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2015.05.07

春季リーグ戦 5月2日 埼玉・早大所沢キャンパスグラウンド

日体大に惜敗も、成長を実感したリーグ戦に

TEAM
学習院大
早  大 × 10
(4回コールド)
○杖子―林、山本
◇(三塁打)溝口、大嶋、金子
TEAM
早 大
日体大 ×
●松木―大嶋
◇(本塁打)塩沼

 前節で国士舘大に敗れ、優勝が厳しくなった早大ソフトボール部。勝って一矢報いたいこの日は、学習院大、そして早大が最も苦手としている日体大と対戦した。学習院大戦では公式戦初登板のルーキー・杖子量哉(スポ1=岡山・新見)が、ルーキーらしからぬ落ち着いた投球で4回を完璧に抑え勝利。続く日体大戦では初回に3点を先制され、その後2点を返すも追い付けず試合終了となる。しかし、秋には全く歯が立たなかった日体大を最後まで苦しめ、成長を改めて実感できる試合になった。

 この日が初登板となった杖子。「初回は力んでいました」(杖子)と語ったが、先頭打者を空振り三振に切って取る。投球時には一度地面から浮くほど躍動感の溢れるフォームから、コースを間違えず丁寧に投げ切った。参考記録ながら、4回を無安打無四死球に抑える完全試合を達成。その好投に打線も応える。初回に相手の野選で先制すると、大嶋翼(スポ4=群馬・新島学園)と金子祐也(スポ3=長崎・佐世保西)の連続適時三塁打などで一挙9点を奪い、学習院大を圧倒した。

期待のルーキー・杖子が躍動した

 そして迎えた、最後にして最大の強敵である日体大との対戦。初回、先発の松木俊皓(スポ3=宮崎・日向)が相手打線に捕まる。「コントロールが甘かった」と振り返ったように、初回だけで4本の安打を許し早々に3失点。しかしその後は、練習していた変化球を上手く織り交ぜた投球で日体大打線を翻弄(ほんろう)。2回以降は被安打がわずかに1と、次回に期待が持てる内容となった。松木を援護したい打線は、4回に水本将文(人3=長崎・佐世保西)の適時打、さらに5回には塩沼泰成(スポ2=福島・安積)に中越え本塁打が飛び出す。秋にはわずか3安打に抑えられた日体大のエース・河野拓郎(4年)を、この日は何とか攻略しようと必死に食らいついた。1点を追う最終回、先頭の水本が死球で出塁し、チームの追い上げムードは最高潮に達する。しかし続く松木の遊直に水本が戻り切れず、併殺。あと一歩のところで力尽きた。

本塁打で一矢報い、チームメートに迎えられる塩沼

 初回に先制し、そのまま逃げ切る。この早大のスタイルを、リーグ戦を通して改めて確認できた。ここからのライバルはやはり国士舘大、そして日体大だろう。次の全日本総合選手権東京都予選でも、この2つの大学との対戦が予想される。彼らを相手に早大のスタイルを発揮することができれば、全日本大学選手権(インカレ)制覇も大きく近づくはずだ。また、これまで3人で回していた投手陣に新たに杖子が加わったことも大きい。強豪校とロースコアの接戦を演じるためには、投手陣の奮闘が欠かせない。インカレまで残り約4か月。このリーグ戦で得たものを糧に、悲願のインカレ4連覇に向けて早大ソフトボール部は走り続ける。

(記事 中丸卓己、写真 石川諒、藤川友実子)

コメント

溝口聖主将(人4=長崎・佐世保西)

――日体大には惜しくも敗北となりましたが、差はどこにあると思われていますか

良い試合ができたのでそんなに大きな差はないと思ったのですが、唯一試合を決めたのがやはり初回だったと思います。初回の攻撃、初回の守備に差がありました。

――好投した相手投手については

きょう先発した左の河野(拓郎、4年)くんで来るというのは分かっていたので、ずっと河野対策をしようとやってきました。秋に対戦したときはヒットが3本だけだったのですが、きょうはいままでやってきたことをしっかり各自が実行できたので、次につながる試合になったと思います。

――どういった対策をされていたのでしょうか

左投手特有の曲がるスライダー系のボールにいつも苦しめられていたので、それに引かずに踏み込んで打つというのを意識していました。

――きょうは優勝も懸かる重要な試合でしたが、チームにはどういった声掛けをしましたか

学習院戦は当然勝ちにいこうということで、ただ勝つだけでなく日体大戦につながる試合にしようと言いました。

――これでリーグ戦優勝は厳しくなりました

そうですね。女子も優勝したのでずっと優勝目指してやってきましたが、やはり国士舘大戦での負けが響いたと思います。

――このリーグ戦を通して、主将として何を感じられましたか

チームの雰囲気によって、プレーヤーの結果に差が出ていると感じました。国士舘大戦では負けムードで、自分のプレーができない選手も多くいました。ただきょうはみんなで勝ちに行く中で、自分の実力以上のものが出せた選手も多かったと思います。そういったところで差が出ないように、これから詰めていきたいと思います。

――リーグ戦でのご自身の打撃はいかがでしたか

まだまだ練習が足りないですね。もっと練習しなければと痛感しています。

――他の選手も指導しなければならない中で、自分の練習もできなかったと思います

それはもう主将の宿命なので、自分のことは自分でしっかりやって、チームのこともメリハリを付けてやらなければならないと思います。

――このリーグ戦でチーム力もかなり成長したようにかんじますがその点については

試合をしていく中で徐々にまとまってきたなときょう感じました。

――このリーグ戦での収穫は何でしょうか

やはり、秋には手も足も出なかった河野を多少なりとも苦しめられたことは、今回のリーグ戦の中でも大きな収穫だったと思います。

――次戦は全日本総合選手権東京都予選(全総予選)ですが、そこでの目標などありますか

準決勝で国士舘大、決勝で日体大との対戦が予想されるので、きょうの日体大戦のような雰囲気で国士舘大を戦って、最後の日体大戦につなげていけられればと思います。

――最後に今後に向けて意気込みをお願いします

リーグ戦の優勝は無くなってしまいましたが、あくまで僕たちの目標はインカレ(全日本大学選手権)優勝、4連覇なので、そこに向け気持ちを切り替えて頑張っていきたいと思います。

大嶋翼(スポ4=群馬・新島学園)

――日体大戦を振り返って

初回だけ点を取られたんですが、捕手として非常に悔しい思いが残りました。

――初回の失点の原因は何だったのでしょうか

相手が狙っている球種に気付くのが遅くて、それを連打されたのが一番の原因だと思います。狙われたのはおそらくドロップだと思います。

――日体大の河野拓郎投手の印象は

いつもよりいいボールが来ているなと思いました。あと、しっかりコーナーワークされていたので、(狙い球を)絞りづらい、手が出しづらいという印象がありました。

――捕手というポジションで挑んだリーグ戦を振り返って

全然捕手としての仕事ができなくて、それができていないから打撃もできないという悪循環が続いたので、ちゃんと両立して打撃でも守備でも(チームを)引っ張っていけるような四番・捕手になりたいと思います。

――リードはいかがでしたか

いろいろな人から話を聞いたり、前の映像を見たりして自分なりに考えて、その日の投手の体調、調子と話し合いで決めているので、そんなに苦労はしていないかなという感じはあります。

――投手のご経験は生かされていますか

「こういう時、投手はこういう球を投げたくないんだろうな」とか、そういう状況は分かっているつもりではあります。あまり(サインに)首を振られていないってことは投手の経験は生きてるかなって思います。

――捕手としてのご自身の評価は

30点くらいです。

――リーグ戦で出た課題は

しっかり相手の打者を見て、打たれない配給をしていきたいと思います。

――リーグ戦では収穫はありましたか

点を取られたことで学んだということが大きいと思います。

――打撃についてはいかがでしたか

頭を捕手の頭にしてしまったので、割り切って打撃では打撃というようにできればもっと打率が上がるんじゃないかと思います。

――次の全総東京都予選に向けて意気込みをお願いします

一戦一戦しっかり勝って、日体大にリベンジしたいと思います。

松木俊皓(スポ3=宮崎・日向)

――日体大戦で先発されましたが、初回に3失点という内容でした。その場面を振り返っていかがですか

先生(吉村正監督、昭44教卒=京都・平安)にドロップを教えていただいて、それをまだ試すという段階で試合に入ってしまい、コントロールが甘かったですね。でもそれ以降は上手くドロップを使えて結果0点で抑えられたので、初回は入りが悪かったなと感じています。

――2回以降は有効に使えたのですね

そうですね。ドロップを使って、後半からはライズボールを主体にしました。ドロップに目を慣れさせて、次はライズで振らせる投球ができた結果こうなりました。

――前回の国士舘大戦でも6回に捕まり大量失点という内容でしたが、どこを修正されたのですか

まず先生に指導していただきました。ドロップとチェンジアップをこの1週間は教えてもらって、それを今回使用できたことでうまく日体大の打線をかわせたかなと思います。

――このリーグ戦は先発の機会も多かったですが、収穫はありましたか

相手のバッターの特徴や、自分のいまのレベルでどこまで抑えられるかというのを知れたことですね。後は翼さん(大嶋、スポ4=群馬・新島学園)が最近新しくキャッチャーになって、自分と合うかと言われればとても投げやすいので、翼さんと自分でいけるんじゃないかなと思えたのも収穫です。

――逆に課題はありますか

国士舘大戦でも、きょうの日体大戦でも結局ボールが甘くて打たれているので、その甘い球、失投を少なくするというのを課題にしていきたいです。

――ここからも全総予選、最後にはインカレと続いていきますが、どういった点を強化していきたいですか

まだ見えていないんですけど、きょうみたいなピッチングだとまた合わせられると思うので、違う配球や攻め方を翼さんと話し合って、まずは全総予選に臨みたいと思います。

――最後に全総予選に向けて意気込みをお願いします

全試合投げて、自分はバッティングも好きなので打っていきたいと思います。

金子祐也(スポ3=長崎・佐世保西)

――きょうの2試合を振り返って

1試合目は初回に9点を取れて良いかたちで2試合目に臨めました。ですが、2試合目の初回にチャンスで(打席が)回ってきた時に五番なのに三振してしまったんですけど、(走者を)帰すべき打者が帰せなかったからこその負けだったのかなと僕自身は反省しています。

――4回にはチーム2本目となる中前安打を打たれました。その打席にはどのような思いで入ったのでしょうか

ベンチからも声を掛けてもらったんですけど、(球を)引き付けて逆方向に打つという基本に立ち返って打席に入りました。

――河野投手の印象は

きょうの調子はそんなに良くなかったみたいなのでもう少し打つべきだったと思います。やっぱり良い投手なので、打ち崩したかったです。ドロップ、ライズ、チェンジアップとどれもレベルが高くてコントロールも良いし、全て左投手の軌道で来るので、それが打ちにくい原因かなと思います。

――リーグ戦を通して打撃での活躍が光りましたが、ご自身ではどのように評価されていますか

満足できるほどは貢献できていないと思っています。五番という打順なのでチャンスで回ってくることが多いんですけど、チャンスで打てなかったのは僕の課題として残っています。

――リーグ戦で出た課題は

チームとしては守備と、一、二番の出塁ですね。個人的にはチャンスでいかに走者を帰せるかということですかね。

――収穫はありましたか

僕はことしのチームになって三塁手として定着しているんですけど、投手と捕手の息が合って思うように守れていて、無失策でやれていますし、思ったように守れているというのは良い収穫だなと思います。

――全総東京都予選に向けて意気込みをお願いします

本選まで勝ち抜きます!

水本将文(人3=長崎・佐世保西)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

日体大戦に合わせてみんなモチベーションを持ってきて、学習院大にはコールド勝ちといういい試合の流れを作って日体大戦に臨んだんですけど、河野選手(日体大)がいいピッチャーだったので苦戦したというか、守備もちょっとエラーも増えて、課題はバッティングと守備力だと思います。

――日体大戦では2点目となる適時打を放ちましたが、あの場面を振り返っていかがですか

何も考えていなかったんですけど、絶対(走者を)還すっていう気持ちだけで打ちにいったという感じですかね。技術っていうよりも気合で打ったという感じです。

――秋季リーグ戦では日体大にはコールド負け。今回は2-3と惜しくも負けてしまいましたが、差が縮まってきているという実感はありますか

きょうは松木(俊皓、スポ3=宮崎・日向)の調子が後半よくなってきて、最初3点取られた時にやばいなと思ったんですけど、徐々に徐々に自分たちのリズムに持っていけたというのはきょうはよかったので、差が縮まったのではないかと思います。

――日体大との差はどんなところにあると思いますか

きょねんと比べたら僕らは打撃面が一番低くなったと思うので、日体大はそんなに選手も変わっていなくて、強いて言うなら打撃だと思っています。

――リーグ戦全体を振り返ってはいかがですか

秋に比べて日体大を倒そうと練習してきて、最終的に差が縮まったんですけど負けてしまったので、悔しさをバネに全総予選とインカレと東日本で勝てるようにこれから日々練習に取り組みたいと思います。

――これから改善していきたいことはありますか

チャンスで打てるというところでもっと信頼される打撃ができる選手になりたいと思います。

――今後に意気込みをお願いします

早大はインカレ4連覇に向けて練習しているので、先輩たちのインカレ3連覇という伝統をそのまま受け継いで4連覇できるようにこれから精進していきたいと思います。

塩沼泰成(スポ2=福島・安積)

――日体大戦では本塁打の活躍でした。負けている状況で、どのような意識を持って打席に立ちましたか

打席に入る前に、吉村先生(正監督、昭44教卒=京都・平安)に「前へ前へという気持ちで打て」と指導されたので、その気持ちで思い切り(バットを)振るという気持ちで臨みました。

――本塁打の感触はいかがでしたか

バット自体は最近の練習で良く振れていたので、感触としてはとても良かったと思います。

――打った球はどのような球種でしたか

真ん中の甘めのチェンジアップでした。

――リーグ戦全体を振り返り、ご自身の打撃をどのように評価していますか

リーグ戦でのヒットはホームランの1本だけだったので、まだまだ自分のバッティングができていない部分が多かったです。なのでホームランではなかったところをしっかりと修正していきたいなと思いました。

――では守備はいかがでしたか

自分はショートという打球が多く飛んでくるポジションを守らせていただいて、打球が飛んでくることはわかっているのでそこも先生にはたくさん指導を受けているのですが、守備でもバッティングと同じように『前へ』という気持ちを忘れないように、日々の練習から積極的に行かなければと思います。きょうもたくさんエラーをしてしまったので、次の試合からはエラーをしないように頑張りたいと思います。

――リーグ戦を通して自信になったことや収穫はありますか

自信になったことは、やはり日体大のピッチャーからホームランを打てたことです。やはり積極的に、思い切り振っていくことが大事なのだなと思ったことと、守備でも積極性がカギになってくるのかなと思いました。

――逆に見つかった課題はありますか

課題はやはり守備です。いままでの試合も自分のエラーで負けているという試合が多いので。そこをどうにかしないと、1つのエラーでチームに迷惑をかけてしまうという自覚を持って練習しなければいけないと思いました。

――今後の抱負をお願いします

ショートでずっと使っていただいているので、守備の面では基本的なことなのですがエラーをしないで、バッティングは思い切りということだけ意識していきたいです。2年生で出させていただいているということは大きいと思うので、プレッシャーとかを感じずに、逆に楽しむくらいの気持ちで試合に臨めたらと思います。

杖子量哉(スポ1=岡山・新見)

――公式戦初登板でしたが、どのような気持ちで臨まれましたか

1年生なので小さいことは気にせずに、思い切って投げることだけを意識しました。

――初回の先頭打者に対して追い込んでからボールが先行する場面が見られたが、やはり初登板の緊張からですか

はい。初回は力んでいましたが、その裏に打線の援護をもらい、気持ちが楽になりました。

――きょうの初登板では素晴らしい投球でチームの勝利に貢献しましたが、自分の投球の持ち味、そして目指す投手像を教えてください

打たせて取るのが自分の持ち味だと思っていますが、要所では狙って三振を取れる投手を目指しています。

――きょうで最初のリーグ戦を終えましたが、今後の意気込みを聞かせてください

インカレ7連覇を目指して頑張ります。