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 JR東日本カップ2008 第82回関東大学リーグ 4月12日 東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場



 皆川が鮮烈デビュー!初白星ははじめの一歩

チーム主将としてゲームをコントロールした松本征  開幕2戦勝ち星なし。わずか3ヶ月前、大学日本一の美酒に酔いしれていたはずの早大は苦しんでいた。ともすれば長いトンネルに陥りかねない状況だったが、東学大を3−1で撃破。チームを救ったのは、彗星のごとく現れたストライカー、皆川だった。

 先発選手が発表されると会場にはどよめきが起こった。無理もない。スターティングメンバーは文字通り「総入れ替え」されており、主将塗師、エース渡邉の名前もそこにはなかった。しかし、「モチベーションのあるやつがいいパフォーマンスを見せてくれると思っている」今井監督の大抜擢に、リーグ戦初出場となった皆川が応える。8分、後方からのフィードに抜け出してシュート。GKがこぼしたところを反町が詰めて幸先よく先制する。

 だが、歓喜は長く続かない。直後の10分、軽率なミスから東学大に失点を許して試合は振り出しに。やや気落ちした早大は、ボールを保持しても攻め手を見つけられない場面が増え始める。流れは東学大に傾きかけていた。

皆川はデビュー戦にして3点全てに絡んでみせた  風向きが変わったのは、後半開始間もない50分。小川が前線へ送ったロングボールに再び皆川が反応する。「中途半端に終わるんじゃなくてシュートで終わろう」(皆川)。得点への高い意識に導かれ、角度のないところから強引に右足でねじこんだ。側転にバク宙を組み合わせた壮絶パフォーマンスも披露し、雄叫びをあげる。

 皆川のゴールショーは終わらない。69分、相手のパスミスをカットすると、躊躇なく前に仕掛ける。またも右足を振り抜くと、シュートはバーを直撃しながら豪快にゴールネットを揺らした。東学大の戦意を喪失させるには十分な1点となり、試合の趨勢(すうせい)が決定づけられる。

 タイムアップの瞬間、今井監督は勝利の味を噛み締めるようにベンチで一人一人と握手を交わした。集中力の切れる時間帯などもあり、まだベストの出来とは言い難いが、白星は最良の薬となったことは間違いない。「楽しくサッカーができました」。松本征の一言に全ては集約されている。混戦模様のリーグ戦、ワセダの追撃にキックオフの笛が鳴らされた。

(斎藤 純) 


第3節
早大 1−1
2−0
東学大
【得点者】(早)8反町、50,69皆川


早大メンバー
位置 背番 名前 前所属 学部学年
GK 21 菅野一弘 早実 商2
DF 24 佐々木景一 都立駒場 スポ3
13 岡根直哉 初芝橋本 スポ2
26 小川諒 柏レイソルU-18 スポ2
15 柳瀬貴史 國學院久我山 商3
→78分 中川裕平 四日市中央工 社3
MF ◎6 松本征也 浜名 スポ4
中野遼太郎 FC東京U-18 スポ2
→89分 塗師亮 東京ヴェルディY スポ4
25 寺島尚彦 暁星 文構2
14 中野大輔 桐蔭学園 スポ3
FW 反町一輝 前橋育英 スポ3
→79分 渡邉千真 国見 スポ4
22 皆川翔太 東京ヴェルディY スポ2
※◎は主将、監督は今井敏明監督(昭52社卒)


◆コメント
今井監督
(初勝利おめでとうございます)長らくお待たせしました。ようやく勝利を見せることができてよかったです。やっぱり勝つっていうのはいいですね。(メンバーを大幅に入れ替えましたね)普段からうちの選手はみんな一生懸命やってくれてるし、チーム内で優劣っていうのはないと思っています。モチベーションのあるやつがいいパフォーマンスを見せてくれると思っているので、できると思って送り出しました。(反町選手にくさびを当てる、もしくは皆川選手の裏を狙うボールが効果的でしたが)特に指示はしてないですが、2人ともよく動くし、みんなそれをわかってるのでうまく使えました。きょうは2トップの2人がよく頑張ってくれました。(中野遼選手や中野大選手に「頑張れ」と、チェックを促していましたね)中盤でチェイスしてくれるとやはりチームとして助かりますから。お互いの距離をうまく保ちながらバランスをとって動いてくれました。(守備陣はここまでで一番の出来ではなかったでしょうか)言ったのはセーフティーファースト(安全第一)ということですね。安心して見ていられました。(これからの意気込みを)先のことよりもまずは一戦一戦。そして毎日の練習を頑張るやつにチャンスを与えてあげたいですね。そういうスタイルでこれからもやっていきたいと思います。

松本征
(スタメン総入れ替えでの初勝利でした)最初はこのメンバーでやれるか不安だったんですけど、始まってやれるなと思いました。このメンバーでもできたっていうのは収穫です。(前線とDFとをつなぐ位置でしたが)特に相手の10番が中途半端な位置だったので、オレはマンツーマン気味につく形でした。岡根とか(中野)遼太郎とかAチームでも経験あるヤツいたんでそこらへんは任せてましたね。(ゲーム主将としては)初めてキャプテンマークを巻いたんですけど、重みを感じましたね。いつもとあんま変わんないですけど。でも4年生少なかったし、自覚はありました。やる前は若いチームだし不安だったけど、やり始めたらみんなすごい頑張ってたし、楽しくサッカーができました。(この3試合での収穫は)誰が出てもある程度のサッカーができるってことじゃないですかね。あとはやりたいサッカーをつめていけば、もっといいサッカーができると思います。

皆川
(初出場初スタメンでした)言われた時はうれしかったですが、自分はうまい方ではないので何も余計なことを考えずにいい準備をしようと思いました。(豊富な運動量と裏に抜けるプレーが目立ちました)あまり足元がうまいタイプではないので、それしかできません。(その形から3得点すべてに絡みました)みんないいところを見ていてくれたので。中途半端に終わるんじゃなくてシュートで終わろうという意識がいい結果につながったと思います。(得点後のバク宙のパフォーマンスは)ユースからやっているもので、つい出ちゃいました。(チャンスを生かしましたね)今日で終わったら普通の選手なんで今日だけで終わらず、結果に満足しないで次につなげられるようないい準備をして次に臨みたいです。

小川
(リーグ戦初出場の感想は)意外と落ち着いてできて、守備も安定していたと思います。失点は残念だったんですけど、チームとしてうまく戦えました。(前節からスタメン総入れ替えですが)紅白戦でもいい勝負してるし、そんなに気負わず臨めました。(きょうは2年生の活躍が目立ちました)自分の代のヤツが点とったりとか、刺激になりますね。きょうは岡根と(センターバックで)コンビ組んだんですけど、次からはスタメン争いのライバルになるだろうし。同じ代のことを意識しないわけでもないです。(きょうは4年生が少なかったですが不安は)松本征也さんがうまくコントロールしてくれたし、やるのは自分たちなのでそんな不安はなかったです。(3節終えて、次節への抱負を)1、2節でいいサッカーできなかったんですけど、きょう勝てたという事は選手層は厚いという事。監督も次のメンバーを考えると思うし、サブのメンバーが頑張ったのでトップにもいい刺激になったんじゃないかと思います。また1週間練習があるし、しっかりアピールしていきたいです。

岡根
(今季初出場、初先発でしたが)別に特別なことはありません。出れたらできることをやるだけなので。(前でつぶそうという意識が強かったようだが)普通です。(ビルドアップでつなごうというのが見受けられたが)1節、2節を見ていて、やっぱりDFラインからつなげていなかったので、自分が出たらそれは持ち味でもあるので生かそうと思いました。(チャンスを生かしましたね)でも次に出れるかは監督次第なのでわからないです。





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