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 JR東日本カップ2007 関東大学リーグ 10月3日 東京・江戸川区陸上競技場



 明大に敗れたものの「失ったものは何もない」

ゴールを決め、叫ぶ山本(中央)  後期リーグ開幕から3連勝と、波に乗った早大が対戦したのは、ここ2試合で敗北を喫している明大だ。立ち上がりは前節までの勢いをみせるが、先制を許した後は思うように攻めきれず1−3で敗れた。これで首位から転落はしたものの、「全体的には悪い出来ではなかった」(兵藤主将)試合内容に選手たちの表情は明るかった。

 失点は突然やってきた。立ち上がりは前節までみせてきたようなパス回しで攻め込むも、前半5分、左サイドからのボールを押し込まれて先制を許してしまう。すると空気は一変し、ワセダのサッカーを熟知している明大にうまくパスカットされ、流れを持っていかれてしまう。この試合では8枚もイエローカードがでて、幾度となくセットプレーのチャンスもあったが、それも決めきれずに0−1で前半を折り返した。

 後半から中川翔に代えて鈴木修を投入し、なんとかワセダサッカーを試みた早大。前半よりは攻撃の基盤を作り、シュートまでもっていく本数も増えていった。早いリスタートからテンポのいい攻撃をみせ、相手陣内をボールが動く。そしてイエローからの鈴木修のFKは「こぼれたところで押し込んで決めてほしかった」(鈴木修)という、まさにその通りのゴールシーン。低く強く放たれた弾丸はGKの手に収まりきらず、弾かれたボールをつめた山本が押し込んで1−1とした。しかし、逆転を狙う残り10分、追加点を2点も決められてしまう。それでも諦めない早大は高さのあるDFの横山を前線にあげ、パワープレーで得点を奪おうとするが、その焦りは横山きょう2枚目のイエローカードを生み、退場。横山の退場後、反撃に出る猶予もなくホイッスルが鳴り響いた。

 明大戦3連敗ではあるが、どこまで自分たちのサッカーができたか、が前回の対戦と決定的に違った。結果、首位から2位へ転落したが、大榎監督が試合後のミーティングで話したように、ワセダは「まだ何も獲ったわけじゃない、だからこの敗北で失うものはない」。きっと最終節に、大学サッカー界の聖地・西が丘でリーグ戦優勝を手にするまでの序章にすぎない。残りはあと7試合、まだチャンスはあるし、もっと強くなれる。勝ち点差3の中に1位から5位までがひしめく大混戦も、これで「おもしろくなったんじゃない?」(鈴木修)。

(菊地梨絵子) 


第15節
早大 0−1
1−2
明大
【得点者】(早)67山本 (明)5林、81橋本、83林


順位表
チーム 勝点 勝数 負数 分数 得点 失点 得失
法大 29 28 18 10
早大 28 39 22 17
明大 28 26 13 13
駒大 28 25 22
流経大 27 27 17 10
東学大 22 18 18
順大 20 22 21
国士大 18 27 26
中大 18 19 31 −12
10 青学大 14 22 31 −9
11 東海大 13 16 31 −15
12 筑波大 11 15 34 −19
※第15節終了時
早大メンバー
位置 背番 名前 前所属 学部学年
GK 16 河野猛 大分トリニータU18 社2
DF 金守貴紀 四日市中央工 社4
横山知伸 帝京 スポ4
藤森渉 早実 教4
20 幸田一亮 横浜F・マリノスY スポ1
MF 塗師亮 東京ヴェルディY スポ3
30 中野遼太郎 FC東京U18 スポ1
→63分 首藤豪 ジェフ市原Y スポ4
17 中川翔平 国見 スポ2
→45分 鈴木修人 市船橋 スポ4
◎10 兵藤慎剛 国見 スポ4
FW 山本脩斗 盛岡商 スポ4
→80分 前田亮 都立駒場 教4
渡邉千真 国見 スポ3
※◎は主将、監督は大榎克己監督(昭63教卒)


◆コメント
大榎監督
戦う姿勢は両者とも十分にあったし、それにメイジは技術も悪くないし、どちらが勝ってもおかしくない試合だと思って挑んだ。(明大はラインが高めでした)裏を狙うシンプルな攻撃だった時にしっかりとした攻撃をして、点を決めておきたかったですね。(後半途中から流れが早大にきました)リスタートからうまく点をとれたことがよかったのでしょう。(横山選手を前線にあげたのはパワープレーを狙ってですか)手数がなくなった段階で、ゴール前にどうしてもいきたかったし、時間もなかったのであげました。(首位だったのが2位になったことは)確かに上にいた方がいいのはもちろん。だけど、選手たちにも言ったが、まだ何も獲ったわけじゃない、だからこの敗北で失うものはないということ。明大との試合で大切な試合だったっていうのもあるけど、きょう負けたからといって何を失うわけではなく、ただ全22試合ある中での1つの試合で負けてしまったということ。これで落ち込んでしまうのではなく、次の試合を頑張ろうということを改めて確認しました。次、頑張ります。

兵藤主将
(試合前に監督からの指示は)立ち上がりから相手は積極的に来るだろうから、シンプルなプレーをしていこうと。(タイトなDFユニットをどう崩そうと)前半はスペースが無かったですけど、後半はそんなこともなく攻撃陣が決められるところを決めきれなかっただけで、全体的には悪い出来ではなかったです。(明大との差は)決められる所を決めきれない、ワンチャンスでの決定力の差じゃないですかね。(中大戦にむけて)ボールを回すリズムには改善の余地があるし、守備も3失点しているので引き締めていきたいです。(手のケガは)たぶん折れていないから大丈夫だと思います。

鈴木修副将
(きょうの試合を振り返って)早い時間に点を取られて追いかける形で始まってしまって。前半向こうペースでロングボールばかりになってしまったんですけど、後半はいい形で攻められたかなと思ったら、点取られてしまいましたね。(敗因を挙げるなら)やっぱり早い時間帯に点を取られて、ディフェンスラインが崩れてしまったことですかね。(明大の印象)攻撃能力が高くて、守備がしっかりしてました。こういう粘り強いチームは勝つんだなぁって感じですね。(得点の契機になったFK、低めをねらいましたが)まぁ、あの距離だったので。こぼれたところで押し込んで決めてほしかった。狙い通りでした。(次節に向けて)連敗したら優勝できないと思うので、次は負けられないです。まぁ何も失ったものはないので。きょうでおもしろくなったんじゃない? ってことにして、がんばります。

山本
(ケガの具合は)ずっと腰が痛かったんですけど。きょうのはちょっと足つっただけなので、大丈夫です。(明大の印象)パス回しが早いし、いいチームっていうのは分かってました。(試合前に監督に言われたことは)(明大は)4バックなんですけど、けっこうサイドバックが上がってくるので、それを俺と(渡邉)千真で受ける、ってことですね。(これからの課題)きょうはシュートまでいく回数が少なかったし。あと、最初の失点は大きい。まず自分で先制獲って、そうすればもっと自分たちのサッカーができると思うので。そこを意識してやっていきたいです。

金守
(相手の10番の動きが良かったが)10番のドリブルにスピードがあることはやる前から分かっていたので、戸惑いはなかったんですが、失点したシーンは軽くいきすぎました。ただ、最初にやられただけで他にピンチはなかったです。(後半はチームの調子が上がった印象だったが)後半はボールを回せていました。自分たちのサッカーですね。そこで点を取れていたら…。(終盤立て続けにゴールを許したが)2点目を取られて、前がかりになったところをやられましたね。(今後の課題)3点取られてしまいましたが、もう一回、守備を見直して、下を向くことなく、連敗しないようにしたいです。

渡邉
(久々の敗戦ですが)でも何も失ってないので、結構前向きな気持ちです。最初早い時間帯で失点したのが痛かったですけど、そのあとは一試合通じて自分たちのペースでできたし良かったです。そこを点につなげられなかったのは残念ですけど。(ユニバーシアードでチームメイトだった明大の石井選手がDFでしたが)そんなに意識はしていなかったけど、きょうはシュートが1本もなかったので抑えられたかなと思います。(きょうはロングボールが少なくDFラインから組み立てていましたが)強い相手にも自分たちにのサッカーをしようと話していたので、パスを回していきました。(中二日と厳しい日程でしたが)そうですね、中二日だったので気持ちで乗り越えました。(次の試合への切り替えは)この試合の反省をしっかり修正して、絶対連敗はしないようにしたいです。

河野
(今の気持ち)まだ7試合あるんで、悲観することはないと思います。3点取られた後も最後まで戦う姿勢が見られたので、そこは次につながると思います。(3失点の反省点は)それぞれの失点に課題があります。僕の力不足だったり、チームとしての約束事ができていなかったりとか。次節まで時間が空くので練習で一から修正していきたいです。(次節への抱負)自分自身としては、伊藤拓真(スポ3)さんが調子上げてきているので、練習からきちんとプレーして、次も勝って優勝争いに残っていきたいです。







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