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2023.11.26

【連載】全日本大学選手権直前特集『GIVE IT YOUR ALL』第3回 水町泰杜主将×伊藤吏玖副将×赤坂樹里×荒尾怜音×布台駿×山田大貴

  第3回は、チームの核である4年生6人。OH水町泰杜主将(スポ4=熊本・鎮西)、MB伊藤吏玖副将(スポ4=東京・駿台学園)、赤坂樹里アナリスト(人4=東京・成蹊)、リベロ荒尾怜音(スポ4=熊本・鎮西)、リベロ布台駿(社4=東京・早実)、OH山田大貴(スポ=静岡・清水桜が丘)らは、4年間苦楽を共に過ごしてきた。最後の学生の大会を前に、今のチームの様子や全日本インカレに向けての意気込みを伺った。

※この取材は11月17日に行われたものです。

お互いのこと

対談中の4年生

――自己紹介をお願いします

布台 早稲田大学社会科学部4年の布台駿と申します。最近の趣味はサウナとラジオです。あとは柔道のYouTubeを見ています。やっぱ強くなりたいなと思って(笑)。

荒尾 スポーツ科学部4年の荒尾怜音です。最近ハマっていることは、Produce 101 Japanというオーディション番組を追って見ることです。

山田 スポーツ科学部4年の山田大貴です。趣味というか、最近は休日に自動車学校に通っています。4年間で取らないといけなかったんですけど、ちょっと後回しにしすぎていたら、いつの間にかこんな大事な時期になっていました(笑)。あとは、ラーメン食べるのが大好きなので、車校でストレス溜まって、ラーメンを食べに行っています。車校は路上ももう終わりかなと思うのですが、ちょっと頭の方が良くないんで、学科落ちちゃって(笑)。意地悪な質問ばっかなのであれ!

伊藤 早稲田大学スポーツ科学4年の伊藤吏玖です。最近は山田と同じく車校に通っていて、結構大変で追われています。最近の趣味と言えば、怪物くんというYouTubeチャンネルの動画がすごく面白くて、毎日見ています。あとは、大貴の影響で二郎系のラーメンに感化されて、ジロリアンを目指します。でも、あんま行ったことないんですよね。正直まだ2店舗ぐらいしか(笑)。

一同 (笑)。

伊藤 まだ初心者!

山田 初心者もいってないだろ(笑)。

水町 スポーツ科学部4年の水町泰杜です。趣味の最近は、駿と一緒にサウナに行くことですかね。まーでも最近は、したいことはいっぱいあるんですけど、起きたら昼過ぎみたいなのがほとんどなので。9時ぐらいにアラームかけてるんですけど、起きたら12時過ぎとかが当たり前になっちゃってきています。あと、卒論やっているぐらいです。

赤坂 人間科学部4年の赤坂樹里と申します。趣味はドラマを見るか、漫画を読むか、寝ることですかね・・・あと、カフェラテ飲むのが好きです。マウントレーニアを飲むのが楽しみですね。あとは、本当に卒論かデータのことをやっています。

――お互いのキャラ、入学してから今までに変わったことなどを教えていただきたいです。まずは布台選手に対してお願いします

荒尾  駿は、入学当時は本当に喋らなくて、なんか仲良くなれなさそうだなと思ったんですけど、3年生ぐらいから話すようになりました。誰よりも責任感が強くて、自分のやるべきことを明確にしているところがすごいなと思っています。

山田 強靭な肉体でレシーブするプレースタイルが大好きです。

伊藤 そうですね、最近ちょっと太ったんじゃないかな・・・(笑)。なんか、2年生の頃とか、すごく痩せてたんですけど、今もう顔ふっくらしています。

水町 最近、焚き火の映像をずっと見ていますし、柔道のYouTubeとか、なんか変なことにハマってるみたいで、将来変なことしないか心配です(笑)。

赤坂 駿が作った書類の確認とかするんですけど、最近もはや「確認お願い」とかもなく、確認してほしいブツの写真だけLINEで送られてくるので、ちょっとそこは改めて欲しいかなと思います。

布台 雑になってごめん(笑)。

――荒尾選手に向けて

赤坂 1年生の時からずっと同期でもあり、友達みたいな。いつもキャッキャキャッキャしています(笑)。

水町 中学校のとき、JOCのときから一緒なので、長かったなって・・・

荒尾 長かったって?

一同 (笑)。

水町 いやいや、大学で終わりと思うと、すごく長く一緒にいたなと思って。感慨深いです。

伊藤 趣味が多いので、すごいなと思います。結構いろんなとこにポンポン行っています。

山田 バレーに対して深く考えているというか、自分に無いものを持っています。すごくきめ細やかで、1つ1つ細かいプレーとかに本当にこだわっているので、見習いたいなと思います。

布台 僕たち以上に後輩と距離感が近くて、仲良くしているなと思います。僕らがなかなか下を見られないことが多いですけど、結構下の子の話を親身に聞いているので、1つの先輩の形としていいなと思います。

――山田選手はいかがですか

布台 素直だと思いますね。実直という感じがするんですけど、泰杜とよく言っているのは、同期で話し合ってるときとかに、ちょっと違う方向から言ってくる(笑)。

一同 (笑)。

――ちょっと天然ということですか

布台 授業とかも一緒に履修してるんですけど、いっつもわかってる顔をしてるけど、ちょっと違う方向から物事を捉えているなって(笑)。

荒尾 周りを元気にさせてくれます。純粋そうに見えるところ(笑)。本当に周りを笑顔にさせてくれて、明るくさせてくれる存在です。

伊藤 本当に、なんていうか、器としては海外級なので。もう頼りになります。

山田 本当にやめて(笑)。

水町 4年間一緒に過ごしてみて、こんなにポンコツだとは(笑)。いや、でもそのポンコツ具合、なんて言うですかね、本当に穢れがないところが好きで。まあ一生コートを走り回ってもらえばなと思います。

赤坂 なんでもいいから卒論を早くやってほしい。

山田 (笑)。

赤坂 私がスポ科組の卒論のデータを出すので。吏玖についても、言いたいことは一緒です(笑)。

――ではその流れで伊藤選手に向けて

水町 僕の春高を終わらせた男なので(笑)。あの日は敵でしたけど、今は味方なので、心強いです。

山田 吏玖は自分と本当に似てるっていうか、生活習慣もそうですし、本当に物事の遅さとか、だらしなさとか(笑)。

伊藤 一緒に下がっていくけど大丈夫そう?

一同 (笑)。

山田 本当に、なんて言うんですかね。多分僕と吏玖以外、オフの過ごし方や隙間時間の使い方とか、部活以外の時間の使い方がしっかりしてるんですよ。吏玖と自分だけ昼ぐらいに起きて、ちょっとスマホいじって、気づいたら体育館とか。もう本当に話してて、「お前も?」みたいな(笑)。最近はラーメンも好きってことで、似たもの感じています。

荒尾 器が大きくて、なんか滅多に怒らないんですけど、でも、なんかあったときとかは表情によく出るので、わかりやすいっちゃわかりやすいです。そういうところはなんか素直で可愛いなと思います。

布台 去年も言ったかもしれないですけど、とにかく俊敏性があります(笑)。それが1番かなと思って。あとはお酒を飲むと冗舌になるし、それを超えちゃうともう寝て起きなくなっちゃうので(笑)。回収しなきゃいけないんで、それがちょっと大変だな。もうほんと3時間ぐらい全然起きない。

伊藤 それ寝てるんじゃない。普通に失神してるの(笑)。

――水町選手について

伊藤 バレーをしているときのイメージとは裏腹に、実はプライベートはお茶目で可愛いところが多いなという印象です。こんな可愛いやつだとは思わなかった(笑)。心開くまで時間かかるんで、高校のときとか結構素っ気ないイメージだったんですけど、関わっちゃえばなんかもう犬みたいな(笑)。

山田 ユニバ(ワールドユニバーシティゲームズ)とかで1カ月ぐらい一緒に同じ部屋で生活したときに思ったのは、オンとオフがすごいしっかりしてるなっていう。オンのときの泰杜は別人というくらい「うわすげえ」みたいな、自分自身も見ていて本当に圧倒されちゃうんですよね。でもオフのときを見ていたら、こいつ何時間寝るんだよって(笑)。本当にバレーのときとバレーしてないときが、別人のように変わるのが、その切り替えがすごいなと思います。

荒尾 中学校から一緒で見ていると、人に注意したり、もっとこうしたいという自分の意思を伝えたりすることが苦手で、プレーで示していくというやり方でした。今年に入ってからはプレーだけじゃなくて、言葉でもチームをまとめようというようにしています。高校のときに自分がそうしてほしいと伝えていて、喧嘩したことがあったんですけど、なかなか・・・(笑)。大学最後の年に変わったのですごいなと思います。

布台 よく2人でどっか行くので、そのとき気がきくなというか、なんか小さなことも配慮してくれてるなというのは感じますね。

荒尾 付き合ってる?(笑)

一同 (笑)。

布台 基本的にあんま文句言わないので、一緒にいるとポジティブになれるっていうか、すごく器が大きいなとは思いますね。

赤坂 吏玖も言ってたんですけど、なんかお茶目さがあるなと思っています。本当に昨日なんですけど、4年のLINEグループで「みんなのこの人のメッセージに返すのどうやってやんの」とか言ってて(笑)。「それいまだに知らない人いるんだ!」みたいな(笑)。

布台 それからずっとリプライしてくるんだよな(笑)。

伊藤 こいつ可愛いな、使いたかったんだなって思うよね。

水町 ずっと気になってたけどさ、話そらすのも申し訳なくて(笑)。

――赤坂さんについて

山田 卒論・・・本当に迷惑かけてるな。ちょ、吏玖も名前出してごめんね(笑)。自分も吏玖も、やってねって言われるんですけど、「うん、もうやるよ」って言って、やらないんですよ。結局ずっとやるやる詐欺してるんで。

赤坂 詐欺じゃないですよ。思った通りやってないだけですね(笑)。

山田 見捨てないでほしいなって(笑)。

伊藤 いろんなことを感じつつも、あんまり口に出さないタイプで、卒論の研究テーマとか色々あったんですけど、俺の報告が遅くても何も言わずに待ってくれて。後に、強く言われることはありつつも、人間的に寛容だなと。こんなだらしない人間でも卒業させてくれる(笑)ところは本当にいい人だなと思います。

水町 1年生からアナリストとして入部してもらって。今1年生とかも結構入って大変だと思うんですけど、リーダーとして引っ張っていってくれてるなという風に感じてます。機嫌が悪いときは、すぐわかるんで(笑)。 そういうときは、甘いものとか、カフェラテとかあげておけばなんとかなるかな(笑)。

山田 最悪(笑)。

水町 それであと2週間、頑張ってもらう(笑)。

赤坂 自分が気に入らなかったグミ渡してきたりします。

水町 甘いものあげとけばなんとかなります(笑)。

布台 さっき言っていたLINEの書類の確認とかを何も言わずやってくれるっていう、この優しさ。ちょっと甘えちゃってるとこあるんですけど、すごく優しいっていうのがまず1個です。2つ目は泰杜も言ってたんですけど、やっぱ機嫌悪いと本当にもう喋りかけるなオーラがすごい(笑)。

赤坂 すみません(笑)。

布台 ま、そういう時はやっぱ、餌を。

一同 (笑)。

赤坂 くれたことないですよ!

布台 あとアナリストはデータを主に扱う仕事なので、バレー部でそれ専門にやる人はちょっと変わってる人が多いんです(笑)。樹里は割と、のめり込むことなくプライベートもちゃんと両立させてるなと。時間の配分とかがすごく上手なのかなと感じますね。

荒尾 同期全員優しいんですけど、プライベートで遊ぶことがなくて。樹里は浅草行ったりとか、プライベートでもいろんな話ができる唯一の同期みたいな感じで、ここまできついときもどうにか踏ん張れました。そういうところでも、バレーのデータでも感謝しています。

――先ほどから卒論の話が出ていますが、他の方々はいかがですか

赤坂 スポ科と人科は必須です。

布台 僕はないです。

荒尾 自分はファーストブレイク、サーブレシーブからの1本目の攻撃の成功率と、レシーブをする人のポジションにはどういう関係があるのかというのを調べています。よくリベロが1本目の時に行けって言うんですけど、果たしてそれが本当に理論的に大事なのかっていうところを見たくて。大体データはもう揃ったので、文を書き始めようかなというところです。

水町 僕はサーブのゾーン別の効果率を調べていて。どのゾーンにどれぐらいの効果率が出ているのか調べているところで、周りのゼミの人からしたら進んでないと思うんですけど、まあここ(伊藤・山田)よりか圧倒的に進んでいると思います(笑)。

山田 なんでそんなにひどいこと言うの。

水町 いや、比較対象があった方がいいかなと思って(笑)。

赤坂 二地域居住という、生活の拠点を2つ持っている方々について研究させていただいていて。その二地域居住をしている方と自治体の職員の方の意識の違いをインタビューで調査しているところです。まだ調査は終わってないんですけど、今度ゼミ合宿があるのでそのあたりからぼちぼち書き始めようかなという感じです。

――アナリストで普段やっていることは、学部の勉強にも活かせたりしますか

赤坂 バレーボールはバレーボール、勉強したいことは本当に自分が勉強したいことというように、あえて切り分けています。活かせる部分もあるとは思うんですけど、そんな直接的には関係ないかな。

――テーマ:カラオケで、エピソードをください

荒尾 駿は一緒に行ったらサザンの「TSUNAMI」は絶対歌います。なんか勝手に気持ちよくなってて(笑)。上手いですけどなんか本家に似せてきてイラってきます(笑)。

―― この中で誰が1番歌上手いんですか

荒尾 泰杜じゃない?

水町 いや、伊藤堅さん(平井堅×伊藤吏玖)がいるから(笑)。

伊藤 俺的には、駿か泰杜です。

――逆に音痴はいますか

山田 はい。

伊藤 ラップうまくない?

山田 やめよう、もうやめよ? なんか結構悲しいから!自覚した音痴がラップ調は上手いって(笑)。

水町 大貴のとなりのトトロの吹き替え本当に面白いです(笑)。

布台 ジャンルが違うからね、得意な分野の(笑)。ヒップホップスタイルだから(笑)。

山田 いや、でもカラオケ行ったら吏玖の「白日」(King Gnu)ですかね。

伊藤 最近は歌わないですけどね。

山田 本当に一時期、本当にはまってたとき。

水町 曲聞いて、終わったらもう1回巻き戻し。大貴が鬱になりかけた(笑)。

山田 口に出てんですよ(笑)。

布台 シャワールームでずっと流れてたよね(笑)。

4年間を振り返って

対談中の4年生

――4年間で1番楽しかった思い出は

荒尾 新大久保の同期会。

山田 2年生のときオリンピック会場で試合してから、ハンバーガー食べました。

水町 6人で行こう行こうって言って、誰かしら病気とかするんですよね。

――全員じゃないとしても、楽しかった思い出はありますか

布台 誰かいなくて楽しいことなんてないです。

山田 アツいな、漢やな。

――何年生の時が1番楽しかったですか

山田 内容が濃いのは1年じゃない?

伊藤 精神的に楽しかったのは2年生かな。精神的な余裕も生まれて、純粋に楽しんでたことが多かったです。

――1年生の教育はありますよね

水町 それは大貴と駿がやっていたので、僕らはどうしようもないときに出ていく(笑)。基本的には2人がやってくれたので。

山田 怖い役が泰杜みたいな(笑)。俺と駿がいつも(1年生)に言うから、慣れてくるので「ちょっと泰杜頼む」みたいな(笑)。

――4年間で1番印象に残っている試合は

荒尾 2年生の決勝が印象に残っていて。4年生がコートにいない状態で、3年生が主体となってやってくれたんですけど、それで優勝したからこそ、その次の年で自分たちが3年生になったらやらなければという意識が芽生えたかなと思います。

水町 僕は去年の全日本インカレの筑波戦です。4年生を勝たせたいっていう気持ちでやっていたのですが、フルセットになって、14-12から2本僕のミスで追いつかれて、タイムを取ったんです。僕は普段試合で緊張しないですが、そのときは本当に体が震えました。中島明良さん(令5法卒=京都・洛南)に背中を叩いてほしいって言って叩いてもらって、「試合に行くぞ」と言ったその次にまたシャットアウトされて、「おい、ちょっと待て」と(笑)。俺が4年生を終わらせてしまうと思って。それが1番印象に残っていますし、初めての体験だったので、そうならないように今年は頑張りたいと思っています。

伊藤 自分も去年の全日本インカレの準決勝の筑波戦です。大塚達宣さん(令5スポ卒=現パナソニックパンサーズ)が捻挫したりとアクシデントがあった中で、泰杜がずっと決めてくれて、たつさん(大塚)も、怪我してる中で頑張って点数を取ってくれたにもかかわらず、フルセットで逆転負けする試合になってしまって、ものすごく自分の中で不甲斐なさや力不足を感じました。もっと自分が試合の中で、 活躍したり存在感を見せたりしないと、泰杜がどうしてもマークされて、ブロックされてしまう展開になってしまうなと思って。来年はもっと自分がブロックでもクイックでも存在感を示して、チームのみんなを助けられるようにならないといけないと思った試合でした。

赤坂 私は去年の全日本インカレの3位決定戦の方が印象に残っています。準決勝で負けたときは全員この世の終わりみたいな顔をしていた中で、次の日に切り替えて、1年の中で1番楽しそうにみんながバレーボールをしているのを見られたような気がしているので、その気持ちの切り替えを見ると、みんなやっぱりすごいなと思いました。優勝はできなかったですけど、ああいった試合をして、最後終われたのはよかったかなと思いますね。

――秋リーグの個人のプレーを振り返って

布台 まだまだだなと思います。ぱっと出た時に活躍できてないですし、それをしなきゃいけないポジションだと思います。難しいは難しいですけど、持っている力を全部出せないとチームはいい方向に進んでいかないと思います。

荒尾 個人的には、レセプションの安定を1番に掲げてやってきたリーグだったので、 春に比べて、個人的にもチーム的にも、レセプションが安定して返球率は上がっています。でも連続失点時の雰囲気やちょっとしたボールが落ちる部分で詰めが甘いリーグでした。ディフェンスのリーダーを駿と自分が務めているので、その2人でもっと詰めていかなければいけないと秋は振り返りました。

山田 秋だけに収まらないんですけど、プレーの波が激しいと自分で思っています。大事な試合だなっていう試合があったとして、そこに自分で気持ちをつくっていくんですけど、それが空回っちゃうことが多くて。決め切りたい場面で、なかなか決めきれなかったことが多かった秋リーグだなと思ってて。いろんな要因があると思うんですけど、やっぱり大事なのは、スキルの他にも心の方だと思います。全日本インカレでは最後ってことで、本当に後悔しないように、(気持ちを)つくっていきたいなと思います。

伊藤 駿と似てるんですけど、秋リーグは、まだまだなと言わせてもらいます。自分のクイックが決まらなかったりして、結局サイドアウトの場面で苦しい展開が多くなってしまった印象があるので、そこが苦戦した要因でもあるなと思っています。ブロックの部分でも、単純にミスが多くて、タッチと決定率の数字の割にはミスの割合が多い、ずっと曖昧なブロックをしてたなっていう印象があったので、そこら辺はまだ全然だめです。

水町 このチームは、他大学に比べたらかなり攻撃型で、点数はみんなの調子がいいとそれなりに入っていくので、みんなの調子が悪いときに自分がどうにかしたいと思っていました。同期は自分たちでどうにかできると思っていたので、周りの調子を良くするための指示出しのところや、後輩に目を向けていました。また、去年は大事な場面の1本を決めきれずに終わったので、そういった大事な1本を取りたいと思っていました。今回の秋の筑波戦は、去年がフラッシュバックしたんですけど、取り切ることができて、そこは全カレに向けて良かったです。

赤坂 自分1人で頑張るのはいくらでもできるかなと思うんですけど、アナリストの後輩を巻き込んで、全員が同じ意識の高さで秋リーグをずっと続けられたかって言ったら違うのかなと思います。もちろん自分自身が全く妥協なくできたかと言ったら、それも違う気もしますし、自分が妥協なく完璧にやりきったとが言えない時点で、後輩もずっと意識高く取り組み続けることが無理なのは当たり前ですよね。自分がどうするかというよりは、自分の行動によって後輩を巻き込んでチームに貢献するところまで考えられないとだめだったかなと思います。

――秋リーグで出てきた課題や成長はありましたか

水町 僕らはサイドアウト率が高いところが1つ鍵なので、チームとして挙げているのはサイドアウトの数値をまず上げていくところです。1本目は僕や怜音、大貴が触ることが多いので、まず4年生がそこを安定させるのと、チームの中ではラリー中のスパイクミスが少し目立つのでそこを抑えれば、良いかたちが出るのではないかなと思います。

伊藤 このチームは流れや雰囲気に左右されやすいので。秋リーグ中は自分のプレーがだめで、自分が静かになってしまうことが多くて、そこは同期からも「4年生なんだからコート内の雰囲気を作らないと」と言われました。単純なことですけど、点が決まったら大声を出したりとか、走り回ったり、できることはいっぱいあったんじゃないかなと思ったので、全日本インカレではコート内の雰囲気も意識していけたらなと思います。

山田 セットを取られた後の次のセットはすごい集中力が高まるので、多分連続でセット取られたことがなかったと思うんですよ。あまり良くないんですけど、自分たちの中で引き締めないといけないって思ったとき、チーム全体として同じ方向に向かう強さはすごくあるなと思ったので、セットを取られる前に、自分たちでその雰囲気をつくれたら全カレの時はもっと楽になるのかなと思いました。

荒尾 取られたセットは2点差が多くて、細かいところの詰め、こだわりとか質があまり良くなかったのにも関わらず全勝できたっていうのは、実力はあるのだと思います。そこをもうちょっと磨けるようにやらなきゃいけないです。あと今年はフルセットでまだ負けてないので、勝負どころのセットは、さっき大貴が言ったみたいに同じベクトルを見てるので、全日本インカレでもそれが常にできれば大丈夫かなっていうのは、秋を通して思いました。

布台 競った展開や取られたセットの後、どうしてもやっぱり気持ち的にもプレー的にも慌てちゃうのがまだあると思っています。そこに関しては、雰囲気で後輩たちや自分たちを落ち着かせてやれば、怜音が言っていたように実力と能力はあると思うので、あとは向かうベクトルを僕たちが示していきたいです。

――下級生がの成長について、どのように感じますか。また、特に誰が頑張っていた、成長を見せてくれたなどありますか

布台 下級生、いいと思います!みんな頑張ってると思いますけど、虎太郎(畑、スポ2=福井工大福井)の爆発力は目を張るものがあります。凌吾も堅実に(トスを)上げるようになってきているなっていうのは感じます。

荒尾 今年4年生が大胆という目標を立てて、今まで全部勝ってきてるんですけど、後輩からしたら勝たないといけないっていうのがあると思います。秋を通して下級生にその責任をちょっと背負わせちゃったのかなと思ったので、もっと元気に下級生がプレーをしてもらえたら。4年生が指示出したり、雰囲気をつくることを全部やってしまっている部分があるので、例年通りに下級生に思いっきり、もっと元気よくやってもらえたら、もっといいバレーができるんじゃないかなって思います。

山田 遥斗ですかね。春から、流れを変えるために交代で使われることが多いのですが、春はやっぱり少し緊張してたと言っていました。でも、秋は自分が求められているプレーを堅実にこなすのと、1年生らしく流れを変えるために走り回ってくれたり、雰囲気をつくってくれたりしたのが、すごく助かったなっていう印象があります。

伊藤 みんな頑張っていたとは思うんですけど、個人的には板垣(慧、政経2=京都・洛南)が前半によく頑張ってくれたかなっていう印象です。去年1年間試合経験がない中で、夏の合宿からずっとスタートのメンバーで出てたんですけど、その中でも本当にすごい頑張ってくれて、早稲田のサイドアウトの要になりつつあったと思うので、感謝しています。

水町 僕も同じで、慧が本当によく頑張ってくれたなと思っています。堅斗がいないことによる不安を感じたことは本当にないですし、レギュラーメンバーの一員として、僕らと一緒に頑張ってくれたおかげで、前半いい試合ができたと思います。後半はあまり出る機会なかったですけど、慧の力がすごく大きかったと思います。

赤坂 私からしたらみんな頑張ってるので、選べないです(笑)。

――チームの雰囲気が良好なのは、4年生の人柄がありますね

荒尾 チームが始まる前に、泰杜中心に辞める人をなくしたいっていうのは4年生で話し合ってて。それが各学年のまとまりにつながった結果、 まだ辞めた人はいませんし、各学年の役割を全うしてチームが円滑に進んでるんじゃないかなというのは、客観的に見て思います。

全日本インカレに向けて

――現在のチームの雰囲気はいかがですか

山田 雰囲気はいいと思います(笑)。

一同 (笑)。

山田 松井監督からも「(気持ちの)糸を張れ」と言われていて、僕らがそれを意識しようとしてやっています。後輩もそれについてきてくれて、主体的に声を出すような雰囲気ができているので、秋リーグ中よりもいい雰囲気で全日本インカレに向けて練習ができていると思います。

――松井監督とどのようなお話をしましたか

水町 全日本インカレに向けてのメンバーや、ミーティングの仕方とかについて話しました。毎年4年生と監督でやっているミーティングで、どのような方針で6日間戦っていくかについて話します。毎年4年生を中心に、という形をとっているので、松井先生も「4年生の方針をもとに私もやっていくから」ということですり合わせをしました。

――どのような方針でやっていくことになりましたか

水町 全部出せば、結果はついてくるということです。

――秋リーグはコンディションが悪かったときもあると思いますが、今個人の仕上がりはいかがですか

山田 今までは力任せなプレーをしていたので、怪我をしたときにコンディションと、プレーのパフォーマンスが一緒に下がってしまいました。自分はそれが良くないなと思うので、全日本インカレのときに万全な状態を持っていけるように、トレーニングでの負荷の掛け方などをトレーナーさんと話し合って調整しています。

布台 大貴、今絶好調だもんな。

水町 大貴がいけたら何とかなる。

――セッターとスパイカー、ブロックとフロアの関係性の部分はいかがですか

水町 コンビ自体はスパイカーは合っていると思うのですが、ラリー中にスパイカーが主導になるときにうまくいかないことがあります。どういうトスが欲しいのかとかを話し合って、コミュニケーションをとってやっていったらもっと良くなるかなと思います。

伊藤 ブロッカーと、フロアディフェンスをしているバックプレイヤー3人の間でだいぶ約束事やチームとしての戦術面のすり合わせはできてきています。4年生は早稲田でのルールをある程度経験してわかっているのですが、今年は下級生が多く入っているので、秋まではブロックは状況によって対応が変わり、難しいこともありました。秋リーグ中からそういったことをすり合わせてやってきているので、改善されてきているとは思いますが、まだまだ詰められるところはあると思うので、全日本インカレまでしっかり詰めて、いいブロックディフェンスができるようにしていきたいと思います。

布台 ブロックはだいぶ力を入れてやってきて良くなってきていると思います。あとは後ろに入るフロアをもう少し詰めてというか、怜音と話しながらやっていければ、トータルディフェンスとしては良くなるのかなと思います。

荒尾 堅斗と凌吾がしっかりと合わせてくれれば、エースのみのバリエーションではなく、ミドルも絡めた攻撃になるかな、と後ろから見ていて思います。

山田 チームの中で声を出すことが増えてきました。誰が取るとか誰のボールだから、というところは詰めていけているので、チームでの伝導は良くなってきているのかなと思います。

――こういった関係性でデータに出てくる部分はあるのですか

赤坂 関係性は割と出てこなくて。むしろ選手たちは数値に出ていないところまでやっていこうとしています。

対談中の伊藤(左)、水町(中央)、赤坂

――全カレのキーマンとなる選手を4年生と下級生から1人ずつ挙げてください

水町 僕、山田に1票で。

布台 2票。

赤坂 たぶんもう5票。

伊藤 無論。

山田 自分に期待します。

一同 (笑)。

――山田選手を挙げた理由を代表して伊藤選手、お願いします

伊藤 チームの中で1番の爆発力を持っているのが大貴の良さだし、泰杜と大貴で対角を組んでいるのでボールに触る回数が多くなってきます。大貴のパフォーマンスが落ちてくると、チームとしても苦しい展開になると思うし、逆に大貴の調子の良さがチームの調子の良さにつながっていくので、キーマンは彼だと思います。

――下級生はいかがですか

荒尾 虎太郎に1票。

山田 凌吾。

伊藤 俺も凌吾かな。

水町 虎太郎は最悪ムラがあっても・・・。

一同 (笑)。

水町 チームとしてそういうスタイルでやってるから、そこの心配はあまりないので。凌吾が結構緊張しいなので、どれくらいやれるかですね。

――チームとして注目してほしいポイントを教えてください

布台 全力でやっているところです。

水町 結果よりも、全部出すところです。

山田 チーム全員で大事な1点をがむしゃらにもぎ取るプレーです。

荒尾 (早大は)高校時代のトップの人が集まった大学です。そういう人たちが、人のために動く早稲田大学のプレー、スタッフ、応援している選手たちを見てほしいです。

伊藤 秋以降、ブロックとレシーブの関係性に力を入れてやってきたので、そこを見てほしいです。

赤坂 プレーでも、プレー以外のところでも一人一人がチームの目標を達成するために、ベストを尽くしているところです。1点を取るためにボールをつなぐところを見て欲しいです。

――インカレへの意気込みをお願いします

水町 ひとつずつチームは強くなっていくと思うので、目の前の一戦に集中して1試合ずつ当たっていけたらいいなと思います。悔いのないように頑張ります。

伊藤 このチームで戦える学生最後の大会なので、まずは目の前の試合を全力で戦います。後悔なく笑って終われるようにチーム全員で戦いたいと思います。

山田 全日本インカレが終わったらこのチームでバレーをすることはないので、どのような結果でも後悔しないように、最後は笑って終われるように全部出したいなと思います。

荒尾 バレー人生でいろいろな感情が出た4年間だったので、それを最後の大会で全部晴らせるように。今バレーができていることに感謝して純粋にボールを追いかけて楽しみたいです。

布台 全部出します。

赤坂 自分たちはどんな終わり方であっても部活には残らない立場なので、来年以降の後輩に何かいいものを残せたらいいなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集・写真 五十嵐香音、町田知穂、渡辺詩乃)

全日本インカレに向けて、抱負を書いていただきました!

◆水町泰杜(みずまち・たいと)※写真左から3番目

2001(平13)年9月7日生まれ。181センチ。最高到達点339センチ。熊本・鎮西高出身。スポーツ科学部4年。1年間を通し応援してくださる人に、早稲田大学のバレー部が良かったなと『存在感』を示せるように。そしてチームメイトには一緒にプレーをして良かったと思ってもらえるように、『存在感』を発揮します!

◆伊藤吏玖(いとう・りく)※写真左

2001(平13)年11月14日生まれ。195センチ。最高到達点332センチ。東京・駿台学園高出身。スポーツ科学部4年。コートに立たないチームメイト、自分を応援して信頼してくれている家族、そしてOBやファンの方々の思いを忘れずに、『覚悟』を持って戦います!

◆赤坂樹里(あかさか・じゅり)※写真右

2001(平13)年11月23日生まれ。163センチ。東京・成蹊高出身。人間科学部4年。抱負の意味は、色紙の通りと話す赤坂さん。「少し文章が曲がったので、気持ちはブラさず最後までやりきります」と意気込んでくださいました!

◆荒尾怜音(あらお・れおん)※写真右から3番目

2001(平13)年5月1日生まれ。174センチ。最高到達点305センチ。熊本・鎮西高出身。スポーツ科学部4年。大学に入って、人と自分をよく比べるようになってしまったと話す荒尾選手。最後の舞台では、『自分らしさ』を意識して戦いに挑みます!

◆布台駿(ふだい・しゅん)※写真右から2番目

2002(平14)年3月6日生まれ。158センチ。最高到達点285センチ。東京・早実高出身。社会科学部4年。約1週間続く全日本インカレ。うまくいく時もいかないときも、『軸』をブラさずに戦い抜きます!

◆山田大貴(やまだ・だいき)

2001(平13)年8月7日生まれ。191センチ。最高到達点345センチ。静岡・清水桜が丘高出身。スポーツ科学部4年。誰もがキーマンとして挙げる山田選手。1点1点全力で頑張って、体で喜びを体現できるように、『熱』くプレーします!

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