれてよかったです。

――本塁打も2本目ということで、打撃の状態として好調が続いているのですか

もっとできるかなと自分の中で感じていて、その中でもこうしていい結果が出ているということはプラスに考えていいのかなと捉えています。

――もっとできるというのは

まだ強引にいく場面もあれば甘い球を見逃す場面もあるので1球目から甘い球を振っていくというのが自分のテーマとしてあるので、そこをもう少しできるようにという思いはあります。

――2本の二塁打に関しては

どの打席も自分のスイングというか強く振ろうということを決めて打席に入っているので、その2打席は心がけていたことができたのかなと思います。

――2打席目の三振は自信も持って見送ったように見えましたが

二塁走者の重信に帰ってきたあと聞いたらあれは入っていたと言われたので仕方ないなという感じです。

――インサイドの見極めに自信は

自信を持っても逃している半面、ストライクを取られてもおかしくないなと思って見逃している時もあるので、それがボールになってくれる時は自分の状態がいいのかなと思います。本当は打ちにいきたいのですが、いいボールも来ますし、タイミングでも差し込まれることもあるのでやはり手が出ないという時もありますね。

――今季これだけ本塁打が出ている要因は自分ではどのように分析されていますか

まずは当てに行くことが少なくなったことが要因として挙げられるのと、甘い球をしっかり自分のタイミングで振れているというのがこの結果につながっているのだと自分の中では思っています。

――リーグ戦で5本、今大会で2本の計7本を今季放たれていますが、1シーズンで7本という数字に関してはどう評価していますか

7本打てるとは思っていなかったのですけれど、まだまだ甘い球を見逃したり、打ち損じていたりしていた打席もあったので、もう少し打ててもよかったのかなとは思うのですが、ただ始めはこんなに打てると思っていなかったので正直びっくりしています。

――リーグ戦の際に飛ばすコツがわかったといった話がありましたが、それはタイミングであったりするのか、技術的な面なのかというのは

まずタイミングというのはすごい大きくてあまり投手の球に差し込まれなくなったというのが1つと、技術的にもバックスピンをかけて飛ばすイメージが少しずつですけれど分かってきたのでそれをさらにつけていければより甘い球を逃さずやっていけると思います。

――差し込まれなくなったのにはトップの位置を変えたりといったこともあったのでしょうか

トップのときに力んでしまうことがあってそれで大きいスイングになってしまったということがあったので、トップの位置を楽にするというのを1つのテーマにやってきたら差し込まれることが少なくなりました

――早慶戦の際には本塁打記録が迫っていると騒がれて、意識してしまったという思いはありますか

周囲では言われていたので多少はあったのですが、加藤(拓也)はすごく良い投手なので打てないだろうとは思っていたので、タイミングを合わせて強く振ろうということだけは考えていったのですが。ただその中でも少しは意識していたと思います。

――チームとしては大会タイ記録の20安打を記録されたのですが、茂木選手から見てチーム全体の調子というのは

結果の出ている打席ではみんながすごくいいスイングができていると思うのですが、バントミスであったり、残塁が多かったりという面があるのでもっとやれると思いました。

――1年の時にもこの大会には出場されていますが、またその時とは心情的には違うものがありますか

そうですね。1年の時は先輩方がすごい方ばかりで自分はただ全力でやればいいという環境だったのでただがむしゃらだったのですが、今は少なからずチームの中心でやらせていただいているのでもう少し自覚を持って4年生が引っ張っていけたらと思います。

――髙橋監督の1シーズン目でリーグ戦で優勝し、日本一もあと一つという状況ですが、高橋監督になって変わったと思うところはありますか

監督はこれまでずっと一戦必勝ということでやってこられて、勝っていっても全然チームにおごりというか、自分たちはずっと挑戦者という気持ちでやるんだという気持ちをここまで通じて持ってやってこれているので最後までその気持ちを忘れずに一戦を泥臭く取りにいきたいなと思います。

――監督は今季逆方向の打撃と言うのを強調されていると思いますが、茂木選手はどうなのでしょうか

基本的には任せてもらっているところが大きいのですが、自分が大振りになっている時などはセンター返しということを常に言ってくださるので自分も冷静になってバッターボックスで修正できていると思います。

――バックスイングをかけて飛ばすというのはロングティーに取り組む際にも意識してされていますか

そうですね、ロングティーはバックスピンをかけなくてもけっこう飛ぶことがあるのでやはり打撃練習で前から来るボールに対してどれだけ自分のスイングでバックスピンをかけて飛ばせるかというのが大事だと思うので、主に打撃練習で意識してやっています。

――打席に入る際には大きな声でほえていますが、あれはいつ頃から

高校3年からやり始めていて。そこから大学に入ってもやっていてやめる理由がないので続けてやっています。

――あと一つで日本一ということは意識しますか

そうですね。あと1つ勝てば日本一なのでそういったことは考えてしまいますけれど、一戦一戦やってきたので最後にそういった気持ちを出して負けたら本当にもったいないのであしたも一戦に全力で勝てるように泥臭く1点でも多く最後には取って勝てればいいかなと思います。

――早大では4年間で2回日本一になったことのある代はないという点での意識というのは

代々すごい人がいる中で誰も達成していないことを達成できればすごい光栄なことですけれど、そういったところで勝ち急ぐという気持ちが出てきてしまうと思うので、一戦一戦という気持ちでずっとやってきて結果が出ているので何としてもあした勝つという気持ちだけを持って試合に臨みたいです。

――監督がことし就任されて最も繰り返し話されてきたことというのは何ですか

挑戦者という言葉と、守備の時に常に前に出ろということを言われていたので、その2つを常に意識して試合に臨んできました。

大竹耕太郎(スポ2=熊本・済々黌)

――きょうの投球を振り返って

初戦と同じように調子が悪いなりに抑えられたことが良かったと思います。

――調子が良くない要因にはリーグ戦の疲れもあるのでしょうか

そうですね、絶対にないとは言えません。疲労は蓄積していると思います。

――調子が良くないというのは具体的にどういうことですか

思っているコースにいかなかったり、思うように曲がらなかったり、リーグ戦の良かった時に比べて抜けている球が多くなっているということです。

――対戦相手の印象は

映像もしっかり見ていて、前の試合でも7連続安打をやったこととかを聞いていたので打線が良いのかなと思っていたんですけど、しっかり投げ分けられれば問題ないかなと考えていました。きょうは前後左右のずらしができて、特に前後のずらしがよくできたと思います。

――攻撃の時間が長く、待っている時間も長かったのでは

きょうはそこも難しいところだったかなと。そこで狂わないようにするというのも今後に向けていい経験になったと思います。

――その一方、打線の大量援護のおかげで楽に投げることができたと思います

0-0の場面で二塁打を打たれるのと点差が開いている場面で打たれるのでは心のゆとりが全然違うので、そこも投球が良かった要因だと思います。気が緩むというわけではなく、ある程度なら打たれても良いという心のゆとりができます。

――きょうも最後まで投げることは決まっていたのですか

そうですね、いけるところまでいくということでした。

――あしたの決勝に向けての意気込みをお願いします

きょうの投球内容は決して良かったとは言えないのですが、一応QS(クオリティ・スタート)だったので。そこは自信にもつながりますし、あしたの相手も良いチームだと思うんですけど、きょうのように低めに丁寧に投げたいです。緩い球と速い球のめりはりをつけていければ抑えられると思います。短いイニングになるとは思うんですが、試合はあしたで最後なのでしっかりと自分の力を出したいです。きょう帰ってからしっかりと調整をして研究も怠らずにやろうと思います。