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2018.12.17

【連載】天皇杯全日本選手権直前特集 第1回 安楽龍馬×小玉彩天奈×須﨑優衣

 今年1年生ながらもビッグタイトルを獲得し、早大レスリング部をけん引してきた安楽龍馬(スポ1=山梨・韮崎工)、小玉彩天奈(社1=高知東)、須﨑優衣(スポ1=東京・安部学院)の3人。充実のルーキーイヤーを送った早大レスリング部の未来を担う3人に今季の戦いの振り返りから、普段の生活まで多岐にわたってお話を伺った。


※この取材は12月9日に行われたものです。

成長を感じる1年

小玉は世界ジュニア選手権優勝を含め、3つのタイトルを獲得した

――対談形式でのインタビューは初めてですか

安楽 初めてっすね。緊張します。(笑)

小玉 そうですね、やったことないです。

須﨑 私はあった気もするんですけど、忘れちゃいました(笑)。

――では、いきなりですが今シーズンを振り返っていかがでしたか

須﨑 去年は良い思いもあったんですけど、同時に悔しい思いもたくさんしてきたので、今年はその悔しさをぶつけて、それを一つ一つ達成できた良い年だったかなと思います。でも良いことばかりじゃなくて、結果としては世界選手権でも勝って、一年間勝ってこられたんですけど、勝った試合でも内容がうまくいかなかったりだとか、乗り越えなくてはいけないカベだとかがたくさんあって、苦しいこともあったので、今後に生きる良い年だったかなと思います。

安楽 すげえ真面目だな(笑)。やっぱさすがだなと思います(笑)。こんな言えないっすもん。

小玉 結果的には高校の時と比べてもレベルの高い大会で勝つことができて、成長はしているのかなと感じます。環境が大きく変わって、高校の時は父親が厳しかったというのもあって、練習後に残ったりして長い時間を練習していてたんですけど、大学では短い時間で密度の濃い練習を続けているので、高校の時と比べても密度の濃い練習が結果につながったのかなと思います。

――小玉選手は高校まではお父様と二人三脚でやってこられましたが、大学に入って離れたことで何か不安などはありましたか

小玉 結構ありましたね。昔から言われたことしかやらないレスリング人生だったので。ロボットみたいに(笑)。大学に入ってからはそうもいかないので、自分で考えてっていう中で、それに慣れるまでは結構時間がかかりました。まだ技術練習とかで自分の技を共有する練習とかになると、自分の持っているものが何もないなと思ったりして。龍馬とか本当にすごいんですよ(笑)。そういう中で迷いがあったりして、まだ完全には慣れていないかなと思います。

――小玉選手は高校時代にドキュメント取材をうけられていましたね

小玉 え、めっちゃ恥ずかしい。(笑)

安楽 え、そんなのあるんですか!?なにそれなにそれ。(笑)

小玉 お米一合くらいのおにぎりを食べたりっていう。恥ずかしい・・・

須﨑 大食いのドキュメント?(笑)

小玉 違う違う!(笑)

――自身のドキュメンタリーなどを人に見られるのはいかがですか

小玉 優衣(須﨑)くらいすごい強くなって有名になったらいいとは思うんですけど、自分はそんなにですし。私のはそんなに大きなテレビ番組とかってわけでもなかったので、ちょっとあれですね。(笑)

須﨑 自分もオンエアまで何が流されるのか分からないので、「なにか変なこと言ってないかな?」ってすごいドキドキします。

安楽 俺は特集とかはされたことはないっすね。なんで分からないですね。

――ご家族は試合を見に来られますか

小玉 家族は実家が高知と遠いというのもあって全然見に来ないですね。母は昔から忙しくて試合は見に来れなくて。父も大学に入ってからは全然見に来てくれないし、最近はネット中継ですら見てくれてないような気がします。大きい大会は見てくれるんですけど。

須﨑 世界選手権とかにも来てくれましたし、やっぱり見に来てくれると力になりますね。嬉しいです。

安楽 うちは来ますね。親父とお袋が。俺は別に来なくてもいいですね(笑)。恥ずかしいというよりかは、親父が試合中にうるさいんですよね。すごい叫ぶんですよ。「うるさいなぁ!」と思いながらやってます。

――早大に進学した理由は

安楽 高校が山梨で、高2の冬までは山梨学院大に行く予定だったんですけど、もう少し視野を広げたいなと思って。高2の3月に全国選抜が終わって、高校の先生に他の大学も見てみたいですって言ってっていう感じですね。それがきっかけで、中学校のころ所属してたチームの先輩だった米澤圭さん(主将、スポ4=秋田商)がいたので見に行ったら、自主性が高い練習をしているなと思いまして。高校の時はグレコローマンが主体だったので、それにほとんど時間を使っちゃっていて。フリーの練習は自分で模索して、同期のやつと二人でやっていましたね。なので、『自分で考えてやる』っていうところがマッチしましたね。人間性と言いますか、社会性というのも成長するかなと思いました。あとは、早大のブランドっていうのもちょっとはありますかね(笑)。

小玉 自分は全国大会に出始めたのがたしか小4とかからだったんですけど、小5の時の女子オープンで大学生の全国大会を見て、その時に早大のシングレットを着ている選手を見て、早大が頭の良い大学だというのは何となく知っていたので、「頭の良い大学でもレスリング部ってあるんだ」と思って。高2の時の明治杯で香山さん(芳美、平30スポ卒)と試合をしたんですけど、自分の父が太田監督の同級生だったというのもあって、「ワセダに来ませんか?」と言っていただいて。最初にスカウトしていただいたのが早大で、そのあとからもアメリカに行くとかいろいろな選択肢があって、最後まで悩んだんですけど、何とか入試に向けて小論文とかも頑張って。さっき龍馬(安楽)が言ってたように、早大の『自分で考えてやる』っていうところにっていうのが自分に足りない部分でもあったので、そういう面でも成長したいなと思って早大に来ました。

須﨑 自分は、色々な大学の中から早大を選んだ理由としては、一番は「2020年の東京オリンピックに出場して、金メダルを取るためにはどの大学が良いか」っていうのを考えた中で、早大が自分の夢や目標を達成するのに一番良い大学なのかなっという風に考えたので早大を選びました。あとは、父であったり、姉であったり、祖父も早大で、何かとご縁があったし、憧れてた大学ではありました。

――学業面の方はいかがですか

安楽 舐めてると俺みたいになっちゃうので。6単位落としたんすよ春学期。救急処置落としたんですよ。

須﨑 めっちゃ簡単なテストなんですよ(笑)。教科書持ち込みオッケーで。

安楽 聞いてくださいよ。教科書持ち込み可で、ノートも持ち込み可なんですよ。俺もちゃんと前の週に書いて、「よしこれはいけるわ、安牌だわ」と思って、次の週のテストの日に寝坊して。荷物全部詰め込んだつもりだったんですけど、テスト会場でかばん開いたら何もなくて、筆箱しかなくて。もうずっと答案用紙とにらめっこです。白紙のまま出したら教授に「え?」みたいな顔されたんですけど、そのまま素通りしてすぐ食堂いきました。

――他のお二人は大丈夫ですか

須﨑 はい、なんとか(笑)。

安楽 俺を反面教師にして、こんな風にならないように。

小玉 社学なんですけど、全然わかんないです。なんか社会あんまり得意じゃないんですよね。いろんなことやってるんですけど。会計学とかマクロ経済学とか。あと自分フランス語があるんですけど、全然わかんないんですよ。自分フランスに行きたいっていうのがあってすごい難しいやつっ取ってしまって・・・。

――チュートリアルイングリッシュなどもあると思いますが、いかがですか

安楽 チュートリは俺と男3人なんですけど、全員喋れなくて。俺と友達で「やべぇ、これは終わった」ってずっとにらめっこしてたら先生が急に怒り出して。なんか「俺はもう気分が悪い」みたいなこと言って帰っちゃって。俺らも「帰るか」みたいな。それでもちゃんと単位は来ました(笑)。

須﨑 チュートリアルイングリッシュは、まあ、面白いです(笑)。でもなんか眠たくなっちゃうんですよ。一回世界選手権終わって次の次の日ぐらいのチュートリで、時差ボケしてて、マンツーマンで。もう何にもわからなくて、「Pardon?」を使いまくった(笑)。やばかったですあの時は本当に、きつかったですね。

――レスリングを始めたきっかけは

安楽 僕はまんまと騙されてって感じですね。親父がもともとレスリングの経験者で、自衛隊でやっていて。3歳くらいの頃って一番好きなのってやっぱり戦隊ヒーローじゃないですか。それで親父とヒーローごっこをしてる時に、いきなりシューズとかスパッツとかをはかされて。「ヒーローみたいに強くなるんだ」みたいな感じで走らされて、その流れでいきなりレスリングをやらされて。僕は騙されたと思って、今でも後悔しています(笑)。

須﨑 お父さん上手いね。

安楽 お父さんマジ上手い。まぁ、でもそのおかげで今があるからいいんじゃないですかね。

小玉 自分は、小3の時に父が「そろそろ始めるか」と言って始まりましたね。それまではずっと遊びまくってて、小2の時とかは日本舞踊もやってたんですけど、それも辞めて。髪の毛もばっさり切って、毎日泣きながら練習に行ってっていう感じでしたね。

須﨑 私は自分でやりたいって言って始めましたね。でも始めた頃とかはよく逃げ回ってましたね。自分でやりたいって言ってた割には(笑)。でも、レスリングが嫌いで逃げてたんじゃなくて、逃げるとお父さんが追いかけてくるのが楽しくて、トイレに隠れたりしてふざけてた時期はありましたね。だけどある日突然、勝ちたいという思いが芽生えてしまいまして。そこからは真面目に練習するようになりましたね。

 

安楽 小学生あるあるでさ、負けたら必ず泣いてなかった?

小玉 泣いてた。試合のハーフタイムでも泣いてたかも。「もう無理だ〜」って。(笑)

安楽 だよね。(笑)小さい頃は負けたら必ず泣いてましたね。

――須﨑選手は負けた大会の賞状を天井に貼り付けてるとお聞きしました

須﨑 そうですね。貼ってます。

安楽 負けた時の表情?

一同 (笑)。

須﨑 なに、自分の顔貼ってるみたいな(笑)?

安楽 うわ聞き間違えた。恥ずかしい(笑)。なかなかそんなことしないですよね。自分は逆に隠してますよ。

須崎 今はちょっと天井には貼ってないんですけど、部屋のカベに貼ってますね。負けた時の気持ちを忘れないようにしています。

 

――安楽選手は今年のリーグ戦、6戦全勝でした

安楽 いや〜、たまたまっすね。ありきたりですけど、あの時は本当にチーム一丸となってて。自分で勝ったというよりかは先輩たちのおかげで勝てたみたいな感じだったので。あの時は、全勝して嬉しいって感じではなくて、とりあえず自分の役割を果たそうかなって感じでしたね。

――日体大戦で勝利した時は喜びをあらわにバク転をされていましたね

安楽 あれは今思うとちょっと恥ずかしいですね。あの時は相手が全員上級生で強かったですし。自分の高校から日体大にいく選手は多いんですけど、そこに行った先輩から日体大の人が「安楽は、ワセダで絶対伸びない」って言ってたっていうのを聞いて、ここの大学には絶対に負けたくないと思っていたので。やってやったぞって感じでしたね。僕の対戦した相手がちょうど向こうの主将で、やってやろうと思ってました。でも、リーグ戦の動画とかはあまり見返さないんですよね。

須﨑 でも東日本リーグ戦、女子も出ようと思えば出られるみたいな。

小玉 そう、それでなんか監督が4年の時に私を出させるみたいな、男子の階級に(笑)。さすがにそれはないですけど。

安楽 ケガするだけっすよ本当に。

――リーグ戦の雰囲気はやはり他の大会とは違いますか

安楽 違いますね、やっぱり。応援されてるなというか、高校時代は団体でっていうのがあんまりなかったので、自分だけだし負けてもいいやって感じだったんですけど。大学に入って、「え、団体ってこんなに面白いんだ」っていう感じになりましたね。

須﨑 団体戦は燃えますね。階級の関係で、自分はだいたいトップバッターなので、勝っていい流れを作るっていう良いプレッシャーがありますね。W杯の決勝が中国だったんですけど、ギリギリの試合だったんですよ。ラスト5秒でタックルを入れられて逆転されて、最後自分がガッと足を上げて入ってるかみたいな感じで、チャレンジが成功して勝ったっていう感じだったので。やっぱり団体戦って特別なパワーを感じますよね。みんなの気持ちも背負ってるといいますか、自分だけじゃないなっていうのを感じて、負けられないなと思いますね。

小玉 私はロサンゼルスで行われた、アメリカ対日本の団体に出たことがあるんですけど、自分としても団体としても負けてしまって。その時の相手が今年の世界選手権で結構良い成績を残してたんですよね。楽しかったんですけど、接戦で自分が勝っていれば団体としても勝っていたのでそこは悔しいですね。

 

――須﨑選手は試合終了ギリギリで勝利を決める場面が多いですが、何か意識されていますか

須﨑 負けている時でも最後は絶対勝ってやろうという思いはありますね。2ラウンド目で勝負をかけようと考えたり、強い相手の時はラスト10秒にかけて、相手が反撃をできない時に勝負をかけようかなと考えてやったりもしています。

――安楽選手もインカレではギリギリの試合がありました

安楽 そうですね。拓大の清水(洸希)選手だったんですけど、実は僕が早大に入ってすぐの時に拓大に出稽古に行っていて。その時にボコボコにされたイメージしかなかったので、組み合わせが出た時は「うわ、終わった」って思って。テンションがおかしくなっちゃったので、どうにでもなれって気持ちでやってましたね。でも案外ポイントが取れましたね。最後は変な守りで膝を捻じ曲げながらなんとか勝ちました。決勝もそんな感じだったんですけど、ラスト40秒で優衣が「ラスト40!」って言った瞬間にポイント取られたんですよ。

一同 (笑)。

安楽 別に優衣のせいじゃないんですけど、そこで俺が「いけるやん」と思ったらすぐ取られて、「あ、やばい。1位と2位じゃ全然違うぞ」って思ったんですけど、またテンションがおかしくなっちゃって。もう何が何だかわからないままやってたらいつの間にか逆転して勝ってましたね。それでガッツポーズして。セコンドから「龍馬!」って聞こえて、その流れで監督と抱き合って、「勘弁してくれよ」って思いながら(笑)。

 

――これまでのレスリング人生で一番印象に残っている試合はありますか

須﨑 一番は今年の世界選手権です。早大に入って同期や先輩、コーチや監督であったりに色々な技とかも教えてもらって。自分のレスリングの幅も増えて、みんなのおかげで成長できた部分もありました。早大に入って応援してくださる方々も今まで以上に増えて、その支えの中での優勝だったので、周りの方々への感謝という気持ちを強く感じました。強い選手相手にテクニカルフォールで勝てたというのも自分にとって自身になりましたし、そういう点も含めて一番印象に残ってますね。

安楽 自分は勝った試合よりも負けた試合の方が印象に残りますね。明治杯の1回戦で、乙黒さん(拓斗、山梨学院大)に0−4で負けて、やっぱりこの人強いなって思って。尊敬しちゃうとその人にはもう勝てないと思うので、どう倒そうかなっていうところで自分にとってプラスになった試合でした。でも本当になにもできなかったですね。

小玉 大学入って一番手応えを感じたのはインカレですかね。川井友香子さん(至学館大)との試合です。高3の時も試合をしたんですけど、その時は1分も経たずにフォール負けしてしまって。インカレで対戦して、自分はちょっと弱気なところがあるので、現実的に厳しいかなと思っていたんですけど。結果だけを見ると0-7で負けはしたんですけど、今回はフォール負けはしなかったので成長を感じられた試合ではありました。川井友香子さんが世界選手権で2位になって、結果は負けだったんですけど、内容的には成長が感じられた試合だったので、それが一番印象に残っている試合ですかね。

 

――大学を卒業してからもレスリングは続けられるつもりですか

安楽 未定ですね。とりあえず、ケガしたら終わりなんで、ケガをしないように。あとは成績次第ですかね。(笑)

小玉 あまり競技を続けることは考えていないですね。自分は地元に戻って高校の先生になろうと思っているので。小さい時から先生になるのが夢だったので、教員免許を取って高知に帰ろうと思っています。またそこで指導者といったかたちで携わっていくとは思うので、そういう感じでやっていければなと思っています。

須﨑 続けたいなと思っています。勝って終わるのが最高のレスリング人生だと思うので、そうできるように頑張ります!

女子二人は抜けている!?

インカレ王者の安楽。この日は持ち前の明るさで対談をリードした

――リフレッシュはどのようにされていますか

小玉 寝るのがすごい好きで、本当に暇さえあれば寝たいと言いますか。寝ることを一番に考えて1日のスケジュールを考えたりもしてますね(笑)。寝ることで疲れも取れますし、いい目覚めできょう頑張ろうっていう気持ちになりますね。

須﨑 自分は結構外に出てリフレッシュして、また頑張ろうってなりますね。行くのは東京都内がほとんどで、インスタのグルメアカウントとかでおすすめされてるのを見て、いいなと思ったのを保存して行ったりしてます。新宿とか池袋とか新大久保とか高田馬場とか。よく行く所の近くが多いので、タピオカとかもよく飲みに行きます。

安楽 自分、オフの日の1限は授業があるんすよね。なんで、オフなんでめっちゃ寝れるとかってわけじゃないんですよね。7時に起きて規則正しい生活をしています。なんだかんだ一番オフの日がだるいかもしれないです(笑)。息抜きは喫茶店に行って、音楽を聴きながらコーヒーを飲むみたいな感じですね。自分コーヒーが好きなので、いつもブラックで飲んでます。ちょっとチルりたくなりますね。

小玉 めっちゃおしゃれじゃない?。

須﨑 おしゃれだよね。

 

――「チルりたくなる」とはどういうことでしょうか

安楽 「チル」っていうのはヒップホップ用語で「落ち着く」って意味なんすよ。なんで、これは『安楽語』として「チルリたい」っていう風に使ってますね。「めっちゃチルだわ」みたいな。(笑)

 

――タピオカとかはよく飲まれるんですか?

須﨑 タピオカはめっちゃ飲みます。

小玉 私はモチモチしたものがあんまり好きじゃなくて、お餅も食べれないんですよね。タピオカはいつもナタデココに変えて飲んでますね。お正月もお雑煮とかおしるこはお餅なしで食べてますね。あんこだけで。

安楽 あんこだけって。(笑)でもたしかにところどころにタピオカ屋できてますよね最近。で、みんなインスタに載っけてみたいな。それを人前で撮ってるのを見ると「俺はこういう人にはなりたくないなって」思ってますね。「行くよ、撮るよ!」みたいなの、男と女がやってるのを見ると「うわぁ」ってなりますね。

 

――同期の印象についてお聞きしたいのですが、小西拳選手(スポ1=岩手・盛岡工)の印象はいかがですか

須﨑 こにちゃん(笑)。

小玉 こにちゃん(笑)。会ったことないのに入学前からこにちゃんって呼ぼうって決めてたよね。

須﨑 そうそう。こにちゃんっていう人物がわからなくて、架空人物を想像していたんですよ。体重が100キロあって、おっちょこちょいっていうのも聞いてたんですよね。試験日と手術の日を間違えて一緒にしちゃったりっていう話を聞いてすごいおっちょこちょいなんだなって思ってました。実際会ってみるととても優しかったですし、全然おっちょこちょいじゃなくて。むしろしっかりしてましたね。

 

――米澤凌選手(スポ1=秋田商)の印象は

須﨑 龍馬もだけどみんな優しいよね。面白いし。

小玉 うん。優しい。

安楽 凌はもう昔からの付き合いなんで。あいつは悪いところがあって、先輩をめっちゃいじるんですよ。松本さん(直毅、スポ3=神奈川・横浜清陵総合)に対するいじりが半端じゃないんですよ。まぁ俺もやってるんですけど、凌は俺の倍はやってますね(笑)。それであいつズルくて、やるだけやって途中で隠れるんですよね(笑)。

小玉 最初の方はお互い人見知りでなかなか打ち解けられなかったんですよね。自分はほんとに人見知りで。

――安楽選手の印象はいかがですか

小玉 自分本当に人見知りなので、龍馬とも最初は本当に話しかけられなかったんですけど、あっちからいっぱい話しかけてくれて。凄いんですよコミュ力が本当に。

須﨑 龍馬ってほんとに友達多いよね!

小玉 そうなんですよ。自分の社学の友達とも友達だったりして。

須﨑 自分のクラスの子からも逆に聞かれますね、「安楽龍馬って知ってる?」って。面白いですね、愉快。

安楽 でも大学だと俺静かだよね?そう言われたんだけど。

須﨑 静かじゃないよ〜(笑)。ずっと喋ってるじゃん(笑)。

――女子の同期2人の印象はいかがですか

安楽 優衣は小さい頃からちょっと一緒に練習したりもしていたので知っていましたね。毎回会場で会うたびにしっかりと挨拶をしてくれたりめっちゃいい奴なんすよ。そこは、上から目線ですけど、人間としてしっかりとしてる子なんだなって思います。彩天奈は、高校の時のインターハイの団体戦があって、一回戦が高知東で彩天奈の出身校のとこだったんですけど。その時にはもうお互い早大に入るのが分かってたんでちょっと探したんですよ。どんな奴なのかなって。そしたらセコンドにいるやん!第二セコンドいるやん!って思って(笑)。試合を見てもすごい強くて、「同期の女子二人ともめっちゃ強いやん、男子置いていかれるやん」って入る前に俺と凌で話していましたね。

小玉 その高校の時の試合で龍馬と対戦した選手は「お前の相手安楽だぞ」って感じで、いびられてましたね。高校の時から龍馬も強かったですね。

須﨑 アジアジュニアで優勝したりね。

安楽 あとはこの2人はどこか抜けてるんすよね。優衣なんかは自転車失くしたみたいな。

須﨑 それほんと恥ずかしい(笑)。自分ナショナルトレーニングセンター(NTC)で暮らしているんですけど、駅の近くの駐輪場に止めていて。その自転車がなくなってて、止めてたのに。それでめっちゃ探して、警察にも相談したんですよ。本当にショックで、本当に落ち込んでいたんですよ、「自転車なくなっちゃった」って。そしたらNTCの駐輪場に止めてて(笑)。自分は駅まで自転車で行って止めてるって思い込んでて、なんか、はい、普通にあったんですよ(笑)。ちょっと、はい、おバカなんですね。

安楽 彩天奈は普段から抜けてますね。

小玉 抜けてない。

安楽 なんか結構目がやばい時があって、こいつ何考えんだろみたいな(笑)。まあ二人とも抜けてますね。

――一年生はよく朝練に遅刻してしまうというタレコミをいただきました

安楽 そうですね。しっかりしなきゃとは思うんすけど遅刻しちゃうんですよね。

須﨑 課題がいつも忙しいよね。

安楽 そうそう!朝弱いんで、朝練は苦手ですね。

小玉 自分も朝苦手です。朝起きたら朝練が始まってる時間になっていた日があって、「やばいっ」て思ったんですけど、その時龍馬もいなかったらしくて、監督は「龍馬がいない」ってなって龍馬だけ探されていて、私はバレなかったみたいなことがありました。(笑)朝練の時間は早いですし、本当に苦手ですね。

須﨑 私は練習遅刻はあんまないですね。

安楽 意識の差!(笑)

 

――お互いに直してほしいところなどはありますか

須﨑 特にはないですね。そのままでいてほしいかなって思います。

安楽 あんまりないっすね。このままでいてくれた方が成長できると思うんで。

――皆さんの名前の由来は何かありますか

安楽 親父が坂本龍馬が好きだったのでそっからとったらしいです。

小玉 ギリシャ神話に出てくる知恵と学芸と工芸の神からきてて、強く育ってほしいという意味が込められています。

須﨑 自分は、優しい子に育ってほしいという意味です。「衣」がついてるのはお姉ちゃんとおそろいでってことですね。

 

――クリスマスのご予定はありますか

安楽 天皇杯が終わってからは自分たちはオフになるんですけど。自分は25日から高校生のコーチの仕事を監督に任命されまして。その前の日に一日オフがあるんで、まぁ、仲の良い友達とイルミネーションに行く予定ですね。(笑)

小玉 自分は高校の同期と3人で25日の飛行機に乗って地元に帰る予定です。でも他の2人が24日まで予定が入ってるらしいので、イブは一日中寝る予定です。

須﨑 自分は友達と過ごす予定ですね。今までずっと合宿があったんですけど、今年はないので。あまり遊べていなかった友達と遊びたいなと思います。

安楽 まぁ、24日はみんな楽しむということで!

――太田拓弥監督の印象はいかがですか

須﨑 監督は色々なことをすごく気にかけてくれて、心配してくださりますし良い監督だなと思います。

小玉 良い方です。

安楽 良い方ですね。

 

最高峰の舞台へ向けて

世界選手権2連覇を達成するなど、充実のシーズンを送った須﨑

――今年の明治杯を振り返っていかがですか

須﨑 明治杯は負けてからの挑戦ということで、負けたら世界選手権に出るためには後がない状況で挑んだ大会だったんですけど、早大で教わったことであったり、成長した部分を発揮できて優勝することができたので、明治杯では挑戦者として挑んだところが良かったと思います。

小玉 明治杯は足首をケガしていて、2週間前くらいに逆の足も剥離骨折しててみたいな。監督とのスパーリング中にケガをしてしまいまして。ギリギリまで練習もできていない状況だったんですけど、初戦は自分のやりたいことがうまくできました。ただ2戦目は自分のやりたいことができずに破れてしまいました。その相手の選手は天皇杯にも同じ階級に出場するので、次こそは雪辱を果たしたいなと思います。

安楽 ほんとに完封されたなというイメージですね。色々と研究をして、対策をした上で挑んだんですけど敗れてしまったので。今度は倒せるようにといいますか、ゆくゆくは勝ちたいなと思います。65キロ級はめちゃめちゃ強いんすよね。

――天皇杯に向けて取り組んでいることはありますか

安楽 減量と肩の可動域を広げてますね。可動域を広げることで、肩の柔らかいところで力が発揮できるようにですね。そういうジムがあるので通ってますね。

小玉 取り組んでることと言いますか、最近は弥十朗さん(山﨑、スポ3=埼玉栄)にスパーリングをしてもらっていて。めちゃめちゃ強いんですよねあの人。一回後ろに思いっきり投げられたこともあったんですよ(笑)。そういう強い選手とスパーリングさせていただくのは自信につながりますし、自分の弱気なところを改善していますね。

須﨑 今は右手での組手を鍛えていますね。普段は左手で組むんですけど、左構えの相手に対してもうまくやれるように練習していますね。

 

――ご自身のレスリングの強みはどこにありますか

須﨑 自分のレスリングの強みは、タックルと強い気持ちだと思います。

安楽 これちょっと自分でいうのは恥ずかしいんで、人のをいう感じでいきますね。彩天奈はほんとにうまいですね。カウンターをよくやっていて、相手の行動をよく見て逆をつくみたいな。優衣は、力強さと言い、柔らかさと言い、タックルの速さというのも良いですしタイミングも抜群ですよね。

須﨑 龍馬はスパーリングとかを見てるとドラゴンボールのようなイメージなんですよね(笑)。浮いたり跳ねたりみたいな。ほんとに面白いレスリングをしますよね。

小玉 たしかに!見てて面白いよね。

須﨑 どうやってんだろって思って、あとで教えてもらったりしてますね。

安楽 自分、高校の時はフリースタイルをあんまり教わってないんで、基礎がないんですよね。なので自由に、まさに『フリースタイル』って感じですかね(笑)。

 

――最後に、天皇杯へ向けた意気込みをお願いします

安楽 あんまり意識はしてないんですけど、オリンピックも近いので、一試合一試合全力で気を抜かずにやろうと想っています。しっかりとモチベーションを上げていって。準備期間がすごい大事だと思うんで、しっかりやって頑張ります。表彰台を狙って頑張ります!

小玉 自分は、エントリー選手を見た時に「え、こんなすごい選手まで出るの!?」っていうような選手もいてびっくりしたり、出場する選手も多いですけど、ビビらずに。自分のやってきたことを出し切って1勝でも多く勝ちたいなと思います。

須崎 今回の天皇杯から東京オリンピックへ向けた選考が始まるということで。自分はなんとしてでも東京オリンピックに出たいので、ここは通過点として優勝を目指したいなと思います。

 

――ありがとうございました!

(取材・編集 林大貴、涌井統矢)

1年生らしく明るく対談に応じてくださいました!

◆安楽龍馬(あんらく・りょうま)(※写真中央)

1999(平11)年6月14日生まれ。169センチ。フリースタイル65キロ級。山梨・韮崎工高出身。スポーツ科学部1年。東日本学生リーグ戦、インカレとド派手なガッツポーズが印象深い安楽選手。本人は「恥ずかしい」と振り返りますが、最高峰の舞台でもそのガッツポーズが飛び出すか、注目です!

◆小玉彩天奈(こだま・あてな)(※写真左)

1999(平11)年6月17日生まれ。163センチ。女子62キロ級。高知東高出身。社会科学部1年。『彩天奈』という名前は強い子に育って欲しいと、ギリシャ神話の戦いの女神からちなんで付けられたそう。天皇杯でもその名にたがわぬ、『強気』のレスリングで躍進する姿を期待します!

◆須﨑優衣(すさき・ゆい)(※写真右)

1999(平11)年6月30日生まれ。153センチ。女子50キロ級。東京・安部学院高出身。スポーツ科学部1年。今年と同じく、世界女王として凱旋(がいせん)昨年の天皇杯では悔しさを味わった須﨑選手。『覚悟と執念』を胸に、天皇杯の表彰台の頂点への返り咲きを誓います!

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