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 関東大学女子リーグ戦 10月7日 早大東伏見グラウンド



 逃げていった勝利……日体大に悔しいドロー

1点目を決め喜ぶ小野  2分と表示されたロスタイムは、半分近くを回っていた。日体大は右から上げたクロスをファーサイドで折り返し、中央に入ってきた選手が頭で押し込む。スローモーションを見ているかのような一連の動き。手中にしたはずの勝利はするりと逃げていった。開幕以降、4連勝と波に乗るワセダは首位の座を懸けて日体大との大一番に臨むも、終了間際に同点弾を許し1−1のドロー。タイムアップの笛が鳴った瞬間、選手たちは腰に手をあてて悔しさをにじませた。

 早大にとって、リーグ戦3連覇中の日体大は「やっつけないと」(長岡監督)ならない相手だった。試合前にグラウンド脇で組んだ円陣では、高らかな咆哮(ほうこう)をあげて士気は高まるばかり。挑戦者の勢いそのままに、前半は気持ちのこもったプレーで日体大を圧倒する。球際のボディーコンタクトで競り勝って中盤を支配し、FWも前線からのチェックをいとわない。17分には左サイドをトリッキーなドリブルで突破した小野が、裏へ抜ける佐藤へスルーパス。佐藤の低いクロスを走りこんだ小野が豪快に叩き込み、欲しかった先制点をスコアボードに刻む。リードを得た後も攻撃の手綱を緩めずにディフェンスラインの裏を執拗に狙い続け、何度も決定機を作り出すが、放つシュートはことごとくGKの正面を突いた。主導権は握り続けたものの、追加点を奪えずに前半が終了する。

 後半に入ると時間を経るごとに、前半機能していた中盤のプレスが甘くなり、試合は間延びした展開に変化する。最終ラインの前に侵入してくる選手を捕まえきれず、受け身にならざるをえない苦しい時間帯が続く。GKの岸を中心に日体大の猛攻を耐えしのいでいたが、待っていたのはロスタイムの悪夢だった。

 笑顔の日体大と対照的な表情を見せた試合後の早大イレブンだが、その眼差しはしっかりと前を見据えていた。勝ち点3を取りこぼしたものの、勝ち点1を得たこともまた事実である。「だいぶ戦術を理解できるようになった」と長岡監督が話す通り、戦い方は浸透しつつあるだけに、前半の激しいプレッシングサッカーを継続することが重要となる。また、この日は今後の関東予選、インカレを見据えて3−5−2のシステムを使用し、長岡監督も及第点をつける出来だった。リーグ戦残り2試合、そして関東予選、インカレへ――新たな翼を手にしたワセダの戦いぶりが楽しみだ。

(斎藤 純) 



関東大学女子リーグ戦
早大 1−0
0−1
日体大
【得点者】17分、小野


順位表
チーム 勝点 勝数 負数 分数 得点 失点 得失
日体大 16 43 38
早大 13 35 33
神大 22 17
東女体大 21 14
筑波大 12 14 -2
武蔵丘短大 16 15
日女体大 38 -36
学芸大 58 -58



早大メンバー
位置 背番 名前 前所属 学部学年
GK 16 岸星美 日ノ本学園 スポ3
DF 今井さゆり 神村学園 スポ2
島田知佳 日テレメニーナ スポ2
12 寺澤希 ルネサンス熊本FC 人2
MF 大脇友里佳 十文字 スポ2
堂下弥里 横須賀シーガルズ 教3
澤夏美 東経短大村田女子 スポ3
→62分 原一歩 富士見FCガイヤ スポ1
19 小野瞳 聖和学園 スポ1
松長佳恵 伊賀FCフロイライン 教4
→82分 杉山佐穂 大和シルフィード スポ2
FW 18 有町紗也香 福井工大附福井 スポ1
→75分 武末彩子 豊田レディース スポ4
11 佐藤衣里子 清水第八FC スポ4


◆長岡監督
(終了間際に追いつかれての引き分け)勝ちたかった。やっぱり日体大は直接やっつけないと。(前半は素晴らしい内容)最初の15分でバタバタしたけど、先取点をとったこともあってその後は落ち着いたサッカーができたのでは。(大脇(友里佳=スポ2)選手にバランスを気にするよう指示があったが)ちょっと堂下(弥里=教3)とのダブルボランチのバランスが悪かったのでそこを修正させました。(後半は)疲労があったと思うんだけど、体を当てるのみでボールを奪えなかった。そして右サイドが機能しなくなってしまいました。うちは両サイドに起点を作ってそこから組み立てるので。もう少し賢いサッカーをするべきだったし、ゲームメイク能力が足りなかったですね。(得点をあげた小野選手は高い技術でDFを翻弄した)よくやってくれました。前に仕掛けることができるし、非常に武器となる選手。小野が左から攻撃を構築することでタメもできるし厚みが出るようになる。ああいうプレーヤーを右サイドでも欲しいんだけど。(今日はトップ下ではなく左に張りましたね)今日は松長(佳恵=教4)をトップ下に置いた3−5−2にしました。これまでリーグは3トップでやってきたんだけど、全日本(インカレ)、関東予選に向けて2トップの布陣が必要と感じていましたから。オプションとしては十分に使えることがわかったのが収穫ですね。








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