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2021.12.16

【連載】早慶定期戦直前特集 第1回 副将対談 大塚達宣×永田将吾

 第85回早慶バレーボール定期戦(早慶戦)が12月18日に開催される。本日と明日の2回にわたり、早慶対談をお送りする。初回の本日は、副将対談。早大の大塚達宣副将(スポ3=京都・洛南)と慶大の永田将吾副将のお二人にお話を伺った。

※この取材は12月13日に慶應スポーツ新聞会と合同で行われたものです。

早大も慶大も『自分たちで考えるバレー』

――さっそく始めたいと思いますが、面識はありましたか

永田 いや、全くないです。

大塚 ないですね。

――では初めて認識したのはいつですか

永田 僕は大塚君が2年生の時の春高をテレビで見て、(大学に入って)僕が2年生の時のリーグ戦で初めて生で見ました。

大塚 すみません。存じ上げなかったので、今日が初めましてです。

永田 いや全然大丈夫です(笑)。

――お互いに聞いてみたいことはありますか

永田 せっかくなので聞かせてもらおうかなと思うんですけど、早稲田って周りから見るとスーパースターというか、一人一人がすごい実力を持った人が集まったチームだなという見られ方をしていると思います。実際そうだと思いますが、僕のイメージだとお互いプライドじゃないけど、今まで培ってきたバレーの経験とかでまとめづらいことがあると思いますが、今年3年生が主将副将をするなかで、意識していたこととか、特に大塚君は五輪とかでチームを離れたりで大変だったと思うんですけど、何か意識していたこととかありましたか?

大塚 そうですね。僕自身はチームを離れている期間が長かったので、その分帰ってきてからは今まで以上にコミュニケーションをしっかり取ることを大事にしていました。あと、やっぱりこちらが求めていることをちゃんと体現してくれるメンバーがうちはそろっていると思うので、だからこそ高いレベルを僕たちが提案して、それに対してみんなもついて来てくれます。自然とまとまるというか、個人の力がすごくて、それが合わさって結果的にまとまるっていう形になっているだけだと思うので、そこまでまとめようという気はないですね。

永田 すごいですね。めちゃくちゃレベルの高い回答が(笑)。

大塚 いえいえ(笑)。慶應さんの「大学の名前を背負っている感」がすごいなと思っていて。早慶戦だったり、学校を上げてやるイベントだったりに熱が入っているなと感じるんですけど、他の部活もすごいんですか?

永田 そうですね。野球部やラグビー部は、慶應を背負っているというか、早慶戦に懸ける思いみたいなのは、友達とかと話を聞いていても熱いのかなと思っています。特に野球部とか六大学の最後に早慶戦があって、そこに優勝が懸かっていたりするので、やっぱり試合の前とかは割とピリピリしているという話は聞きますね。本当に今言ってくれたことは結構合っているかもしれないですね。バレー部は正直背負ってまではないですけど、看板の部活は他の大学に比べたらそういう意識は強いのかなと思いますね。

――それぞれ早大・慶大に進学した理由やきっかけは

永田 僕は元々バレーがそんなに上手い選手じゃなくて、大学でバレーするかどうかも迷っていましたが、高3の時に国体に入れてもらって、その時に大学でも続けたい思いが強くなりました。その時に関東の大学で来てもいいよと言ってくれたのが慶應で、元々強いチームだなと思っていたので慶應に行こうと思いました。

大塚 僕はセカンドキャリアで保健体育の先生になることを考えていたので、まず保健体育の免許をしっかり取れる大学を考えていました。そのなかでバレーのレベルでいうと関東が一番高いので、関東でバレーボールもしながら、免許も取れる大学を考えていました。そのなかで自分の頭で考えてやるバレーがしっかりしているのが早稲田大学だったので、そういうのも含めて早稲田大学に進学しました。

――実際入ってみてどうですか。高校までとの違いはありましたか

永田 慶應も自分で考えてやるバレーと言いますか、そういう練習が多いのかなと思います。今の星谷健太朗監督もそうですし、宗雲健司前監督もそうですし、別にお仕事をされている方なので、平日の練習はなかなか来られなくて。学生主体で考えてやることが多いので、土日の試合でどういうプレーがしたいのか、どういう戦術でいきたいのかというのは基本的に平日に選手が考えてやることなので、それは高校生の時はなかったことだと思います。元々僕は高いレベルでプレーしていなかったので、慶應じゃなくて、関東の周りのチームを見ても高校までとは全然違うなというのは感じますね。大塚くんはどうですか?

大塚 小中学生の時はやらされるバレーが多いと思うんですけど、僕は中学生の頃からありがたいことに環境に恵まれて自分たちで考えてやるバレーをやらせてもらっていたので、その環境が自分に適しているなと感じていました。高校で洛南高校を選んだのも自分たちで考えてやるバレー、どうやったら勝てるのか自分たちで考えて学生主体で動くチームっていうのを選んできていたので、そのスタイルは大学に行っても変わらないというか、カテゴリーが上がっていくにつれて、その質は高くなってきていると思います。今だと早稲田大学で教えてもらっていることにプラスで、代表経験で得たものも、自分たちの考えのなかに取り入れて、バレーボールができたので良かったなと思います。

「スパイカーがミスをした時リベロは声を掛けてもいい?」

スパイクを打つ大塚副将

――お二人が副将に就任した経緯は

永田 慶應は元々選手で決めるっていうよりは、OB会の方から指名していただくというかたちなので、経緯としてはOB会の方から納会の時に任命されて副将になったので、理由を直接は聞いていませんが、捺暉(小出主将、慶大)がプレーで引っ張っていくタイプなので、その考えを言葉で伝えていくのが今年の僕の役割なのかなと思っています。

大塚 僕はチーム内で3年生が主体で引っ張っていくかたちになりました。例年4年生が教育実習とかでいない6月くらいに3年生が主体でやる時期があるんですけど、その時に(日本代表の活動があったので)僕抜きで同期のメンバーが頑張ってくれていました。今まで僕は1年生の時からコートに入らせてもらっていたりとか、代表だったり、たくさんの経験をチームに生かすという意味も込めて副将に選んでいただいたと思います。でも主将副将という名前はありますが、3年生全員でチームを引っ張っていこうという話はしていたので、強いこだわりはないんですけど、立場的にも自覚と責任を持ってコート内だったり、私生活であったりで自覚ある行動をしていかなければならないと思ってます。

――お二人は学年も違いますが、チームをまとめる上で聞いてみたいことはありますか

大塚 やっぱり4年生の一年間って早いですか?やること一番多いじゃないですか。1年生だったら仕事とかで一杯一杯だと思うんですけど、4年生って周りを見ながらチームを動かしたりだとか、また違う大変さがあると思うんですけど、その一年間って早いですか?

永田 僕はこの1年間は、4年間のなかで一番早かったなと思っています。今年の4年生はあんまりしっかりしている人がいなくて、逆に3年生の方がしっかりしていて真面目なので、チームをまとめるという意味では、3年生に助けられた印象の方が多いですね。今年最上級生になったからといって、行動とか態度が変わった部分は正直なくて、楽しくバレーをしていたら1年早かったなという感じですね。特に4年生は自分たちの意見がチームに反映されるという意味でもそこに責任は多少なりともあると思いますが、その分自分たちのやりたいこととチームのやりたいことが一緒だったら、楽しい一年が過ごせると思います。今年の場合は慶應は2部でしたが、おかげさまで優勝できて、来年からは後輩たちが1部でやれるってことで、目標としていた結果が最低限はついてきているので、今年1年は楽しくて、早かったです。

大塚 やっぱそうですよね。絶対早いだろうなと思って。やりがいは一番感じるじゃないですか、4年生が。言ってくれたように、自分たちのやりたい事とチームの方向がしっかり合っていたら絶対楽しいと思うし、充実していくと思うので。やっぱり先輩を見習って僕たちも頑張ります(笑)。

永田 逆に僕が聞いてみたいのは、僕はリベロとしてコートに入ることが多くて。よく言われるように、リベロは直接点数が取れない分、ほかのメンバーのサポートというか、ミスした時に声をかけたりだとかがあると思うんですけど、スパイクを打たないから、スパイク止められた時とか、ミスした時に、どうしたらいいか正直分からないんですよね。「今声かけていいのかな」とか、特に僕が「打て!」とか言った時にシャットされたりした時に、「ごめん」とか思っちゃうタイプなんですよ。人にもよると思うんですけど、そういう時って整理したいのか、声掛けにいっていいのか、どうなんですか? 早稲田ってどういう雰囲気でやっているのか気になります。

大塚 それ、同じことをリベロやっている友達にも聞かれました。声掛けにいっていいのかなみたいな。でも僕は逆にスパイカーが自分から発していくべきだと思いますね。代表とかでもそうなんですけど、これがいい、これが悪いというのははっきりさせるべきだと思うので。指先を狙いにいってアウトになったとかだったら、チャレンジしたミスなのでいいと思うんですけど、ミドルブロッカーのど真ん中に打って、シャットされたとかって明らかに考えていない証拠だと思うので、そういうのは周りから見ても分かりますし。自分が一番分かると思うんですけど。そういう時に下向いてうつむいている子とかって声かけづらいじゃないですか。やっぱりミスをしたら自分からコミュニケーションを取るのが大事だと思っていて、頭ごなしに「トス悪いやんけ」とかじゃなくて、「今のもうちょっとトスの高さ上げてくれん」とか、「今の打ち方は自分のミスやから」とか言ってくれるとセッターとかも楽だし、周りも楽だと思いますね。今の自分のミスって言うだけでもだいぶ切り替えられるじゃないですか。試合中に引きずってしまうとズルズルいってしまうことがあるので、やっぱりミスした人から、僕は言っていくべきだと思うので。その後にリベロとか、周りの選手の声掛けだと思うので、僕はスパイカーが決められないのであれば、スパイカーが悪いと思いますね。自分から言わないと周りの雰囲気も崩れちゃうので、僕はそういう所は意識していますね。

永田 この記事が出たら、うちのスパイカー全員に読ませたいと思います(笑)。

大塚 (笑)。なんであんまり気にしなくていいと思いますよ。声かけづらいなとか、迷っている雰囲気をスパイカーが出しているからそうなってしまうので、そういう時は大体スパイカーに問題があると思ってますね。

永田 じゃあもう一個いいですか。今まで色んなリベロを見てきたと思うんですけど、大塚君が考えるいいリベロ、このリベロいたらチーム助かるなっていうのはどういうリベロだと思いますか?

大塚 本当に色んなリベロの人を見てきたし、一緒にやらせてもらったんですけど、やっぱり代表の方はプレーはもちろん1つ1つのレベルも高いんですけど、一緒にやってて感じたのは、テレビだとあまり聞こえないんですけど、出してる声がはっきりしています。そういう所がリベロの役割なんじゃないかなと思っています。実際、大学バレーをやっていても、自分たちは代表と比べたら劣ってるじゃないですか。大学と比較したら、代表の方がラリー中に出している声って多いんですよ。それってやっぱりみんなできるから出さなくていいとかじゃなくて、上に行けば行くほどみんな声を出しているので、そういったところの中心にいるのはリベロになっていると思います。自分が代表を経験して帰ってきて、うちのリベロの荒尾くん(荒尾玲音、スポ2=熊本・鎮西)に、「代表のリベロの人はどういう声を出してましたか?」とかも聞いてくれたりもするので、「こういう声掛けしていたよ」とか、「ラリー中こういう指示出してたよ」とかを伝えることはできるし、そういうのが僕のもう一つの役割なんじゃないのかなと思っているので、声で引っ張るっていうか、声でチームを動かすのがリベロの役割なんじゃないかなと思います。

永田 今年東京五輪を観ていて、無観客だったので選手の声がめっちゃ聞こえるじゃないですか。こんな喋っているんだなっていうのは思いましたね。バレーをしている人からしたら、今こういう事言ってるんだとか、新鮮というか、代表の人でも逐一細かいこと話しているんだっていうのは感じましたね。やっぱりすごいなっていうのは思ったので、参考にさせてもらいます。ありがとうございます。

――「うちの主将のここがすごい!」という部分はありますか

永田 捺暉のすごいところは、みんながついていきたくなるような雰囲気を持つ人だなっていうのは感じています。正直人前で話すのとかはうまいタイプじゃないというか。今年一年で何を話しているかよく分かるようになったんですよ。去年とか「は?」みたいなことを話していたんですけど(笑)。それでも「捺暉さんが言うなら一回やってみよう」とか、「捺暉さんが言ってるんだったらこれで失敗したり、負けたりしても仕方ない」っていうような雰囲気を持っている人で。それは努力してどうこうできる部分じゃないんだろうなと思っていて、今まで捺暉が培ってきた経験とか、生まれ持った才能があると思うのでそれは主将としてすごいなと思いますし、そういう人が自分の代の主将でよかったなと思います。

大塚 僕もそれは感じます。相手コートでやっていても、やっぱありますよね。ついて行こうと思えるというか、この人なんかそういうオーラあるなと思ったので。

永田 本当に間違ってなくて、すごい発言力があるとかじゃないんですけど、オーラとか人柄みたいな所がありますよね。慶應って経歴がある、それこそ大塚くんみたいに春高優勝したみたいな人って全然いないんですけど、捺暉は(慶大の中でも)数少ないそういう人なのに、1年生の時から経歴とかうまさとか関係なく、スタッフにも分け隔てなく平等に優しく話してくれるような人なので、そういうのもあって今の捺暉の主将像ができるのかなって思いますね。

大塚 うちの主将(岩本大吾、スポ3=兵庫・市立尼崎)は小出さんの雰囲気とはまた違うんですけど。また違うみんながついていきたくなる感じですね、ちょっと難しいですけど。(小出さんとは)逆でよく喋るので、みんなから親しみを持たれています。それはバレーボールだけじゃなくて、バレーボール以外の時間とかでも、下の学年からも慕われているような存在なので。小出さんってどち らかというと、数少ない発言でみんながついていくという感じじゃないですか。逆ですね、めっちゃ喋ること多いし、意味ないこととか、しょうもないこととか普段から話すんですけど、でもやる時はしっかりやる人なので、みんながついていこうと思える主将だと思いますね。

永田 僕は岩本君と全然面識がなくて、試合の映像を見たことぐらいしかないんですけど、めっちゃ叫んでますよね。

大塚 そうですね。盛り上げ役ですかね。尼崎の子なんで。まぁ元気だし、口数も多いし。でもそれが彼のいいところであって、チームの雰囲気もキャプテンだからって固くなるのではなく、キャプテンだけど今までの自分らしさを忘れずにのびのびと走り回って叫んでやってくれているので、それに僕たちもついていこうというか。雰囲気がやっぱりできるので、そういう意味では助かっているなと思いますね。

永田 去年の祝太郎さん(吉田祝太郎=令2卒、慶大)とかは、今聞いていたら岩本君みたいな感じなのかなと思って。プレーもそうだし、いっぱい喋ってチームの雰囲気とか、やらなきゃいけないこととかを明確にして、自分が雰囲気を作ってくれるタイプの主将ってついていけばいいじゃないですか。プレーとかも一緒に乗っていけばいいので、それはすごい楽ですよね。

大塚 そうですね。僕も助かっていますね。

早慶戦は4年生が思いをぶつける場

チームメイトに声を掛ける永田副将(右)

――お互いのチームの印象について教えてください

大塚 慶應は早慶戦に懸ける思いがひしひしと伝わってきます。毎年勢いもあって、それを跳ね返す勢いも出さないといけません。そういう試合ってなかなかありませんし、早慶戦というイベントの中でインカレやリーグ戦と同じような緊張感を持ちながら試合ができるのは、自分たちにとってもいい経験なのでこの機会は本当にありがたいなと思っています。

永田 僕たちはその真逆と言いますか、失うものがありません。日本一の早稲田に対してぶつかっていくだけというメンタルでやっているのに、それを横綱相撲で跳ね返されているというのが正直な感想です。1、2年生の時はフルセットで去年はストレートでしたが、フルセットで要所は取られたなという印象があり、去年は手も足も出ませんでした。それだけ勢いのあるチームを跳ね返すのはそんなに簡単なことではありませんが、それをいとも簡単にやってくるのはそれだけ実力の差があるのだと思います。個の力がすごいだけでなく、それがまとまってチームとしてすごい力を発揮してくる、大学で一番強いチームだなと感じます。

――永田さんにお聞きします。慶大の小出主将はあえていろんな人に仕事を与えることで責任感を持たせるようにしているとおっしゃっていたのですが、個人的に率先してされていることはありますか

永田 一応副将で4年生なのですが、後輩にため口を使われるくらいなので、チームに何かできたというよりは、後輩に助けてもらった感じですね。強いて言うなら捺睴が話したことをチームに浸透させることを意識していました。後輩とも密にコミュニケーションを取って「捺睴がこういうこと考えているからこうしよう」と伝えるようにしていました。

――秋季関東大学リーグ戦では1部昇格を果たし、全日本インカレでは善戦されましたが、振り返っていかがですか

永田 秋リーグは優勝すれば自動的に1部に上がれるということだったので、優勝を目標にしてきました。その中でうまくいかないセットももちろんありましたが、最終的に全勝で優勝できたので、結果としては良かったと思います。その反面、チームの中でインカレや早稲田と早慶戦をやるとなったときに、同じ土俵で戦えるかと言えばまだまだなので、そこは成長の過程の一つのステップとして秋リーグを捉えていました。全日本インカレは秋リーグに優勝した日体さんと対戦しました。そこに対抗するために1カ月対策を練ってきましたが、良いところまで追いつめられたというのが正直な感想です。ですが、スポーツは勝ち負けが大事になるので、悔い自体はありませんが、残念な結果だったというのがチームとしての感想です。

――永田選手は卒業後もバレーボールは続けられますか

永田 いや、本気ではやりません。クラブチームでは続けるかもしれません。

――次に大塚選手にお聞きします。日本代表での活動もあって本当に濃い1年だったと思いますが、振り返っていかがですか

大塚 長かったと言いますか、本当に内容が濃い1年でした。濃い1年にさせてもらったのも早稲田のバレー部の皆さんが温かく送り出してくれたのもあったし、周りに支えられて今の自分があると思っているので、本当に支えられた1年だったなと思います。その中でも帰ってきて代表の経験も生かして、全日本インカレで優勝したい気持ちはあったので、それを達成することができてホッとしています。ですが、早慶戦がこの1年間の締めくくりになるので、もう一度ギアを上げてチームのみんなで頑張らないといけないなと思っています。

――代表に選出されて環境や周りが見る大塚選手への目もだいぶん変わったと思いますが、「これだけは変えたくない」「これだけは変わらない」と思う部分はありますか

大塚 周りの目はこの1年でいろんな人が見てくれるようになりましたが、だからこそ行動やバレーボールも変わってくると思いますが、それを変に意識しすぎて自分らしさを失うことが嫌だなと思いました。プレーは代表でいろいろ経験して変えられるものはありますが、僕自身のやり方は変えたくないと思っていたので、そこをぶらしてしまうと周りに流されてしまって自分の良さが消えてしまうので、そこだけは変えないようにしようと思っていました。

――次にお二人にお聞きします。早慶戦のキーマンを挙げてください

永田 見ていて早稲田は全員なのですが(笑)。その中で挙げるなら、忖度なしでやっぱり大塚君だろうなとは思っています。全カレを見ていても大事なところとか、早稲田からしたら「ここ絶対1点欲しいんだろうな」という場面はトスが集まっていた印象があります。それを全て決め切っていたので、早慶戦でそのような展開に持ち込めるかどうかは僕たち次第ですが、持ち込めたとしたら大塚君をどれだけ抑えられるかというのが、僕たちが唯一勝てる方法なのかなと思います。本当に全員キーマンだと思いますが、やっぱり僕たちは大塚君をマークするだろうなと思います。

大塚 恐縮です(笑)。みんな大体どんな選手か知っているので、その中でも小出さんと永田さんの4年生の二人ですね。チームって4年生が作るものだと思っているので、僕たちは3年生主体になっていますが、その裏では4年生が支えてくれていたので、やっぱり4年生の力は大きいと思っています。慶應もよく点を取る選手は下級生かもしれませんが、僕は4年生の意地がカギになってくると思うので、その意地に負けないように僕たちも頑張りたいと思います。

永田 大塚君に僕の名前を呼んでもらったことは今後語り継ぎたいと思います(笑)。4年生の意地を見せられるように頑張りたいと思います。

――最後に早慶戦への意気込みをお願いします

永田 早稲田は全日本インカレで日本一を取ったように、間違いなく日本一のチームだと思います。そのチームに挑戦できるのは今年は僕たちしかいないので、そこを倒して実質日本一と言えるように頑張りたいと思います。4年生は誰もバレーを続けないので、バレー人生で最後の試合になります。出る人も出ない人もチーム一丸となって早稲田を倒しに行きます!

大塚 伝統ある早慶戦という舞台で戦えることに感謝したいです。慶應は本当に力のあるチームだと思いますし、1部でもなかなかない高さを持っているので、チャンピオンチームとしての自覚を持ちつつ、それで受け身に回るのではなく、跳ね返すくらいの気持ちを持ってチーム一丸となって戦いたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 早稲田スポーツ新聞 西山綾乃 /慶應スポーツ新聞会 持丸嘉昭)

◆永田将吾(ながた・しょうご)

1999(平11)年4月16日生まれ。166センチ。香川・高松出身。総合政策学部4年。普段はいじられキャラだという永田副将。しかしチームメイトへの細やかな気配りや声掛けで絶大な信頼を得ています。「永田さん来年からいなくなるけど大丈夫かな…」と言われているほどだそうです!

◆大塚達宣(おおつか・たつのり)

2000(平12)年11月5日生まれ。194センチ。京都・洛南出身。スポーツ科学部3年。今年度も全日本の代表で活動し、さまざまな経験を積んだ大塚副将。対談では永田副将からたくさん質問されていました。やはり早慶戦ではキーマンになりそうですね!