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春季関東学生選手権
4月26日〜5月4日 神奈川・葉山森戸海岸沖
完全優勝で早大史上初の2連覇!!
早大ヨット部が快挙を成し遂げた!強豪がひしめく関東大会で昨春に続いて470級、スナイプ級の両階級を制しての完全優勝。2連覇というのは、早大史上初めてのことだ。表彰式後、夕日に向かって高らかに歌い上げた紺碧の空と校歌。選手たちの満足そうな笑顔が、成し遂げたものの偉大さを物語っていた。
「海の上ではどこの大学よりも近くにいて、どこの大学よりも話しあって、どこの大学よりも練習している」(古谷信玄=スポ2)と言うように今年のワセダの強さはコミュニケーションにあった。1レースが終わるたびに、集まってはレースの反省などを選手同士で話し合い次のレースに向かう。普段の練習からも常に選手間でのコミュニケーションをとることを忘れない。「何も言わなくてもチームメートはわかっている」(鈴木恵詞=スポ3)ほど、試合に臨む前に話し合い、そのことが試合展開を楽にしているのだ。予選大会を順調に1位で通過し、迎えた決勝。470級は初日から3艇ともに上位にはいる快走で、2位の日大に大きく差をつける。翌日も、新入生スキッパー・横田敏一(スポ1)の素晴らしい走りもあり、2位との差をさらに広げる圧倒的な強さを見せつけた。一方、スナイプ級は初日反則などもあり3位スタート。普通なら完全優勝に向けての気負いや焦りが出るところ。しかし、神谷航路主将(スポ4)が「自分たちが平常心で、普通にレースをすれば勝てると信じていた。強い気持ちをもって臨んだ」と語ったように冷静なレース運びで、徐々に順位を上げる。そして、第5レースで3艇がまとまって上位に入り、首位だった法大をついに逆転。最終レースでも、安定した走りを見せて、完全優勝を手繰り寄せた。
選手たち自ら集まって、1レースごとに上達するためには何をすればいいか考える。その姿勢は監督の指導方針から生まれたものだ。「主体的に。責任と自覚を持って」(畠山知己監督)と、常日頃から選手たちに自ら考えさせるようにして指導にあたっている。決勝という大舞台でも選手たちは、いつも通りにコミュニケーションをとり、自分たちで改善点などを考えて試合に臨むことによって、平常心で冷静に戦えたのだった。個人戦とは違い、船同士の意思の疎通が大切な団体戦。ひとりの力ではなく、チーム一丸となって戦う姿勢が実った結果だった。
また、チームを引っ張っていた選手たちが卒業し、レギュラー争いはさらに激化した。横田は「関東を代表する走りを見せてくれた」と監督が絶賛するほどの走りを見せ、新入生ながら今大会のMVPを獲得。部員が切磋琢磨してレギュラーを争うという今の環境こそが早大をさらに進化させていくに違いない。課題は失格をゼロにすることという選手たちは全日本インカレに向け、厳しい練習を積んでいく。すべては去年の悔しさを晴らすために。悲願の日本一へ帆走るヨット部の今後の活躍から目が離せない。
(岡野宏美)
◆コメント
畠山監督
(史上初の2連覇ですが、いまのお気持ちは)嬉しいです(試合中はどのような指示をされたのですか)レースの運営委員会の仕事があったので、指示はコーチに任せていました。しかし、スナイプ級が3位だったので、心配はしていました。(指導のとき、心がけていることはありますか)選手たちが主体的に、自覚と、責任を持って行動する。ヨットというツールを通して、人間的なことも伝えたいと思っています。(コンビの決め方は)春先、2月以降にすべてのパターンで乗り、3月後半から6大学対抗戦や5大学対抗戦などの試合の結果を踏まえて、学生とスタッフで話し合って決めています。(木内選手が船に乗っていましたが、女の子がのることはワセダでは珍しいことですか)珍しいことですね。彼女のいいところは素直なところなんです(笑)。(1年生の横田選手については)ひと皮むけたと思います。予選では、1年生の走りをしていましたが、きょうは関東を代表する走りを見せてくれました。最初は緊張していましたが、精神的にも落ち着いていたと思います。(次レースへ向けて)今以上に、下級生が主役となれるような環境をつくりたいです。あくまでも主体的に。でも、ほうれんそう(報告、連絡、相談)は欠かさずにやってもらって、チーム一丸となってやっていきたいです。
神谷主将
(新体制での一番大きな大会でしたが)両クラスで優勝できてよかったです。4年生が引退して、2月、3月と毎日のように合宿で、きつい練習をした成果が現われてよかったです。合宿では日数的にも時間的にも例年よりたくさん練習できたので、体力も向上しました。その成果が、本当にあらわれてくるのは夏、秋だと思うので、これからが勝負だと思います。(スナイプ級は5レース目で法大を逆転し優勝でしたが)逆転1回されたんですけど、平常心で、普通にレースをすれば勝てると信じていました。選手にも海の上でミーティングを開いて声をかけていました。またレースを振り返って、次のレースどうすればいいか話し合いました。(1レース終わるごとに集まってたのですか)そうですね。チームで共有できるし、1レース、1レース上達していくことが大切なので。(1年生の横田選手について)自分がスカウトしてきたんですよ。2月からチームの練習に参加させて、普通は入学してからなんですけど、早めに一緒に練習させたのがよかったですね。だいぶ慣れてきたんじゃないかと思います。(次のレースに向けて)個人戦では、9月の初めに全日本選手権が愛知県であります。両クラスとも上位を独占できるようにしたいです。次の週ぐらいに全日本女子インカレがあって、今年の目標は男女ともに日本一なので、女子も頂点狙っています。あとは11月に行われる、全日本インカレで優勝することです。
古谷・鈴木ペア
(マークしていたチームはありますか)日大と法大です。五大学戦では、日大に負けてしまったので。(そこから修正した点は)スタートです。有利な位置で、一番にでることを意識して、短い期間でみんなで練習してした。それを克服して、決勝レースではスタートが良く、うまい順位でまとめてこれたのは良かったと思います。(今大会の失格は)予選で、470が1回、スナイプが1回リコールがあって、決勝で1回抗議を受けて審問で負けて1回ありました。(去年の秋のほうが失格は多かった)2艇リコール艇が出て、2艇失格がでて、スナイプ級はそれで優勝できなかったです。(そのあたりの修正は)新しい代に替わってから、試合前のミーティングでは、「失格艇を出さない、リコールをしない、船を壊したり、トラブルを起こさない」とことあるごとに言われていました。でも、今回も予選、決勝で出てしまったので、そこが反省点ですね。(新しいチームになって大きくかわったことは)失格艇を絶対出さないっていう強い意思みたいなのが違うと思います。(そういうなかでスタートがうまくいったのは、技術が向上したということですか)練習で1人1人がスタートを課題としてちゃんと練習できたことが一番良かったと思います。(メンバーがかなり変わりましたが、部内では争いが激しかった)スナイプチームで激しい争いがあった。とりあえず、今のメンバーで落ち着いているけど、それでもまだ、これがレギュラーと決まっていないので、部内でそれぞれが切磋琢磨している。(横田選手はどうですか)頑張っています。今回の成績はMVPでスーパールーキーです。チーム内で刺激になる選手が入るのは、とてもいいことだと思います。(仲よくやっていますか)僕(古谷)は小学校からの仲です。弟みたいなものですね。(スナイプ級は1日目終わって12点差の3位でしたが、2人で話し合ったことは)いつも通りです。あとは神谷さんがいつも通りの走りをすれば問題もないといっていたので、特に、気負うこともなく、焦りもなく試合に臨めました。1日目は個人でトップといういい成績で折り返せたので、2日目も自分たちは少しでもいい成績をとろうって2人で話して、試合中は自分たちに集中してできました。(メンバーが決まったのはいつですか)予選の前日(4月25日)くらいです。直前にこれで行くって言われました。(次の試合)個人戦、自分たちがいい成績を取れるように、団体戦では、失格艇をゼロでシーズンを終えたいと思います。(個人と、団体は試合のやり方違う)チームで全体をみて、ほかの船がどこにいるのかを見て、しっかりどの船を倒せば勝てるかっていうのも計算して、倒す相手を見つけて、倒して、個人はそういうことは関係ないので違いますね。自分の走りたいように走ります。(今大会のチーム力について)チーム力としては、去年より、海の上で、いっぱいコミュニケーションをとる時間が増えたので、それがだいぶチーム力を上げたかなって思います。みんなが、同じことを考えてレースをするようになったので、だいぶまとまりがでてきました。何も言わなくてもチームメートはわかっている。それだけ話して試合に臨んでいるので、言わなくてもわかっていることが多くて、試合展開的には楽です。(ワセダが強くなったのは)海の上ではどこの大学よりも近くにいて、どこの大学よりも話しあって、どこの大学よりも練習していると思います。
横田
(きょうのレースを振り返って)レースで1位をとるのは初めてだったのでうれしかっです。(なぜワセダに入ろうと思ったのですか)高校時代からヨットをやっていて、ワセダのヨット部は強いと思ったからです。ワセダの日本一に貢献したいです。(部の雰囲気はどうですか)かなりいいです。家族のようなフレンドリーさがあります。(コンビを組んだ稲村さんはどんな先輩ですか)すごく優しいです。コンビもいい感じです。まわりを気遣ってくれる、いい先輩です。(次のレースの抱負は)全日本で勝つことと、個人戦では1位を取りたいです。
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