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2015.03.31

第68回東京六大学大会 3月27~29日 東京・JRA馬事公苑

またしても明大に敗れ、総合2位

 新体制での総合力が試された。複数の種目における個人の成績が団体の得点に反映される今大会。中障害C飛越競技(中障害)では大澤佳純主将(教3=神奈川・桐蔭学園)が、学生賞典馬場馬術では後藤寛佳(政経3=東京・早実)がそれぞれ優勝。しかし、総合結果では明大に大差をつけられ2位に終わり、昨年の雪辱を果たすことはできなかった。

素晴らしい走りでチームを2位に導いた大澤と稲嵐

 主将としての責務を全うした。最終日の中障害に出場した大澤。「自分の中で一番頑張りたいと思っていた」と語るように高得点を挙げることを意識し、この種目に臨んだ。稲嵐に乗り、丁寧な走行を見せる。多くの選手が手を焼いていた水濠障害とコース終盤のダブル障害を飛び切り、障害、タイム共に減点なしで終える圧巻の内容。しかし、減点なしで走り終えた選手が他大にもおり、決着は順位決定戦であるジャンプオフに持ち越される。3選手による決戦。最初に走行した大澤は、全ての障害を飛び越え、タイムは規定タイムの55秒を大きく下回る49.73秒を記録する。減点数で並んだ場合はタイムの早さで順位が決まるため、この好成績は次を走る選手たちにとって大きなプレッシャーとなった。次を走った選手が障害を1つ落とし、六大学大会にはエントリーしていないもう1選手が棄権。その結果、大澤がこの種目を制す。「ポイントをちゃんと稼いで、団体に貢献できたことは良かった」と振り返り、自身も納得の走行で主将がチームをけん引した。

落ち着いた演技を見せた後藤とカプチーノA

 総合優勝に向かって、各選手が好成績を収めポイントを重ねる。学生賞典馬場馬術に出場した後藤。過去の試合では思うような成績が残せずにいたが、カプチーノAと踏んだ馬場でこの種目を制し、成長した姿を見せた。また、複合馬場馬術競技では佐々紫苑(スポ1=神奈川・日女大付)が、新人障害馬術競技では河野貴大(スポ1=東京・東農大一)がそれぞれ3位に入賞。しかし、全ての種目で安定した成績を残した明大の前に、またしても優勝を阻まれた。

 「一人一人が100パーセントを出せるように、普段の練習をしていくことが必要」(大澤)。好成績を収めた種目があった一方で、ミスが目立ち順位を落としてしまう種目もあった。試合でのミスを減らし、チーム全体の底上げを図ることが明大との差を埋める上で重要になる。ポイントの取りこぼしをなくし、来季こそは総合優勝を果たしたい。

(記事 渡辺新平、写真 稲満美也)

結果

▽六大学総合順位

優勝 明大

2位 早大

3位 慶大

▽学生賞典馬場馬術競技

1位 後藤・カプチーノA

10位 大澤・稲武

▽新人馬場馬術競技

6位 佐々・稲隆

8位 河野・カプチーノA

12位 三浦愛(教3=神奈川・カリタス女子)・稲麟

▽複合馬術競技

3位 佐々・稲隆

4位 工藤千明(人2=東京・三鷹)・稲帥

▽新人障害飛越競技

3位 河野・稲嵐

8位 工藤・稲帥

▽中障害C飛越競技

1位 大澤・稲嵐

4位 工藤・稲帥

8位 佐々・稲隆

コメント

大澤佳純主将(教3=神奈川・桐蔭学園)

――明大に及ばず、2位となった結果についていかがですか

惜しいところがたくさんあって、新人馬場とか新人障害はもっと頑張れたかなと思いますが、2位という結果は悪い結果ではないなと思います。

――ご自身の馬場の演技を振り返っていかがですか

アイシングラーで出た方はコンビを組んでから初めて踏む経路で、内容的にはそこそこかなと感じていて、次回までに直せるところがたくさんあるので直していきたいと思っています。

――中障害では出場者トップとなりましたが

自分の中で一番頑張りたいと思っていたのが中障害だったので、そこでポイントをちゃんと稼いで、団体に貢献できたことは良かったと思っています。

――チームとして、早大が明大に追いつき追い越すために必要なことは

ミスがある人もいて、例えば、新人馬場で最後に馬が暴れてしまって勝てなかったりということがあったので。普段の練習で、一人一人が100%を出せるようにしていくことが必要だと思っています。

――主将として、1年間どんなチームにしていきたいですか

(昨年の)早慶戦に全競技で負けてしまったが私はすごく悔しくて、ことしは全競技で勝てるように、関東(関東学生大会)や全日(全日本学生大会)に出るような一部の選手だけでなく大学から馬術を始めた人たちも積極的に試合に出て、全体のモチベーションを上げていけたらなと思います。

 

後藤寛佳(政経3=東京・早実)

――どのようなモチベーションで今大会に臨まれましたか

カプチーノAとコンビを組み始めてまだ半年で、デビューしてからはまだ1カ月くらいしか経っていなかったので、コンビと言うまでになれていないんですけども、六大学(東京六大学大会)という大きな試合だったので絶対に良い成績を残して団体2位という成績に貢献したいなと思って臨みました。

――ご自身の演技を振り返ってはいかがでしたか

カプチーノAがすごく良く動いてくれて私がそれに付いていくっていう感じだったので、本当に馬に感謝です。

――1位ということで自信のつく結果になったのではないでしょうか

そうですね。だいぶ自信になったので3カ月後の関東では同じ表彰台のてっぺんに登れるように、3カ月間頑張ってコンビになれるように練習していきたいと思います。

――今後に向けての改善点は

まだ人間が馬の邪魔をしてしまっているのがすごく大きくて、せっかく馬は良いものを持っているのにそれを全然引き出せていない自分がいるので、しっかり生かすようなライダーになれたらいいなと思います。

 

河野貴大(スポ1=東京・東農大一)

――今大会で特に意識していた点は何ですか

良い馬に乗せてもらっているので、なるべく上位に食い込んでポイントを取ろうと思っていました。

――1日目を振り返ってみていかがですか

初めてあの馬(稲玄)で馬場を踏んで、東伏見での練習よりかなり良い感じで乗れたと思います。結果も結構良かったので馬場は満足です。

――馬場はあまり得意でないと伺っていましたが

苦手なので、その分(良い結果で終わることができて)嬉しかったです。

――2日目を振り返ってみていかがですか

2日目は本当に良い馬(カプチーノA)に乗せてもらって、あそこ(新人馬場馬術競技)でこそポイントを取りたかったのですが、少し後半で失敗してしまいました。あまり良い成績を残せなくて残念です。

――きょうの新人障害飛越競技では障害、タイム共に減点なく走ることができましたが、振り返ってみていかがですか

馬場と一緒でかなり良い馬(稲嵐)に乗せてもらったので、ポイントを取れるように丁寧に丁寧に走ったつもりです。

――総合成績では明大に敗れてしまいましたが、どのようなお気持ちですか

明大は強いので、僕としてはなるべく胸を借りる意識でした。

――次の大会への意気込みをお聞かせ下さい

障害と馬場以外にも総合馬術を始めるので、ケガなく無理なく頑張ります。

 

佐々紫苑(スポ1=神奈川・日女大付)

――今大会へ向けての意気込みは

本当はファイネスでも馬場に出る予定だったんですが、直前で(ファイネスが)ケガをしてしまって出られなくなってしまったので、それがすごく残念でした。稲隆は試合に出るのがまだ2度目なので、ハミを変えたり様子見のところがあって、関東に向けて色々調整できたらな、とリラックスして挑みました。

――2位という結果を収めた複合馬術競技の馬場を振り返っていかがですか

前にホーストライアルに出た時に、馬の調整を失敗してしまったので、今回は落ち着いてできたらいいなと思っていたら少しはうまくいったので良かったと思います。

――馬場は得意なのでしょうか

どちらかと言えば苦手です(笑)。

――障害を振り返っていかがですか

障害の試合に稲隆で出るのは初めてで、やはり馬との折り合いがまだついていない部分があるので落下も多くなったりもしたんですが、きょう追加でハミを変えてもう一度出たりしたことである程度は雰囲気がつかめたので次からはもう少し良くなるかなと思います。

――今シーズンの目標は

まずは稲隆で、総合(馬術)で1位になれるように関東や全日に向けて調子を上げられればと思います。