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2015.04.11

第91回日本選手権 4月11日 東京辰巳国際水泳場

渡辺、悔しさあふれる5位に

 大会終盤に差し掛かった日本選手権5日目。この日は渡辺一平(スポ1=大分・佐伯鶴城)が世界選手権代表権を懸け男子200メートル平泳ぎ決勝に臨んだが、5位と目標達成ならず。また、中村克副将(スポ4=東京・武蔵野)、渡部香生子(スポ1=東京・武蔵野)が順当にあすの決勝進出を決めた。

★ルーキー渡辺、力を発揮できず

レース後、悔しさをにじませる渡辺

 実力者がそろい、注目を集めた男子200メートル平泳ぎ決勝に渡辺一平(スポ1=大分・佐伯鶴城)が出場した。昨年の同種目でユース五輪金メダル獲得という華々しい実績を持つ渡辺が今大会で狙うのは世界選手権代表入り。準決勝では派遣標準記録を突破するタイムをたたき出しただけに、代表入りが期待されていた。しかし強豪ひしめくレースであるがために周囲の選手に影響され、思うようなレース展開に持ち込むことができない。序盤から出遅れると、100メートルの折り返し地点で8位。ラスト50メートルで追い上げをみせるも、健闘かなわず結果は5位に。準決勝よりもタイムを落としての順位に、渡辺は「悔しい思いしかない」と肩を落とした。この悔しさをバネに「ベストを更新できたら」と強く答えた姿からはこれからの活躍を予感させる。さらなる飛躍を誓うスーパールーキーから目が離せない。

(記事 黒田菜々子、写真 難波亮誠)

★全てが決まる、大会最終日へ

あす、4冠に挑む渡部

 「(男子)100メートル自由形が自分の世界水泳(世界選手権)代表のラストチャンス」。前日の男子50メートル自由形決勝後、この種目に懸ける強い思いを語った中村克副将(スポ4=東京・武蔵野)。予選を7位で通過し、準決勝は今種目2連覇中の塩浦慎理(イトマン東進)と同組に。レースでは塩浦が頭一つ抜け出し、唯一の48秒台を打ち出した。中村は2位で決勝へ。あす、狙うは日本新記録。ライバルであり、尊敬する先輩である覇者・塩浦を越え、代表の座を勝ち取りたい。一方、現在3冠を獲得している渡部香生子(スポ1=東京・武蔵野)。ここまで、得意ではない女子50メートル平泳ぎでの優勝、女子200メートル個人メドレーで日本記録更新など、圧倒的な存在感を放っている。最終日に控えるのは、昨年主要国際大会全てで金メダルを獲得した女子200メートル平泳ぎ決勝。「あとは気持ちの問題だけ」。心を強く持ち、今大会負けなしで終われるか。若き日本女子競泳界のエースの底力が試される。

(記事 谷田部友香、写真 難波亮誠)

結果

◇決勝

男子200メートル平泳ぎ

渡辺 2分10秒44【5位】

◇準決勝

男子100メートル自由形

中村 49秒22【2位】

荒木優介(人3=三重・暁) 50秒35【12位】

男子100メートルバタフライ

坂井 53秒27【10位】

女子200メートル平泳ぎ

渡部 2分24秒92【3位】

◇予選

女子100メートル自由形

赤尾愉歩(社4=東京・早実) 58秒01【35位】

男子100メートル自由形

中村 50秒34【7位】

荒木 50秒73【14位】

渡辺 51秒87【33位】

雨谷拓矢(スポ4=神奈川・桐蔭学園) 51秒96【35位】

男子100メートルバタフライ

坂井 53秒29【11位】

女子200メートル平泳ぎ

渡部 2分25秒80【2位】

男子1500メートル自由形

寺崎拓海(スポ2=茨城・並木中教校) 15分38秒84【12位】

コメント
決勝進出者

渡辺一平(スポ1=大分・佐伯鶴城)※囲み取材より抜粋

――決勝のレースを振り返ってみていかがでしょうか

悔しい思いしかないです。

――準決勝のときよりもタイムが落ちてしまいましたが要因としては何だと思いますか

周りの、例えば隣のレーンの小関(也朱篤、ミキハウス)選手だったり小日向(一輝、セントラルスポーツ)選手に影響されてしまったというか自分自身のレースができなかったからだと思います。

――レース展開としては自分自身の展開には持ち込めなかったのですか

そうですね。僕らしくないレースだったかなと思います。

――このレースで課題は見つかりましたか

準決勝でタイムが出せて決勝でタイムが出せないのは僕が未熟な証拠というかまだまだというのを知らされたレースでもありますし、周りの選手、例えば小関選手が前半からいくと僕がタイム出ないようじゃ全く話しにならないので、まだまだ(2分)9秒10秒じゃ話しにならないので8秒台だったりそういうのを狙っていきたいです。

――1週間前に短水路でやっていた後の日本選手権で2分09秒台が出せたのは自信になるものがあるのではないでしょうか

準決勝で9秒を出せたのは本当にうれしかったですが、決勝で10秒4も掛かってしまってタイムを落としてレースもラップ(タイム)も全然だったので。準決勝のタイムを上げられれば4位でも5位でも別に良かったとは思うのですが、タイムを落としての5番というのは悔しい思いしかないです。

――今後に向けての思いをお聞かせください

この悔しい思いをバネに努力してまたベストを更新できたらいいなと思います。

準決勝進出者

中村克副将(スポ4=東京・武蔵野)

――準決勝のテーマは何でしたか

予選が軽くいき過ぎてしまって刺激がうまく入らなかったので、ここでしっかり刺激を入れられたと思うのでそれはすごく良かったと思うのですがストロークがちょっとばたついてしまったというのが出たので、あしたの午前中しっかり確認して決勝につなげたいです。

――東京都選手権、きららカップと48秒台で泳いでいますが、好調は維持していますか

調子の良し悪しはどっちか分からないですが、自分自身の力は以前よりは付いているはずなので、調子うんぬんよりしっかりタイムを狙っていきたいです。

――きのう3選手が新たな種目で世界選手権代表入りとなりましたが、刺激にはなりますか

そうですね。坂井(聖人、スポ2=福岡・柳川)に関しても同じ部屋で、一平(渡辺、スポ1=大分・佐伯鶴城)も一緒に世界選手権の代表を狙っているので、その仲間がこうして決めてくれるとすごくうれしいですし、自分もあした決めようと思うので、頑張りたいと思います。

――塩浦選手は48秒台でしたが、その点についてはいかがですか

正直日本記録くらいでくると思っていたので、準決勝のタイムに圧倒されないように自分のレースを決勝ではしていきたいと思います。

――決勝ではどのようなレースをしたいですか

前半で慎理さんから遅れてしまうので、そこでうまく食いついていって、最後自分の持ち味で差したいと思います。

――目標タイムはどのくらいですか

日本記録を狙っていきたいと思います。

――決勝に向けての意気込みをお願いします

慎理さん(塩浦、イトマン東進)にできるかぎり挑戦していきたいと思います。

荒木優介(人3=三重・暁)

――準決勝に向けて調整した点はありますか

予選は肩がストロークのときに変な感じで入水していたのでそれを準決勝前のアップで修正しました。

――ご自身の泳ぎを振り返っていかがですか

前半から結構攻めていったのですが後半やっぱラスト15メートルはきつくて、体力が足らなかったかなと思います。

――前半から攻めていくというレースプランだったのですか

そうですね。準決勝はいくしかなかったですし、自分が前半型ということもあったので攻めていくしかないなと思っていました。

――タイム的にはいかがですか

一応ベストが出たので悪くはないのですが、欲を言えば49秒台を狙ってたのでそこは残念でした。

――今大会を通して得られたことはありますか

大きい大会で準決勝に残れたことは次に何かつながるところはあると思うのでプラスに考えていきたいです。

――今後強化していきたいところはありますか

50(メートル自由形)だとスタートがだめだったのでそこをもっとまともにして、100(メートル自由形)は体力がなかったというのが実感できたので体力強化をしていきたいと思います。

坂井聖人(スポ2=福岡・柳川)

――予選よりも前半のタイムが上がっていましたが修正された点などはありますか

決勝前のアップで25(メートル)のハードイージーやったりしてスピードを上げるようにやっていたのですが、ちょっと思い通りに動かずに後半に失速してしまったという感じですね。

――思い通りにいかなかった要因は何だと考えますか

50(メートル)の前半の入りのところでターンが流れてしまったのでそこで0.1(秒)くらいはマイナスになったかなと思います。

――泳ぎを振り返ってみていかがですか

今回の100メートルはあまりいいかたちで終われなかったのですが、2バタ(200メートルバタフライ)で代表に入って、タイムは満足していないのですが今回のジャパン(日本選手権)では世界選手権の代表を狙っていたので1バタ(100メートルバタフライ)は悔しいですがいまはホッとしています。

――予選からの疲れはありますか

疲れは多少あったのですが、そんなことは言っていられないので自分で調整したのですがまだ足りなかったという感じです。

――200メートルだけでなく、100メートルも今後重要となってくると思いますがいかがですか

200(メートル)はぼちぼちのタイムでいけるのですが、100(メートル)は日本でも全然戦えていないので、最低決勝で、欲を言えば2バタだけじゃなくて1バタでもメダル争いに食い込んでいけるようなスピードをつけていかないと2バタも上がってこないと思います。なのでもうちょっと100(メートル)を意識していきたいです。

――今回男子200メートルバタフライで代表入りを決めて世界選手権を見据える中でまず始めに取り組んでいきたい部分はどこだとお考えですか

今回2バタを終えて150(メートル)までのラップは上がっているのですが、ラスト50(メートル)でばてて55秒掛かっているので、もうちょっと楽に150(メートル)に入って100(メートル)を楽に(1分)54秒真ん中くらいで入って150(メートル)を24秒前半で入っていまは30秒掛かっているのでラスト50(メートル)を29秒で帰ってくるようにしたいです。

――今大会の全体を振り返っていかがですか

2バタは代表入ったのですが(1分)54秒という目標があったので悔しい気持ちはありますね。1バタも10番で準決勝で落ちてしまったのですが、もうちょっとスピード出して泳がないと200(メートル)にもつながらないと思うのでそこが課題だと思っています。

――アリーナ杯東京六大学春季対抗戦(春六)に向けて意気込みをお願いします

春六に関しては種目数が多いので、一つ一つ集中してレースをできたらいいなと思います。

渡部香生子(スポ1=東京・武蔵野)※囲み取材より抜粋

――準決勝のレースを振り返っていかがですか

22秒台で泳ぎたいと思っていたのですが、あすに向けて調整をしたいと思います。

――あすに向けての修正点はありますか

テンポが少し悪くなってしまったと思うので、テンポ良く泳ぎたいと思います。

――体のコンディションはいかがですか

少し重いなというのはあるのですが、あした午前中がないのでしっかり調整できればいいなと思います。

――気持ちの面ではどう持っていきたいですか

調子はいいと思うので、あとは気持ちの問題だけだと思うのでしっかり頑張りたいと思います。

――あすに向けての意気込みをお願いします

あまりプレッシャーを気にせず自分のレースができればいいなと思います。

予選後

雨谷拓矢(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――今大会には3種目出場されていますが、終えていかがですか

今大会は試合前から体調が良くなくて、自分でうまくコンディションをつくれなかったので、どの種目も最低のタイムというか、自分が理想とするレースができなかったので、最後の年に結果が残せなくて少し残念です。

――自由形と平泳ぎの両方に出場されていますが、どちらも同じように頑張るというかたちですか

そういう意識ではいるのですが、それは難しいのかなということを身をもって感じています。

――今後どちらに重きを置いていくとようになると思いますか

今回どちらもあまり良くなかったのでいますぐには決められないのですが、これでレースも終わったので1週間くらいしっかり考えて、インカレ(日本学生選手権)までにはしっかり結果を出せるように準備したいと思います。

――みんなで切磋琢磨(せっさたくま)していきたいという話もされていましたが、他の選手の活躍は刺激になりますか

そうですね。みんな今回の大会で調子が良かったので、自分も負けてられないなというのは感じました。

――ラストイヤーはどんな年にしたいですか

いまのところ全然いいレースができていないので、最後のインカレにはちゃんと合わせて、4年生の意地ではないですがしっかりと結果を出して水泳人生を終わりたいと思います。

寺崎拓海(スポ2=茨城・並木中教校)

――800メートル自由形からどのような調整を行ってきましたか

海外に行って結構追い込んでいたので、1500(メートル)でベストが出なかったのは自分の調整不足かなと思います。

――ご自身の泳ぎを振り返っていかがですか

今朝、感覚が良くなかったのでそれよりは修正できたかなと思います。

――具体的にどのような修正をされましたか

感覚が悪かったのとスピードが出なかったので、スピードを無理に上げるよりはスタミナを重視してアップしました。

――レースプランはどのように考えていましたか

とりあえず僕の組は日本で速い人ばっかりの組だったので、できるだけ付いていこうと思ってはいたのですが、思った以上に速かったのであまり実行できなかったかなとは思います。

――タイムに関してはいかがですか

大学に入ってから一番速いのである程度は(体力が)戻ってきたのかなと思います。

――今大会の目標はどのように掲げていましたか

自己ベスト更新だったので、0.4(秒)足りなかったという感じですね。

――課題などは見つかりましたか

やっぱり高校の時よりスタミナが落ちている気がするので後半の700、800(メートル)辺りが課題かなと思います。