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 関東大学対抗戦 対帝京大 11月11日 東京・秩父宮ラグビー場



 帝京大に61−8で勝利もディフェンスで課題

田邊  関東大学対抗戦第5試合目の帝京大戦は、61−8の大勝を収めた。ワセダにとって「今年やりたいラグビーのベースがいかに出来るかを確かめる試合」(中竹竜二監督=平9人卒)。マッチスローガンは『コア・ビルディング』――。

 立ち上がりはFW戦で帝京大に襲い掛かる。「ファーストプレーから相手をしっかり圧倒できた」とプロップ山下達也(商4)。前半7分、17分とラインアウトモールからトライを奪うと、その後もテンポよく得点を重ね、26−3で前半を折り返す。

 後半もWTB田中渉太(スポ3)の独走トライで幕を開ける。この日に向けて整備してきたアタックの成果を発揮していくと、後半終了間際には、SO山中亮平(スポ1)がインゴールに飛び込み9つのトライショーを締めくくった。全体を通して、この日のワセダはセットプレーにも安定感があり、アタック面では評価できる内容。一方でディフェンス面についてはいくつか課題が残ってしまった。「帝京大のブレイクダウンに対し素直に対応し過ぎていた」とフッカー臼井陽亮(スポ4)が振り返るように、接点は、ワセダよりも帝京大が一枚上手だった。「理想はブレイクダウンとディフェンスでリズムをつくって、ターンオーバーしてトライを取る」(ロック権丈太郎主将=スポ4)ことを考えると、まだまだ調整しなければならない課題が見えてきた試合でもあった。

 「危機感も持ったし、このままではいけないことも分かった。しっかり話し合って何をしなくてはいけないか意思統一しなくてはいけない」(権丈)。残る対抗戦は、早慶戦と早明戦。次の伝統ある早慶戦で「最高のパフォーマンスを見せて勝ちたい」(畠山)という選手たちに期待だ。

(南野英梨子)


早大出場メンバー
背番号名前ポジション学部・学年
山下 達也プロップ商4
臼井 陽亮フッカースポ4
16小沼 智彦→後32分入替社4
橋本  樹プロップスポ3
17畠山 健介→後21分入替スポ4
権丈 太郎ロックスポ4
寺廻 健太ロック教4
18中田 英里→後30分入替スポ1
有田 幸平フランカースポ4
19上田 一貴→後21分入替教3
覺來  弦フランカースポ4
豊田 将万NO・8スポ3
三井 大祐SH教4
20櫻井 朋広→後32分入替スポ2
10山中 亮平SOスポ1
11田中 渉太WTBスポ3
21中濱 寛造→後7分入替教1
12井上 隼一CTBスポ2
22宮澤 正利→後26分入替スポ1
13田邊 秀樹CTBスポ2
14早田 健二WTBスポ2
15五郎丸 歩FBスポ4
早 大   帝京大
前半 後半 得点 前半 後半
26 35
61 合計
【得点】▽トライ 有田幸2 田中2 田邊 豊田 権丈 中濱 山中 ▽ゴール 五郎丸8
※得点は早大のみ


◆コメント
中竹監督
きょうのマッチスローガンは「コア・ビルディング」。チームの核を構築しようとミーティングで話して意思統一した。今年やりたいラグビーのベースがいかに出来るかを確かめる試合だった。アタックについては、練習してきた形で取れたトライもあったので、ゲームとしては満足できる。ブレイクダウンは帝京さんの方が一枚上手だった。相手のオーバーザトップで助けられた部分があり、もっと圧倒しなくてはいけなかった。9月の頭からスタンディング、立ってプレーすることを意識してきたが、きょうのような相手でそれがいかに出来るか、基準となる相手だった。プレッシャーをかけられて自分から寝ころんでラックにしてしまった。2人目、3人目の寄せでも劣勢になってしまった。帝京さんも集中していて、理想とは違うブレイクダウンだった。(ディフェンスに関して)失点は残り5分までは3点に抑えていたが、所々でゲインされていたので、そんなにディフェンスが良かった印象はない。相手のミスに助けられた部分が大きい。

権丈主将
9月からターゲットにしていた相手にスコアで圧倒できたことは自信になる。きょう勝ったことでチームとしても上昇していける。前半、帝京大のブレイクダウンで後手に回ってしまったところはあった。自分たちの譲れない部分、肝のところで相手が一枚上手だったので、しっかり引き締めていきたい。帝京大のディフェンスに対して、すぐ寝込んでしまう場面が多く、立ってプレーすることも出来なかった。2人目も遅くて、ボールの上にスイープに行けず、相手に自由にプレッシャーをかけさせてしまった。こちらの意図したタックにもできなかった。それでテンポが上がらなかった。イメージと違った。ブレイクダウンとディフェンスは課題。逆に課題が見えてよかった。危機感も持ったし、このままではいけないことも分かった。しっかり話し合って何をしなくてはいけないか意思統一しなくてはいけない。理想はブレイクダウンとディフェンスでリズムをつくって、ターンオーバーしてトライを取ること。(畠山の復帰について)やはり安心できる。本当はきょうも出なくても大丈夫だったが、畠山自身も調子が上がってきているし、これからどんどん上がっていくと思う。(早慶戦は)絶対に負けてはいけない相手ということを先輩から聞いてきたし、それを下の代にしっかり伝えていかなくてはいけないと思う。

畠山
(久し振りの出場でした)まだまだ納得いったプレーが出来ていなかったので、その部分を早く修正してしっかり出来るようにしたい。(きょうの試合を振り返って)ビデオで研究した通りだった。でもブレイクダウンは自分たちが考えていた以上に強かった。(途中出場する上で気をつけたことは)セットプレーの安定とワセダに流れを引き寄せようと思って臨んだ。ただ、それがあまり上手くいかなかったのが反省。スタメンとかリザーブとか関係なく、常に流れを引き寄せられるような選手にならなくてはいけないと思う。(早慶戦に向けての意気込み)慶大は負けたらいけない相手。今年は1年早慶戦もなかったので、僕らが今まで肌で感じたことをしっかりと下にも伝えたいし、最高のパフォーマンスを見せて勝ちたい。

五郎丸
筑波大戦から良い修正ができた。アタックもディフェンスも良くなってきている。4年生がAチームに多いとチームは引き締まる。FWにいるというのも良いこと。(早慶戦に向けて)練習を積んでもっと良いチームにしたい。

山下達
(きょうの試合の感想)本当にがむしゃらにやった結果だと思います。きょうの試合では、スクラムやラインアウトといったセットプレーの安定が評価できると思います。(前半からテンポ良くトライを重ねた)それはファーストプレーから相手をしっかり圧倒できたからだと思います。(スクラムは何回か落ちてしまう場面がありました)それは味方同士のズレが原因だったので、修正できたと思います。(ラインアウトを筆頭としてセットプレーは安定していましたね)本当に練習していたので良かったです。(ブレイクダウンは)帝京大は大きくて重かった。(本日のベストペネトレーター=最優秀選手に選ばれましたね)自分のような選手には縁がないと思っていたのでびっくりしています。プロップは支柱という意味なので、チームを支えていきたい。(早慶戦に向けて)絶対に勝ちます!

臼井
(筑波大戦からの修正点は)第一にFWの接点の強さ。(春の帝京大戦と比べて)ワセダがこだわるところで取れたのでそこがうちの成長したところだと思う。(ラインアウトについて)90パーセントを超えているがそれは豊田のサインが良くて出しやすいから。今回はノットストレートを2回してチームの流れを切ってしまったので、これから修正したい。(前回FW戦に苦戦したが今回大勝できた要因は)タックルが受けてしまっていたり、FWのプレッシャーのなさがあったのでそこにこだわりたかった。楽に球出しさせない、2人目も絡んで相手の攻撃を止めるなどをこの3週間練習した。(ブレイクダウンについて)激しいプレッシャーがあるのは始めから分かっていたのでプレー中に対応することを考えていた。ワセダはそれをする力がある。(ブレイクダウンは劣勢だった)帝京大のブレイクダウンに対し素直に対応し過ぎていた。向こうはスイープの人間がクリーンに出したところでもプレッシャーが強く苦戦したが、スイープ自体はできていた。(モールトライを奪った)取りきることでチームの流れも良くなるしBKとしても雰囲気が良くなると思う。ただこれに満足せずに慶大・メイジと高めていきたい。(早慶戦を意識しているか)スタメンでは初めてだが、気負いすることなく全力でいきたい。(意気込み)自分個人がチームの勢いを出せるように、そしてそれがワセダの力になって勝利へとつながるようにしたい。特別と意識せず自分のプレーをしたい。

橋本
(筑波大戦から日が空いたがどんな練習を)FWは近場のアタックとディフェンスの確認をしました。(試合を振り返って)自分たちのアタックは形になっていた。ディフェンスに関しては抜かれたりプレッシャーがかけられないところがありました。ブレイクダウンについてはもうちょっとこだわれたかなという感じ。相手の好きなようにやられてしまいました。これは意識の問題だと思います。(きょうはプロップとして出場)しんどくて、ロックの時より運動量は落ちてしまいました。(早慶戦に向けて)実は今まで早慶戦に出たことがないので、緊張しています。自分のプレーをしたいです。

寺廻
(筑波大戦からの修正点)準備期間が3週間あったので、アタックをメインに練習してきました。(きょうの試合の収穫)帝京大という強豪に対して点数がこれだけとれたのは良かったと思います。(相手FWの印象)FWが強いことは分かっていたので、なんとかモールで2トライ取りにいこうって決めていました。(ハイボールの処理が良かった)自分がロックに入る時にはそういうところや運動量が求められていると思うので。(早慶戦に向けて)慶大はここまで結構勝ってきているし、メイジとも引き分けて強いですが、負ける訳にはいかないので絶対にたたいていきたいです。

有田幸
(筑波大戦後からの練習の仕上がりは)FWのモールでトライを取ろうって言っていたので、成果が出たと思う。(きょうのテーマはコア・ビルディング)苦しくなった時にFWからゲームを作っていこうと。モールで取れるゲームができた。(ブレイクダウンでは帝京が上回った)そこで勝負してきていて、うちもそうしようとしていたんですけど、2人目の寄りが良くなかった。あと寄った後の仕事の精度を上げていきたい。(次は早慶戦)1年の時から出たかったが、悔しい思いをしていたのでそれをぶつけたい。自分のプレーは徐々に良くなっているので精度を上げたい。

覺來
(Aチーム復帰、間があいたがその間取り組んでいたことは)ボディバランスの修正です。あとはいつも通りって感じですね。(きょうのテーマである「コア・ビルディング」は体現できたか)そうですね、モールで前半2トライ取れたので、FWとしては、そのへんは上手くいったと思います。(ブレイクダウンは)相手にプレッシャーをかけられてしまっていました。チームとしての課題ですね。(個人的な修正点は)もっと走ることですね。ハーフタイムに監督にもそう言われたので。後半は20分だけでしたけど、まだまだですね。これからもっと頑張らないと。意識の面もありますけど、日々の積み重ねですね。しんどくても、その中で頑張っていけば本番でも出せると思いますし。(早慶戦への意気込み)小峰が復帰したらポジション争いになると思うんですけど、そういう中で、出られるように頑張りたいです。(ポジション争いに勝つには)ラインアウトで自分が必要とされれば、出られると思うし、あとはランナーとしてどれだけチームの中で機能するかだと思います。

豊田
次の慶大戦につながるいいゲームをできた。FWで圧倒できてよかった。ディフェンスではぬるいところがあったので、次は圧倒できるようにしたい。きょうはFWで勝って、BKにいい球を出せるように、FWの圧倒をテーマにやった。(個人では)セットプレーでラインアウトでもスクラムでも引っ張っていけるようにしようと。まだまだできないところもあったし、有田さんに負担がかかってしまっているので仕事量を増やして、負担を軽くしたい。(NO.8)3週間練習してきた。フランカーかNO.8は言われたところをやります。去年早慶戦は内容的にも、点数的にも良くなかったのでディフェンスでもアタックでも粉砕したい。

三井
筑波大戦から3週間あって、しっかり練習できました。その中でやろうとしていたことが出せたと思うので、楽しかったです。(課題は)ブレイクダウンの圧力です。追い手になってしまって、それまでPGだけだったのが最後のトライ取られてしまったので。(早慶戦に向けて)一気に何個も出来ないので、やることを絞って確実に出来る様にしていきたい。見ていて楽しい試合になる様にしたいです。

山中
(きょうはいつもより多くボールに触っていた)そうですね。アタックがある程度できてきて、その中でボールタッチも増えた。リズムが良かったのでボールに多く絡めたと思います。(トライの起点にもなっていた)相手を見て、自分で仕掛けるか、捌くかの判断が良くなってきたので、そういったことが大きいと思います。状況判断にはこだわっていきたい。(自らトライも決めた)キックダミーをしたら、相手が前にいなかったので、ガムシャラに行きました。取り切れてよかったです。(会心のトライ?)まあ、そうですね。(ディフェンスについては)FWとしっかりコミュニケーションとって、BK同士でもコールをしっかりかけてノミネートから気を使ってやっています。(次は初めてのビッグゲーム)大観衆の中でやるので緊張するとは思いますけど、それにのまれないように、自分のプレーを心がけたいです。

田中
きょうは競るキツイ試合になると思って臨みました。意識したのは、ミスったときに文句言い合わないで、黙ってプレーして区切れがついたときに言い合おうってことです。ボールがこぼれてっしまったらまずは、黙ってセービング、文句を言いあうのはそれからって感じで。(2トライ取りましたが)最初のトライは歩さんからのパスで取れました。フリーでもらったら、だいたい取れる自信はあります。中濱は強いけれど、まだ取り切れていない場面があるので、中濱はそこが課題は課題ですね。(早慶戦は)出るつもりです。春は行けなかったけれど、とりあえず山田をノートライに。そして自分はトライを取るつもりで。山田がキーマンです。

井上
(試合を振り返って)筑波戦が終わってからの3週間、帝京大戦に向けてチームで練習してきたことが出来てよかった。(きょうの対策は)BKはタテ系の精度にこだわった。(2試合連続スタメンです)帝京大戦になりビッグゲームになってきたから、不安な部分はあった。でも無事終わってよかった。(相手の当たりが強かったが、心がけようとしたプレーは)帝京大もブレイクダウンが強かったから、一対一で負けないように心がけた。(収穫、課題は)収穫はモールでうまく攻められた所、そこで余った時にBKが取り切れた所。個人としての課題は、ディフェンスがまだ甘いし、キックチェイスをもっとうまくやりたい。チームとしては、ミスなく出来るようにしたいです。きょうをベースにしてこの先の試合も頑張りたい。(早慶戦に向けて)慶大はBKのチームだから、一歩も引かずに前へいきたい。

田邊
きょうはこれから核となるものをしっかりやるということだった。FWならモールとアタック。ディフェンスはゲインの攻防という点。ディフェンスでは前でヒットしてボールを取るところまでいけなかった。(積極的にボールに絡んでいたように見えたが)自分でいくとことまわりをいかすとこの使い分けをしないといけない。積極的にいこうとは思っていたけどきょうはちょっと周りが見えていなかった。(早慶戦にむけて)内容が良かったら自然と点も良くなってくると思うからいい勝ち方をしたい。

早田
(きょうの試合はケガ明けということでしたが)チームとして帝京戦は大事にしていた試合だった。こういう点差で勝てたことは自信になったと思う。これから慶大、メイジと続いていく連戦の中でいいスタートを切れた。ケガはもうほぼ大丈夫です。(同じポジションの中濱選手について)やっぱりすごく強い選手だと思う。自分も同じく速いというよりは強いタイプの選手なので、もっともっと自分らしさを出して、彼に負けないようにしたい。(慶大BK陣について)WTB山田を中心にBKがいいチームだと思う。でもそこをうまく止められれば、FWはウチに分があるのでいける。だからしっかりとめたい。(警戒する選手は)やっぱりWTB山田。どんな状況でもトライまで持っていける選手だし、逆に彼を止められれば楽に試合を進められると思う。(意気込みをお願いします)厳しい試合になる。慶大のBKに負けないようにしたい。あとはWTBとしてトライを取れるように頑張りたい。

中田
(ここ最近出場機会が多いが)まだまだAに迷惑をかけないようにというのがあって、がむしゃらさ、思い切ったプレーがない。(先輩とのコミュニケーションは)プレーも教えてもらえているし、引っ張ってくれる。コミュニケーションは取れている。(思い切ってプレーできない理由は)今回は金曜に急遽リザーブで入ることが確定して、サインプレー等で戸惑いがあった。ミスを恐れてしまった。(最初のラインアウトを奪われたが)自分が出たときには、自分からサインを出して良いと言われていて、対面が低かったからサインを出したが、前に出られてしまった。(1年生から見たチーム状況は)今年は1年生もベンチ・レギュラーでたくさん出ていて、特に意識することはない。(早慶戦に向けて)まずジュニア早慶戦があるので、Aに向けて流れを作って、Aに出られるなら今度は思い切ってプレーしたい。

上田
(久々の対抗戦でしたが)久々だったので緊張しました。(監督も指摘していたブレイクダウンについて)ラックで相手にゲインラインを突破されていたのでそこを直していきたいです。きょうは基本的なことが出来ていませんでした。(その他の課題は)ディフェンスです。後半は良くなったと思うので次は前半を意識的にプレーしていきたいです。(早慶戦に向けて一言)伝統ある試合なのできっちり勝ちたいです。

中濱
(きょうの試合は)チームで核をつくる、権丈組の核をつくるという目標があったが、出来ていたと思う。(田中選手の負傷によるいきなりの交代出場。準備は出来ていたか)いつでも出られるよう状態に、準備はしていました。でも緊張しました。(中竹監督が「自分でコールかけられるようになった」とコメントしていたが)もらいたい時にもらえるように、自分からコールするよう意識はしていました。その結果、トライも取れた。(次は早慶戦)絶対負けられない試合です。全力でやります。

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