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2015.05.10

第61回早慶定期戦 5月9日 神奈川・新横浜スケートセンター

伝統の一戦で完封勝利を収める

  ことしで61回目を数える春の早慶定期戦。大勢の観衆や両校の応援部が駆けつけ、満員となった新横浜スケートセンターで伝統の一戦は開幕した。早大は第1ピリオド(P)から自分たちらしいプレーを慶大に対し仕掛けていく。勢いそのままに、第2Pでは一挙6得点。第3Pでもダメ押しの1点を追加し、終わってみれば8-0と完封勝利。春のシーズンを良いかたちで締めくくった。

活躍を見せた矢島

観客たち、そして応援部による気迫に満ちた掛け声によって包まれたリンク。そんな声援に後押しされるように、早大は序盤より慶大に対し積極的な攻めを展開し、主導権を握っていく。パックを支配する時間が続き、相手に隙を見せない。そして11分33秒、相手ゴール左前にてパックを受け取ったFW佐藤秋都(教3=北海道・駒大苫小牧)がスティックを一閃。強烈なシュートでネットを揺らし、あいさつ代わりの先制点を奪取した。その後はなかなか点には結びつかないものの、攻撃の手を緩めない早大。良い流れに乗ったまま、ゲームは第2Pへと突入する。

歓喜する選手たち

  第1Pの勢いそのままに、第2Pでも開始早々より猛攻を仕掛けていく。まずは22分2秒、DF新井遥平(スポ2=北海道・駒大苫小牧)が放ったパックにFW鈴木ロイ(教1=北海道・苫小牧東)が合わせ2点目を挙げる。25分48秒にはパワープレーの好機をFW青木優之介(スポ3=埼玉栄)がものにし3点目。その直後にFW矢島雄吾(スポ1=北海道・駒大苫小牧)がリンク中央よりゴールへと詰め寄り、そのままシュート。追加点を手にする。完全に火がついた早大は、ゲーム終了まで慶大を攻め続け、計8点と大量得点をたたき出した。その一方、守備面でも抜かりはない。なかでも目を見張ったのがGK中川悠輔(教4=東京・早実)。数的不利なキルプレーの場面でも冷静な態度を貫き、自陣ゴールを死守。ここ一番で頼りになる屈強なメンタルを発揮し、慶大を零封する。その活躍が認められ、中川はゲームMVPにも選ばれた。

 攻守が絶妙に噛み合い、完勝を収めた早大。関東大学選手権(選手権)では苦杯をなめものの、春のシーズンを良いかたちで締めくくることができた。一方、秋以降は関東大学リーグ戦、そして日本学生氷上競技選手権が待ち受けている。この2つの大きな大会で最高の結果を収め、選手権で味わった雪辱を果たすことができるか。夏季トレーニングを乗り越え、成長を遂げる早大の姿に注目だ。

(記事 落合修平、写真 又坂美紀子)

早慶定期戦
早大 ピリオド 慶大
1st
2nd
3rd
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 11:33 佐藤 瀬戸 高橋
早大 22:02 鈴木 新井 青木
早大 25:48 青木 新井 金子立 PP
早大 26:12 矢島
早大 29:57 加賀美 金子立
早大 34:29 松本
早大 37:46 青木 加賀美 ハリデー
早大 44:26 鈴木 新井 青木 PP
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
鈴木 寺井 金子聖 石川 新井
青木 金子立 加賀美 堰合 ハリデー
田中 坂本龍 矢島 松本
高橋 瀬戸 佐藤 斜森 村上
GK中川(40分)、遠藤(20分)
コメント

工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)

――きょうの試合への意気込みは

きょうは春の締めのゲームだったので、きっちりとしたホッケーをして終わろうということで臨みました。

――具体的な目標は

全員が氷に乗るチャンスがあったので、それぞれが自分のやるべきことを理解した上で試合に臨むということをしていきました。

――きょうの試合を全体的に振り返ってみて

こういう試合では1Pが大事なので、1Pからしっかりしたホッケーをすることを意識しました。それが上手くいけたので、2P・3Pも良い調子で入っていけたと思います。

――2Pの大量得点の理由は

特にホッケースタイルは変えていなくて、たまたま1Pは点が入らなかったのですが、1Pがきちんとしたホッケーが出来ていたので2Pはその良い流れに乗れたのだと思います。

――応援部の応援のもと、独特の雰囲気の中で行われたこの試合はどうでしたか

選手からも話が出ていましたが、こういう試合が出来ることはOBの方や周りの方の支えがあって出来るので、そのことに感謝していきたいと思います。

――このゲームで得た収穫は

締めの試合ということで自分の役割をしっかり果たすという目標を達成出来ましたし、またこのチームになって初めての失点0で終われたのでそこは自信を持って、なおかつまだまだ力不足なところがあるので、秋に向けて一人一人がしっかりやっていかなければいけないなと思います。

――秋のリーグ戦に向けて強化していきたいところは

一人一人の力は上位校に比べれば劣っていると思うので、それに勝てるだけの力をつけていく必要があると思います。そこをきっちり夏の期間に付け、秋までに成長したチームを作っていきたいと思います。

DF石川貴大主将(スポ4=埼玉栄)

――きょうはどのような意気込みで臨まれましたか

40年近く負けていないので、自分たちの代で負けることはできない、(もし負けたら)一生負けた代と言われてしまうというプレッシャーを感じていました。でもそれがいい刺激になって、春の大会(関東大学選手権)でもできなかった0失点で勝つということができたのではないかと思っています。

――ことし1月の早慶戦と比べて、きょうの試合はいかがでしたか

自分が最上級生となって、また相手も高校の同期や関東で一緒にホッケーをしていた人たちが最上級生となって、向こうのスタッフも新しくなって、とてもタフな試合になると僕は最初から感じていて、気持ちの準備はできていました。結果的には点差がついて、僕たちからすればいい試合になりましたが、やはり要所でスコアリングチャンスを作ってくるという場面があったので、そういう得点に対する気持ちやプレーに関しては気が抜けない相手なのだなと感じました。

――きょうの立ち上がりはいかがでしたか

きょうはとてもいいスタートを切れたのではないかと思っています。というのも、(1Pでは)1得点しかできなかったですけれども、相手のゾーンで攻める時間が長くて、その分うちのゾーンに攻め込まれる時間が短くなっていたからです。リンクのサイズが東伏見と違って、新横浜のほうがゾーンは少しずつ大きいのですが、そういったところでも、しっかり攻める時間が長くできたというのはいい立ち上がりだったのではないかと思います。

――2Pではゴールラッシュがありました

チームの雰囲気もすごくよくて、特にFWにゴールに向かう姿勢がよく見られて、それが結果的にスコアという形につながったのだと思います。

――秋までに修正していきたい点はありますか

秋は東伏見もリンクサイズが変わってゾーンが広くなるので、まずDゾーンでのプレー時間を短くして、できるだけアタッキングゾーンでプレーできる時間を増やしたいです。そしてカウンターやラッシュの攻撃のチャンスを与えない、相手や自分たちのブルーライン上でのプレー選択をしっかりできるようにして、5人でタイトなホッケーができればいいと思っています。