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JR東日本カップ2007 関東大学リーグ
11月7日 東京・駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場
流経大に惜敗も、まだ消えぬ優勝の灯火
4月に始まったリーグ戦も佳境に入ってきた。上位が混戦模様を呈する中、2連勝で優勝戦線に食らいついていた早大だったが、立ちはだかったのは昨季リーグ覇者の流経大。1−2で惜敗を喫し、優勝へ黄信号が灯った。
ともにパスワークを身上とするチームだが、優勝へ向けて後がない流経大はロングボールでディフェンスラインの裏を徹底的に狙ってきた。一方でワセダが選択したのは普段通り、ボールを動かしながら攻撃を構築するポゼッションサッカーである。戦い方の違いは明白に表れたものの、中盤で激しく体をぶつけあう試合展開とあって前線へ決定的なラストパスが通るシーンはなかなか見られなかった。
後半開始早々、左に流れたボールを拾われてミドルシュートから失点。直前にセットプレーから好機をつくっていただけに、「立ち上がりの流れのいい時に失点してしまった」(金守)ことで上げ潮ムードに水を差されてしまった。主導権を再び奪おうと試みるが、頻繁に主審の笛でプレーが止まり、リズムを生み出すことができない。時間だけが経過していくもどかしい状況に、ピッチ上を怒声が飛び交う。
停滞する流れを打開すべく、大榎監督は矢継ぎ早にカードを切った。松本怜、島村を投入し、鈴木修の1ボランチへとシステムを変更する。この攻撃重視のメッセージはすぐに実を結んだ。77分、兵藤主将のパスを受けた島村が粘って左の山本へつなぐと、グラウンダーのクロスをニアに詰めていた渡邉が流し込み、同点に追いつく。さらに逆転を狙い、人数を割いて攻撃に転じるワセダ。しかし、前がかりになって空いた背後のスペースを1本のループパスが切り裂く。抜け出した流経大・田村の放ったシュートはゴールネットを静かに揺らした。
この日の敗戦で優勝は厳しくなったが、“自分たちのサッカー”を貫き、勝利への貪欲な姿勢を捨てなかった早大が得たものも少なくないはずだ。タイムアップとともに喜びを爆発させた流経大を、鈴木修は冷静な目で見ていた。「(早大と勝ち点で並ぶ)流経大があれだけ喜んでいたということは、まだ自分たちにも可能性があるということだと思う」。今こそスローガンの『Retador』(挑戦者)をもう一度胸に刻みたい。逆転優勝のシナリオに、まだ終止符は打たれていないのだから。
(斎藤 純)
第19節
早 大
1
0−0
1−2
2
流経大
【得点者】
(早)77渡邉 (流経)50池田、87田村
★今季も渡邉が得点王への道を爆走中!
エースストライカーが絶好調だ。拮抗した試合だった流経大戦、ゴールを奪うのは容易なことではなかった。その中での早大唯一の得点は、渡邉が決めたものだった。後期リーグで得点できなかった試合は2試合のみで、第19節終了時点では16ゴールもマークしている。2位につけているのは市川(法大)と林(明大)であるが、12ゴールと渡邉との得点差は4。残り3節であといくつのゴールを生むことができるか。今季も楽しみがまた一つ増えた。
順位表
順
チーム
勝点
勝数
負数
分数
得点
失点
得失
1
明大
38
11
3
5
34
18
16
2
駒大
38
11
3
5
37
24
13
3
法大
35
11
6
2
38
24
14
4
早大
34
11
7
1
45
28
17
5
流経大
34
10
5
4
32
21
11
6
東学大
27
7
6
6
21
22
−1
7
中大
27
9
10
0
33
36
−3
8
順大
26
7
7
5
26
28
−2
9
国士大
18
5
11
3
31
37
−6
10
東海大
16
4
11
4
20
45
−25
11
筑波大
15
4
12
3
22
38
−16
12
青学大
14
4
13
2
25
43
−18
※第19節終了時
早大メンバー
位置
背番
名前
前所属
学部学年
GK
1
伊藤拓真
前橋育英
スポ3
DF
4
金守貴紀
四日市中央工
社4
5
横山知伸
帝京
スポ4
3
藤森渉
早実
教4
12
松本征也
浜名
スポ3
MF
30
中野遼太郎
FC東京U18
スポ1
→75分
島村毅
早実
スポ4
7
鈴木修人
市船橋
スポ4
14
首藤豪
ジェフ市原Y
スポ4
→66分
松本怜
青森山田
スポ2
◎10
兵藤慎剛
国見
スポ4
FW
8
山本脩斗
盛岡商
スポ4
9
渡邉千真
国見
スポ3
※◎は主将、監督は大榎克己監督(昭63教卒)
◆コメント
大榎監督
結果は残念だったけれど、自分たちがやろうとしているサッカーはできていたと思うし、完敗ではないと思う。優勝も厳しくなっちゃったけど、(リーグ戦)22試合きっちりやろうと話しました。あと残り3試合、本当に精一杯頑張っていきたい。(課題は)リスクマネージメント。あと2点目とかは前がかりになったところを攻め込まれてしまったかな。(良かったのは)しっかり自分たちのサッカーを意識して、勝つんだっていう姿勢で戦えたこと。(松本怜選手、島村選手が入って活性化しました。もう少し早い段階での交代はなかったか)0−1の状況でなんとか打開しようと、怜の突破力や島村を投入して、ボランチを1枚にしてフラットな形から兵藤をトップ下にしてダイヤモンドの形にした。(中野)遼太郎や首藤もとてもいいプレーをしていたから、特に早めの交代とかは考えていなかった。(次節まで中三日ですが、どう調整していくか)明日はトップでプレーした選手にはリカバリーさせて、出ていない選手には刺激になる程度の練習を。万全な状態で次も戦いたいね。
兵藤主将
負けたら優勝の可能性がほぼなくなるので悔しいです。流経大は個々の能力は高いけどチームの調子はよくないんで特に対策を立てたりはしていません。(同点に追い付いた後、攻めきれなかった原因は)相手も引き分けでは優勝の可能性がなくなるので前の選手変えたりして前がかりになるのは分かっていたのに、シンプルに裏を狙ったりできなかった。(残り試合について)4年生にとっては最後のリーグなので、明日から切り替えて、可能性はわずかにあるので、全部勝ちたいです。
鈴木修副将
きょうはワセダペースの試合だったけれど、1点目をああいう形で取られてしまって…追いつくまでは良かったが、そこで引き分けでいいという気持ちがチームにあった。もう1点取りに行くのか、そのへんであいまいになってしまった。個人的にはミスばっかりで、全然だめだった。(優勝に関しては)きょう負けて、流経大に勝ち点で追いつかれたんですけど、その流経大があれだけ喜んでいたということは、まだ自分たちにも可能性があるということだと思う。優勝できないわけではない。
山本
きょうは負けられない試合だったし、みんなのモチベーションも高かった。勝ち点3をとることができず残念です。後半はけっこうチャンスもあったんですけど、いい時間帯に相手に先制点を入れられてしまったので苦しかったです。(クロスで好機を演出)やっぱり抜け出してクロスを上げるっていうのは求められている役割だと思います。いい所でボールを持ったら簡単にクロスを上げようと。そんなに中は見てないんですけど、中の人を信じてるんで。ただ、決めて終わりたかったですね。(FWにボールが入りにくい展開でしたが)でも千真(渡邉)は頑張ってたと思います。前でつぶれてくれたし、競り合うときもDFに勝たせないでボールをこぼして、それを自分が拾いにいく形で。(ファールが多く集中力を保つのが難しかった)とりあえず集中切らさずにと声を掛け合うようにしていました。(残り3戦)可能性はゼロじゃないんで、チーム一丸となって粘り強く一試合一試合戦っていきたいです。
金守
(この結果を受けて)優勝が遠ざかってしまった。悔しいです…。(流経大の攻撃は)流経は一発裏にけってくることが多くてそれには気をつけてプレーしていました。後半立ち上がりの流れのいい時に失点してしまったんですけど。(そのあと追いついたことは)追いつけたのは大きかったんですけど、そこで勝ちきれるかどうか、というところが力の差なのかな、と思いました。(まだ優勝は残っている)もう残り全勝しかないです。次節は出場停止なので、チームのみんなに頑張ってもらうしかないです。
渡邉
上位はほとんど強いんで、リーグなんで負けないようにって試合に臨んだんですけど、五分五分の試合をしてしまって。そういう試合でもっと点をとっておけなかったことがこういう結果につながったと思う。きょうは難しい試合で、前半とかずっと自分たちのペースだったのに点が入らなかった。絶対得点できるとは思っていたんで、焦りっていうのはなかったんですけど。後半、不本意な感じで先制されてしまって…あれたぶんむこうも狙ってないでしょ。けったら入っちゃったって感じだと思うんですけど。そこで、なおさら点取りにいかなきゃってことになって、自分としては決めれてよかった。けど、もう1回チャンスがきた時に決めてれば、というところはある。島村さんの投入っていうのは攻撃的にっていう意図で、もちろんそれで流れが変わった部分もあったんですけど、逆にとりにいった時にカウンターをくらっちゃう形になってしまった。
松本怜
(後期初出場)負けてる状況だったんで、そういうこととかは全然考えられなくて。監督からは「仕掛けろ」と言われて、走って流れを変えてやろうと思いました。流経大のDFは強いイメージがあって、実際高かったけどそこまでやりにくくもなかったですね。(負傷のブランクの影響は)走り込みをしていたし、走る分には問題ないんだけど、左足でけるのが少し怖い。(状態は)60%です。(きょうはひっきりなしに笛が鳴った)とらなくていいところで反則をとったり、やりにくかったです。(上位の駒大、法大との試合が控えます)まだ終わったわけではないし、勝つしかないです。全勝で!
中野遼
(試合の感想)ここで勝っておけば後で優位に立てた。みんな、気持ち的には勝ちたかったんですけど…運が悪かったという感じです。(流経大の印象)左利きがいっぱいいて上手い感じです。でも思ったよりはすごくなかったです。(今後へ向けて)全部勝って、出来るだけ上へ行きたいです。
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