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2023.03.04

【特集】注目ルーキー特集 第1回 越井颯一郎×宮城誇南

 注目ルーキー特集第1回は越井颯一郎(スポーツ科学部入学予定=千葉・木更津総合)と宮城誇南(スポーツ科学部入学予定=埼玉・浦和学院)が登場。選抜高等学校野球大会(センバツ)を沸かせ、将来のエースとして期待が懸かる2人に、大学野球に対しての思いや今後について伺った。

※この取材は2月18日に行われたものです。

(大学の練習は)「一人一人が目的意識を持って取り組んでいる」(宮城)

丁寧に質問に答える宮城

――まずお互いのイメージについて教えてください

宮城 自分は(越井は)甲子園で投げていてその中でもいいピッチャーっていうのはもともと聞いていて、センバツでも実際に好投をずっとしていたので、実際一緒に野球できるってなった時はうれしいというか期待っていうのが大きかったなって思います。

越井 自分も(宮城と)似たようなことになるんですけど、センバツの同じ舞台でプレーをして、その中でも自分たちより上のベスト4という結果を残したチームのエースということで、自分も一緒に野球ができると聞いていろいろ学びたいなというふうに感じました。

――お二人とも関東の高校でしたが、高校時代は面識はありましたか

宮城 いや、特にはなかったです。

――早大で一緒になって初めてしゃべってみて、印象はどうですか

宮城 生真面目な子なのかなと思っていたんですけど、意外とフレンドリーで楽しくやっています。

越井 見た目とちょっと違うイメージも何回かありましたし、しっかり頭を使っているっていうふうに感じていた部分はあってて、やっぱり頭がいいのでしっかり物事を考えているなとは思いました。

――高校野球引退後はどのようなトレーニングをしてきましたか

宮城 全体に入ることは少なくなって、どちらかと言うと自分で課題克服の練習をすることが多くて、まずは引退してからトレーニングの部分で1から、体づくりから見直そうと取り組んできました。

越井 自分はずっと高校の全体練習に参加させてもらって、現状維持ではありますが体力とかも落ちずに、常に体を動かして衰えのないようにっていう練習をしていました。

――大学の練習に参加し始めて10日以上経ちますがいかがですか

宮城 高校だと丸一日とことんやるっていう感じなんですけど、やっぱり大学は決められた時間の中でいかに質高くメリハリ持ってできるかっていうところを一人一人が意識を置いて取り組んでいるので、そこのメリハリっていうのは高校生じゃできない大学野球の良さなのかなと思いました。

越井 高校とはまた違った一人一人の雰囲気や、全員がお互いを刺激し合ってやっているのですごいピリピリしているっていうところもあるんですけど、やっぱりそこが大学の練習なのかなって感じて自分はその練習がいいなって思います。

――練習のレベルなどの違いはどうでしたか

宮城 大学ってなると自分の意識次第でどれだけでも調整できると思うので、一人一人が目的意識を持って取り組んでいるんだなっていうのはすごい感じました。

越井 内容的にも高校とはまるで違うものになってきますし、高校とか中学では全然やらないような不思議なトレーニングっていうか、自分が初めて見るようなトレーニングばっかりで、効く場所違いますし、「こう野球につながる」とか具体的に分かるのですごいいいトレーニングだなと思います。

――印象に残っている練習や出来事はありますか

宮城 きつかったのはスレッドっていう、そりみたいなのに重りを付けて押すトレーニングがあるんですけど、自分はそれが苦手なのできつかったです。

越井 自分も同じくスレッドっていう同じ種目で、先輩方とペアを組ませてもらう時に、その先輩が乗られて重りが増すというのが自分の中できつかったですね。

――プロ志望届を出さずに大学進学を選んだ理由はありますか

宮城 自分のタイプとして、やっぱりポテンシャル型というより即戦力で勝負しなきゃいけなくなってくるっていうのをもともと考えていて、仮にプロの世界に入れたとして今の実力で通用するのかっていうところを考えた時に、まだまだ実力不足な部分が自分でも感じているところがあったので、大学で4年間鍛え直してもう一回り二回り成長してから勝負したいなと思ったからです。

越井 自分は高校の監督さんやコーチであったり、先輩の早川さん(早川隆久、令3スポ卒=東北楽天ゴールデンイーグルス)であったり、そういった人たちが見てきた早稲田大学っていうものにすごい興味があって、プロはその後でも頑張れば入れるっていうのはその監督さんとも話していたので、そういう意味ではたくさんの先輩方が見てきた景色を見たいなと思って進学に決めました。

――その中で早稲田を選んだ理由は

宮城 もともと六大学に憧れがあって、その中でも同じ浦和学院卒業で早稲田で今ロッテにいる小島さん(小島和哉、平31スポ卒=千葉ロッテマリーンズ)が同じ左で、憧れではないですけど目標としている部分があったので、そういうのもあって監督だったりいろんな人と話した中で早稲田に進学することに決めました。

越井 さっきもちょっと言ったんですけど、他にはやっぱり早慶戦は早稲田と慶応しかできない試合で、自分はその中で早川さんの試合を見てこのチームで野球がしたいなというふうに思ったので、早稲田大学に進学を決めました。

――入学が決まった後に早大の試合は見ましたか

宮城 実際にこの前の秋の早慶戦を見させてもらいました。

――実際に見た感想などはありますか

宮城 4年生の最後の試合だったんですけど、その一戦に懸ける思いというか気持ちっていうのが前面に出ていた試合だったのかなと思います。

越井 試合を通して他のリーグ戦とは比べ物にならないくらい観客がたくさん入っていて、やっぱり注目度が違うなっていうふうに思いました。

――早慶戦は観客の雰囲気や応援が甲子園とは違うと思いますが、実際に見てみてどうでしたか

宮城 応援合戦みたいなのが高校にはなくていいなと思いました。

越井 本当に自分もこの中でプレーをしてみたいなと思うような声だったり、応援だったりっていうふうに感じました。

――早稲田の野球についてのイメージはありますか

宮城 どちらかと言うと泥くさくがむしゃらにっていうイメージはもともとありました。

越井 凡事徹底ではないですけど、一つ一つのことを1個ずつやった上で結果がついてくるような野球をしているなっていうふうに思います。

――小宮山監督のイメージはいかがですか

宮城 本当に大事なことを言って、それ以外は自分たちに考えさせるじゃないですけどそんな感じです。

越井 全部見抜かれているような感じがして、すごいたくさんのいろんなことを見ているなっていうふうに感じました。

――先輩方の印象はいかがですか

宮城 野手とピッチャーでどうしてもピッチャーの人との関わりが多くなっているんですけど、一人一人優しく声を掛けてくれて、最初分からない状態で不安な部分もあったんですけど自分達がやりやすいように接してくれたので、今とてもやりやすい環境だなと思います。

越井 優しいっていうのが一番大きくて、あいさつとかも返してくださりますし、一人一人教えてくださることも多くて、本当に優しい先輩たちだなっていうふうに思っています。

――仲良くなった先輩はいますか

宮城 今まだそこまでのコミュニケーションはないので、ここからコミュニケーションを取っていければいいなと思います。

越井 同じくです。

――高校野球と大学野球にはどのような違いがあると思いますか

宮城 やっぱり高校と違ってバットが金属から木製になるので、ピッチャー的な意見で言うとよりピッチャーで試合が左右されるのが大学野球かなっていうイメージがあります。

越井 自分は大学の試合を見て、バント一つでもしっかりフィールディングをしないと成功になってしまう場面とかをすごく見てきたので、本当に気の抜けないような試合だなと思います。

――その中で六大学のイメージはどうですか

宮城 華の六大って言われていることもあって、キラキラしているイメージはありました。

越井 注目度が違うっていうのが一番感じました。

――六大学の中で対戦したい選手はいますか

宮城 同じ高校から明治大学に行った八谷(八谷晟歩、明大入学予定)とリーグ戦で対戦できればいいなと思います。

越井 たくさんの選手と戦いたいっていうのが一番大きいです。

「早川さんを目標にしている」(越井)

質問に丁寧に答える越井

――続いて越井選手個人の質問に移ります。高校時代で一番印象に残っている出来事や試合はありますか

越井 2試合くらいあるんですけど、一つは2年生の秋の関東大会の東海大相模戦で、その前に1年生の秋の関東、2年生の夏の県大会と、2回とも甲子園をあと1勝で逃していて次こそはっていう思いがすごく強くて、その中での1勝がすごい大きい試合だなって思います。もう1試合は甲子園(2022年センバツ)での山梨学院戦で、延長13回まで投げたのが人生で初めてで、その中で抑えたのが自信にもなりましたし、印象に残っています。

――ご自身の武器について教えてください

越井 ストレートでカウントを取れる選手は少ないって思って、その中で自分はストレートでファールにして、それでカウントを取れるのが自分の強みかなって思います。

――すごくテンポのよい投球をするイメージがありますが、投げる場面での意識はありますか

越井 まずは野手が気持ちよく守ってくれるのが一番で、自分のために点を取ってくれるのが野手なので、そのために自分ができることっていったらテンポ良くリズム良く投げることかなっていうふうに思います。

――逆に現在の課題はどのようなところだと思いますか

越井 変化球が自分は少し苦手な部分なので、変化球でもストレートでも同じ振りをして、鋭かったり打ちづらかったりする変化球を投げることが課題かなって思います。あとは、ストレートをしっかりコースに投げ分けるっていうのも課題のうちの一つかなと思います。

――早大では早川隆久選手(令3スポ卒=東北楽天ゴールデンイーグルス)、他大学では法大の篠木健太郎選手(2年)、吉鶴翔瑛選手(2年)といった木更津総合高のOB選手が六大学の舞台で活躍していますが、そういった選手からの刺激などはありましたか

越井 本当に3人とも活躍されている選手で、その中でも早川さんは高校時代から見させてもらって目標にしている部分がたくさんありますし、法政に2人とは戦ってみたいなと思っています。

――木更津総合高時代の3年間で身に付けたものは何ですか

越井 考え方が少し成長したかなっていうふうに思います。やっぱりエースっていう立場の考え方だったり、1年生から3年生に上がるにつれて立場が変わってくるので、その中で1年生ではこう、2年生ではこう、3年生では引っ張っていかなくはいけないとかの考え方だったり、そういったものを少し学んだかなと思います。

――続いて宮城選手の質問に移ります。越井選手と同様の質問になりますが、高校時代で一番印象に残っている出来事や試合はありますか

宮城 一番は3年生の最後の夏の県大会決勝で聖望(聖望学園)に1対0で負けてしまったっていう試合が自分は印象に残っているといいますか、一番悔しい思いをした試合でした。

――逆にうれしかった試合はありますか

宮城 センバツの初戦の大分舞鶴っていうのは、甲子園という舞台で完封することができて、同時に監督に初勝利をプレゼントすることができた試合でもあったので、その試合がうれしかったです。

――ご自身の武器について教えてください

宮城 真っすぐのキレだったりコントロールっていうのが自分の武器なのかなと思います。

――投球術の評価がすごく高いと思いますが、どのような意識で投球していますか

宮城 自分は力で押すタイプではないので、コントロールだったりキレだったり緩急だったりを使って、いかにバッターが嫌がることをして自分が投げたいボールを投げるかっていうところを考えながら投げています。

――伊藤樹選手(スポ1=宮城・仙台育英)が投球術について知識や考えを持っていると思いますが、話はしましたか

宮城 まだ野球の踏み入った話はできていないので、今後自分からいろいろ質問したり、実際に伊藤さんのピッチングを見ていろいろ学んでいきたいなと思います。

――伊藤樹選手以外に早稲田の投手陣で話を聞いてみたい選手はいますか

宮城 特定して誰っていうのはいないんですけど、一人一人みんなコントロールがいいので、その辺のコントロールの部分でどういう考え方を持っているのかなっていうのは聞いてみたいなと思います。

――逆に現在の課題はどのようなところだと思いますか

宮城 自分が武器としているコントロールがやっぱりまだ高校生だから通用している部分っていうのはあったと思っていて、大学生になるとバッターのレベルも全然違ってくると思うので、そこの武器のレベル、精度をまだまだ上げていかなければいけないなと思います。

――進学先を決めるにあたって1学年上で以前バッテリーを組んでいた吉田瑞樹選手(スポ1=埼玉・浦和学院)からアドバイスはありましたか

宮城 来る時には瑞樹さんと話して、早稲田は野球だけじゃないっていうところ、浦学でもそういうところはずっと指導されてきたので、そういうところも含めて教えてもらいました。

――浦和学院高時代の3年間で身に付けたものはなんですか

宮城 野球選手としてのレベルももちろん上がったと思うんですけど、それ以前の考え方や人としてのあり方っていうのを前監督と今の監督2人からいろいろ教えてもらいました。

4年間の目標とは

――またお二人への質問に戻ります。同じアスリート選抜で合格した岡西佑弥選手(スポーツ科学部入学予定=智弁和歌山)、森山陽一朗選手(スポーツ科学部入学予定=広島・広陵)についての印象もお願いします

宮城 岡西は2年生の夏に優勝した時の智弁和歌山の主力っていうところもあって、見たことはあまりなかったですが、すごい選手なんだろうなっていうところはありました。森山はセンバツで投げていたり神宮で投げていたりしたところを見ていたので、いいピッチャーだなっていうふうに思いました。

越井 2人ともセンバツだったり夏の甲子園だったりで見させてもらって、活躍を見ているとこういうレベルの高い選手が集まってくるんだなっていうふうに思いました。

――同年代の選手で意識している選手はいますか

宮城 鳴門の冨田(冨田遼弥、国学院大学入学予定)だったりとか京都国際の森下(森下瑠大、横浜DeNAベイスターズ)とかは話したこともありますし、同じ代としてやっぱりいいピッチャーだなと思うので、そこに負けないように頑張りたいなと思っています。

越井 特に面識のある選手がそんなにいないので、あまり意識している選手はいないです。

――大学の授業ではどのようなことを学びたいですか

宮城 スポーツ科学部に入りますが、今までスポーツに特化して科学的に詳しく学ぶっていうところを全然やっていなかったので、そういうプレー以外の部分や知識的なところも増やしていけたらなと思います。

越井 同じようなことにはなりますが、体の知識やスポーツを科学的に学んで知識を増やしたいなと思います。

――逆に大学生活で不安だなと思うことがありますか

宮城 今は特にないですね。

越井 自分も同じです。

――目標としている選手はいますか

宮城 やっぱり同じ左で沖縄出身で活躍している宮城大弥選手(オリックスバファローズ)が自分の理想ではないですけど好きな選手で、そこに近づけるように頑張りたいです。

越井 自分は先輩の早川さんの早慶戦を見てここに決めて、最後の早慶戦で土壇場で出てきてそれを抑えて、本当に普通の人じゃできないと思って、そういった選手を見てきたのでそうなっていきたいと思います。

――大学4年間での目標をお願いします

宮城 高校時代に達成することができなかった全国制覇っていうところを大学で達成できるように、そして全国制覇に貢献するチームの戦力になれるように頑張っていきたいと思います。

越井 天皇杯を取るっていうことを目標にしているチームなので、その目標に対してチームに貢献していきたいなと思います。

――最後に、今年1年の目標を教えてください

宮城 神宮のマウンドに立てるように頑張りたいです。

越井 同じく神宮で投げて結果を少しは残せるように頑張りたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集、写真 齋藤汰朗、田中駿祐)

色紙に抱負や思いについて書いていただきました!

◆宮城誇南(みやぎ・こなん)(※写真左)

2004(平16)年9月5日生まれ。174センチ。75キロ。埼玉・浦和学院高出身。スポーツ科学部入学予定。投手。左投左打。第103回全国高等学校野球選手権大会出場、第94回選抜高等学校野球大会ベスト4進出。

◆越井颯一郎(こしい・そういちろう)

2004(平16)年7月8日生まれ。180センチ。80キロ。千葉・木更津総合高出身。スポーツ科学部入学予定。投手。右投右打。第94回選抜高等学校野球大会出場。