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 第45回早稲田大学・高麗大學校蹴球定期戦 7月26日 国立競技場



 日韓対決もドロー…勝ちきれないワセダ

キレのある動きでチャンスメイクをした中川翔 早稲田大学創立125周年を記念して、国立競技場で開催された第45回高麗大定期戦。定期戦とはいえ、節目の年に国立競技場という大舞台で行われるこの試合に、選手たちのモチベーションは高かった。しかし、積極的に仕掛けてくる相手への遠慮さえ垣間見える試合展開で、1−1の引き分け。「勝てる相手だったのに」(兵藤主将)と選手も口を揃え、悔やまれるドローで創立125周年に花を添えることは出来なかった。

 「立ち上がりから25分あたりまでは戦う姿勢がみられなかった」(大榎監督)と、序盤は相手のペースに合わせてしまい、前線までボールを運べない苦しい展開が続く。前半17分には自陣ゴール前での混戦からファールを犯してしまいPKを献上。先制を許す。しかしその失点でやっと目覚めたワセダ。中盤の選手の運動量が増えてきて、ワセダらしい3人、4人と絡むパスワークも見られるようになってくる。いい流れの続く前半34分、兵藤主将のCKを鈴木修が頭で触り、流れてきたボールを渡邉がゴールへ突き刺す。これで同点に追いつき、リズムに乗ることが出来るかと思われた。 

 しかし迎えた後半、いい形でビルドアップはしているものの、最後がシュートで終わりきれない。中川翔や幸田、途中出場の松本怜らがサイドからいいクロスをあげるも、そこにタイミングよくあわせることが出来ないシーンが多く見られた。ポゼッションではかなり相手を上回ったものの、ここ数試合の課題であった決定力不足がこの試合でも露呈してしまい、追加点を奪えぬままドローで試合終了。勝てるはずだった試合を、またここでも逃してしまった。

 この試合で前期の試合が一区切りつき、オフを挟んでワセダはチーム作りの時期に入る。前半戦を終えた結果は、シーズン前に描いた夢とは程遠いものとなった。能力のある選手は揃っていながらも、勝てない要因はメンタル。「負けたくないっていう気持ちをもっと全面的に出していかなきゃいけない」(兵藤主将)と、やはりまだ『挑戦者』としての気持ちが、今のワセダには足りない。兵藤主将、鈴木修、渡邉の主力3人をユニバで欠く中、この夏で勝てるチームを作りあげ、残るリーグ戦、インカレでここ数年遠ざかっているタイトルを手にすることができるか。ここから、大榎ワセダの真価が問われる。

(本濱 遥) 

早大対高麗大定期戦
早大 1−1
0−0
高麗大
【得点者】(早)34渡邉(高麗)17イ・ヨンレ


早大メンバー
位置 背番 名前 前所属 学部学年
GK 河野猛 大分トリニータU18 社2
DF 金守貴紀 四日市中央工 社4
横山知伸 帝京 スポ4
藤森渉 早実 教4
20 幸田一亮 横浜F・マリノスユース スポ1
MF 塗師亮 東京ヴェルディユーススポ3
鈴木修人 市立船橋 スポ4
→86分 中島健太 國學院久我山 社4
17 中川翔平 国見 スポ2
→75分 松本怜 青森山田 スポ2
◎10 兵藤慎剛 国見 スポ4
FW 山本脩斗 盛岡商 スポ4
渡邉千真 国見 スポ3
→75分 首藤豪 ジェフ市原ユース スポ4
※◎は主将、監督は大榎克己監督(昭63教卒)


◆コメント
大榎監督
(戦ってみて)相手がひいてきてサイドがあき気味だったから当てていった。だけどうちは立ち上がりから25分あたりまでは戦う姿勢がみられなかった。後半はよい内容で攻めていけた。(立ち上がり、合わせてしまって攻めこまれた)ひいてしまってね。最終ラインから思ったように前に仕掛けることができなかった。(中川翔選手がサイドから効果的に攻めこみました)きょうの翔平は素晴らしかったね。よく動き回ってくれたし、切り込みもよかった。あと10分出場させてもよかったけど、あれだけ動き回ってたら疲れるからね。だから怜や首藤をだしてかきまわした。サイドしかり、きょうはそれぞれ選手たちは自分のプレーができていたと思う。(あとはチャンスでの決定力)それはもちろんだけどね。まぁ決定力というのはうちというより日本サッカーの課題だから。(前期が終わりました。夏で強化すべき点や課題は)精度や早さといったことでしょう。ボールをつなげていくことはやってきた。基本的にやることは変わらないけど、クオリティをあげるってことですね。

兵藤主将
(前半、序盤押されたが段々敵陣でのプレーも多くなった)相手に合わせてしまっていてダメでしたね。勝てる相手だったんで、って負けたんで言えないんですけど、全然もっとやれました。正直悔しいです。(後半、チャンスは多かったが決めきれない)最近、守備が頑張ってくれてるのに、点を獲ることができてないんで自分達が引っ張っていかなきゃなと。最後のところの精度を高めるとか、シュートに対する意識を高めないといけないと思います。(自身のCKから同点)流れの中から点数を獲らなきゃいけないですね。(天皇杯予選から気持ちの切り換えは)(天皇杯は)目標だったんで引きずってた部分もあったんですけど、でも反省も必要だけど切り換えも大切なんで、アップからもっとしっかりやらなきゃいけないですね。(前期を振り返って)納得いかないです。取りこぼしも多かったし、接点に勝てない。接戦で勝てるように、厳しく、走って、メンタルも強くしていかないと。負けたくないっていう気持ちをもっと全面的に出していかなきゃいけないです。(主将としての半年。難しさとかは?)そんなになかったです。声を出すぐらいで何もしてないです。プレーで引っ張っていきたいと思います。

鈴木修副将
(序盤は相手のタイトな守備に苦しみました)がっちり守ってきたのに止まってボールを受ける動きしかしてなかったので連動できませんでしたね。(サイドバックからのオーバーラップからリズムを取り戻しました)塗師が後ろ守ってくれていたんでトップ下みたいな感じだったんですが自分がボールを持った時は引かれていて。それでサイドにも顔を出すようにしました。それでサイドバックが上がりやすくなってリズムが戻りました。(高さでは分があったのでは)相手は背はあったけどヘディングは強くなかったです。(ちょっとしたミスがピンチになりました)きょうは自分が1番ミスが多くて最悪でした。展開の中、流れの中でミスをしてしまいました。連戦とテストも重なってあまり動けませんでした。(韓国のチームと日本のチームの違いは)きょう見た限りでは日本はつなぐ部分では全然上なんですが、やっぱり個々のスピードでは敵わないですね。(ユニバーシアードを向かえるに当たって)3連覇していて絶対に負けられないです。(今回のチームは)明るくてみんな個性が強いですね。当然能力も高いです。(鈴木選手の役割は)トップ下を任されると思うんで。自分の展開力を評価されていると思うので。ユニバ代表では自分のような選手はいないと思うんで、アピールしていきたいです。

山本
(国立での定期戦、意気込みは)やるからには勝ちたかったですね。相手は見た目通り筋肉あってゴリゴリ系って感じでした。前半の入りが悪くて相手にペースを握られてしまった。ハーフタイムに監督に「やる気ないなら…」って喝を入れられて、後半は締まったゲームが出来たと思いますね。(それでも引き分けという結果)チャンスはあったけど、決められなかったです。(相手DFの印象は)そんなに(日本人と)違った感じはしなかったんですけど、前半は引かれて自分もいいプレーが出来なかった。後半はサイドに流れてボールもらえるようになってきて、全体としても良くなりました。(主力の3人がユニバで抜けるが)あと1ヶ月、チームに出来ることと自分がやらなきゃいけないことをしっかり考えて、悔いが残らないようにやってきたい。やっぱり、その先(卒業後)もサッカー続けたいんで。

金守
(高麗大の印象)もっと強いかと思った。プレッシャーとかもあまりなかったし。ただ試合の入りとしては相手がゆっくりだったのに合わせてしまった。(注意していたのは)一発で裏を狙ってくることがあるからそこを注意していました。(前期が終わりました)リーグ戦とかで連敗することがあったから、そういうのをなくしたい。(夏で強化すべき点)もっと決定力をあげること。あとは守備をもっともっとよくすること。(最近全体として守備の意識が高い)そうですね。リトリートしていますね。

横山
(きょうのディフェンスラインは安定していましたね)相手FWが速くて強かったので最初はバタバタしてしまいました。7番は日本にはあまりいないタイプで、やっぱりウラに抜けられるのが怖くてラインを下げてしまったので足元にいい形でいくつか入れさせてしまいました。前半は相手のペースに合わせてしまったので後半は、自分たちのサッカーをしようという意識になり、試合を支配できたと思います。(ビルドアップも後半は安定していましたね)みんなが1個1個のプレーを早くやろうって意識があって相手がチェックに来ても自分たちのサッカーを出来たことがビルドアップの安定にもつながりました。(チームとしてもだいぶ戦い方の形が出来てきたのでは)後半で言えば出来てきたと思います。後ろからつないで組み立てていってから速いパス回しという崩しが出来てきたので。後半のサッカーは次につながると思うし、自分たちのサッカーをやれば、結果もついてくるからこういうサッカーを続けていきたいですね。

中島健
(途中出場でしたが、指示は)相手も疲れているから、サイドから崩すように言われました。(相手の印象は)ユニバ代表とかたくさんいるって聞いていたんですが、やられるっていう感じはありませんでした。(試合を通して)前半はいまいちだったけど、後半はうまく攻めていけましたね。フィニッシュに関してはもっと精度をあげないと。(夏を向かえますが、後期にむけて強化したいこと)個人としてはもっと走れるようにしたい。フィジカルの強化が課題です。チームとしては攻撃の見直しと、ディフェンスをもっとつめること。

渡邉
(試合前の指示)普段通りやれと。昨年うちに大差で負けて坊主したとか聞いていたので相当気合を入れてくると思っていたので、負けないように気持ちを入れて臨みました。相手DFは強いイメージはなかったんですけど、実際戦ったらヘディングとかは結構強かったです。(得点シーンは)いいところにこぼれたので、あとは打ち込むだけでした。(シュートシーンは少なかったが)自分でシュートまで持ち込めればいいんですけど、なかなかそう上手く行きませんでした。(今のチーム状態について)自分たちのサッカーが90分のうち長くできるようにするのと、簡単に負けないように粘り強くやることが必要です。(ユニバではレギュラーを取れそうですか)自分次第だと思います。自分のプレーをしっかりして、シュートまで持っていくこと、ポストプレーをしっかりしたいです。(4連覇がかかっていますが)チームでは練習してないので、個人個人がしっかり準備することが大事だと思います。

塗師
(調子は良かったのでは)上手く周りからボールをもらえたので。ハーフタイムに監督から「もっと走れ」と言われてやってやろうと思いました。いつもより体がよく動いて走れたので、それがいいプレーにつながったと思います。(高麗大のアタッカー陣はどうでしたか)スピードもあったんで最初は悪かったけど、徐々に自分の中でやり方を捉えていけて上手く修正できました。(国立の雨のピッチは早慶戦のときと似ていた)あの時は選手間のサポートが遠くてそれを指摘されたけど、今日はつなぐことが選手間の距離も保てたから良かったんじゃないでしょうか。(これからの後期に向けてチームは)まず合宿でチーム間のプレーの質を高めたり、走れるチームにしたいです。天皇杯も総理杯も負けちゃったんでその分後期リーグと大学選手権へ向けて頑張ってやっていきたいです。

中川翔
(前半、序盤押されてた)最初、自分ボール触れてなかったんで、自分が動いて流れを作ろうと思いました。(PKで先制点を許した)あの失点はしょうがないというか、取り返せばいいなと思いました。(その後徐々に良い形に)そうですね。みんな動き出してボールも回ってました。(CKから同点)いつか点獲れると思ってたんで。(後半、チャンスは多かった)決めるとこ決めないとですね。(1−1という結果は)不満です。モットやれたなと思います。(雨の影響は)芝が滑ってたんでトラップとかには気を付けてました。(高麗大の印象)フィジカルが強いし、結構良いチームでした。(前期を振り返って)プレーに波があったんで夏に作り直したいです。(チームとしては)勝てるのに勝てない試合が多くて、メンバー的にはどこよりも強いと思うんで連携をもっとしっかりしていきたいと思います。チームでもっと頑張れる人が必要だと思うんで、自分も中心となって流れを作りたいなと思います。

河野
相手は昨年うちに大差で負けているのでがっついてくると思っていました。(カウンターを多くしかけられていましたが)攻められる前にマーキングやポジショニングをしっかり押さえていたので、そんなに大変ではなかったです。(初の国立の舞台でしたが)お客さんがいっぱいで、サッカーをやっている人は誰もが目標とする場所なのでプレーできて嬉しかったです。(正GKの伊藤選手がケガされてから数試合出場してみて、収穫は?)試合は練習の延長線上と思っていたんですけど、やはり試合でしか得られないものがあって、そういう経験が積めたのはよかったです。課題は局面の判断と視野を広くすること、あと試合巧者にならなくてはいけないと思います。(伊藤選手も復帰されると思いますが、正GK争いへの意気込みをお願いします)お互いに競争しあって高めあっていけたらと思います。

幸田
(国立での試合だがモチベーションは)このあとオフに入るんで、きりのいい試合だしいい形で終わりたかったですね。勝ちたかったし、後悔が残ります。(序盤引き気味だったが)自分たちのペースで回せなかった。きょうは後ろから組み立てる意識で、いつもとサイドハーフも違うんでタイミングみてやってました。監督からも今日はいつものようにがんがん前にいくんじゃなくて控えめにって言われてたので、様子見ながらあがりました。(韓国の選手と1対1であたってみて)思ったよりスピードがあったんですけど、やりづらさ的のは日本のほうが上でした。(夏のチームはどういったことを)5日間オフで、しばらく試合ないので基礎体力つけたりの練習です。ユニバに行く人たちもいるので、行ってる人に負けないようにこっちも頑張ります。







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