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2015.05.19

第47回関東女子学生選手権 5月16日 東京武道館

激戦制し、3名が全日本出場決定

 男子の予選である関東学生選手権が行われてからおよそ一週間。関東女子学生選手権が例年通り東京武道館で開催された。6月末に大阪で開かれる全日本女子学生選手権(全日本)の出場者を選抜する今大会に、早大からは8名がエントリー。昨季団体戦で活躍したメンバーたちが次々と敗退していくシビアな状況の中、畝尾奈波主将(スポ4=京都・日吉ケ丘)、川上ゆき(スポ3=熊本・菊池女)、川﨑茜(文2=京都・日吉ケ丘)が勝ち進む。全国行きが懸かっている5回戦で残っていた全員が黒星を喫するも、全日本出場者決定戦(敗者復活戦)で他大の選手を押しのけ、出場枠を確保。早大から計3名が全国への道を切り開いた。

 男子の半分である28名しか全日本出場権が与えられない関東女子学生選手権。関東の選手層の厚さも相まって非常に厳しい戦いが繰り広げられた。今日が初の公式戦出場である小西波瑠(スポ1=大分鶴崎)は、ルーキーとは思えぬ速い剣で初戦の相手を下し、2回戦に駒を進める。しかし、強豪・筑波大の選手に敗北し、デビュー戦を華々しく飾ることはできなかった。昨年はあと一歩のところで全日本を取りこぼした阪本皇子(スポ3=長崎・島原)。慎重な試合運びで1、2回戦をものにし、3回戦に挑む。2年次の雪辱を果たすためにももっと上を目指したいところだったが、ここで痛恨の二本負け。全日本出場はまたも叶わなかった。

最終学年にして大阪行きを決めた畝尾

「必ず全日本に行こう」。最後の年ということもあり、畝尾は並々ならぬ思いを胸に試合に臨んだ。破竹の勢いで勝ち上がり、ついに迎えた5回戦。筑波大の選手に対し、攻めの姿勢を見せるも、メンにドウを合わせられて悔しい一本負けを喫する。敗者復活戦に回った畝尾は、気持ちのこもったメンで一本をもぎ取り、見事全日本への切符をつかんだ。同じく5回戦で敗れ、敗者復活戦に望みを託した川上と川﨑も「いままでやってきたことをやれば勝てる」(川上)、「絶対これは勝たないといけない」(川﨑)と強気の剣道で相手を圧倒。無事全国への挑戦権を獲得し、主力選手としての誇りを守った。

充実した気勢で相手と対峙する川﨑

全日本を決めたのが3人と前回よりも1人増えたものの、上位進出の野望は果たせなかったと悔しさをのぞかせた選手たち。しかし、「きょねんと比べると成長できていた」(畝尾)と稽古の成果を実感した大会でもあった。あと約1か月後にまで迫る大舞台。昨年、2位に輝いた川﨑は今度こそ頂に立つことができるのか。ラストイヤーの畝尾や1年越しの出場となる川上はどこまで上り詰めることができるのか。日本一を目指す剣士たちの熱い夏が始まる。

(記事 佐藤諒、写真 高柳龍太郎)

結果

畝尾 5回戦敗退(敗者復活戦を勝ち抜き、出場決定)

川上 5回戦敗退(敗者復活戦を勝ち抜き、出場決定)

川﨑 5回戦敗退(敗者復活戦を勝ち抜き、出場決定)

髙橋萌(スポ4=栃木・佐野日大) 3回戦敗退

河村奈穂(スポ2=大分鶴崎) 3回戦敗退

阪本 3回戦敗退

杉村麻記(社2=茨城・守屋) 2回戦敗退

小西 2回戦敗退

コメント

畝尾奈波(スポ4=京都・日吉ケ丘)

――全日本が決定しました

最後の年だったので必ず全日本に行こうっていう気持ちで一戦一戦集中してできたかなと思います。

――今日の目標は

目標はやはり上位に上がることではあったんですけど、崖のところでなかなか自分の思った通りにいけなくて。ただ、負けてしまったんですけど、きょねんと比べると成長できていたかなと思います。

――どのような点で成長を感じましたか

いままでだと、受けたら受けっぱなしとか、攻められて下がってっていうところがあったんですけど、いまはその悪い点を克服できているかなって思っていたので(練習の)成果が出たのかなって思います。

――印象深かった試合などはありましたか

ないです(笑)。

――では、印象深かった一本などはありましたか

どの試合とかではなくて、初太刀を意識して試合をしていて、初太刀で決まる試合が結構多かったので、立ち上がりがうまくできていたかなって思います。

――5回戦での敗因は何だと思いますか

やっぱり少し弱気になってしまったところと攻め切れていないのに打ってしまったところで打たれてしまったというのと、自分の打ちから確実に一本にできていなかったっていうところで旗が上がらなかったのかなって思います。

――敗者復活戦はどのような気持ちで臨んだのでしょうか

5回戦で負けてはしまったんですけど、自分の調子としては悪くはなかったと思うので、そのままの気持ちで試合に臨みました。

――全日本出場者が3名という結果を主将としてどのように捉えますか

全員全日本に出場できなかったのは悔しいんですけど、その3人でしっかり上位入賞できるように頑張りたいです。

――今季はどのようなシーズンにしたいですか

団体と個人でしっかり勝ち上がって全部の試合で悔いのない試合をして終わりたいと思っています。

――主将としてどのようなチーム作りをしていきたいですか

みんな仲が良いのが私たちのチームの良いところだと思うので、その良い関係のままで、でも練習ではメリハリをつけて厳しくやって信頼関係を築いてやっていきたいと思います。

――最後に全日本に向けての意気込みを教えてください

きょねん初めて出場して1回戦で負けてしまって悔しい思いをしたので、ことしは勝ち上がって3人が上に上がって表彰状をもらえるように頑張りたいと思います。

川上ゆき(スポ3=熊本・菊池女)

――全日本決定して今のお気持ちはいかがですか

とりあえず全日本決まってほっとしているんですけど、正直もっと上に行きたかったです。

――今日はどのような目標を持って試合に臨まれましたか

全日本出場は全然自分の中では考えてなくて、どれだけ上に行けるかなって考えていました。でも1回戦からあまり調子が良くなくて、ちょっと悔しい結果になってしまったという感じです。

――今季開幕戦の試合でしたが調子はいかがでしたか

久しぶりの試合だったのでとても緊張したんですけど、とりあえず全日本に繋がっただけで良かったんので、また頑張ります。

――5回戦での敗因をどのようにお考えですか

相手が高校の時からの知り合いで、先入観を持ってしまったかな、と思います。

――敗者復活戦にはどのような気持ちで臨みましたか

負ける気がしていなかったです。とりあえず自分のペースで今までやってきたことをやれば勝てると思ったので、特に深く考えずに臨みました。

――今期どのようなシーズンにしていきたいですか?

後輩も入ってきて3年生の上級生として精神的には楽になったので、自分の剣道をしっかり見つめて、個人でも団体でも日本一になれるようにしっかりと頑張っていきたいと思います。

――全日本へ向けて一言お願いします。

今日の反省点を活かして、上位入賞を目指して頑張ります。

川﨑茜(文2=京都・日吉ケ丘)

――まずは全日本の出場権を獲得したいまの気持ちをお聞かせください

うれしいです。

――シーズン初戦でしたがご自身の調子はいかがでしたか

初戦や最初の方はやはり体も動いて良かったんですが、負けた試合は相手のペースになってしまって自分の剣道ができなくて、正直負ける相手じゃなかったので悔しいです。

――序盤の調子の良さはシーズン前の練習からだったのでしょうか

きのうおとといなどはそんなに(調子が)いいとは思っていなかったのですが、試合の日は決まっているので、自分で当日のアップなどで調整するしかないと思っていました。きょうのアップから試合を想定して頑張りました。

――逆に負けた試合を振り返って、どんな部分が問題だったと考えていますか

すごくやりにくくて、初めから相手に触られている部分が多くて、そこで自分が気持ちを切り替えれば良かったのに、やりにくいな、どうすればいいやろと思ってしまって、その弱い気持ちが結果につながったと思います。

――敗者復活戦では気持ちを前面に押し出しているように感じましたが、そういったことも意識していたのでしょう

私の前で川上ゆきさんがやっておられて負けて、私が負けたら川上ゆきさんとの戦いになってしまうので、本当にそれだけはできないと思って、死ぬ気で絶対これは勝たないといけないという気持ちでやりました。

――川﨑選手が勝利した際に、チームメートに祝福されているのが印象的でしたが、チームの雰囲気も良いのですか

そうですね。自分が負けても残っている人のところに来てくれて応援してくれて、すごい心強かったです。

――昨年の全日本では大躍進となりましたが、ことしも上を狙っていきたいという思いがあるのでしょうか

今回ふがいない結果に終わってしまったので、この結果を全日本にぶつけられるように、そしてまたきょねんより上をしっかり狙っていきたいと思います。

――今回の関東女子学生選手権では目標としてどのあたりをイメージしていたのでしょうか

きょねんベスト16だったのでそれ以上を目指していたのですが、ダメでしたね。

――関東地区の層の厚さといったものも感じたりするのでしょうか

そうですね。他の地方に比べて高校時代活躍した選手がみんな関東に集まってくるので。本当に全日本に出る難しさは分かっているので、出れる事だけで喜んでいいのかもしれないのですが、でもやはり内容が自分で納得いってない部分が大きいので悔しいですね。

――ことし1年はどのような1年にしていきたいのかお聞かせ下さい

まずは全日本の個人で、全日本に出れなかった選手の分までしっかり戦って、次の団体戦では絶対に日本一になりたいです。