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2016.09.16

【連載】対抗戦開幕特集 『THE 15』 第4回 CTB中野将伍×CTB黒木健人

 アタック、ディフェンスのどちらでも重要なポジションであるCTB。今季、このポジションを務めているのは超大型ルーキー中野将伍(スポ1=福岡・東筑)と、ケガから復帰した黒木健人(教3=宮崎・高鍋)だ。開幕を17日に控えた関東大学対抗戦(対抗戦)に向けて、その胸中を伺った。

※この取材は9月7日に行われたものです。

「チームで見ても個人で見ても、我慢の時期が続いた」(中野)

終始、笑顔で取材に応えてくれた

――CTBコンビとして試合に出ることが続いていますが、お二人の仲はいかがですか

黒木 普通です(笑)。合宿で同じ部屋だったので、そこから話すようになりました。

――仲の良い部員はいますか

中野 同期だと、同じ九州出身の桑山淳生(スポ1=鹿児島実)ですね。高校の時からずっと知っているので。あと、この前までずっと寮の部屋が一緒だった主将の桑野さん(桑野詠真主将、スポ4=福岡・筑紫)にはずっとよくしてもらっていました。

黒木 寮生とは基本的に仲が良いです。鶴川(達彦、文構3=神奈川・桐蔭学園中教校)とか、横山(陽介、スポ3=神奈川・桐蔭学園)、加藤(広人、スポ3=秋田工)とはよく遊びに行ったりしています。このあいだ、下井草にあるホルモン屋さんに行ってきました。

――中野選手は、桑野選手に似ていると周りに言われることはありますか

一同 (笑)。

中野 よく言われますね(笑)。

――春シーズン全体を振り返ってみていかがでしたか

中野 春の最初は自分もケガをしていて、途中からチームに戻ったんですけど、それからもチームとして我慢の試合が続いていたかなと思います。個人としても、復帰したばかりだったので万全の状態というわけではありませんでした。なので、チームで見ても個人で見ても、我慢の時期が続いたかなと思います。

黒木 今季からCTBに転向するということを山下監督から言われていたので、ケガをしている時に見ていた試合でも、できる限りCTBの視点に立って試合を見るようにしていました。試合を見ていて、一次攻撃で相手にゲインを切られてしまうことが多かった印象だったので、自分が復帰したらそこを変えていけたらいいなというイメージは持っていました。

――CTBとFBは全く違うものなのでしょうか

黒木 そうですね。試合中の景色が全く違います。FBだと、抜けてきた相手に対してタックルするという場面が多かったんですけど、CTBだと目の前にどんどん相手が突っ込んでくるので。

――中野選手はCTB以外のポジションをやったことはありますか

中野 ないですね。ずっとCTBをやってきました。自分はコンタクトの強さだったり突破力が持ち味なので、そういう部分をCTBではすごく生かせるなと思っています。逆に、CTBはディフェンスが難しいですね。相手はヨコにもタテにも動いてきますし。

――春シーズンを通して、失点の多さが目立っていたと思います。原因はどこにあったと感じていますか

中野 春シーズンからずっと、今季のチームはディフェンスを強みにしていこうということだったんですけど、それをしっかりとできなかった部分で失点につながってしまっていたんだと思います。あとはコミュニケーション不足もあったと思いますね。コミュニケーションが取れてくれば、それぞれ選手ごとの特徴もわかってきますし、それによって今はディフェンスラインを合わせられるようにもなってきているんじゃないかと思います。合宿などの夏の時期を経て、みんなが意識をさらに強く持ってディフェンスを整備できてきているので、ディフェンスについては、夏合宿からいまにかけてすごく良くなってきていると感じています。

黒木 昨季やってきたことと大きくシステムが変わったので、最初は少しやりづらい部分もあったのかなと思いますね。今季は鎖のようにつながってディフェンスしていくということで、できている部分もあったんですけど、やろうとしていることをできていなかった部分で相手のアタックにやられてしまったんだと思います。春シーズンは我慢が必要な時期だったと思いますね。あと、原因としてはFWとBKの連携がまだまだだったのかなと思います。前に出てディフェンスしよう、と言っていても、個人で差が出てしまってそこで生まれたギャップを突かれたりしていたので。そういったところの綻びから失点につながってしまっていたと思います。

――春シーズンはどのような練習をしていたのでしょうか

中野 リハビリの時期もあったんですけど、その時は体のメンテナンスというか、ケガをしている箇所以外でもケガをしないように柔軟性を高めたりしていました。それと、復帰までに筋力を上げていくためのトレーニングですね。

黒木 僕もケガをしていたので、中野と同じような感じですね。あとはフィットネスもやったりしていました。

――高校と大学の練習の違いで驚いたことはありますか

中野 高校の時に比べて、ウェイトトレーニングの回数が増えましたね。あとは、グラウンドでの練習を短時間で集中してやっているなと感じています。

――フィットネストレーニングにも違いがあったりするのでしょうか

中野 高校の時は、フィットネスは夏にメインでやっていたんですけど、大学はフィットネスが頻繁にあるなと思いますね。

黒木 僕は高校の時から年がら年中走っていたので、頻度はそんなに気にはならないですね。でも、大学のフィットネストレーニングは短いんですけど、強度がすごく高いなと思います。高校では走る距離も時間も長かったんですけど。

――具体的にはどのようなメニューをやっているのでしょうか

中野 今だと、走った後にボールを使ったトレーニングやきついコンタクト練習をして、また走ってというような練習がありますね。

黒木 きょうのメニューだと、3分間ずっとタックルした後に、FW対BKでボールゲームをしたりしました。FWはずっとディフェンスで、BKはミスマッチアタックの練習ですね。それを3分やった後に、またタックル練習に戻って、という感じです。なかなかきついですね(笑)。

――ウェイトトレーニングはかなりの頻度でやっているのでしょうか

中野 そうですね。試合期になるとボリュームが若干下がりますけど、春は多かったです。大学の授業がある時期は、学校に行く前に毎朝やっていました。筋トレして、朝ごはん食べて、授業に行っていました。

黒木 朝の6時からやる組と7時からやる組があるんですけど、1限目に授業があったりすると6時からの組になるんですよ。朝早いのできつかったですね。

――ベンチプレスのMAXは何キロぐらいなのですか

中野 今のMAXは150キロくらいですね。

黒木 130キロくらいです。

――レスリングトレーニングも、今季から本格的に導入されたと聞きました

黒木 そうですね。時期によっていろいろなトレーニングをしていたんですけど、低い姿勢でのトレーニングだったり、倒立などのマット運動がありました。あとはレスリングのスパーリングをいろんな人とやっていました。(中野選手を指さしながら)こいつめちゃくちゃ強いですよ(笑)。

中野 柔道をやっていたので、寝技とかがそのぶん得意ですね。

――寝技までやるのですね

中野 寝技もやりますね。抑え込みもやりますし。

黒木 中野に絞められました。

一同 (笑)。

――スパーリングをした中で、だれが強かったですか

中野 勝浦さん(勝浦秋、スポ4=愛知・千種)ですね。勝浦さんとスポ―リングするとやられました。筋力は部の中でもNO.1なんじゃないかと思います。

――山下大悟監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)が監督になってからもう半年が経ちますが、山下監督はどんな存在ですか

中野 自分がCTBなので、監督が現役時代に同じポジションをしていたということもあって教わる部分が多いので、とても大きな存在ですね。

黒木 僕が1,2年生の時からスポットコーチというかたちで山下監督がチームにきてくれていたんですけど、その時からいろいろと指導を受けることがありました。山下さんが監督になってから僕もCTBにコンバートしたので、いつもプレーを見てくださっていて、毎回の試合や練習でアドバイスをくれるので、すごく手応えもありますし、自分の成長にすごくつながっていると思います。

――CTBにコンバートする際に山下監督からかけられた言葉などはありますか

黒木 「ディフェンスを頑張ってくれ」と言われました。自分の中でも、ディフェンスを持ち味にしていかないと上のチームではやっていけないと思っているので。

――お二人とも、進学先に早大を選んだ理由は何だったのでしょうか

中野 幼いころから、ワセダ試合をテレビで見ていて、全国大学選手権で優勝しているところもみていました。その時からワセダに憧れていて、ワセダに入りたいと思っていました。

黒木 高校生の時は、(早大は)自分が行くようなところじゃないと勝手に思い込んでいました。でも、時間が経って大学でもラグビーを続けようかどうか悩んでいた時期に、後藤さん(禎和前監督、平2社卒=東京・日比谷)に声をかけていただいて。それでワセダのスプリングスクールに行って、先輩たちの話を聞いているうちに、「ここでラグビーをしたい」と真剣に思うようになりました。

――入学前からの知り合いはいましたか

黒木 僕が一方的に知っている人はいたんですけど、僕のことを知っているような人はいなかったと思います。なので、最初はどうなることかと思っていたんですけど、意外とみんな優しくて良かったです(笑)。

中野 2年生の桑山さん(聖生、スポ2=鹿児島実)だったり、3年生の加藤さん(広人、スポ3=秋田工)とは一緒に年代別代表の遠征に行ったりしていたのでお世話になっていました。同期で言うと、桑山淳生(スポ1=鹿児島実)や齋藤(直人、スポ1=神奈川・桐蔭学園)、岸岡(智樹、教1=大阪・東海大仰星)は入学前から知っていました。桑山淳生とは高校生のときからお互いにワセダにいきたいね、という話はしたりしていました。直人とも、高校2年生の時に合宿で一緒だったので、そういった話はしていましたね。

――中野選手は大峯功三ジュニアコーチ(平27スポ卒=福岡・東筑)と同じ東筑高出身ですが、何か話をしたりはしましたか

中野 8歳上の兄がいるんですけど、功三さんが兄の後輩でもあるのでそういう関係で、入学前から大学のことを聞いたりしていました。どうやったらワセダに入れますか、ということを相談してアドバイスをもらったりしていました。その時は、勉強しろ、とだけ言われました(笑)。僕はあまり成績の良いほうじゃなかったので。

――寮の部屋割りが最近変わったとのことですが、今はどなたと同じ部屋なのですか

中野 貝塚さん(隼一郎、政経4=埼玉・早大本庄)です。とても優しい方です。

黒木 僕は岸岡と梅津(友喜、スポ1=岩手・黒沢尻北)です。いつも二人は部屋でゲームしてます(笑)。1年生がたくさん部屋に集まってくるんですけど、僕はのんびりできていますね。

――オフはどのように過ごされているのですか

中野 僕は基本的に部屋でのんびりしていることが多いですね。友達と予定があれば出かけたりもしますけど、ない限りは基本的に一人で過ごすことが多いです。

黒木 僕も同じような感じですね。

「帝京大が相手でも通用する部分はあった」(黒木)

夏で成長した部分について話す黒木

――夏の期間についてお聞きします。網走での合宿はいかがでしたか

中野 菅平での合宿が試合メインということだったので、網走では春にはやっていなかったアタックの整備を主にやりました。アタックの中での新しい動きだったりですね。強度の高い練習もしました。

黒木 充実した合宿でしたね。戦術理解も深まりましたし、強度の高い練習も多くできていたので。ケガから復帰して慣れてきたところでの合宿だったので、ケガのケアもしつつ、いい時間を過ごせたかなと思います。

――春の期間はアタックは一切やっていなかったのでしょうか

中野 そうですね。ディフェンスの練習だけでした。なので、試合でやることも限られていました。

黒木 失点の場面も、アタックでやることがなくて、疲れてしまってターンオーバーというパターンが多かったので。それも、春に失点が多かった原因の一つかなと思います。

――アタックを整備したことがディフェンスにも生きてきているのでしょうか

中野 そうですね。アタックを整備し始めてから、ディフェンスもだいぶ良くなった印象があります。エリアごとに何をしなければいけないのかというようにゴールが決まったので、トライまでアタックを継続できてきていると思います。

――菅平合宿は短期間に多くの試合がありましたが、振り返ってみていかがでしたか

黒木 試合に向けてしっかりとコンディションを整える期間もあったので、試合に集中できた合宿だったと思います。

中野 自分としては初めての菅平での合宿だったんですけど、試合にコンディションを合わせるために試合以外の部分ではそんなに強度の高い練習をしてはいなかったので、体の調整はしやすかったです。

――お二人とも九州出身ですが、九州の高校はどこで合宿をしていたのでしょうか

中野 僕は鹿児島で合宿をしていました。菅平に行くチームもあるんですけどね。

黒木 僕たちも鹿児島でした。あと、一次合宿は湯布院でやっていました。

――菅平での試合をそれぞれ振り返ってみていかがでしたか

中野 中大戦は、網走でやってきたことをすべて出せたわけではないんですけど、アタックでもディフェンスでもしっかりと前には出られていたので良かったかなと思いますね。帝京大戦では早めの段階でケガをしてしまったんですけど、良いかたちで戦えていた時間もあった中でやられてしまった時間帯もあったので、80分間を通して戦えるようにしていかないといけないなと思いますね。

黒木 練習してきたことをしっかり出せれば、帝京大が相手でも通用する部分はありましたし、戦えるなという実感はありましたね。それでも、自分たちがきつくなってきたときに、やってはいけないプレーをやってしまうとカウンターを食らったりしたので。自分たちの強みと、これから伸ばしていかなければならない部分がはっきりした試合だったと思います。相手の強みを出させてしまうと、後半のように一気にやられてしまうので、そこは直していかなければいけないと思います。

――帝京大の強みとはどんな部分だと思っていますか

黒木 強いFWがいて、外には走れるランナーがいるというところですね。良いキッカーがいるので、裏が空けばしっかり狙ってきますし。

――そのような強みを出させないためにはどうすべきだと思いますか

黒木 足の速いWTBに関しては、いいかたちでボールを持たせないことが一番だと思います。FWの部分は、FWにブレイクダウンとかで戦っていってもらいたいですね。

――スクラム、ディフェンス、ブレイクダウンを重点的に強化されていると思いますが、出来はいかがですか

中野 BKとしては、外側でのブレイクダウンの局面でもっと頑張っていきたいです。セットプレーも、BKがミスをしてしまったら前に出られないので、その部分は意識したいですね。

黒木 スクラムが強いとこんなに違うものなんだなということは感じますね。スクラムの重要性を再認識しました。僕たちはスクラムを組みことはできないので、ミスをしないことが一番かなと思います。あとはアグレッシブなディフェンスで前に出て、止め続けることでFWを前に出してあげていけたらなと思いますね。

――スクラムの強化はBKにとっても良い影響があるのですね

中野 そうですね。スクラムになればいってくれるだろうという信頼もあります。

黒木 逆に、この前のヤマハ戦のように、スクラムで押されるとこんなにきついんだ、と思いましたね。前に出てディフェンスするということがなかなかできなくなってしまうので。こんなにも違うんだなと感じました。

――黒木選手は夏合宿での試合がケガからの復帰後初の試合だったと思います。不安はありましたか

黒木 フィットネストレーニングはしっかりやっていたので、体力面では不安はなかったですね。チーム内で練習からガチンコで体を当てるということは少なかったので、そういう面では不安も少しありましたけど、やってみたら大丈夫でした(笑)。

――連携の部分も問題なかったのでしょうか

黒木 そうですね。さっき中野が言っていたように、普段からコミュニケーションを取っていくことでディフェンスの間隔もわかってきていましたし、問題なかったですね。

――中野選手はケガの状態はいかがですか

中野 大丈夫です。復帰の目標としては、筑波大戦をターゲットに調整しています。頑張って間に合わせたいと思います。

黒木 無理しないほうがいいよ。シーズンは長いから。

――中野選手に代わってスタメンで起用されている宇野明彦(スポ1=神奈川・横須賀)はお二人から見てどんな選手ですか

黒木 頑張っていると思います。帝京大戦でも、いきなり出てきてもビビらずプレーしていたので、そこはすごいなと思いますね。ヤマハ戦でも、ディフェンスの場面で前に出てプレッシャーかけてくれていましたし。

中野 いろいろなポジションができる選手だなと思います。本職はSOやCTBだと思うんですけど、WTBなどもできるので。

――合宿後のオフ期間には地元に帰られたりしたのでしょうか

中野 帰る予定で飛行機のチケットも前々から取っていたんですけど、夏合宿でケガをしてしまったので、上井草で治療に専念するために今回の帰省はキャンセルということにしました。高校の卒業式以来、地元には帰っていないですね。なかなか帰れてはいないので寂しい気持ちもあるんですけど、姉が上井草から30分くらいのところで一人暮らしをしていて、お母さんがこっちにきた時はそこでご飯食べたりしました。

黒木 僕は帰りました。向こうではお世話になった方々にあいさつ回りしてきました。

「自分が出るすべての試合で活躍したい」(中野)

対抗戦での活躍を誓う中野

――対抗戦の初戦が目前に迫っています。今の気持ちを聞かせてください

黒木 公式戦という意味では久々の試合になるので、春とは違う姿を見せていきたいですね。

中野 いま自分はケガをしてしまっていて、チームに迷惑をかけているので、しっかりとケアをしたいです。休んでいるぶん、戻るときは強くなって戻らないと休んでいた意味がないので、しっかりとトレーニングしたですね。チームに戻ったときに、変わったなと思われるように頑張っていきたいと思います。今はまだ下半身のトレーニングはできていないんですけど、上半身をしっかり鍛えて、いろいろな面でレベルを上げて復帰できるようにしたいですね。

――最初のターゲットとしている試合はありますか

黒木 まず、チームとして筑波大戦をターゲットにしてやっています。昨季も後半から筑波大戦に出場したんですけど、思うようなプレーができませんでしたし、おととしもギリギリでの勝利だったので、少しでも何かできればなと思います。

中野 ただの勝ちではなくて、圧倒して勝とう、という話をしています。そうしないと後がないぞ、と。

黒木 中野も言った通り、圧倒して勝たないと後がないと思うので、圧倒していく気持ちで頑張りたいですね。

――筑波大の選手で、注意していきたい選手はいますか

中野 個人的には、知り合いでもあるCTBの前田土芽さんですね。一緒に何度かラグビーをしたこともあるんですけど、同じポジションとして負けたくないという気持ちがあります。他の大学でいうと、明大の梶村祐介さんにも負けたくないですね。大学でもトップレベルのCTBですし、いろいろなところでチャレンジしていきたいと思います。

黒木 僕はあまり相手を意識したことはないです。強いて言うなら、筑波大に限らず、対面の選手は止めたいですね。試合中でも対面の選手とは対峙する場面が多くなると思うので、毎試合意識して臨みたいと思います。

――全国大学選手権への出場枠が今季から一つ減りましたが、狭き門を突破するために必要なことはありますか

黒木 一つ一つの試合を大事にすることはもちろんのことだと思います。あと、山下監督がミーティングから上昇曲線という話をよくされているんですけど、その通りで、毎試合を終えるたびに成長していくことが必要だと思いますね。

中野 まずは練習してきたことを試合で出すことができれば、結果はおのずとついてくるのかなと思います。80分間を通して、引かずに前に出て戦い続ければ結果はついてくると思いますね。

――そういった自信は、夏の試合結果を受けて出てきたということもあるのでしょうか

中野 そうですね。自分たちがやってきたことを練習通りにできれば、いけるという手応えも実感しました。逆に、疲れてしまってそれができなくなると崩れてしまうので、そこは気をつけていきたいですね。

黒木 中野と同じく、やってきたことを試合で出せれば戦えるという実感は出てき多と思います。

――お二人とも幼いころに早慶戦、早明戦を見ていたということでしたが、特別な思いはありますか

中野 テレビで見ていただけなので、実際の会場の雰囲気などはわからないんですけど、思い切り自分の力を出せればいいなと思います。

黒木 僕は大学に入って初めて緊張した試合が1年生の時に出た早慶戦でした。校歌を歌っている時に、観客の数がめちゃくちゃ多くて、これが早慶戦か、と思いました(笑)。舞い上がってしまって、試合のことはもうほとんど覚えていないくらいですね。早明戦は、毎年藤田さん(慶和、平28スポ卒=現パナソニック)がチームに帰ってきていたので出たことがないですけど。だからこそ、今年こそは早明戦に出たい、という思いもありますね。早慶戦も早明戦も、応援の声がすごいですし、あの中でラグビーをできることは本当に幸せなことだと思うので、ぜひプレーしたいです。

――経験者の黒木選手から、中野選手に緊張しないためのアドバイスはありますか

黒木 こいつは大丈夫じゃないですかね(笑)。

一同 (笑)。

――黒木選手にとって、藤田選手はどのような存在でしたか

黒木 自分は、ディフェンスを売りにして藤田さんに勝ちたかったんですけど、アタック力ではかなわなかったですね。そういう意味では、アタックの面で素晴らしくいいお手本として勉強させてもらっていました。

――チームの中で、これからのシーズンを戦っていく上でのキーマンは誰だと思いますか

中野 キーマンというわけではないんですけど、FWのスクラムはカギになってくると思います。あと、SHの齋藤とSOの岸岡がいい具合に試合をつくってくれると思うので、自分がいいところでボールをもらっていきたいと思います。

黒木 達彦ですね。仲良いんですよ。今年からプロップになった選手なんですけど、本当にすごいなと思います。スクラムはもちろん頑張ってほしいですし、元BKなだけあってフィールドプレーもすごく得意なので。そういうところも期待したいです。

――これからのシーズンを戦っていく中で、早大のラグビーで注目してほしいところなどはありますか

中野 スクラムですね。スクラムの場面になったら、FWがどんどん押していってくれると思います。あと、ワセダのBKらしいアタックといいますか、外に大きくボールを動かしてトライを取るところも見てほしいです。僕たちCTBは、そのために頑張って前にボールを持っていければいいなと思います。

黒木 ディフェンスですね。こだわってやってきましたし、失点を少なくやっていきたいです。

――対抗戦に向けた意気込みをお願いします

黒木 全試合に出場することは最低限の目標にしてやっていきたいです。そのうえで、自分の持ち味であるディフェンス、タックルの場面でいいプレーを見せられればなと思います。

中野 早くチームに復帰して、それ以降はケガなく試合に出続けたいと思います。自分が出るすべての試合で活躍したいです。ディフェンスでもアタックでも、自分の強みを生かして、体を張ってやりたいですね。特にアタックでは、自分でいくだけではなくて味方を生かせるプレーもできればと思います。

――最後に、応援してくださるファンの方々に一言お願いします

黒木 結果が出ないときであろうと、どんな時でも応援してくださるので、今年こそは結果で返せるようにしていきたいです。期待を持てるような試合をしていきたいと思います。

中野 しっかりと体を張って、見ていて面白いラグビーをできるようにしたいです。そして、勝ちという結果で応援に応えられればと思いますので、応援よろしくお願いします。

――ありがとうございました!

(取材・編集 進藤翔太)

アタックでは、この二人の連携がカギになりそうです!

◆黒木健人(くろき・けんと)(※写真右)

1995(平7)年10月5日生まれのO型。179センチ、89キロ。宮崎・高鍋高出身。教育学部3年。ポジションはCTB。

◆中野将伍(なかの・しょうご)(※写真左)

1997(平9)年6月11日生まれのO型。186センチ、100キロ。福岡・東筑高出身。スポーツ科学部1年。ポジションはCTB。

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