ラグビー部
2023.05.08
春季オープン戦 5月6日 対東海大C 早大・上井草グラウンド
セットプレーと規律に課題が見え、東海大Cに敗北
例年以上の暑さに強い風が吹く中、早大Cは東海大Cとの一戦に臨んだ。前半はペナルティーの多さからテンポを作れず、7ー14で折り返す。後半は早大Cが先制し試合を振り出しに戻すも、スクラムやラインアウトの精度が悪く、守備の時間が長くなる。東海大Cの攻撃を止めきることができず、徐々に点差を離されていった早大Cは28ー38で東海大Cに敗北した。
インゴールへ走る鈴木
自陣でのプレーが続いた前半。10分にスクラムから東海大CのBK陣に大きくゲインされ、ディフェンスが追いつかずトライを奪われる。早大Cも果敢に攻撃し敵陣へと侵入するが、ゴール前でのセットプレーのミスやペナルティーでトライを取りきることができない。20分間の停滞が続いた後、35分にFB三浦哲(文構3=東京・早実)が相手を引き付け、WTB鈴木陽結(政経4=東京・早大学院)がオフロードを受け取りインゴールを駆け抜けた。しかし、その後のキックオフからキャッチミスで東海大Cボールとなり、フェイズを重ねられ細かいゲインを許すと、早大Cのフォワードと東海大CのBKでミスマッチが生まれノーホイッスルトライを奪われる。7点を追う早大Cは前半終了間際に敵陣ゴール前でのスクラムを獲得したが、BKのノックオンで得点機を逃し7ー14で前半を終えた。
トライを決める小池
後半序盤は両チームとも反則が重なる展開に。8分にはオフロードを受けたCTB田尻遥也(文3=埼玉・早大本庄)がタックルを振りほどいてトライを挙げ、同点に追いつく。しかし、スクラムで圧倒されアタックの機会を作れない時間帯が続く。14分にフォワードの猛攻からボールをインゴールにねじ込まれると、その後に再びノーホイッスルトライを挙げられ14点差をつけられた。26分にスクラムから2フェイズ目でフランカー小池航太郎(商4=東京・早実)がディフェンスを破りインゴールをこじ開け、4年生の意地を見せる。だがその直後、早大は立て続けにモールでのトライを2本献上した。38分にラインアウトから内返しで大きくゲインし、プロップ新井瑛大(教1=大阪桐蔭)がトライを挙げたところで後半終了。追い上げが及ばず、28ー38での敗戦となった。
FWのセットプレーとBKのミスが目立った本試合。ゲームキャプテンを務めた鳥海雄図(教4=東京・早実)は「BKのアタックでボールロストが多かったことが修正点です」と悔しさを口にした。しかし、攻撃のチャンスが少ない中で相手の穴をつき、4トライを挙げたことは収穫だろう。春シーズンも多く試合を残す早大C。本試合での課題を克服し、早大の層の厚さを示せるか。
(記事 原旺太、写真 髙田凜太郎)
コメント
CTB鳥海雄図ゲームキャプテン (教4=東京・早実)
――今日の試合テーマについて教えてください
今日の試合はアタックのモメンタムの部分を意識していました。
――ゲームキャプテンとして何を意識して試合に臨みましたか
試合のテーマを自分が体現できるようにするのと、ファーストプレーで良いプレーをしてチームに勢いを与えるように意識していました。
――個人として、今日の試合でできたたことを教えてください
ディフェンスのエアーの部分は良いところがあったと思います。
――修正するべき点はありましたか
BKのアタックでボールロストが多かったことが修正点だと思います。
――これからの意気込みをお願いします
BKの課題がたくさん出た試合だったので、次の試合に向けてまた練習していきたいです。
WTB鈴木陽結(政経4=東京・早大学院)
――今日の試合は何を意識して臨みましたか
一回で倒れないことを自分のテーマにしていて、タックルをされても、自分がタックルをする局面でも、自身がある足腰をいかして粘り強くいくことを意識しました。
――トライをあげたシーンについて振り返りをお願いします
内側のアタッカーがしっかりと切り込んでくれたところに自分がフォローしてトライを取れたので、こういったトライの嗅覚はこれからも突き詰めていきたいと思います。
――今日の試合で通じた部分とこれから修正していく部分を教えてください
通じた部分としては一瞬のモメンタムの部分で、自分は身体が小さく足腰は強いのでそういった部分でくい込む力はあったと思います。修正点としてはディフェンスのコネクトの部分で、内側がフォワードの時に気を使えなくてトライを奪われた部分があったので、そこは絶対に次の練習までに改善しようと思いました。
――これからの意気込みをお願いします
ここから春シーズン沢山試合があるので、しっかりアピールして春シーズン中に一軍に入れるよう頑張ります。
ロック鈴木大和(国教1=東京・早実)
――今日の試合で意識したことを教えてください
今日の試合は自分がボールを持った時に絶対にゲインラインを割ることを意識しました。
――試合で自分の収穫点は何ですか
収穫点は高さとラインアウトなどのセットプレーの安定性です。
――反対に、自分に足りないと思った部分はどこですか
タックルとスクラムです。スクラムでは低さが足りず、スクラムでは低さに加えて精度が足りなかったと思います。
――これからの意気込みをお願いします
これからはフィールドでのフィジカル面をさらに強化して、フォワードの中心選手になれるように頑張ります。
練習試合 | ||||
---|---|---|---|---|
早大C | スコア | 東海大C | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
1 | 3 | T | 2 | 4 |
1 | 3 | G | 2 | 2 |
0 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
7 | 21 | 計 | 14 | 24 |
28 | 合計 | 38 | ||
【得点】▽トライ 鈴木、田尻、小池、新井 ▽ゴール 仲山(1G)、中谷(3G) | ||||
※得点者は早大のみ記載 |
早大メンバー | |||
---|---|---|---|
背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 後藤 良太 | 文4 | 埼玉・早大本庄 |
2 | 真田 稜大 | 教2 | 東京・早実 |
3 | 池田 裕哉 | スポ3 | 東京・明大中野 |
4 | 松下 慶伍 | 教4 | 東京・早実 | 5 | 萩原 武大 | スポ2 | 茨城・茗渓学園 |
6 | 中島 潤一郎 | 教2 | 神奈川・桐蔭学園 |
7 | 深堀 雅聡 | スポ3 | 福岡・東筑 |
8 | 宮本 大生 | 文構4 | 埼玉・早大本庄 |
9 | 桝谷 連太郎 | スポ3 | 東京・本郷 |
10 | 仲山 倫平 | 法2 | ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ |
11 | 鈴木 寛大 | スポ1 | 岡山・倉敷 |
12 | ◎鳥海 雄図 | 教4 | 東京・早実 |
13 | 池本 晴人 | 社1 | 東京・早実 |
14 | 木村 晴 | スポ4 | 北海道・函館ラサール |
15 | 三浦 哲 | 文構3 | 東京・早実 |
リザーブ | |||
16 | 山野 裕都 | 教4 | 東京・早実 |
17 | 竹内 晴 | 文構1 | 東京・早実 |
18 | 新井 瑛大 | 教1 | 大阪桐蔭 |
19 | 岡村 圭悟 | スポ3 | 東京・本郷 |
20 | 鈴木 大和 | 国教1 | 東京・早実 |
21 | 渡辺 駿斗 | 商4 | 東京・早実 |
22 | 小池 航太郎 | 商4 | 東京・早実 |
23 | 山本 竜大 | 教2 | 東京・早実 |
24 | 糸瀬 真周 | スポ2 | 福岡・修猷館 |
25 | 吉岡 麟太朗 | スポ3 | 東京・本郷 |
26 | 中谷 波一土 | 人3 | 東京・本郷 |
27 | 田尻 遥也 | 文3 | 埼玉・早大本庄 |
28 | 鈴木 陽結 | 政経4 | 東京・早大学院 |
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦監督(平16人卒) |