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2015.03.18

第44回早慶対抗競技会 3月10~16日 埼玉・妻沼滑空場

空の早慶戦を大差で制し連覇達成

 連覇を逃し悔しさが残った全日本学生選手権(全国大会)に引き続き、早慶対抗競技会(早慶戦)が行われた。対する慶大は直前の全国大会を制しており、早大は早慶戦の連覇を目指した白熱のライバル対決。早大は2日目に初得点で慶大をリードする。その後も着実に得点を重ねて差を広げ、終始試合の主導権を握ったまま7日間の日程を消化。終わってみれば1800点以上の大差をつけての優勝だった。個人では4度の周回を含む大車輪の活躍で早大の勝利に貢献した太田篤(基理4=東京・本郷)が最優秀選手賞を獲得した。

 早大が今大会の目標に掲げていたのは、「一日一日をリセットして毎日勝とう」(太田)というもの。この言葉どおり、ノーコンテストとなった初日と、両校得点がなかった日を除くと、早大は全ての日において慶大を上回る得点を挙げた。最も得点が入った2日目は「条件が急に変わるダイナミックな日」(安達拓人、先理4=神奈川・湘南)であったにもかかわらず、太田、安達、後藤俊(政経4=三重・津)、平井紀江(法4=兵庫・星陵)の4人が周回を達成。天候条件への対応力の高さを発揮した。そして極め付きは6日目。両校合わせて周回に成功したのは太田ただ一人。早大に貴重な1000点をもたらし、大会2連覇を決定づけた。

着陸態勢に入るWP機

 早慶戦だけは他の大会と違い、機体の発航時にチーム全員で応援歌『紺碧の空』を歌う慣わしがある。パイロットの周回を祈り、発航のたびに声の限りエールを送った。「思いよ届け」(後藤)、「頑張ってくれ」(安達)と気持ちが込められ、チームは一致団結する――。歌声は無線に乗ってパイロットにしっかり届けられるという。「早慶戦は総力戦」(太田)。得点を取る選手のみならず、早大航空部が一体となってこその勝利がそこにはあった。

選手を送り出す早大クルー

 今大会は4年生にとって早大での最後のフライトとなった。「この機体に乗るのは二度とないのかな」と後藤はすがすがしくも感慨深げに最終フライトを振り返る。4年間にわたって空で培われた思いは後輩に託された。3年生主導の新チームは、ここから長い鍛錬期に入る。「フライトはもちろん、人間として勝てるチームを作っていきたい」(小長谷礼美主将、基理3=東京・渋谷教育学園渋谷)、「これからある大会全てで優勝するくらいの気持ちで頑張りたい」(田中努、先理3=広島・修道)。大空を彩るエンジのパイロット達のさらなる活躍に期待が膨らむ。

(記事 高橋豪、写真 佐藤亜利紗、石川諒)

機体の前で笑顔の選手たち

結果

▽団体
 
早大 6266点 1位



▽個人
 
太田 3891点 1位

コメント

小長谷礼美主将(基理3=東京・渋谷教育学園渋谷)

――今大会を振り返っていかがですか

今大会を通して主将の私は結局飛んで戦うということはなかったのですが、主に交渉や試合の進め方、結果についてなどそういうところで3、4年生含めて戦ったと思っています。結果として両校すっきりとした気持ちで終われなかったということは主将としてすごく残念に思っています。そういう面でワセダ、ケイオー両校をうまく主将としてまとめて、両校が歩み寄って納得できるような形でワセダが勝てた、というのが一番良い形だったと思うのでそこに及ばなかったということは主将として少し不甲斐なく思っています。結果としてワセダが勝てたということは事実あってそれをこの代として誇るべきことだとは思っています。ただらいねん以降このままの4年生が抜けた状態では十分に実力があるとは思っていないので、らいねんはフライトの実力で勝てるような試合をしたいと思っています。

――大会期間主将としてチームの意識をどのように統一されましたか

早慶戦、特に航空部の競技において一番難しいのは選手とクルーが一緒の気持ちで戦うことで、最終的にグライダーは個人スポーツなのでそれによって得点が決まって結果が左右される以上は飛べていないクルーをどういう風にまとめるかということが一番難しいところだと思っていて、そういう意味で言うとクルーの統率とか規律、元気が結果に結びつくのだということを普段の訓練から強くみんなに言って、その結果として勝てたのだということ、チームとして勝てたということを全員に伝えられたら良いと思ってそういう方向でまとめていきました。

――主将になった経緯を教えてください

主将になった経緯は私たちの代の場合は私が立候補して主将をやりたいという。以上です。

――4年生はどのような先輩でしたか

4年生の方はそれぞれ個性がすごく強くてでも物事の観点だとかフライトについても特に違った個性を持っていてそれがチームに違う影響を及ぼしていてそれぞれたくさんの考え方を教わったという意味ではすごく良かったと思っています。

――今後どのようにチームをまとめていきたいですか

今後は特に来年の早慶戦に向けてはまとめていき方としてはすごく難しいのですが、選手がフライトだけで勝つのではなくてフライトはもちろん、チームとして規律や元気や航空部組織として人間として勝てるようなチームを作っていきたいと思っています。

――来シーズンの目標をお願いします

来シーズンの目標も早慶戦優勝です。

安達拓人(先理4=神奈川・湘南)

――大会前の目標や意気込みは

早慶戦なので目標は慶大に勝つこと以外なかったですね。

――周回を達成した2日目を振り返って

2日目は条件が急に変わるようなすごくダイナミックな日で、苦しい時もあったのですが、なんとか回れたという感じで、もう少し上手く飛べたというのはあるのですが、とりあえず得点できることに意味があると思うのでそこは良かったのかなと思います。

――勝負を決定づけたポイントは

正直WP1番手の太田(篤、基理4=東京・本郷)の得点かなと思います。

――早慶戦はとても盛り上がっていたが、『紺碧の空』を歌っているときのお気持ちは

『紺碧の空』を歌っているときは、他のチームメイトの出発に周回を祈って歌っている訳なのですが、それも一球入魂じゃないですけども、本当に回ってきてほしい、頑張ってくれという思いを乗せて歌ったという感じですね。

――大学生活最後のフライトはどのような思いで飛んでいましたか

正直あまり最後ということを意識しませんでした。やはり試合中だったので、誰よりも遠くに高くに行けるように、そして周回して得点できるようにすることしか考えてなかったです。振り返ってみればそれが最後のフライトだったなということです。

――同期にはどんな声をかけたいですか

正直考え方も違うし、大好きという訳でもないですが、本当に四年間一緒にやってこれてよかったと本当に思えるメンバーではあります。だから四年間いろんなことあったけどありがとうと言いたいですね。

――今後の航空部を担う後輩に向けて一言

私は正直早稲田大学の院に進んで、後輩のすぐそばにいるので、我々もちょっと上の先輩から学校とかでいろいろ教えてもらったりしてきたので、そういう立場で支援できればと思います。

太田篤(基理4=東京・本郷)

――優勝おめでとうございます

ありがとうございます。

――今の率直なご感想は

僕らは一年生の時に早慶戦に勝っていてその時の4年生、3つ上の先輩たちにずっと憧れている代であの人たちみたいに四年生で絶対に勝ちたいなと思っていたので、実際に優勝できたということはとてもうれしいと思っています。

――今大会を振り返っていかがですか

今大会、早慶戦は総力戦という風によく言われるのですが選手が得点をしに周回をして得点源になるのですが、得点をしない他の地上の作業員ですとかそういうクルーも含めて総力戦であると。ルールの運用も全部そうですし本当に人間と人間の総合力の戦いだなということを実感させられました。

――今大会の勝因は

勝因はやはり4年生の人数が多かった、また4年生が団結していたというところであると思っています。

――初日からリードを保っての優勝となりましたが

僕らで目標を掲げていまして、全体で最終的に勝とうという目標ではなくて一日一日をリセットして毎日勝とうという考えを四年生のもとで持っていました。ですからそれを体現できたのは良かったなと思っています。

――個人では最優秀選手賞を獲得されましたが

まず団体戦で個人とかはどうでもよくて団体でワセダが勝ちたいという思いが強くて、私はその中で機体の一番最初に乗る1番手というのですが1番手として得点できたのは良かったなと思っています。

――今大会の慶大の印象は

慶大は4年生に一人すごく上手な子がいて、三年生も航空部歴は5年目の子がいて僕らよりもちょっと長いのですがそういう子が2人いてとてもうまい子たちが多くて、正直互角の戦いになるなと思っているのが印象でした。ですからとても強敵でありライバルであり、早慶戦ということで競技会であり敵ではあるのですが本当に尊敬のできる奴らでした。

――一年の集大成としての大会でしたがこの一年はどのような一年でしたか

私のこの一年は就職活動を終えて卒業論文をやるということがあったのですが、それに加えて航空部活動では教官のライセンスを取ること、そして何によりもこの早慶戦で勝利することを目標としていたのですべて成し遂げられてよかったなと思っています。

――航空部の後輩にメッセージをお願いします

後輩へのメッセージとして一言言うとすれば同期をとても大切にしてください。四年の最後に笑って勝利を迎えられる同期の数が多ければ多いほど勝利に近づくと思うので、一番言いたいのは同期を大切にしてくださいということです。

後藤俊(政経4=三重・津)

――大会前の目標や意気込みは

今までことし一年は全部慶大や他の大学に後塵を拝す形だったので、必ず勝ちたいのが目標でした。意気込みとしては、他の大会は全部スポーツで、早慶戦だけは戦争だったので、フライトはもちろん、他のところでも負けず、相手を殺すつもりで臨みました。

――周回を達成した2日目を振り返って

2日目は、普通は向かい風の中で風上の方に飛んでいくのですが、その日は訳あって風下からのクリアというイレギュラーな形で、私実は飛び立った瞬間風上に行くと勘違いしていて、上空で違うと気づいて逆回りをして、今大会一番速かった人と3分差だったのですが、ちゃんとやっていればもっと速く回れてみんな楽になったのになという反省は残る日でしたが、得点できたのは良かったかなと思います。

――勝負を決定づけたポイントは

4日目の相手の得点がなくなった瞬間。全国(全日本学生選手権)から続いて1ヶ月近く妻沼にいて、精神状態がかなり大変な中で、相手が崩れていったというのは大きかったのかなと思います。

――早慶戦はとても盛り上がっていたが、『紺碧の空』を歌っているときのお気持ちは

「思いよ届け(笑)」。何で発航のときに歌っているのかというと、ワイヤーを切り離した瞬間に無線を入れるのですが、それに対する地上からの切り離し確認の返答の無線に歌声を乗せて、パイロットにエールを送ろうという意味であれを歌っているのです。だから1番で終わるときと、2番まで歌うことがあるのは、(ワイヤーが)切れたタイミングで1番で終わったのか2番まで歌っているのかで変わるのですね。なので、自分たちの歌声が届いて少しでも力になってほしいという思いでみんな歌っているし、私も歌っていました。

――大学生活最後のフライトはどのような思いで飛んでいましたか

僕は全く逆で、最後のフライトだと意識しまくりで、ああもうこれでこの機体に乗るのは二度とないのかなと思いながら、感慨深く旋回をし、感慨深く着陸をして、「ふぅ…」と感慨深く降りました。それで、よければ次の平井(紀江、法4=兵庫・星陵)まで飛んでほしいなと、みんなで飛びたかったなと思いながら、その時間に間に合うようには降りてきたつもりでした。残念ながら結果としては飛べなかったのですけど。

――同期にはどんな声をかけたいですか

ちょっとなんか泣きそう(笑)。アイラブユーで(笑)。

――今後の航空部を担う後輩に向けて一言

田中(努、先理3=広島・修道)頼んだ、後は任せたぞ!

塚本匠(創理4=神奈川・桐光学園)

――今の率直なご感想は

1年生の時に4年生になったら選手として後輩に優勝の喜びを伝えらえたらと思って活動してきたので素直にうれしいです。

――今大会を振り返っていかがですか

私は四番手、五番手ということであとの方に控えていた選手なので得点することはできなかったのですが、それでも選手だけでなく一丸となって戦えたことが良かったことかなと思います。

――航空部の四年間を振り返っていかがですか

続けることが難しくなるような場面がこの四年間で何回かあったのですが、やり抜くことができて良かったかなと思っています。

――後輩に向けてメッセージをお願いします

私は将来指導していく立場の資格を取って貢献していこうと思うので、これからもよろしくお願いします。

平井紀江(法4=兵庫・星陵)

――きょうの早慶戦を振り返って

個人としては昨年に引き続き2度目の早慶戦でした。昨年は個人的な事情でチームに貢献することができず、後悔することが多々ありました。ですので今回、まずは得点することを目標にして臨みました。チームで協力できましたし、良いフライトだったと思います。結果的に優勝を成し遂げることができて良かったです。

――引退前最後の試合となられたと思います

飛ぶ機会もこれが最後かと思うとすごく感慨深かったです。

――コンディションはいかがでしたか

私が飛んだ時はすごく風が強かったです。いつも上昇気流を使いながら飛ぶのですが(上昇気流の)かたちがばらけていたこともあり、あまり高い高度で得点できませんでした。みんな1時間前後で周回をして帰ってくるのですが、私は2時間前後かかってしまって。粘らなきゃいけないコンディションで辛かったのですが、下で後輩たちが見守ってくれていたので安心して飛べました。

――四年間を振り返って

きょうで終わりなんだという実感があまりないのですが(笑)。こういう風に走り回って、大きい声出すことはもうないと思うと寂しいですね。その中でいろいろなことを学べた環境だと思っているので良い四年間でした。

――後輩たちへ向けてメッセージがありましたらお願いいたします

これから幹部になる後輩たちには自分に厳しく、人の見本になるようになってほしいなと思います。

森本晃弘(創理4=山梨・甲府南)

――きょうの早慶戦を振り返って

ワセダが優勝できてすごく嬉しかったです。関東大会と全国大会には学業上の理由で出ることができずすごく悔しい思いをしました。今回の早慶戦でワセダの勝利に貢献する得点をあげることができ、この四年間の中で一番嬉しかったです。

――今大会どのような思いで臨まれましたか

卒業研究の報告会があり途中から参加しました。報告会が終わったらすぐ試合会場に来たという感じなので気持ちの切り替えが難しかったです。宿舎に着いて同期のみんなと話しているうちに切り替えることができたので、翌日からしっかりと競技に臨むことができました。フライトの方も自分が思っている以上に良い結果を残せたので自信にもつながりました。

――四年間を振り返って

1、2年生の時は金銭的な面もあり時間的な制約もありなかなか大変な部活だなと思っていました。続けることを断念しようとしたことも何度もありました。その度にもう少しだけ続けようと自分に言い聞かせてきました。そんな中でだんだんと部活に愛着がわいてきまして、離れがたい気持ちにもなりまして。家族や教授からはなかなか理解が得られなかったりもした四年間でしたが、最後の最後で良いかたちで終わることができて報われた気がします。

坂田真衣子(基理3=愛知・時習館)

――きょうの早慶戦を振り返って

昨年優勝していましたし、2連覇したいという思いがありました。結果としては2連覇できて、初日からワセダが毎日勝って優勝できたのは良かったです。少し揉めた部分もありまして話し合いの末の優勝なので残念な気持ちもあります。次回はフライトだけで勝負できるように完璧な運営をした上でやっていきたいと思います。

――どのような気持ちで臨まれましたか

4年生の先輩方が最後の大会ということで、先輩方には気持ちよく終わっていただきたいと思っていました。ですので自分が飛ぶ時以外は4年生のサポートに徹して、できたら自分が得点をしてチームに貢献したいと思っていました。

――最終学年として何かやっていきたいことはありますか

早慶戦3連覇を成し遂げることが一番の目標です。その他の大会でも全てで勝てるよう、自分がエースとして活躍したいと思っています。

――次の大会への意気込みをお願いします

次の大会が9月の六大学対抗戦なので、それまでの間に短期的、長期的の目標を設定し達成していきたいです。自分だけではなくチーム全体の力を伸ばすような活動を行っていって優勝できるよう頑張りたいと思います。

田中努(先理3=広島・修道)

――きょうの早慶戦を振り返って

競技ができなかったのが強風だった初日だけでそこからは全日競技ができた点は良かったと思います。好条件でしたし、先輩たちも得点されていました。そんな中で回ってきたチャンスを生かしきれなかったので少し悔しいですね。全体の結果としてはワセダが勝ちましたが、自分の中では素直に喜べない部分があります。

――今大会どのような思いで臨まれましたか

4年生の先輩方とっては最後の大会でした。私たちが入部してから同部屋になったり時には怒られたりと一番お世話になった先輩方ですし、力になって絶対優勝させてあげたいという気持ちでした。

――コンディションはいかがでしたか

2月末から合宿があり、全国大会、早慶戦と続き約1ヶ月合宿所での生活ということで長丁場でした。風邪もひかず、体調を崩すこともなくここまでやってこれましたね。

――最終学年となりますが、どのような気持ちでやっていきたいですか

今回の早慶戦を終えて、いろいろな反省や慶大と話さなければいけないことも増えてきました。航空部の早慶戦はルール決めの段階から私たち部員が作っていくものです。僕が卒業する前最後の早慶戦に向けて悔いのないようやっていきたいですね。これからある大会全てで優勝するくらいの気持ちで頑張りたいと思います。

――次の大会に向けての意気込みをお願いいたします

早稲田LSウイスキーパパの一番手として、ワセダのエースとして飛ぶことを目指します。