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2015.05.24

第37回全日本軽量級選手権 5月22~24日 埼玉・戸田ボートコース

女子ダブルスカル早大Bと男子舵手なしフォアが準決勝進出

 まぶしい日差しが照り付けたこの日の戸田ボートコース。前日の悔しさを晴らすべく、5クルーが敗者復活戦へと臨んだ。男子クォドルプルが勢いに乗り切れず予選敗退に終わるなど苦い表情を見せるクルーがいる中、レース後半にかけて素晴らしい展開を見せた女子ダブルスカル早大Bと男子舵手なしフォアが準決勝への切符を獲得。最終日に望みをつないだ。

粘り強さで準決勝進出を決めた女子ダブルスカル早大B

 最初に登場したのは男子シングルスカルの杉田陸弥(人3=栃木)。スタートから他艇に後れを取ると、生まれた差を縮めることができないまま4位でレースを終える。「自分で決めたプランを実現させることができなかった」(杉田)と語るように、悔しい敗退となった。続いて登場した女子ダブルスカルの早大Bは最初の500メートルを1位で通過したもののスタートでの勢いは長く続かず、レース中盤に他艇に交わされ3位まで後退してしまう。しかしここから、1年生同士のフレッシュなクルーが懸命な漕ぎを見せた。後半、着実にペースを上げ順位を上げると、後続との差を少しずつ広げていき2着でフィニッシュ。粘り強いレースを展開し、準決勝進出を決めた。

惜しくも準決勝進出を逃した男子舵手なしクォドルプル

 男子ダブルスカルは前日に課題として挙がっていたスタートこそ改善できたものの、レース後半に入ると疲れから艇の勢いが失われてしまう。先行する他艇との差を埋めることはできず、予選敗退という結果に終わった。序盤から飛び出し、その差を懸命に守り続けた男子舵手なしフォア。レース終盤に一橋大の猛追を受けたものの、素早い対応でこれを交わす。1着でフィニッシュし、見事準決勝へと駒を進めた。最後に登場したのは男子舵手なしクォドルプル。レース中盤に他艇に離され始めると、焦りからかクルーの漕ぎがうまくそろわない。「弱い所が前面に出た」(有田雄太郎、政経2=東京・早大学院)。悔しさを残したまま、大会2日目で姿を消した。全日本軽量級選手権のレースが終了した後、きのうに引き続き行われた強化タイムトライアル。男子ダブルスカルのレースに早大から長田敦主将(スポ4=石川・小松明峰)がU23日本代表として出場した。「また課題の残るレースだった」(長田主将)。中盤から徐々に差を広げられると、巻き返すことができないまま3着でフィニッシュ。日本代表の前にまたしても実力差を痛感させられる結果となった。

 前日の課題を修正し、準決勝への切符をつかみ取った2クルー。敗者復活戦からつないだ望みを断ち切ることなく、あすの最終日も冷静に漕ぎ進めていきたい。強豪の社会人チームも多く参加する今大会。自らのレースに集中し実力を出し切ることができれば、夏に向けてさらなる成長を遂げられることだろう。

(記事 土屋佳織、写真 石川諒、黒田菜々子)

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好タイムで3クルーが準決勝進出を決める/第37回全日本軽量級選手権(5/23)

結果

▽男子部(敗者復活戦)

【シングルスカル】

杉田 8分09秒83【5位、敗退】


【ダブルスカル】

S:井踏直隆(文構1=東京・早大学院)

B:正木丈治(商1=米国・ウッドブリッジ高)

7分49秒25【4位、敗退】


【舵手なしペア】

早大B

S:寺田圭希(人3=滋賀・膳所)

B:冨田剣志(スポ2=愛媛・今治西)

7分41秒82【5位、敗退】


【舵手なしクォドルプル】

S:有田

3:伊藤大生(スポ1=埼玉・南陵)

2:尾崎光(スポ1=愛媛・今治西)

B:得居亮太(法2=東京・早大学院)

6分46秒97【2位、敗退】


【舵手なしフォア】

S:竹内友哉(スポ3=愛媛・今治西)

3:石橋広陸(スポ2=愛知・豊田北)

2:内田達大(スポ2=山梨・吉田)

B:和田優希(教4=滋賀・膳所)

6分56秒28【1位、準決勝進出】


▽女子部(敗者復活戦)

【ダブルスカル】

早大B

S:北村綾香(スポ1=滋賀・膳所)

B:工藤かれん(スポ1=愛媛・松山東)

8分15秒06【2位、準決勝進出】


▽強化タイムトライアル

【ダブルスカル】

U23JAPAN

S:長田

7分03秒39【3位】

コメント

S:長田敦主将(スポ4=石川・小松明峰)

――きょうの日本代表としてのレースを振り返っていかがですか

正直な感想言うと、きょうも(きのうと同様)やられたなという感じですね。きのうよりはわりと自分たちの中では、直せるところを直してできたと思うのですが、結果としてタイムはすごく差が開いてしまったので、きのうに引き続いてまた課題の残るレースだったなと思います。

――具体的にはどのような課題が見つかりましたか

スタートはうまくいくというか、相手を意識しつつ自分たちのリズムで漕げるのですが、中盤に差し掛かってくると相手が上げてくるよりも自分たちが勝手に落ちてしまって。そこでもう一踏ん張りできなくて、ずるずると引き離されるというところが課題としてありますね。

――練習はどのくらいしていましたか

早慶戦(早慶レガッタ)が終わって、ゴールデンウィークが明けるか明けないかくらいから本格的に練習を始めました。早慶戦の前も少し組んでいたので、トータルすると3週間くらいは練習していました。

――先日、スイープオールの方が好きだとおっしゃっていましたが、スカルオールの方には慣れましたか

やっぱりスイープの方が楽しいです(笑)。いますごく日本代表だなって感じる艇を使っているのですが、自分の力がボートの上でも分かるような。スイープ(オールで)やっていた分、それがあとで(スカルでの動きを)見てみるとすごく偏っていて、スイープの方が力出せるなと。もどかしい感じですね。

――実際に日本代表の方々と隣で漕いでみていかがでしたか

もう少し(組んでいる)2人で合わせれば差はもう少し縮まるとは思うのですが、それでも勝てる保証はないというか、多分勝てないので。でもいまは普通の学生と比べてもすごく良い練習と良いレースの経験ができていると思います。

――今後のご予定は

これ(日本代表)が終わって、しばらくワセダに戻って夏のクルーを決める時期に入ります。6月10日前後からまたナショナルチームでの合宿があって、そこから7月の初旬にあるユニバーシアードに向けて、漕ぎ込みが始まります。

――今後に向けて意気込みをお願いします

僕たちの世代がいまのシニアの世代を倒せないと盛り上がらないと思いますし、そろそろ倒さないといけないなと思います。やっぱり僕もボートはことしで最後なので、最後に一番強い人を倒して終えられればと思います。

杉田陸弥(人3=栃木)

――きのうときょうのレースを振り返っていかがでしたか

2日間ともスタートで少しミスというかトラブルがあったのですが、それを含めても自分の対応能力などが圧倒的に足りなくて、それをどっちもずっと引きずってしまったというのが共通して個人的に自分自身で振り返って思うところではあります。

――今回のレースプランはどのようなものでしたか

どちらも格上相手だと思っていたので、最初にオーバーペース気味で突っ込んでいこうと思っていたのですが、それも2本ともうまくいきませんでした。自分で決めたプランを実現させることができなかったのでちょっと情けなかったと思います。

――今大会を終えての修正点や課題点はありますか

いろいろあるのですが、最初に決めたことをやり切れなかったことが一番問題でだめだなと思いました。

――次のレースの予定とそれに向けての意気込みをお願いします

インカレの前に選考があり自分の足りないところは今回でも認識できたので、選考に向けて少しでもそれを個人的にはつぶしていってみんなに近づくように努力して、選考で一歩でも良い結果に結びつけられればと思っています。これからも努力していきたいと思います。

S:寺田圭希(人3=滋賀・膳所)

――きのうときょうのレースを振り返ってみていかがですか

きのうのレースはスタートから思ったように漕げなかったので、きょうはしっかり反省してスタートから出ようと思っていたのですが、なかなかうまくいかなくて。1本で進められていなかったというのが課題だと思っているので、これからそこを改善していきたいです。

――きょうのレースプランは

きのうはスタートであまり出せずに最後まで引きずってしまったので、きょうはスタートから出して行こうという感じで、そこから中盤は粘って、最後まで食らいついていくというレースプランを考えていました。

――次のレースの予定や、そのレースに向けての意気込みをお願いします

次のレースはインカレになると思うので、そこでは周りの大学生もレベルが高いので、しっかりと今回の反省を生かして1本で進められるように、これから技術や体力を改善していきたいです。

S:有田雄太郎(法2=東京・早大学院)

――きょうのレース振り返っていかがですか

予選の時のタイムを見ると、東海大と東経大Cには圧倒的な差をつけていて、結構いけるかなと思っていました。うちの2番に乗っていた尾崎(光、スポ1=愛媛・今治西)が腰を痛めていて、とりあえず1000(メートル)を最初に出して離してからペースを落として、ラストスパート上げなくても済むように負担の少ない漕ぎを意識しましたが、それが裏目に出てちょっと油断というのが出てしましました。最初から出られない、先行できないかたちになって慌ててしまい、いつもの漕ぎができなかったというのが最大の原因だったかなと思います。

――タイムを見ると、特に第2クオーターでタイム差が生まれていますが、そこで何かあったとか伸び切れなかったとか粘れなかったとかはありますか

最初第1クオーターではだいぶ良かったのですが、第2クオーターに入ってから相手が上げた時にそこで自分たちがしっかりついていけなかったのが敗因で、第2クオーターに入った段階でしっかりついていければ、しっかり優位に立って、東海大に食らいつくことができたのですが、そこで(東海大が)見えなくなったというのが良くなかったと思います。

――終盤の方で、主にキャッチの部分を中心にクルーの漕ぎにブレがあったように見えましたが、焦りや漕ぎのコンディションがうまく整えられなかったなどはありましたか

もともと練習から合わせなきゃいけない、ハイフェザーを合わせなきゃいけないとかそういうところは課題でした。きのうとかは試合に向けて徐々に調整できたのですが、(レースで)悪いところが出てきたというのが正直なところですね。確かにズレてしまって、全員で押せなかったというのが反省点で出ていました。

――クルーは1年生と2年生でしたが、気持ち的な部分で1年生と2年生で立て直せなかったというのはありますか

とりあえずこのクルーを立ち上げたときに、4人でしっかりとステップアップしていこうというのを目的でやっていて。1、2年生だから経験が少なかったですし、やっぱり練習中に十分に2000メートルを漕げなかった経験不足の面が出て、今回こういうメンタル的な部分でも負けてしまいました。油断から生まれた1、2年生の弱いところが全面に出てしまった試合でした。

――きょうで大会終了となりましたが、反省点も含めて今後に向けた目標はありますか

もともとこれは通過点の試合というのが部の中の位置づけだったので、しっかりと先を見据えて今回経験した苦い屈辱を晴らすべく、夏に向けて部と部員たちと切磋琢磨(せっさたくま)してやっていきたいと思います。

S:井踏直隆(文構1=東京・早大学院)

――きのうときょうのレースを振り返っていかがですか

きのうのスタートでちょっとミスをしてしまって、それを振り返ってきょうの課題がスタートだったのですが、そこはきょうの敗者復活戦では改善できたかなという点があります。やっぱりきのうもきょうも後半以降すごく疲れてきた後が2人の連携がうまく取れなくて、ばててきたかなという感じがあります。

――きょうのレースプランはどのようなものでしたか

レースプランはさっき言ったようにスタートが課題だったので、まずスタートで他艇に引けを取らないスピードを出して、その後はコンスタントで中盤以降は突き放していくというレースプランでしたね。

――1年生ということで練習はどのくらいの期間されましたか

相方のバウの正木(丈史、商1=米国・ウッドブリッジ高)が2月半ばから艇庫に入寮して練習していて、僕は3月半ばからだったのですが、お互いそれ以降早慶戦(早慶レガッタ)まではそれぞれ違ったクルーで漕いできて、早慶戦以降に2人で漕いできたので、それ以降は1カ月間ほどダブル(スカル)で練習してきました。

――1年生同士で組んでみてどう感じましたか

やっぱり先輩とかに比べてお互い意見は言いやすかったところがあるかなと思うのですが、やっぱり新しい知識とかを仕入れるっていうことが難しくて、飛躍的な成長というのは少し難しかったかなと思います。

――今回のレースを終えて修正点や今後の課題点などはありますか

お互い高校で漕いできて大学に行って始めるまでお互い期間が空いていて、体力が追いついてこないところがありました。あと、高校時代は1000メートルレースだったのが大学では2000メートルになって、やっぱり2倍になった分、体力的にまだまだ追いつかない部分があったので、これからは長い距離でも漕げるようにタフさを身につけていけたらいいなと思っています。

――次回のレースの予定とその意気込みをお願いします

早くて東日本選手権かインカレだったり。まだ具体的に次のレースはこれだというのが言われてないです。それまでにお互いさっき言ったタフさだったりとか、あとは漕ぎの細かいところだったりというのをもっと先輩とかうまい人たちに近づけていけたらなと思っています。