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JR東日本カップ2007 関東大学リーグ
11月11日 茨城・古河サッカー場
終了間際の2得点で、優勝へ望みつなぐ
今年4月に始まったリーグ戦も残り3節。前節で流経大に敗れ、負ければ優勝が絶望的になるこの試合を、ワセダは気持ちで制した。2−0。スコアボードに刻まれたその結果以上に、価値のある一勝であった。
試合開始直前に降り出してきた雨と、芝が悪く相性の良くない古河サッカー場。相手は格下である順大とはいえ、決して簡単な試合ではないことが予想された。その予想通り、試合は両者ともにシュートを放てない展開が続く。ワセダはディフェンスラインでのパス回しから、サイドハーフやFWを狙い蹴りこむも、クロスの精度やセカンドボールの処理が悪くチャンスを生み出せない。「ただのボール回しになってるぞ」。兵藤主将が声を張り上げるも、ゲームは動かぬまま前半を終える。
ピッチに戻った選手たちを迎えたのは、厚い雲に隠れていた太陽。前半降りしきっていた雨はすっかり上がり、勝利を予感させる日差しが降り注いでいた。そして徐々に、試合のペースをつかむと、得意とする中盤でのパスワークも見られるようになってきた。59分に島村が投入されると、山本が左サイドハーフに入り、攻撃にリズムが生まれる。そして試合終了間際の87分、山本のクロスを島村がヘディングシュート。ケガに泣かされ続けた今季の公式戦初ゴールは、ワセダがどうしても欲しかった価値ある一点だった。そこからワセダは一気にテンポアップ。2分後には兵藤主将のアシストから渡邉が決め、ゲーム終盤に2得点を奪う劇的勝利となった。
膠(こう)着状態の続いたこの試合で目立ったのは、ピッチを縦横無尽に駆け回る兵藤主将の姿であった。テクニカルなドリブルでボールを運ぶだけでなく、そのボディバランスを生かし中盤で相手の攻撃の芽を摘む。さらに、ピンチでは最終ラインまで下がり、ゴールを守った。「本当に素晴らしいプレーをしてくれた」(大榎監督)と、監督も絶賛するそのプレーがチームの勝利へと導いた。
この勝利で、何とか優勝戦線に踏みとどまることができた。優勝は他力本願ではあるが、「可能性がある限り諦めない」(島村)と、残りの2試合も全力で臨む。駒大、法大と難敵が続くが、この試合のように最後まで粘り強く戦えば必ず好機は訪れる。最終節となる2週間後、大学サッカーの聖地・西が丘で、笑顔のワセダイレブンが見たい。
(本濱 遥)
第20節
早 大
2
0−0
2−0
0
順 大
【得点者】
(早)87島村、89渡邉
★最終節はみんなで西が丘へ行こう!
2週間後に迫った関東大学リーグ最終戦は“集中応援日”。早大ア式蹴球部の応援で会場に来て下さった方は全員無料で入場していただけます。最終戦の相手は昨季からここまで5戦5敗である宿敵・法大。しかし、今のワセダなら十分に勝機はあります。宿敵に勝利する瞬間を見逃さないでください。皆様お誘い合わせの上、西が丘を“海老茶”に染めましょう!
【試合詳細】
日時:2007年11月25日(日)
時間:11:30Kick Off
会場:国立西が丘サッカー場
対戦:早大ア式蹴球部 VS 法大体育会サッカー部
◆詳細はア式蹴球部HPへ
順位表
順
チーム
勝点
勝数
負数
分数
得点
失点
得失
1
明大
41
12
3
5
36
19
17
2
法大
38
12
6
2
40
25
15
3
駒大
38
11
4
5
38
26
12
4
早大
37
12
7
1
47
28
19
5
流経大
34
10
6
4
33
23
10
6
東学大
28
7
6
7
23
24
−1
7
中大
27
9
11
0
34
39
−5
8
順大
26
7
8
5
26
30
−4
9
国士大
19
5
11
4
33
39
−6
10
筑波大
18
5
12
3
24
38
−14
11
青学大
17
5
13
2
28
44
−16
12
東海大
16
4
12
4
20
47
−27
※第20節終了時
早大メンバー
位置
背番
名前
前所属
学部学年
GK
1
伊藤拓真
前橋育英
スポ3
DF
23
中川裕平
四日市中央工
社2
5
横山知伸
帝京
スポ4
3
藤森渉
早実
教4
12
松本征也
浜名
スポ3
→89分
塗師亮
東京ヴェルディY
スポ3
MF
30
中野遼太郎
FC東京U18
スポ1
→82分
中川翔平
国見
スポ2
7
鈴木修人
市船橋
スポ4
14
首藤豪
ジェフ市原Y
スポ4
→63分
島村毅
早実
スポ4
◎10
兵藤慎剛
国見
スポ4
FW
8
山本脩斗
盛岡商
スポ4
9
渡邉千真
国見
スポ3
※◎は主将、監督は大榎克己監督(昭63教卒)
◆コメント
大榎監督
(優勝をする上では負けられない試合だったが)この前、流経大に負けて試合を迎えるモチベーションの管理が非常に気になりましたが、選手たちはよく乗り越えてくれたと思います。(相手がかなり引いて攻撃の組み立てが難しかったようでしたが)相手もあそこまでがっちり守られて、あとここのグラウンドは荒れているのでいつもつなぐサッカーはリスクが高いので、シンプルに攻めるようには言いました。(後半に向けては)サイドから長いボールを山本と渡邉にあてて、競ったこぼれ球を拾っていけば、高さはうちに分があったのでチャンスは来ると思っていました。(2回相手のチャンスを耐えての先制弾)サイドから数多くチャンスは作っていたので、いいクロスさえ上がればゴールは生まれるものです。サイドでの崩しに合わせて動きなおしてのヘディングは島村の力ですね。(きょうの兵藤選手は素晴らしかったのでは)この雨の中でも運動量が落ちず、後半に入っても走り続け、ボティコンタクトの強さとテクニックの高さを生かした本当に素晴らしいプレーをしてくれたと思います。(駒大と法大が残っています)優勝には厳しい状況に変わりはないですが、22試合戦った結果が順位になるので次の試合もそのうちの1試合と考えて戦いたいです。選手には残り5試合はトーナメントだと思えっと言っていたなかで、前節負けてしまいました。その中で精神的に立て直した選手を誇りに思います。
兵藤主将
(きょうの試合を振り返って)相手が引いてきて、引き分け狙いってことがわかった。ピッチコンディションが悪くてワセダらしいサッカーはできなかったがとにかく勝ててよかった。(2点目のアシストについて)時間を稼ごうかと思ったけど得失点差のこともあり監督から攻めろと指示があった。仕掛けるスペースがあったので仕掛けたら抜けて(渡邉)千真に出したら決めてくれた。(次節の駒大戦に向けて)きょうの順大と似ていて蹴ってくるチームで苦手なんで、対策の練習をしてワセダらしいサッカーで勝ちたいです。
山本
(終了間際のゴールで勝利)勝ち点3を取れて可能性を残せたので良かったです。(蹴りあう時間が続いたが)相手が引いてやりにくかったんですけど、後半FWに早くあてていこうといっててそこで最後(点が)取れて良かった。(先制点を生んだ自身のアシストは)きょうはクロスの精度がよくなくて、最後だけいいのが蹴れました(笑)。(モチベーションが難しかったようですが)水曜(前節)負けたのが痛くて、ちょっと落ちちゃったんですけど、切り替えてみんなで話し合ったりしました。(まだ負けられない試合が続きます)自分たちが勝たないと(優勝は)見えてこないので、勝ち点3取りたいです。
島村
(ナイスヘッドでしたね)奇跡でした(笑)。いいボールが入ってきたので決めれてよかったです。気持ちで獲った1点って感じですかね。(どうしても点が欲しいときに投入されたわけですが、監督から指示などは)放り込むから競って拾って…って感じだったと思うんですが、忘れました(笑)。それだけ集中していたということかな。(前線での高さでも勝っていたと思いますが、何か特に意識したことは)相手ディフェンスが小柄だったこともあって絶対に競り負けられなかった。ファースト(ボール)は勝てても、セカンドを拾えなかったのでそこを課題として拾えるようにしたい。(優勝への望みをつなぎましたね)可能性がある限り諦めません。一つずつ勝って優勝へ近付けたらいいと思います。(次節も勝利に導くゴールを期待してます)点獲ります!
藤森
(前節からの気持ちの切り替えは)落ち込んでいる場合じゃない、それに4年生は最後(の年)だし、悔いのないよう精一杯やろうと話し合いました。(試合は)前半は相手がすごいひいてて、チャンスを作り出すことが難しかった。そして後半は早めに追い込もうと話し合ったその結果、得点に結びつくことができたと思う。(金守選手が出場停止でしたが、ディフェンスライン安定していましたね)ディフェンスはカナモ(金守)が中心なんで、きょういないっていうその分危機感を持って戦えたと思う。一人がミスしても、みんなで補い合えた。(きょうは藤森選手の積極的な攻撃参加が多くみられました)相手が引いててペースが微妙だったし、ちゃんとセカンドをとろうと考えて動いた結果です。(空中戦はほぼ勝ってましたね)たまたまです、背が高いんで(笑)。(最後の最後に得点を決めて勝利。いい流れがあるのでは)続けて勝つことが難しいと思うから、次の試合頑張りたい。(次節、駒大戦へ向けて)駒大はいつものサッカーをしてくると思うので、それへの対応をしっかりすること。あと、気持ちを前面にだしていきたいと思う。
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