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ラグビー部

2023.05.28

春季オープン戦 5月27日 対九州共立大 早大・上井草グラウンド

追い上げも届かず、九州共立大に敗戦

 照りつける日差しに肌を焼かれる中、早大Cは九州共立大との練習試合に臨んだ。40分×3本という形式で行われた本試合。早大Cは1ハーフ目で大きく点差を付けられる。2ハーフ目で連続でトライし一時追いつくものの、自陣でのミスから被点が響き38ー64で敗北した。

ゲインラインの突破を図る玉川皇一(創理2=東京・青山学院)

 1ハーフ目は序盤からセットプレーのミスとペナルティーによって自陣でのプレーが多くなる。ゴール前で九州共立大の猛攻に耐える早大Cだったが、13分にモールから相手のフッカーに持ち出されトライを許す。しかし16分、敵陣22メートルでのラインアウトから速いテンポでフェイズを重ね、ゴール前まで迫る。内返しを受け取ったフランカー玉川皇一(創理2=東京・青山学院)がゲインラインを割り、フォローについていたSH清水翔大(文3=東京・早実)がトライを決めた。流れに乗りたい早大Cだったが、その直後に奪われたノーホイッスルトライを皮切りに計3トライを連続で献上した。ペナルティーとタックルミスで攻撃の時間を確保できなかった1ハーフ目は7ー26で終えた。

見事なランで相手を引き離す鈴木寛大(スポ1=岡山・倉敷)

 2ハーフ目は早大Cのノーホイッスルトライから始まった。ハイボール処理を起点に、フォワードのワンパスでNO・8山本竜大(教2=東京・早実)が抜け出すと再び清水がボールを受け取りトライを挙げた。12分にさらにトライを追加すると、続く16分、ラインアウトからテンポの速い攻撃でグラウンドの幅を大きく使い、ゴール前まで迫るとプロップ竹内晴(文構1=東京・早実)がインゴールを叩き割り試合を振り出しに戻した。しかし、30分に自陣ゴール前で九州共立大の激しい攻撃を耐えきるものの、直後のラインアウトのミスからトライを許してしまう。2ハーフ目終了間際にもトライを奪われ、26ー38で終了。

素早いステップで相手を翻弄する森田倫太朗(スポ1=兵庫・報徳学園)

 逆転を狙う3ハーフ目、2分にラインアウトからフォワードを縦に当てゲインを重ねると、ゴール前でSO大賀雅仁(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が裏に短いキックを上げ、自分で直接キャッチしトライを挙げる。しかし8分にフォワードを縦に当てる攻撃でインゴールを割られると、セットプレーのミスから自陣でのプレーを強要される。20分に九州共立大のラインアウトのミスからフランカー山下広一朗(創理2=東京・早大学院)がタックラーを引きずってゲインし、パスを受けたSH糸瀬真周(スポ2=福岡・修猷館)がインゴールを駆け抜けたが、26分にトライを奪い返され点差を縮めることができない。セットプレーの精度とペナルティーに足を引っ張られ、最終局面で2トライを奪われた本試合は38ー64での敗戦となった。

 速いテンポの攻撃でゲインを重ねトライを奪う場面が見られたが、タックルミスやペナルティー、セットプレーのミスで流れを作れない状況が続いた試合であった。ゲームキャプテンを務めたフランカー宮本大生(文構4=埼玉・早大本庄)は「ピンチやチャンスの場面でのミスが起きてしまい、ゲームを支配し切る事ができなかった」と振り返った。「負け試合が長く続いてるので、切り替えて早稲田らしい試合をして勝ち切りたい」と山本が意気込むように、本試合での課題を修正して早稲田らしい貪欲なラグビーを見せられるか。春シーズンも折り返し、次の試合に注目が集まる。

 

(記事 原旺太、写真 戸祭華子)

コメント

フランカー宮本大生ゲームキャプテン(文構4=埼玉・早大本庄)

――今日の試合テーマについて教えてください

 チームのテーマは『ドミネート』でした。コンタクトの接点やブレイクダウンなど全ての局面において早稲田が圧倒する事を目標にしました。

――ゲームキャプテンとして何を意識して試合に臨みましたか

 チームの精神的支柱となることを意識しました。きつい場面で自分が一番体を張ることで、チームメイトを鼓舞しようとの思いで試合に臨みました。

――チームとしてできたこと、できなかったことを教えてください

 できたことはアタックを継続してトライを取り切ったことです。一方で、ピンチやチャンスの場面でのミス、絶対にしてはいけないミスが起きてしまい、ゲームを支配し切ることができませんでした。

――個人としてのフィードバックをお願いします

 個人としてはタックルが課題です。体が大きく強い相手に対して、相手をひっくり返すようなタックルをすることでチームに勢いをもたらしたかったです。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

 必ず勝ちます。

NO・8山本竜大(教2=東京・早実)

――今日の個人のテーマは何でしたか

  チームとして『ドミネート』がテーマだったので、個人としても体現しようとプレーしました。

――自分のプレーで良かったところ、悪かったところはそれぞれどんなところでしたか

 ボールキャリーや、攻撃スピードが良くボールを持てばトライに直結することが多かったので、そこが通用した部分だと思います。しなかった部分はブレイクダウンだと思います。ブレイクダウンに対する執着が足りず、良いアタックを継続できませんでした。

――ラインアウトでクイックを意識していたように見えましたがどうでしたか

 身長のある相手に対して速さで勝負し、獲得することを心がけました。

――チームとしてタックルミスが多かったように見えましたがそれについて振り返りをお願いします

 コリジョンで完全に負けてしまい、裏へと出られるケースがとても多かったです。ポジショニングなど、改善点は多くあると思います。

――次の試合に向けて意気込みをお願いします

 負け試合が長く続いてるので、切り替えて早稲田らしい試合をして、勝ち切りたいと思います。

SH清水翔大(文3=東京・早実)

――今日の個人のテーマは何でしたか

  個人としては、アタックでテンポを出すこと、ピンチとチャンスでスピードチェンジすることを意識して試合に取り組みました。

――自分のプレーで良かったところ、悪かったところはそれぞれどんなところでしたか

 テンポよくボールを継続してトライまで運べたのは良かったと思います。ただ、個人的にテンポが上がるとパスの精度が落ちてしまったのが改善点かなと思います。

――トライのシーンを振り返っていかがでしたか

 味方がうまく抜けてくれたところに自分がスピードを上げてパスをもらえたので良かったと思います。

――来週以降磨いていきたい部分を教えてください

 スキル的な部分ではパスの精度です。あとはブレイクダウンなどで味方にもっと要求することをこだわって練習していきたいです。

――次の試合に向けて意気込みをお願いします

 今日出た課題を明日からの練習で消化して、必ず勝ちたいと思います。

FB三浦哲(文構3=東京・早実)

――今日の個人のテーマは何でしたか

  個人のテーマとしてワークレートを掲げていました。しかし、後半のきつい時間になると雑なプレーが増えてしまったので、しっかりと最後まで走り切れるフィットネスを付けていきたいです。

――通用した部分、しなかった部分を教えてください

 良いブレイクダウンができている時には、テンポの早いアタックが通用していました。しかし、バックスでのミスやボールロストが多く、テンポの早いアタックをする機会が失われてしまいました。

――今シーズンはフルバックでの出場が多いですが、調子はいかがですか

 フルバックは、ウイングよりも選択肢が増えるので難しさもありますが楽しいです。スキル的に劣る部分が多くあるので、練習して身につけていきたいと思います。

――チームとしてキック処理が上手くいってないように見えた部分がありましたがどうでしたか

 前半は風下で非常に苦戦しました。しかし、後半風上になったことで修正できたように感じます。

――次の試合に向けて意気込みをお願いします

 この試合で出た課題を改善して、勝てるように頑張ります。

 

練習試合
早大C スコア 九州共立大
前半 後半 得点 前半 後半
38 合計 64
【得点】▽トライ 清水(2T)、鈴木、竹内、大賀、糸瀬 ▽ゴール 仲山(2G)、鳥海(2G)、米重(1G)
※40分×3試合のため、前半・後半の得点は記載無し。得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
蜂谷 謙介 基理2 東京・早大学院
真田 稜大 教2 東京・早実
池田 裕哉 スポ3 東京・明大中野
岡村 圭悟 スポ3 東京・本郷
小野 史裕 スポ3 東京・本郷
宮本 大生 文構4 埼玉・早大本庄
玉川 皇一 創理2 東京・青山学院
山本 竜大 教2 東京・早実
清水 翔大 文3 東京・早実
10 仲山 倫平 法2 ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ
11 鈴木 寛大 スポ1 岡山・倉敷
12 鳥海 雄図 教4 東京・早実
13 田尻 遥也 文3 埼玉・早大本庄
14 鈴木 陽結 政経4 東京・早大学院
15 三浦哲 文構3 東京・早実
リザーブ
16 松永 拓実 スポ3 埼玉・県浦和
17 山野 裕都 教4 東京・早実
18 竹内 晴 文構1 東京・早実
19 新井 瑛大 教1 大阪桐蔭
20 百枝 樹生 スポ3 国学院久我山
21 松下 慶伍 教4 東京・早実
22 原田 恒耀 スポ1 福岡・修猷館
23 折戸 健介 法3 東京・早実
24 谷口 宗太郎 人2 福岡・修猷館
25 山下 広一朗 創理2 東京・早大学院
26 井上 泰志 スポ3 福岡・東筑
27 糸瀬 真周 スポ2 福岡・修猷館
28 大賀 雅仁 スポ1 神奈川・桐蔭学園
29 森田 倫太朗 スポ1 兵庫・報徳学園
30 足立 慎太郎 人1 大分舞鶴
31 狭間 大介 スポ1 福岡
32 木村 晴 スポ4 北海道・函館ラサール
33 桝谷 連太郎 スポ3 東京・本郷
34 溝井 颯太朗 スポ3 北海道・函館ラサール
35 米重 皓己 商3 北海道・函館ラサール
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)