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2015.05.23

第37回全日本軽量級選手権 5月22~24日 埼玉・戸田ボートコース

好タイムで3クルーが準決勝進出を決める

 早慶レガッタからおよそ1カ月がたち、新たな戦いが始まった。風が強くラフコンディションに苦しむ選手も多かったが、各クルー共に健闘。早慶レガッタ出場クルーで組まれた男子舵手なしフォアはまとまりを欠き、惜しくも敗者復活戦へ。その他にも悔しさをにじませたクルーもいたが、早大からは男子舵手なしペアの早大A、女子シングルスカルの田口えり花(商2=埼玉・浦和一女)、女子ダブルスカルの早大Aの3クルーが準決勝へと駒を進めた。

 男子部の先陣を切ったのは、舵手なしペアの早大B。序盤から他艇に遅れを取ると、そのまま悪い流れを絶ち切ることができず6位でフィニッシュし、あすの敗者復活戦へと回った。強さを見せつけたのは舵手なしペアの早大A。「最初から攻めることができました」(石阪友貴、政経3=東京・早実)。社会人の中部電力と同じ組に入り、厳しい戦いが予想されていたが、スタートから積極的な漕ぎを披露した。中盤以降、さらに差を広げるとそのままの勢いを保ち、トップでゴール。堂々の1位で見事準決勝進出を決めた。このままの流れに乗りたい男子部だったが、以降苦しい戦いを強いられる。シングルスカルに出場した杉田陸弥(人3=栃木)と、1年生同士で組まれたダブルスカルは前半の遅れを取り戻せず、ラストは大きく引き離され苦しい表情でレースを終えた。続いて登場したのは、早慶レガッタ出場クルーで組まれた舵手なしフォア。レースの雰囲気にのまれ、自分たちの力を出し切ることができず精彩を欠く。クルーの統一感を課題とし、あすの敗者復活戦での雪辱を誓った。最後に登場したのは、舵手なしクォドルプルだ。1年生と2年生で組まれた若いクルーでの戦い。スタートから果敢に攻め、1000メートルをトップで通過する。第3クオーターまで首位をキープしていたが、富山国際大の猛追によりラスト100メートルで交わされ、惜しくも準決勝進出を逃した。

好タイムで準決勝進出を決めた男子舵手なしペア早大A

 女子部で最初に準決勝を決めたのはシングルスカルの田口だ。自身の強みであるスタートから頭一つ出ると、そのまま力強い漕ぎでラストクオーターへと差し掛かる。後方からじわじわと迫られたが、最後まで粘りを見せ見事1位で準決勝を決めた。続いて姿を現したのは、ダブルスカルの早大A。早慶レガッタで圧倒的な強さを見せた土屋愛女子主将(スポ4=新潟・阿賀黎明)のキレのあるストロークが光り、2位以下に大差をつける。安定感抜群の漕ぎで確実に準決勝進出へと駒を進めた。ダブルスカル早大Bには1年生コンビで出場。先頭にこそ届かないものの、序盤から積極的に艇を進めていく。ラストは一橋大とのし烈な2位争いを制し、最後まで懸命なレースを展開。「少しかみ合わない部分もあった」(工藤かれん、スポ1=愛媛・松山東)と語り、慣れないクルー同士の戦いに課題も見つかったが、収穫も多いレースとなった。

他艇を圧倒し先頭に立った女子ダブルスカル早大A

 惜しくも準決勝進出を逃したクルーも多くいたが、全てのクルーが力強い漕ぎを披露した。1年生も多く出場し、早大に新たな刺激をもたらすに違いない。見つかった課題をあすの敗者復活戦でいかに修正できるかが準決勝へのカギとなるはずだ。それぞれ最高のパフォーマンスを発揮し、己の力で勝利をつかみ取ってほしい。

(記事 須藤絵莉、写真 新庄佳恵)

★長田主将がU23日本代表に選出!

世界の舞台での戦いに挑む長田主将(左)

 日本代表やU23日本代表の強化プログラムの一環として、全日本軽量級選手権と同時に開催された強化タイムトライアル。U23日本代表に内定している長田敦主将(スポ4=石川・小松明峰)が出漕した。スイープで練習している普段とは異なり、他大の選手とダブルスカルでのレースとなった長田。序盤はリードしたものの、徐々に先頭との差が開いてしまう。日本代表に必死で食らい付いたが、健闘及ばず3着でフィニッシュした。しかしトップレベルの選手と肩を並べ、競ったことは大きな経験となったはずだ。「(代表合宿から早大へ)帰ってきたときに何か持って帰ってこないと、何も意味がない」(長田)。強くなるためのノウハウをエースが伝えることにより、クルーはさらに成長するだろう。全日本大学選手権や全日本選手権で、レベルアップを遂げた早大が見られるに違いない。

(記事 八木瑛莉佳、写真 新庄佳恵)

結果

▽男子部(予選)

【シングルスカル】

杉田陸弥(人3=栃木)8分18秒60【5位、敗者復活戦】


【ダブルスカル】

S:井踏直隆(文構1=東京・早大学院)

B:正木丈治(商1=米国・ウッドブリッジ高)

7分43秒15【4位、敗者復活戦へ】


【舵手なしペア】

早大A

S:東駿佑(政経2=東京・早大学院)

B:石阪友貴(政経3=・東京・早実)

7分07秒68【1位、準決勝進出】



早大B

S:寺田圭希(人3=滋賀・膳所)

B:冨田剣志(スポ2=愛媛・今治西)

7分39秒98【6位、敗者復活戦へ】


【舵手なしクォドルプル】

S:有田雄太郎(法2=東京・早大学院)

3:伊藤大生(スポ1=埼玉・南陵)

2:尾崎光(スポ1=愛媛・今治西)

B:得居亮太(法2=東京・早大学院)

6分26秒62【2位、敗者復活戦へ】


【舵手なしフォア】

S:竹内友哉(スポ3=愛媛・今治西)

3:石橋広陸(スポ2=愛知・豊田北)

2:内田達大(スポ2=山梨・吉田)

B:和田優希(教4=滋賀・膳所)

6分40秒77【2位、敗者復活戦へ】


▽女子部(予選)

【シングルスカル】

田口えり花(商2=埼玉・浦和一女)8分30秒71【1位、準決勝進出】


【ダブルスカル】

早大A

S:土屋愛(スポ4=新潟・阿賀黎明)

B:佐藤紫生乃(スポ3=宮城・塩釜)

7分56秒85【1位、準決勝進出】



早大B

S:北村綾香(スポ1=滋賀・膳所)

B:工藤かれん(スポ1=愛媛・松山東)

8分04秒62【2位、敗者復活戦へ】


▽強化タイムトライアル

【ダブルスカル】

U23JAPAN

S:長田

6分57秒23【3位】


コメント

B:石阪友貴(政経3=東京・早実)

――きょうは圧勝ということでしたが、レースを振り返ってみていかがですか

結構いい感じで良いレースができたというふうに思っていますね。最初から攻めることができました。最初から出たので楽なレースになって良かったです。

――早慶レガッタ以来の大会出場でしたが手応えはいかがでしたか

早慶戦の第二エイトで東(駿祐、政経2=東京・早大学院)と前後で乗っていたので、その第二エイトでやっていたことを持ち出せたので、そのまま第二エイトのクルーリーダーであった角南さん(角南友基、スポ4=岡山・関西)の言っていたことをやって、そのお陰でいい感じにできました。

――東選手とはレース前にどのようなことを話し合われていましたか

練習は(舵手なし)ペアが2人共もともと慣れない種目で、肩に力が入ってガチガチになって崩れてしまうので、リラックスをして目線を高くして、やることをやれば艇速は出るという感じですね。

――きょうのタイムについてはいかがですか

目標は高望みで7分を切りたいねと話していたのですが、予選のタイムでは1位と2秒差で、2位と1秒差でした。最後で3、4秒離して戦っていきたいです。

――中部電力もいる中、厳しい戦いになることが予想されていましたが実際はいかがでしたか

社会人なので離される展開を予想していたんですけど、1000メートルでスパートを入れてやろうなどと話していました。でも最初に出られたので良かったです。

――準決勝はどんな戦いになってくると予想していますか

隣にNTTがいると思うのですが、予選でNTTと1秒差だったのでいけると思います。しっかり決勝につながる良い漕ぎをして、タイム的にも手応えがあるような漕ぎをしていきたいです。

――最後に準決勝に向けての意気込みを一言お願いします

決勝につながる漕ぎをしていきます。

B:佐藤紫生乃(スポ3=宮城・塩釜)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

レースアップからしっかりレースをイメージして行うことができたのですが、スタートしてみるとやはりレース独特の雰囲気がありました。風も巻いていてとても難しいコンディションだったのですが、もう少し一本で伸ばしていくということを出していければ良かったのかなと思います。

――お花見レガッタ以来のレースでした

お花見レガッタは1000メートルでしたが、今シーズンに入って2000メートルを漕ぐのは今回が初めてでした。あんまり緊張などのネガティブな感情はなく、むしろわくわくどきどき、楽しんでやっていこうと思っていました。ただやっぱり(コンディションなどへの)対応力が足りなかったと言いますか、自分たちの100%の漕ぎができていなかったと思います。あしたは調整して、しっかり準決勝で試していき、決勝で勝つことを意識してやっていきたいです。

――ケガなどがあったため、お花見レガッタ以降レースに出場されていなかったのですか

そうですね。前から腰痛があったのですが、お花見レガッタで負担がだいぶ掛かってしまったと言いますか。漕げない感じではないのですけれど、少し様子を見てリハビリ等を重ねていきました。やっぱり一番大事なのはインカレ(全日本大学選手権)であったり、全日本(選手権)の夏のレースなので、そこでいかに自分の最高のパフォーマンスができるかということを大事に見ることができました。きょねんであったらレースに出たくて無理をしてでも出るという感じでしたが、ことしはそういうこともなく、落ち着いて冷静に考えることができました。そこはあまりネガティブに考えていないので、夏に向けてやっていければと思います。

――では現在は100%のパフォーマンスができる状態に戻られたのですか

そうですね、だいぶ良くはなってきました。ただ漕ぎ込むと少し腰痛が戻ってくるなということもありますが、でもいまは漕ぐことがすごく楽しくできていて、「痛いから漕ぎたくないな」ということは全然ないです。痛くてもケアをして、自分でもコントロールができるようになってきたところが多くあるので、だいぶ漕ぎの面でもコンディションを調整するという面でも、成長ができたので良かったのかなと思います。

――準決勝への意気込みをお願いします

まず準決勝は決勝に行くための一本に過ぎないと思うので、落ち着いてやることをしっかりやるということを愛さん(土屋愛女子主将、スポ4=新潟・阿賀黎明)と徹底していきたいと思います。具体的に言うと、前の水をかけるところでもう少し船を立ち上げて、連動感を出して一気に加速していくところを表現していければと思っています。

S:竹内友哉(スポ3=愛媛・今治西)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

単純に結構ばらばらで、風とか相手に翻弄されてしまいました。自分たちの漕ぎはできないまま終わっちゃったかなという感じですかね。

――早慶レガッタを終えて初めての大会で、対校エイトのクルーで出られたレースですが、あまり手応えは感じられなかったのでしょうか

ここ1週間くらい練習ではうまくいっていたのですが、やはり本番で横に相手がいる状態で思ったよりみんな漕げないなという感じでしたね。

――今回のレースを終えて、修正点や課題はどこにあると思いますか

(みんなで漕ぎを)合わせるというところですかね。やはりいまは合ってないので、とにかく合わせることだと思います。

――練習の期間は早慶レガッタを終えてからの約1カ月間ということでしょうか

そうですね、はい。

――今回のレースプランは

まずは早慶戦で早めにコンスタントに入って、そこからある程度ペースを落としてキープするというのでうまくいっていたので、今回も早めにスタートスパートからコンスタントに移って伸ばしていくレースプランだったのですが、伸ばすところで完全に置いて行かれちゃって。もうどうにもこうにもならない状態でしたね。

――あすはどのようなレースにしていきたいですか

まずは4人でしっかりまとまって合わせて漕ぐということが、あしたとあさって以降につながっていくと思うので、まずはやっぱりしっかりと合わせるところを重点的にやっていきたいです。

――あしたに向けて意気込みをお願いします

敗者復活戦なので上がるのはあたり前で、しっかりとあさってにつながるレースをしたいです。

田口えり花(商2=埼玉・浦和一女)

――きょうのレースを全体的に振り返ってみていかがですか

私の勝ちのパターンとして、スタートで出てそこから逃げ切るのがパターンとして決まっているので、それがしっかり表現できたのかなと思います。

――きょうはとても風が強かったと思いますが影響はありましたか

そうですね。水を重く感じて漕ぐことができて、それが逆に一本を大事に漕いでいこうというのができたかなと思います。

――きょうのレースプランはどのようなものでしたか

レースプランは、スタートを5本でしっかり周りが見える位置までもっていくようにしました。冬の練習でかなりコンスタントが安定して漕げるようになってきたので、コンスタントでどんどん伸ばして突き放すという感じですね。ラストスパートも、岐阜レガッタのクォド(舵手付きクォドルプル)でかなりスパートを上げる感覚はつかんでいったので、そこを生かして漕げるように意識していました。

――理想のプランを実現できたかなということでしょうか

コンスタントで腹痛を起こしてしまって、1500メートルを過ぎてから何本か落ちてしまったので、ぐんぐん伸ばし続けられるようにしたいなと思います。

――田口選手自身の強みはどこにあるとお考えですか

まず、やはりスタートで相手を見られる位置に出られることが自分の強みです。艇が見えるのと見えないのでは、かなり自分が切り替えを入れるタイミングだとかが変わってくるので、どのレースでも戦っていこうと思います。

――今回の大会に向けてどんな練習をしてきましたか

私は4月末にあった岐阜レガッタに向けてのクォドとシングルの方に出ていたのですが、そこでシングルの調整をかなりしていたので、シングルに慣れるという点ではかなりいい感じに合わせてこられました。ただ、岐阜レガッタが1000メートルで、軽量級(全日本軽量級選手権)が2000メートルということで距離が長いので、そこで冬の練習が生かせるようにしたいです。コンスタントで水中に加速があり続ける漕ぎを目指して練習をしていきたいですね。

――準決勝はどんな戦いになってくると予想していますか

きょうは運良く大学生だけだったのですが、次は社会人の実力がある選手が出てくると思うので、変に周りを見たりせずにしっかり自分の加速を出していきたいと思います。

――最後に準決勝に向けての意気込みをお願いします

得意のスタートが通用しようとしなかろうと、自分の最大最高の漕ぎをして、ラストスパートまで諦めずに漕いでいきたいと思います。

B:得居亮太(法2=東京・早大学院)

――きょうのレースを振り返ってみていかがですか

スタートで結構良いスタートが切れたと思います。1000メートルでは僕たちが一つ前に出ることができて結構良いレース展開で1500(メートル)もトップで通過したのですが、最後の最後でちょっと富山国際大に差されてしまって。非常に悔しいレース展開というか、最後の最後まで勝っていただけに、勝ち切りたかったレースでした。

――ペース配分としては予定通りでしたか

そうですね。結構風などのコンディションがあまり安定しなかったので、もっとレースペースから大幅に下回るかなと思っていたのですが、結構クルーのみんなが持ちこたえてくれて、良いローイングは最後までできたかなと思いました。

――今回は1年生も乗っていましたが、1年生の様子や印象はいかがでしたか

やっぱり1年生は経験も僕らよりも浅いというのもあって、いろいろ練習とか大変なこともありました。でも彼ら(1年生)はスポーツ推薦で入ってきて実力はあるので、そこはしっかり支えてもらってここまでやってこられたという感じですね。

――練習期間はどのくらいでしたか

早慶戦が終わって、その後からなので1カ月弱くらいですね。

――課題などは見つかりましたか

さっきも言ったのですが、やっぱり1年生はいろんな所、別の所で漕いできているので、漕ぎとかも全然違うので、それを初めて合わせるとなったときに、最初はばらつきというのがすごくあって。でもそれをいかに3、4週間で直すかということが大変でしたね。

――あすに向けて意気込みをお願いします

きょうは結果的に負けてしまいましたが、結構良いタイムが出せたと個人的には思っています。あしたは他の艇を突き離して着実に準決勝に進んで、準決勝でも自分たちの力が出し切れればいいかなと思います。

B:工藤かれん(スポ1=愛媛・松山東)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

初めて北村(綾香、スポ1=滋賀・膳所)と組んで、どのくらいの実力か分からない中でのレースでした。隣のレーンと競ることができて、とても楽しいレースでした。

――このクルーで練習を始めたのはいつごろからですか

早慶戦が終わった後なので、4月末ころです。1カ月くらいしかまだ練習していないです。

――1年生同士で組まれたクルーでした

やっぱり少し先輩と組むよりは緊張しないでできました。やっぱり1年生同士いままでやってきた漕ぎが違うので、少しかみ合わない部分もあったりしました。でも何とか良い雰囲気でやることができたので良かったです。

――レースプランはありましたか

スタートで出たいと思っていました。ですが距離が2000メートルになるとコンスタントの部分が大事になってくるのでしっかり一本一本大きく伸ばして、後半頑張ろうと思っていました。

――前半から積極的なレースを展開されていました

前半は良かったと思います。ただやっぱり少しバタついてしまって、500(メートル)を過ぎたあたりからコンスタントの部分で他艇に離されたり追い抜いたりしたので、もう少し頑張りたかったです。

――風の影響はありましたか

風はいつもより感じないくらい落ち着いて漕ぐことができました。

――ラストスパートはいかがでしたか

1500メートルのあたりから隣の船が見えたので、私が「いけるよ」と声を掛けたらすごく(レートが)上がりました。スパートも1500メートルからかけ始めたらどんどん(隣の船に)近づいたので、すごく気持ち良く楽しくできました。

――あすへの意気込みをお願いします

あしたは絶対に勝ちたいです!

――どうして早大に進学しようと思ったのですか

高校生のときはずっと「ボートは辞めてやろう」と思っていたのですが、気が付いたらここ(早大)にいました(笑)。もともとスポーツの勉強がしたかったのですが、「(スポーツの)勉強をするならボートもやろう、(ボートを)するなら強いところでやりたい」と思って、気が付いたらここにいました(笑)。

――大学四年間の目標をお願いします

一度は日本一になってみたいです!