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ラグビー部

2023.06.10

ジュニア春季オープン戦 6月10日 対上智大 早大・上井草グラウンド

早大D待望の勝利! 上智大戦、無失点に抑える

 日差しの入らない曇天の中、早大上井草グラウンドにて早大Dと上智大の試合が行われた。4月下旬の白鴎大戦以降、白星を挙げれていない早大Dの勝利に期待を寄せ、今日も観客が集まる。前半は序盤に3トライを獲得し、26ー0で折り返す。後半も集中力を切らさず、上智大の攻撃を阻止し、終盤にトライを重ねた。最終スコアは57ー0とし、上智大を無失点に抑えた。

 前半は、序盤に早大が得点を獲得していくが、その後は両者アタックのミスが目立ち、試合展開はスローダウンになった。前半4分、フェーズを重ねてゲインしたところで、上智大にオフサイドのペナルティー。すかさず、SH糸瀬真周(スポ2=福岡・修猷館)が、敵陣22メートル付近からクイックスタートでディフェンスの間をブレイクし、そのままトライ。13分には、ハーフライン付近でCTB森田倫太朗(スポ1=兵庫・報徳)がギャップを突き、敵陣22メートル内まで大きくゲインする。その後、フッカー佐々木柊(スポ3=東京・本郷)からパスを受け取ったWTB福島秀法(スポ2=福岡・修猷館)がインゴールへ飛び込み、ここまでで19-0となった。ディフェンス面では、相手をダブルタックルで仕留め、NO・8岡村圭悟(スポ3=東京・本郷)のジャッカルによるターンオーバーなど、FWを筆頭にプレッシャーをかけ続けた早大。しかし、アタック面では、パスミスやノックオンなどで継続ができない場面が何度かあり、肝心なところでトライを取り切れない。待望の35分、プロップ清水健伸(スポ1=東京・国学院久我山)がピックゴーでインゴールへ押し込み、26ー0で前半を折り返した。

 

ボールキャリーするフランカー山下広一朗(創理2=東京・早大学院)

 後半もディフェンス面でプレッシャーをかけ続ける。「きつい時間のディフェンスで前に出れなかった」とロック原田恒耀(スポ1=福岡・修猷館)が反省に挙げていたものの、失点は許さなかった。後半7分、フランカー野島信太郎(教1=東海大大阪仰星)の勢いあるタックルで上智大のノックオンを誘う。11分にも、佐々木柊と清水健のダブルタックルからターンオーバーをするなど、上智大のアタックの機会を奪う。だが、度重なるミスで好機を生かせず、得点を挙げられない。後半30分までに1トライに留まっていたが、続く33分、敵陣22メートルラインアウトからモールで押し切って獲得したトライを皮切りに早大が追い込みをかける。37分には、FWがオフロードパスでつなぎ、最後はフランカー国谷赳斗(スポ1=東京・国学院久我山)がインゴールを割って追加得点。その後も立て続けに2トライを獲得し、57ー0で上智大を破った。

 

インゴールへ向かうロック原田

 体格が上回る相手に対して、無失点に抑えることができたのは大きな収穫であろう。また、強度が上がった練習の成果が随所で垣間見えている。今回見えた課題のキックオフレシーブやアタックの精度を修正し、早大Dのさらなる勝利、選手の躍動に期待したい。

 

(記事 長野恵冶、写真 川上璃々)

コメント

WTB木村晴ゲームキャプテン(スポ4=北海道・函館ラサール)

――今日の試合のチームでのテーマを教えてください

 トツ(動き出しの早さ)をテーマに試合に臨みました。

――全体を振り返っていかがでしたか

 まず点を取られなかったということが、ここ1ヶ月負けが続いていた中で大きな収穫だったと思います。しかし、中身としては、テーマに掲げていた動きだしの部分やゲームメイクの部分で課題が多く残るものとなりました。

――BKのアタックでの課題と収穫を教えてください

 アタックするマインドはあった中で、攻め急いでしまう部分がありました。結果としてミスにつながる部分もあり、ゲームメイクの部分では課題が残りました。

――今後の意気込みをお願いします

 今日出た課題をクリアにして、勝つための準備をします。

ロック原田恒耀(スポ1=福岡・修猷館)

――個人の役割とテーマを教えてください

 FWのテーマとして動き出しの速さがあったのでそこを意識したことと、個人としては常に前を見てプレーをすることを意識しました。

――試合を振り返っていかがでしたか

 キックオフのジャンプキャッチで競り負けていたことと、きつい時間帯のディフェンスで前に出れていなかったことが課題です。

――FWとしての課題を教えてください

 ポッドでボールキャリーする際にフィジカルの足りなさを実感したので、そこが課題です。

――最後にこれからに向けて意気込みをお願いします

 フィジカルとワークレートのレベルを上げて、より上のカテゴリーで試合ができるように努力していきます。

フランカー玉川皇一(創理2=東京・青山学院)

――個人の役割とテーマを教えてください

 個人の役割は、フランカーとしての仕事量で、チームのテーマが起き上がりと動き出しの速さだったので、それにフォーカスしていました。

――試合の振り返りをお願いします

 きつい時間帯もありましたが、全員で我慢して、練習でやってきたことを出せて後半スコアを伸ばすことができました。

――FWとして感じた課題はありますか

 前半、アタックが単調になってしまったこととモールでまとまり足りず押し切れなかったことです。

――これからに向けて意気込みをお願いします

 ジュニアチームは負けが続いていたので、今回の勝利で勢いに乗り、次戦からも勝利を重ねていきたいです。

SO大賀雅仁(スポ1=神奈川・桐蔭学園)

――仕掛けやゲームコントロールを振り返っていかがでしたか

 ゲームコントロール自体は悪くなかったですが、スコアしなければいけないシーンで個人的なミスが目立ち、反省が残る試合でした。

――スペースを突くキックが何度か見られましたが、振り返っていかがでしたか

 前半は風上というアドバンテージを上手く使いエリアを確保する事ができましたが、後半は風下だったので、キックの使い方をもう少し考える必要があったと思います。

――修正したい課題はありますか

 アタック時の人の動かし方だと思います。早大が強敵に勝つ為に必要な要素が前半は少なかったので、強みを全面に出したアタックが出来るよう次の試合では、コントロールしたいです。

――連敗を止めることができましたが、それに関してはいかがですか

 勝った事は良い事ですが、あくまで通過点だと思ってます。

――これからに向けて意気込みをお願いします

 来週は新人早明があるので、そこのターゲットに向けて取り組んでいきたいと思います。チームとしてはもちろんですが、個人として打開できる選手だとアピールできるよう取り組みます。

フランカー野島信太郎(教1=東海大大阪仰星)

――本日の試合にどのような気持ちで臨みましたか

 自分はリザーブメンバーだったので、出場機会があれば1年生らしくがむしゃらに勝利に貢献できるようにプレーするという気持ちで臨みました。

――キャリーが目立つ場面が多くありましたが、振り返っていかがですか

 スペースに走り込む部分はできたのですが、自分としては全然まだまだでした。体が大きくて重い相手に対して当たり負けしないようにプレーしなければいけないなと思いました。

――ご自身の中で修正していきたい課題はありますか

 先ほども述べた体の大きくて重い相手に対してのキャリーとワークレートです。浪人期間でまだ体がなまってる部分があり、ワークレートの部分がまだまだ足りないと感じました。それ以外にも細かい部分での課題が山積みなので修正していきたいです。

――今後の意気込みをお願いします

 今回のプレーに満足せず、日々ひたむきに謙虚に努力して1つでも上のカテゴリーで出場し勝利に貢献できるように頑張ります。

 

ジュニア春季オープン戦
早大D スコア 上智大
前半 後半 得点 前半 後半
26 31
57 合計
【得点】▽トライ 糸瀬、原田、福島、清水健(2T)、黒川、国谷、佐々木柊、狭間 ▽ゴール 池山(4G)、黒川(2G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
竹内 晴 文構1 東京・早実
佐々木 柊 スポ3 東京・本郷
清水 健伸 スポ1 東京・国学院久我山
原田 恒耀 スポ1 福岡・修猷館
佐土原 脩 基理4 埼玉・早大本庄
玉川 皇一 創理2 東京・青山学院
山下 広一朗 創理2 東京・早大学院
岡村 圭悟 スポ3 東京・本郷
糸瀬 真周 スポ2 福岡・修猷館
10 大賀 雅仁 スポ1 神奈川・桐蔭学園
11 福島 秀法 スポ2 福岡・修猷館
12 森田 倫太郎 スポ1 兵庫・報徳
13 狭間 大介 スポ1 福岡
14 木村 晴 スポ4 北海道・函館ラサール
15 池山 昂佑 商1 東京・早実
リザーブ
16 伊藤 和稀 文1 東京・早実
17 惟村 詠甫 基理1 神奈川・桐蔭学園
18 折戸 健介 法3 東京・早実
19 国谷 赳斗 スポ1 東京・国学院久我山
20 野島 信太郎 教1 東海大大阪仰星
20´ 小池 航太郎 商4 東京・早実
21 桝谷 連太郎 スポ3 東京・本郷
22 黒川 和音 人2 茨城・茗渓学園
23 佐々木 豪正 文1 東京・早実
23´ 北田 琢麿 スポ2 埼玉・川越東
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)