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 第31回総理大臣杯全日本大学トーナメント 関東代表決定戦 6月9日 早大東伏見グラウンド



 儚く消えた三冠の夢…早大予選敗退

信じられない…敗北に顔を覆う兵藤主将  総理大臣杯全日本トーナメント関東代表決定戦の2回戦が早大・東伏見グラウンドで行われ、早大は神大に0−1で敗れた。教育実習で4年生の主力数人を欠きフレッシュな顔ぶれがスタメンに顔を揃えたが、2部のチーム相手に早くも1つ目のタイトルを失った。

 立ち上がりから渡邉にボールが収まり、早大が試合を支配。U−22日本代表から戻った鈴木のゲームメークにより時間が生まれリズムを作り出し、兵藤主将とこの日スタメンに抜擢された糸井の果敢な飛び出しは何度も相手ゴールを脅かす。だが神大の体を張った守備になかなか得点を奪えない。

 後半に入っても早大が常にボールを動かし相手を揺さぶるが、幾度にも渡り決定機を逃し、刻々と時間が過ぎていった。焦る早大。次第に苛立ちと不安がミスを多発させるようになっていくそんな矢先、早大を襲ったアクシデント。前半から度々チャンスは作られていたものの要所をしっかりと抑えていた守備陣に綻びが生まれ、神大FWに裏をとられ窮地を向かえる。ピンチを防ごうとペナルティーエリア外に飛び出した際にGK伊藤がハンドをとられ退場処分になってしまった。一人少なくなり、早大はさらに追い込まれていく。

 その後も攻め続けるが、糸井のシュートがポストに嫌われるなど、どうしてもゴールが奪えない。そして終了間際。セカンドボールの処理を誤りボールを奪われ、神大にゴール前でドリブルを許し、巧みなシュートを突き刺され、万事休す。神大に番狂わせを演出されてしまった。

 多くのタレントを抱え黄金世代と呼ばれ、大学3大タイトル獲得を目指していた今季の早大。苦しい台所事情があったとはいえ、予選での敗退はやはり想定外で失望は大きい。思い描いていた三冠という偉業。だが、夢はさめてしまった。

(青木 現) 


第2回戦
早大 0−0
0−1
神大
【得点者】(神)87三平


早大メンバー
位置 背番 名前 出身校 学部学年
GK 伊藤拓真 前橋育英 スポ3
DF 金守貴紀 四日市中央工 社4
24 梅澤誠司 早実 教3
23 藤森渉 早実 教4
31 幸田一亮 港北 スポ1
MF 塗師亮 湘南台 スポ3
鈴木修人 市立船橋 スポ4
19 前田亮 都立駒場 教4
→56分 松本怜 青森山田 スポ2
26 糸井正 早実 国教4
→75分 中川翔平 国見 スポ2
→76分 河野猛 大分上野丘 社2
◎10 兵藤慎剛 国見 スポ4
FW 渡邉千真 国見 スポ3
※◎は主将、監督は大榎克己監督(昭63教卒)
※76分にGK伊藤が退場


◆コメント
大榎監督
(予想外の早期敗退でした)3つあるタイトル(リーグ戦、総理大臣杯、全日本選手権)のうち、一つが早い段階で負けてしまったわけだけど、やっぱり勝負をしている以上、負けることもありますし、これもサッカーです。負けたことをしっかり受け止めてこの負けを次につなげなければ意味がないですから、チーム全体でそこを考えていくのが重要ではないかと。(攻めの形は作れていたのでは)攻めの形にも不満はありますけど、確かにいい形も作りましたし、チャンスはたくさんあったと思います。でも、その決めるべき所で決められなかったことで流れが変わってしまいました。(数的不利になって以降は)千真(=渡邉)の1トップで兵藤を中盤に落として、翔平(=中川)は入ったばかりで可哀想だったけれど、チームのことを考えて代わってもらった。8枚ブロックを作って崩されないようにしたんですけど、マークのズレから失点してしまいました。梅澤の体力がかなり落ちていたから後ろで使うより前で使った方がいいと考えて千真ともう一つのターゲットになるように前に置きました。(新しく起用された選手のパフォーマンスは)梅澤はやはりヘディングが強いので相手のボールを弾くことができたって部分では良かったです。体力的な部分で最後に足りなかった所もありましたけれど。糸井はスピードを生かしてチャンスをつくったり積極的なプレーをしていました。ただ、もっと積極的にいけると思うし、いってほしいですね。全体的にきょう新しく起用された選手は頑張ってくれたと思っています。(前期リーグの総括と今後へ向けて)26得点はリーグで一番取ってるし、得点力はついたと思います。課題は18失点の守備ですね。これだけ失点が多いと後期に向けて勝っていくのは厳しいんで。(次は早慶定期戦が控えます)早慶戦は俺も4回目ですけど、毎年苦しみますから。昨年はたまたま5―0で勝ちましたけど、慶應も調子が良いみたいだし今季はもっと厳しい試合になると思っています。自分たちのするべきサッカーをして相手の良さを消すような試合がしたいですね。

兵藤主将
(教育実習から帰ってきたばかりだと思いますがコンディションは)軽くは動いていたので全く問題ありませんでした。(ただ教育実習でメンバーが少し変わっていて、ポジショニングなど、いつもと違う点で難しかったのでは)多少メンバーが変わっているのは仕方ないことだし、みんなやっている練習は同じなのだから(メンバーが変わったのは負けた)理由にならない。きょうは自分たちがやりたいサッカーに全然届かず、勝利にも全然届かなかった。(前線で抜けだすようにしていたのはプランですか)流動的に試合を進めていくわけだからプランというわけではない。相手がひいてきたのを攻めあぐねて、ディフェンスラインでボールを回してからのビルドアップもうまくいかなかった。(運が悪かったといえばそれまでですが、決めきれなかった)いくら悪い状況でも勝つためにやらなくちゃいけないことがある。ワセダはまだ強いチームになれていない。練習の環境から見直していかなければいけない。(これで次は早慶戦。慶大もきょうの神大のようにひいてカウンターを狙ってきます)もっと前にチャレンジするサッカーをしなければ勝てない。積極的に試合を進めていかなければ、勝てるわけがない。伝統の一戦に恥じないような戦いをしなければいけない。

鈴木副将
(チャンスを作りながらも体を張った守りに苦しみましたね)あれだけ外していたら試合に勝てない。決定力不足を露呈した感じです。(全体を見回しながらのコーチングが目立ったが)左足が痛かったというのもありますが、やはりバランスを見ながら、言うことは言っていた感じです。(特に渡邉選手と前田選手の距離について指示を出していたが)前田はワンプレーでジョグしてしまっていたので千真と連動できる距離にいなかったので、後ろがそういうことをいっていかないといけないと思う。(最近の試合は渡邉選手がしっかり起点になっていますが)あそこが起点にならないとワセダらしいパスサッカーは機能しないし、千真はホントに足元がうまいんで。最近はしっかりフィットしていますね。(焦りからかチームのリズムが崩れていった)裏に抜ける選手がいなくなって。縦に抜ける選手がいなくなってしまったのがひとつの原因です。(一人少なくなった状況には)まだスコアは動いていなかったし、これからが勝負だと考えていましたから、あまり焦るとかはなかったですね(早慶戦に向けて)やっぱりボールと人が一緒に動かないとダメなので底を意識してやって行きたいです。早慶戦は知っている人や友達も見に来てくれるのでモチベーションも上がります。最後なので是非勝ちたいです。

幸田
悔しいです。3大タイトルの内のひとつだって聞いて、みんなモチベーションが上がってきた中で負けてしまいました。(敗因は)リーグ戦のときとは違ってきょうは、運動量も少なくパススピードも遅くて。ワセダの細かくつないでいくサッカーができませんでした。個人的にも、どんどんオーバーラップしてボールもらって、というプレーが出せませんでした。(早慶戦に向けてアピールポイントは)攻守にわたっての運動量です。あと、スピードに乗ってからのドリブルです。中に仕掛けていくところとか。それよりも、チームのために動けたらいいと思います。







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