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2023.07.03

【連載】早慶クラシコ特集『Refuse to Lose』【第6回】小松寛太×中谷颯辰

 第6回には4年生のお二人、MF小松寛太(教4=東京・早実)とDF中谷颯辰(基理4=静岡学園)が登場。最終学年となった今季、ここまでの2部での戦いや学生時代最後となる早慶戦にかける思いなどを伺いました! ※この取材は6月29日に行われたものです。

 

(チームのためという)意識などは4年間でできるようになってきた(中谷)

前線にボールを送る中谷

 

――関東大学リーグ戦(リーグ戦)を振り返っていかがでしたか

中谷 リーグ始まる前の対談でもお話ししたようにそう簡単ではないなという印象があります。アミノ(アミノバイタルカップ)を通して1部相手の方が戦いやすいというのは感じる部分です。もう既に4敗してしまったんですけど、アミノを機に2部でも強さを見せていければ良いなと思います。

――1部の方が戦いやすいという言葉が出てきましたが、2部での戦いの難しさとは

中谷 やはり引いてくる相手が2部は多いのでそこが崩しきれなくてセットプレーやカウンターでやられるというのが多い印象です。1部はある程度相手も自分たちに自信を持っている部分があると思うので、引いたりせずしっかりと前から戦ってきます。そういった点では自分たちのサッカーが出しやすいと思っています。

――小松選手はいかがですか

小松 リーグが始まる前はリーグ戦の歴史の中で一番勝ち点をとって昇格しようと意気込んで入ったんですけど、颯辰(中谷)が言ったように4敗をしてしまって、勝ち点も中々積み上げられていないという状況です。振り返ってみると、自分たちがやろうとしていることは表現できているもののやっぱり試合には勝てていない。その要因には失点が多かったりというのがあります。チームとしてちょっとうまくいっていないなという空気感があるというのがリーグ戦の感想ですね。

――「歴代最高勝ち点で関東2部優勝、1部昇格」が今季の目標というお話しも出てきましたが、ここまで前期を終えて6位という結果についてはいかがですか。また、チームとしての課題を教えてください

中谷 点を取れないというのはあるかなと思っていて。最近は取れていると思うんですけど、結構押し込む時間が長い中でなかなか相手に対して怖いプレーができない。外回しというか、縦パスだとか相手が嫌なプレーができないというのがあって、そう言った時間に取りきれないので、一瞬の隙を突かれるというのが負けの典型的なパターンかなと思っています。その中でも自分はDFとしては4失点する試合があったりなどもしました。そこは力のなさだし、チームとして攻撃に意識が取られすぎてリスク管理ができていないというとことです。リーグ戦で勝たなくてはいけないと思う上で、そこの部分がウィークになっているかなとは思います。

小松 今年は攻撃に重きを置いたチームでリーグ戦を重ねるごとに得点は取れていますけど、颯辰が言った通り失点が多いです。相手よりも1点多く取れば勝てる競技ですが、失点が多いとどうしても試合の運びが難しくなってしまいます。ここまでのリーグ戦は失点が多いというのが現状6位という大きな要因かなと思います。

――リーグ戦でチームとして最も印象的だった試合、ターニングポイントとなった試合は

中谷 自分は出てないですけど、駒沢戦はやっぱり自分たちの基準を見直す試合にはなったと思います。点を取ることに特化したチームと対戦して、4ー2で負けて。4年間を通して、ずっと駒沢にはあまり勝てていないんですけど、そこをあの試合でチームとして見直せたと思います。個人というよりはチームとしての認識で変わった部分だと思います。

小松 チームとしては、立正、駒沢あたりかなと思います。2部の中でも昇格するにあたって、重要な相手だという認識がありました。その中で圧倒的な差とかは感じなかったのですが、それでも負けてしまうという。なぜか勝てないという意味で、そこはやはりチームのターニングポイントになったかなと思います。そのようなチームに勝っていかないと2部での昇格は難しいと思うので、立正、駒沢、関東学院この3連敗はチームとして大きかったと思います。

――今季は0に抑えるというよりも相手よりも得点をとって勝つというようなプランだとインタビューなどから伺えますが、センターバックの中谷選手は、どのような部分を意識して守備をされているのでしょうか

中谷 もちろん失点しても1点取れば良いというメンタリティは高校の時もそういうチームだったので、やりやすさを感じています。昨年の外池さん(大亮氏、平9社卒=東京・早実)はそういう失点のところの一つ一つの重みを重要視していました。ただ、失点しても1点取れば良いという中でも0に抑えるという部分は意識してはいます。失点した時のメンタリティの切り替えとしては、その認識がチーム全体としてできているので、自分も後ろから声を出す身としては昨年よりはそれほど意識していません。声の中身は、昨年と比較して大きくは変わってはいないです。昨年と同じ声かけをしても、今季はチーム全体として点を相手に入れられた際に取り返せるという自信があります。失点をしても声を出した時のプラスのエネルギーというのは昨年と比較すると全体的に出ています。やはり後ろから声を出す身としてはやりやすさを感じています。

――中谷選手は新体制対談をしていただいた際に、昨シーズン声かけなどチームを引っ張るところはディフェンダーとして欠けていた部分と語られていました。実際に試合を見ていると昨シーズンよりも中谷選手の声がよく聞こえるなと感じているのですが、声出しの部分は今シーズンに入り、より意識されているのでしょうか

中谷 そうですね。2年生くらいからは意識はしていたものの、周りに伝え切るというところができていなかったと思います。やはり伝え切るだったり、チームをしっかりプラスの方向へ持っていくというところはできるようになってきています。チームとしても傾聴力というようなところは個人個人の認識が上がってきているのはあるかなと思います。

――小松選手は今季は途中出場の機会が多く、ポジション争いも激しいと思いますが

小松 今シーズンはあまり出れていませんが、その要因も自分では理解しています。ただ、周りの選手、今試合に出ている選手たちは当然コンディションも良いですし、結果も出しています。悔しいという気持ちも当然ありますけど、チームとして良い競争ができています。自分もコンディションが悪いわけではないので表現できています。競争心を持ってというよりもお互いをリスペクトしてやれているかなと感じます。

――その中で、自分の持ち味をどう発揮していきたいですか

小松 ボールのタッチやゴール前のアイディアというのが自分の武器だと思います。今シーズンより結果としてゴールやアシストに直結できるようにその強みを出していくというのを今シーズンの目標に掲げています。

――リーグ3連敗をしてからアミノバイタルカップを迎えましたが、法大戦を除くとここまで先制を許しつつも逆転という展開が続いています。(6月29日時点)先制されてから持ち直すというチームの強さはどのように醸成されていったのですか

小松 日大戦までは僕はベンチ外で外から見てたんですけど、リーグ戦と違うなと感じたところがありました。やはり負けたら終わりですし、チームが掲げている日本一を達成するには準決勝の6チーム以内に入らなくてはいけない。そして、夏の総理大臣杯に出て優勝するという明確な目標があります。そこに向き合う気持ちというのは外で見てて感じました。「試合に勝たなくてはいけないし、勝ちたい」という気持ちがピッチ内から応援する側に伝わってきました。そういう気持ちって見ている人の心を動かしますし、実際にプレーにも表現されています。それが要因かなと思います。

中谷 日本一という目標を達成するにはこの夏しかチャンスがなくなるというところです。みんなより一つの目標に向けてやれているなというのは強みとしてあると思っています。監督(兵藤慎剛監督、平20スポ卒=長崎・国見)もそこに対する熱量を表現してくれているので、僕たちもそれに感化されますね。分かりやすく口に出す監督なので、みんな言葉などに影響される部分もあると思います。

――兵藤監督と4年生の向かっているビジョンが一致されているという感覚は強いですか

中谷 そこはあります。よりサッカーの競技性にという部分が兵藤さんの強みだと思います。競技をやる上でリンクするやりやすさはあるかなと感じています。

小松 昨年の外池さんの体制と兵藤さんの体制は違います。しかし、今年の代でいうと昨年の外池さんの大事にされていたものを残しながら、兵藤さんの体制に対してコミットしていくというところで、時間が経つにつれてはまってきているなという印象があります。兵藤さんも初めはサッカーの競技的な話が多かったところからチームに対するモチベートの話も多くなってきて、よりコミットしやすくなったという印象です。

――ここまでアミノバイタルカップを途中まで終えてのチームの課題、そして個人の課題を教えてください

小松 チームとしては試合に勝てるようになりました。僕の個人的な話になりますが、今のチーム状況では負ける気がしないという感覚があります。チームとしてサッカーする以前のベースのところがより強固に現れているなと思います。それが出ているからこそ、勝っているという認識が全体の共通認識としてあるので、チームが一つにまとまっていて、良い状態だなと感じます。個人としては試合に出れていないですけど、一昨日の法政の試合に久々に出ました。自分はずっと準備していましたし、最低限のプレーはできたと思います。ただ、自分はここで満足はしていないです。もっともっとやっていかないと自分の目標を達成できないので、そこはもっと個人の欲を出してやっていけたらと思います。

中谷 アミノは一発勝負で、法政戦に関してはスーパーゴールみたいなのも多かったので、ちょっと運要素が強いと思います。全国に出れたことはもちろんうれしいですが、個人的には運に頼っている部分があると感じています。より必然的な勝利というか、勝ったなと思える試合をこれからはできるようにしていきたいと思います。アミノも勝ってはいますが、失点もあるのでディフェンダーとしてはできるだけ0に近づけられるようにまだまだやっていきたいです。個人としては、チームにコミットするという部分で評価はしてもらっているかなとは思います。しかし、自分の持ち味が出せていない部分もあります。難しい部分ではありますが、徐々にチームに自分のことを落とし込みながらやっていけたら良いなと思っています。

――現在、出せていない持ち味というのは

中谷 前への推進力やビルドアップのところとかもなかなか出しきれていないと感じている部分です。守備のところは引き続き、攻撃面やビルドアップでは違いやアイディアを見せていきたいです。

――昨シーズンと比較して最も変化した部分、成長した部分はどこですか

中谷 よりチームのために、自分がやりたいこともチームのために、チームにコミットしながら参加し、チーム第一でサッカーができています。この半年間だけではないですけど、4年間を経てできるようになってきた部分です。高校はどちらかというと個人技でしたし、個人が積み重なってチームになるという感じで、なかなかチームのためにというところを意識していませんでした。(チームのためという)意識などは4年間でできるようになってきたかなと。抽象的ですけど、自分の中ではあるかなと思います。

小松 プレーについてはまだまだ取り組み中です。僕も颯辰と同じような課題を抱えていて。チームのためにというところと個人の表現の仕方のバランスというところは、シーズン始まった当初はチームの最上級生というところもあり、チームのためにという部分が先行していて個人を表現することに苦労していました。今は時間もたってきて、チームのためにという部分と個人の表現のバランス、均衡が取れてきました。今はストレスがなく、チームにもプラスな要因をもたらしているかなと感じています(笑)。

 

中谷選手…全然0点です(笑)(小松)

質問に答える小松

 

――ここまでのお互いのプレーの印象についてお聞きします。今季の自分のプレーそして、お互いのプレーに点数をつけるとしたら100点満点だと何点ですか。中谷選手ご自身のプレーについてはいかがですか

中谷 40点くらい。

――理由は

中谷 ケガとかもありましたけど、ほとんど出場しています。やはり失点が多いというのと、アミノも失点しつつも、前のミラクル的なところで勝っているので個人的には満足していないです。DFとしてはクリーンシート、0の試合を出していかなくてはいけないなと思っています。チームとしては勝てているというところとアミノに出れたというところで40点くらいで。リーグ戦は正直全然ダメだなと思っています。

――厳しくつけて40点ということですか。では、小松選手は中谷選手のプレーについていかがですか

小松 中谷選手…全然0点です(笑)。

一同 (笑)

――その訳は

小松 そうですね、まあ0点か。チームに対して一番後ろのポジションで統率みたいなところは自分が見ている感じだと4年生になって変化も…。そしたら、そっか0点ではないか(笑)。

中谷 いいよ、0点にしておいて。

小松 じゃあ、0点にしておいて。それでも後ろからの統率という部分では変化が見られますし、彼自身チームのためにも自分の課題などを模索して、試合の中でチャレンジしています。ただそのチャレンジがなかなかうまくいってないなと感じています。彼の強みである遊び心であったり、前への推進力は現在空回りしている最中なので、そこがこの後残り半期でどれだけよくなっていくか。ここが確立されていくともっともっと100点をつけれるような選手になっていくのではと思います。期待しています。

――期待を込めての0点というところで、中谷選手が小松選手の得点をつけるとしたらいかがですか

中谷 0点で。

――それはなぜですか

中谷 やはり試合に出れていないですし、練習もあまり来ていないので。

――そうなんですか

小松 毎日来てます。

一同 (笑)

中谷 来てないくらいの存在感なので(笑)。

小松 いやいやそれはないでしょ(笑)。

中谷 僕は小松のプレースタイルが好きなので、出てほしいなと思う反面、やはり今のただうまいだけじゃダメだなと。兵藤さんも点を取るというところの質や決定力や仕事できる人間をピックアップしているイメージがあります。前をやる選手としてはただうまいだけじゃなくて、相手にとって怖いプレイヤー、脅威を見せれるようなプレーを見せてほしいなという期待を込めて0点で。

――0点を返されましたが、小松選手ご自身の評価は

小松 僕自身は自分に甘いタイプなんですけど、それでも50点。どうだろうな、マジで30点くらいで。自分が頭の中で描いているプレーのイメージがあるのですが、そこに自分のボールのタッチの感覚などがまだまだ追いついていないです。追いついた時は半端ないと思うので、そこに持っていけるような努力と準備はまだまだ足りないです。という意味でこれからの自分の伸び代に期待して、30点でお願いします。

――では、他己紹介をプレーの面からお願いします

中谷 彼は早稲田の中だと、テクニカルな選手よりです。早稲田自体がそんなに繊細な選手、細かいタッチをする選手がいないので、早稲田の中では良い意味でも悪い意味でも違うと思っています。意外と守備のところでも途中から出ても強度が出せています。僕は結構ファール紛いな前からの守備が好きなので、非常に僕は好きな選手です。

――小松選手お願いします

小松 静学さん(静岡学園高)ということもあって、僕と同じでボールタッチの部分であったり、試合の中での遊び心とボールを前に運んでいくというところを強みにしている選手です。最近は、ヘディングのところとクレバーさみたいなところも彼の武器かなと思っています。その要因としては日頃僕と練習している成果が存分に出始めているなと(笑)。彼自身は今現在自分の課題、逆足のキックやヘディングの強化に取り組んでいるところです。ここからさらに圧倒的なセンターバックになってくれるようなポテンシャルを備えているが、そのポテンシャルを発揮できるかどうかはまだまだ分からない選手であります。

――これからの期待が持てる両選手というところで、チームにとってどのような役割を果たしているかをお聞きします。まずは、自分でどのような役割を果たしているかを教えていただいて、その後お互いの分析を教えてください

小松 言葉を選ばないと雑魚キャラみたいな感じです。まぁ、良くも悪くも慕われているかな(笑)。絡みやすいというか、そういう立ち回りをしてます。自分は上級生とか下級生とかといった概念が好きじゃなくて、フラットに関わりたいという思いがあるので、結構幅広くチームの中で交流しています。プライベートでも1年生とも同期とも遊びますね。幅広く普段は和気あいあいとしながら、時には真面目な話をして。話しやすさを売りにしている僕だからできる話とかもしてもらっています。チームとしてのアプローチというよりも、個人的なアプローチを重視しているかなという感じです。

――ぐいぐい引っ張っていくというよりも陰で精神的に支えていくという感じですか

小松 自分たちの代の平松(柚佑主将、社4=山梨学院)や、大橋(優貴、社4=東京・早実)とかは真面目さだったり熱さだったりを引っ張ってやってくれています。なので、ここは下手に回って陰ながらみたいな立ち回りですね。

――と言われていますが、中谷選手から見て実際いかがですか

中谷 まぁ、間違ってはないっすね。間違ってはないですけど(笑)、勘違いもしてる、良い部分だけではないですね。

一同 (笑)

小松 ボコボコに返すよ俺。

中谷 いわゆる後輩との付き合いは他の4年と比べて僕らは多いと思います。ちゃんと注意するところとかは俺らはできていないので、そこは課題感としてあります。

小松 楽しくなっちゃうんですよ。

中谷 お互いあるけど、良い役割っちゃ役割なんですけどね。自分たちはこのスタンスを評価しているんで(笑)。あまり周りからは評価されていないですけどね。

――後輩の方には好かれますよね

中谷 はい。でも、平松とかには多分怒られちゃいます。

小松 毎日怒られているんで。

――もっと厳しくいけと

小松 はい…。

中谷 でも、俺らがいないと成り立たないと思っているんで。

小松 自分の中ではね。

中谷 自己評価だけは高くなっている(笑)。

小松 そうだね(笑)。

一同 (笑)

――中谷選手はチーム内のご自身の役割としてはいかがですか

中谷 僕も小松と一緒のような性格だし、そう言う感じです。ただ、ピッチに入った時は所謂ディフェンスリーダーとして頑張っていきたいと言ったようにメリハリを持ってやっています。小松とは違って、メリハリがつけられているかなと思っています。

小松 おい。

――小松選手から見た中谷選手はいかがですか

小松 僕と同じようなキャラクターで、後輩との関わりも多いし、同期からも愛されているという印象があります。ピッチ外とピッチ内というところはやはり切り替えているという印象があるので、そこは僕と同じで切り替えが上手な選手だと思います(笑)。

 

こだわる部分とかも似ている(中谷)

質問に答える中谷

 

――では、性格などの面の他己紹介をお願いします。まずは、中谷選手からお願いします

中谷 小松は人付き合いがうまいなと思います。こいつは東京生まれ、東京育ちなので、ちょっと建前みたいなのはあります。僕からすると「こいつ無理して喋ってんな」と思う時もあるし(笑)。僕は関西人なので、喋らない人は喋らなくていいやみたいな、ちょっと喋りたくなかったらバイバイみたいな感じなんですけど、こいつは機嫌とりながら喋っているみたいなところがあって。バレてるかは知りませんけど、うまいなみたいな(笑)。プライベートでもよく遊ぶので、気が合うなという印象もあるし。うーん、そんな感じかな。

――小松選手は他己紹介は初めてということで、期待値を持って面白くよろしくお願いします

小松  性格的には一見、不真面目というか、マイペースな感じだと思われるんですけど、深い関わりを持つと自分の軸や考えがしっかりしているという印象です。僕が関わっていて思うのは、意外に教養があるなと思っていて。人間的にも賢いと思うし、親の教育が良いのかな。例えばですけど、理系というのもそうですし、服に詳しい、音楽性があるとか、ピアノが弾けますとか、絵が好きとか。服のブランドとかはよく知っていますね。という周りにはない良さが彼にはあるかなという感じですね。

――中谷選手は、芸術的な教養があるのですね。ここからは少しプライベートのお話を伺わせていただきます。お二人でよく遊ぶとのお話をありましたが、オフの日は何をされていますか

中谷 俺は結構、長期休みしか遊ばない。4年生になってからはちょっと授業が楽になったので、日曜の夜とかは遊ぶようになりました。今までは授業が忙しくて、長期休みしか遊ばなかったですね。昨年の夏休みは結構ずっと…。

小松  酷かったっすよ。ずっと一緒にいました。

――何日くらいですか

小松  もう、オフがあれば(笑)。

中谷 サウナ行って、飯食ってとかしてましたね。彼女がいなかったので、2人とも。

小松  そうすっね。

――その後、進展はあったんですか

中谷 ここだけずっといないですね。俺ら2人だけずっといないんで(笑)。

――楽しく、2人でという

小松  はい!

中谷 でも、こっち勢も増えてきたので。

――では、徐々に派閥も広がってきて

小松 認めてないですけどね。あいつら。

中谷 全然分かってないよね(笑)。

一同 (笑)

中谷 でも、前はあれ行ったね。大井競馬場のフリーマーケットに行きました。最近はそんな感じですね。

小松  あぁ〜行ったね。

――では、お二人は趣味も似ているのですか

中谷  服は好きですね、2人とも。古着とかも行ったりするし。あとは食べ物にお金かけるとかも似てますね。羽振りいいんで(笑)。結構、あぁ、羽振りいいな、俺ら(笑)。

――後輩に奢るとかですか

小松 全部奢りますね。羽振りは結構良い方です。計算したらすごいと思うよね。後輩に奢ったの。でも、お前の方がすごい。

――大変ですね。アルバイトとかですか

小松 僕はアルバイトしたことありますけど、他にも色々と生計を立てる方法があります。ここでは言えないですけど(笑)。

一同 (笑)

中谷  こだわる部分とかも似ているんですよね。夜ご飯良いもの食べようぜとか。そういう一致は大事なのかなと思っています。

――小松選手はオフにされていることありますか

小松  僕はそうですね。夏休みとかは颯辰とずっといましたけど、最近は月曜日がオフなので、僕は図書館に行きます。

中谷  (笑)

小松  カフェとかに行きますね。僕のこだわりとしては絶対同じカフェには行かないというのがあります。違う景色に行くというのをやっていて。だから最近同期と遊ばずにほぼ1人でいますね。色々な場所行って、色々な空気や景色を見ると良いって本に書いてあったんで。

一同 (笑)

――図書館というのは何だったんですか

小松  あっ、書店ですね。一通り全てのコーナーを回って、興味がありそうな本や目に入った本を読んでみて、新たな知識を蓄えるということをしています。

――おすすめのカフェはありますか

小松  名前はちょっと忘れちゃったんですけど、中目黒の裏路地みたいなところにすごい小洒落たカフェがあって。良かったですね〜。

――でも、もう行かないんですよね

小松  はい、もう行かないですね。

一同 (笑)

――お二人とも4年生で多くの試合を経験されてきたと思いますが、試合前のルーティンはありますか

中谷 バスで一生寝てるとか。俺はバスを降りる直前まで寝ています。

小松  俺はTWICE聞くとかかな。

中谷 ええで。

――小松選手は、TWICEの誰推しですか

小松  それ、愚問ですね。

一同 (笑)

小松  TWICEは全員、箱として好きですね。

中谷 こいつ、別にそこまで好きじゃないですよ(笑)。

小松  個人というよりも、グループとして応援しているんで。

中谷 (笑)

小松  尊敬、リスペクトしてるんで。僕たちは「日本をリードする」と言っていますけど、彼らはすでに世界をリードしている立場ですし、そういうところは尊敬しています。

――ゆくゆくはTWICEのようになりたいと

小松  はい、サッカー選手になって結婚したいです。

一同 (笑)

――では、中谷選手はギリギリまで寝て、小松選手はTWICEを聞くというのが試合前のルーティンということですね

中谷 音楽も聞きます。だけど、みんな試合前は音楽を聞いていると思います。

小松  いや、彼も好きなアーティストいますよ。2人で遊んでいた時にたまたま彼の好きなアーティストさんが個展?あれなんていうの。

中谷  DJ。

小松  DJしているところに通りかかって。普段は僕がTWICE好きっていうと、「めっちゃきもい」とか言うんですけど…。前通った途端に「うわぁ、JJJいる!」ってなって、絶対に整理券とかないと行っちゃいけない場所なのに、かい潜って入っていって(笑)。すっごい顔して「JJJいた!」って帰ってきました。そういうのはありますね。

中谷 好きな歴が結構長いからね。

――どのくらいの期間好きなんですか

中谷 2017年、高校初めの時くらいから聞いてますね。最近ちょっと流行ってるんで、小松とかにもおすすめしてます。結構自分だけ好きで、みんなが理解してくれないみたいなのがあったんですけど、「流行ってるし、こいつらに教えちゃお」みたいな感じで広めてますね。

小松  聞いているんですけど、入り込めないですね。

中谷 こいつ全然聞いてないです(笑)。

 

ピッチの中でつくり上げてきた人たちに感謝を伝えたい(小松)

相手DFと対峙(たいじ)する小松

 

――それではここからは早慶戦について伺っていきます。お二人にとって、早慶戦はどのような舞台ですか。4年を経てかける思いなどに変化はありましたか

中谷 早慶戦に憧れてとか早慶戦を見てとかという選手やマネジャーは多いと思うのですが、僕は正直あんまり入った頃は興味がないタイプでした。1年の時などに4年生がみんな早慶戦の前に「なんとしてもベンチ入りたい」だとかいろいろな人が仕事をして、学生だけでつくり上げるということを知ると、やはりあそこの場に立って試合に出て、感情を表現するだとか一つの舞台をつくり上げるという点では価値のある試合であり、舞台であると思います。高校時代に大きな舞台で戦った身ではありますが、昨年途中出場ではありますけど、試合に出るとやはり一味違うというか、ダービーみたいなものは高校、大学では味わえません。やはり伝統や価値など早慶戦には表せないものがあるなと4年間を通じて感じました。

小松 僕は逆に高校が付属ということもあるので、高校生の頃から関わりのあった舞台です。部の中に実際に入ってみて、選手が主体的につくり上げている、自分も準備に回る期間が3年間ありましたけど、憧れの舞台に変わっていきました。今年は最後というのもありますし、ピッチの中でつくり上げてきた人たちに感謝を伝えたいです。親とかもだいぶ期待しているので、それがひしひしと家に帰ると伝わってきます(笑)。ピッチに出てそれが表現できたらなと思います。

――早慶戦となるとモチベーションは変わってきますか

小松 自分はアミノ、リーグ、早慶戦でモチベーションの差はつけたくないですけど、どこかこの時期になって盛り上がっている自分がいます。それはチーム全体がそうで、やはりこの舞台に出たいというのは誰もが強い意志や思いを持っていると伝わります。ここからの競争が激しくなると予想されますけど、今の自分をしっかり出して、選ばれて選ばれなくても早稲田生として良い関わりができればと思います。

中谷 僕もあまり1試合1試合にモチベーションの差はないので、早慶戦も出たいという気持ちはありますけど、普段とそこまで変わらないです。

――どんなプレーを見せたいですか

小松 今裏で働いて舞台を作ってくれている人が相当身を削って作ってくれています。そう言った人たちに返せるのはやはり結果しかないということは、ここ3年間で感じている部分です。自分がどういうプレーを見せたいというよりは、ガムシャラに結果を求めてというところです。そこに自分の思い描くプレーがついてくれば良いなくらいです。

中谷 僕も全く一緒です。個人としてはやることは変わらないです。小松が言ったように、裏でマネジャー中心に早慶戦を1つの大舞台として用意してくれている。そういう方々に勝利というかたちで恩返しをしたいですし、その中で自分が出てピッチ内で感謝を表現できたら良いなと思います。

――今年の慶應の印象や手強いなと思う選手を教えてください

中谷 塩貝(健人、慶大)で。高校選抜と試合した時にマッチアップして、良い選手だなという印象があります。高校選抜で活躍して代表などにも入っていたり、1年生で10番をつけていたり。FWで出ているので、DFとしては彼に仕事をさせないというのはマストになってくるんじゃないかなと思います。

小松 僕は特にないですけど、中学校の頃にプレーしていたチームの子が何人がいるのでその子たちが気になるくらいです。

――早大の中で意識されている選手はいらっしゃいますか

小松 僕は練習とかの時は植村(洋斗副将、スポ4=神奈川・日大藤沢)を意識していますね。大学でも一個抜けていますし、僕が一方的にですけど、勝手にライバル視しています。ワクワクしますね。彼が相手とかにいるとモチベーションになっています。密かにですけどね。

中谷 そんなに自分はないですね。ライバルというか、比較することはあまりないので、いないですね。しかし、常に危機感を持ってはいます。誰が出ても、勝てるちゃ勝てるような大差がないチームになっています。メンバーだけ見たら、1部を見てもトップクラスに入れるような経歴を持っている人がいるので、危機感は常に持ってやれていると思います。

――早慶戦の注目選手は誰ですか

小松 右京(平野、人4=兵庫・滝川)かな。どうしようかな。右京とかこういうの言われたらめちゃめちゃうれしいと思うので。

中谷 山田(怜於、社4=神奈川・鎌倉)にする。

小松 俺は右京選手でお願いします。彼の日頃のチームに対する貢献度だったり、ああいうキャラクターをしていますけど、早慶戦やチームに対する思いは個人的に知っています。その思いを表現してほしいですし、表現できる力があると思います。また、こういうところで名前を出されると喜び、より彼のプレーが良くなると思うので、名前を上げさせてもらいます。

中谷 僕は山田でいきます。やはり主務で試合に出ているのはすごいと思います。主務だからこそ、試合を作り上げているという部分にも深く関わっていると思うので、出ていわゆる「スーパー主務」にもなって欲しいです。4年前くらいに「スーパー主務」がいたそうなので、「スーパー主務」第2号になって欲しいですね。

――ア式蹴球部として4年目の早慶戦ですが、同期や後輩にどんな思いがありますか

小松 同期で行きます。最後ですし、いろいろ思いはそれぞれ違うと思いますが、強い思いがあると思うので、それを後悔なくみんなで表現しよう。後輩はね…。後輩は、よろしく。

中谷 後輩…。ピッチに立たないとわからないこともあるので、早慶戦出場をみんな目標にして、今季は関われていない人も来年は出れるように頑張って欲しいです。

――スコアの目標は何対何ですか

小松 攻撃で言うと、やっぱり5とかじゃない。5ー0で。

中谷 そうだね。5ー0で!

小松 5の5入れます!

――最後に早慶戦への個人目標と意気込みを教えてください

中谷 0で抑えるということ、マストで勝って無失点で抑えることはDFとして1つ目標として、得点は小松とか中心選手に任せたいなと思います。

小松 試合に出れるかはまだ確定はしていないので、チームとしてやっている目標にしっかり表現して結果をもぎ取ることを意気込みとして頑張りたいなと思います。

――ありがとうございました!

(取材、編集 水島梨花、宮下幸 写真 髙田凜太郎)

 

早慶戦に向けての意気込みを書いていただきました!

 

◆小松 寛太(こまつ・かんた)(※写真右)

2001(平13)年9月22日生まれ。176センチ65キロ。東京・早実高出身。教育学部4年。試合前にはTWICEを必ず聞くという小松選手。色紙には現在のチームの状態とTWICEの曲名を掛け、”Be as ONE”と書いてくださいました。尊敬するTWICEのような「世界をリードする存在」になれるか小松選手の将来に期待がかかります!

◆中谷颯辰(なかたに・そうしん)

2001(平13)年9月12日生まれ。179センチ68キロ。静岡学園高出身。基幹理工学部4年。DJ、ラッパー、プロデューサーをこなすJJJさんへの深い愛と尊敬を熱く語ってくださった中谷選手。音楽への造詣が深いお父様の影響を受け、70年代ソウルを幼い頃から聞いていたそうで、JJJやFla$hBackSなどソウルやR&Bなどの要素が混ざっているHIPHOPが好きだそうです!

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