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 JR東日本カップ2007 関東大学リーグ 5月3日 東京・多摩市立陸上競技場



 2点リードに落とし穴…筑波大に手痛い逆転負け

相手FWと競り合う金守  前節勝ち点1を上乗せし、首位に浮上したワセダ。昨季2戦2分と相性の良くなかった筑波大に勝って上昇気流に乗っていきたいところである。しかし、夏のような陽射しが降り注ぐピッチで、選手たちは苦悶の表情を浮かべていた。

 先制パンチを浴びせたのは兵藤だった。個人技を生かした突破でPKを獲得し、落ち着いてGKの逆を突いて沈める。22分にはCKのこぼれ球を横山が押し込み、兵藤、鈴木が「2点を取った所までは良かった」と口を揃えたように試合の入り方は素晴らしかった。だが、その直後に相手FWのシュートがDFに当たりコースを変えて早大ゴールに吸い込まれる。「不運な失点」(大榎監督)だったが、この1点で楽勝ムードは暗転する。勢いに乗った筑波大にカウンターと個人技で手痛い2発を立て続けに食らい、前半で試合を引っくり返されてしまった。

 ワセダも鈴木が積極的にミドルシュートを狙うなど攻撃の糸口を模索するも62分、センターサークル付近からドリブルで独走を許して失点。すぐに糸井、松本怜と交代のカードを切って両サイドを高いポジションに配置。サイドを支配して反撃を試みるが、一度狂った歯車は最後まで噛み合うことがなかった。タイムアップを告げる空虚なホイッスルが響く。

 失点を喫してから浮き足立ち、本来のポゼッションサッカーを見失ってしまったワセダ。ツボにはまった時の攻撃力は既に証明済みだ。兵藤が語るように、逆境の時こそ声を出して自分たちの戦い方を貫くことが求められる。90分間の中では、流れが相手チームに傾く時間帯も往々にしてあるだろう。その中でいかに我慢してゲームプランを進められるか――今後のリーグ戦において1つのカギとなることは間違いない。次節の明大戦でその真価が問われることになる。

(斎藤 純) 


第7節
早 大 2−3
0−1
筑波大
【得点者】(早)16兵藤、22横山(筑波)24室橋、33金正、37小澤、62三澤


順位表
チーム 勝点 勝数 負数 分数 得点 失点 得失
法大 16 12
駒大 15 11
流経大 14 13
早大 13 16 10
明大 11 12
中大 11 −5
東海大 10 −2
筑波大 10 −2
東学大 −4
10 国士大 11 14 −3
11 順大 11 −6
12 青学大 16 −8
※第7節終了時
早大メンバー
位置 背番 名前 出身校 学部学年
GK 伊藤拓真 前橋育英 スポ3
DF 金守貴紀 四日市中央工 社4
横山知伸 帝京 スポ4
MF 塗師亮 湘南台 スポ3
→79分 前田亮 都立駒場 教4
鈴木修人 市立船橋 スポ4
12 松本征也 浜名 スポ3
中島健太 國學院久我山 社4
→62分 糸井正 早実 国教4
14 首藤豪 市立千葉 スポ4
→62分 松本怜 青森山田 スポ2
◎10 兵藤慎剛 国見 スポ4
FW 山本脩斗 盛岡商 スポ4
渡邉千真 国見 スポ3
※◎はゲーム主将、監督は大榎克己監督(昭63教卒)


◆コメント
大榎監督
(2点リードからの4失点でした)2点は非常にいい時間帯に取ったんだけどね、そのまま自分たちのサッカーができるかなと思ってたら1点目を不運な形で取られてから少しバタバタしてしまったかな。筑波大の10番に(松本)征也をマンマークでつけて、征也のところでは上手く止めていたんだけど、バランスの面がちょっと問題だったから前半途中から3バックにしてゾーンで守るようにした。点を取ってからディフェンスラインが引きすぎちゃって、中盤が空いてしまったからそこをやられたね。守れなかったのは私のゲームプランが甘かったということ。 (後半には糸井、松本怜、前田選手と、次々とカードを切った)もちろん攻撃的にいくという意味合いでの交代ですけど、調子のいい選手はどんどん使っていきたいと思うし、選手に戸惑いはあるかもしれないけど今年はメンバーを固定することも考えてない。きょうの糸井もきのうのJr.リーグですごく良かったから使ったし、能力のある、サッカー偏差値の高い選手はたくさんいるので、システムとかに縛られず調子の良い選手は使っていきたい。(次の試合へ向けて)基本的に戦い方は変わらないけども、ここ2試合で7失点してるわけだから守りの意識を少し変えていく必要はあるかなって感じはしますね。切り替えて次、明治戦ですね。

兵藤主将
(きょうの試合を振り返って)2点先制していたのに、前半のうち逆転されてよくなかったですね。2試合続けて失点が多くて、守備の意識が足りない。課題はそこですね。(声も減っていましたね)ワセダの特徴っていうか…流れがいい時は出るけど、負けると声が出なくなる。自分はキャプテンなので練習から声を出して、意識を変えていきたいです。(最後シュートまで持っていけませんね)みんな自信さえ持てばできるはずなのに、バタバタしてしまいがち。落ち着きが必要だと思います。(微妙なジャッジも多かった?)審判っていうのもあるけど、それはどっちもですからね。ふつうに楽に勝ててた試合だったし、言い訳にはできないです。(筑波大の印象は)去年から引き分けが多くて、結果だけ見ると相性は悪いんですかね。ただきょう、前節と守備の意識が足りないし、切り替えができていない。それに走れてない。まず走らないとサッカーにならないですからね。(良かった点とかはありましたか)2点取った所まではよかったですけど。セットプレーからも得点できたし。まぁでもそれ以外はないですね。(次節に向け)2試合で7失点じゃ、勝てるものも勝てないので。守備だけのせいにはできないので、全体が守る意識を高めていきたいです。

鈴木副将
(試合運びについて)2点目取ったまでは良かったんだけど、失点の仕方がよくなかったです。きょうは(筑波大の)三澤がキーになるってことで(松本)征也が前半はマンマークについて、途中から3バックに変更しました。自分が少し前目にポジションとって。征也はよくやってくれたと思います。3バックにしてからスペースを埋められなかったのでそこはまずかったかなと。(放ったシュートはチーム最多の4本でした)筑波大はディフェンスラインがだいぶ引いてきたので、遠めからでもミドルを打っていきました。ボランチが点取ったらチームも楽になるし、遠くから打つことで相手のディフェンスラインも引き出せますし。決めたかったです。(次は中2日で明大戦)次負けたらやばいんで、とにかく勝ちにこだわって勝ち点3を取りにいきます。

金守
(筑波大FW小澤選手への自身の個としての対応とDFのグループとしての対応は)前半の立ち上がりは小澤にやられた。前半の途中からはディフェンスを3枚にしたので、自分個人としても(3バック全体の)グループとしても、上手く対応できたので評価して良いと思う。むしろ、三澤の方がやっかいだった。特に、4点目は、三澤に一人でやられたので、最後まで手を焼きました。

山本
(敗因は)1点取られた後に立て続けに取られて修正できなかったことです。(ハーフタイムの監督の指示)青学戦の時も点取って追いつけたんで、きょうも点取れると。次の1点をどっちがとれるかっていうことだったんですが…先に取られてしまいました。(ご自身の調子)シュート数も少なかったし、チャンスもあったのに決められませんでした。(次節の抱負や課題)先制点取って自分たちの形に持っていきたいです。取られた後に修正できるかが課題です。

松本征
中盤でセカンドボールを拾えなかったのが良くなかった。せっかく2点取ったのにその後自分たちのリズムでできなかった。(攻撃にスピードがなかったように見えましたが)相手が前から来てるのもあったしグラウンドもやりにくかった。立ち上がりから裏に出る動きがなくて相手にひっかかることが多かった。(失点の原因は?)ほとんどカウンターからの失点だったんで、自分たちがボールを持っている時のディフェンスのポジションのバランスが悪かった。あと相手はドリブラーが多かったけど、個人の対応ができていなかった。(次戦への課題と抱負)まずはディフェンスの意識を高く持つことですね。引き分け、負けと来ているので次は絶対勝ち点3を取りたいです。勝ちにいきます。







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