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ハンドボール部

2023.04.25

関東学生春季リーグ 4月23日 東京・国士舘大学多摩キャンパス体育館

昨年のリベンジ果たす 明大破り2連勝!

 先週、筑波大に危なげなく勝利し勢いに乗る早大。迎える第3戦の相手は明大だ。昨年度のリーグ戦では、明大に対して春(関東学生春季リーグ)は1点差で惜敗、秋(関東学生秋季リーグ)は逆転負けを喫している。序盤は明大にリードを許すも、前半終了間際に追いつき、20―20で前半を折り返した。後半は、逆に早大がペースをつかむと、体を張ったディフェンスでゴールを死守し、相手の得点パターンを封じる。最終的に37―34で接戦をものにした早大は、リーグ戦2連勝を飾った。

 序盤から点の取り合いとなる乱打戦だった。早大は攻撃時のパスミスもあり、試合開始早々明大に連続得点を許すも、白築琢磨(文構3=東京・早実)の獅子奮迅のプレーで前半4分3ー3で追いつく。しかしその後、明大のスピード感のあるサイド攻撃に苦しみ、前半17分に10ー14と点差が開きつつあった。だが早大もただでは引き下がらない。明大の攻撃に対応し始めると、ディフェンスからリズムを作り出し、前半29分に20ー20で追いつき前半を終えた。

周囲に指示を送る白築

 後半先制点を挙げたのは早大。狩野直樹(スポ4=埼玉・浦和学院)の長身から放たれる強烈なロングシュートで今試合初の勝ち越しに成功する。だが明大もすぐに一点を返し、拮抗した展開に。そんな中、均衡が崩れたのは後半7分。相手の2分間退場をきっかけに試合の主導権を握る。西村悠吾(人2=千葉・市川)がサイドシュートを2連続で決めるなど、後半10分で28ー25と点差を広げる。ところが後半15分、今度は早大が退場者を出すと、28ー28と同点になり明大が食らいつく。それでも早大は、堅い守りで攻撃を食い止め、さらに塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵)の好セーブで勝ち越しを許さない。数的不利の状況を乗り越え、完全に流れをつかんだ早大。その後は早大ペースで試合が進み、最終スコア37ー34で接戦をものにした。

体を張ってゴールを狙う村松

 両校合計71得点が入った乱打戦に競り勝った早大。早大の目標である失点を26点に抑えることはできなかったものの、オフェンス力のある明大に対して必死の粘りを見せた。一進一退の攻防が続いた苦しい戦いを勝ち抜いたという結果は、今後の自信となるはずだ。次戦の相手は日体大。どこまで連勝を伸ばせるか期待がかかる。

(記事 丸山勝央、写真 沼澤泰平 権藤彩乃)

関東学生春季リーグ

早大 37 20ー20
17ー14
34 明大
GK 塚本智宇(スポ4=富山・高岡向陵)
CP 田井健志(スポ4=香川中央)
CP 狩野直樹(スポ4=埼玉・浦和学院)
CP 白築琢磨(文構3=東京・早実)
CP 外種子田峻汰(スポ2=鹿児島・国分)
CP 西村悠吾(人2=千葉・市川)
CP 小柴創(スポ1=千葉・昭和学院)
コメント

田井健志主将(スポ4=香川中央)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 先週も言いましたが、明治大学は日本代表に入れるような選手がたくさんいて、自分たちと比べて体格や技術とかも遥かに上のチームに対して個ではなくチームとして勝つことができて良かったと思います。

――勝因はどこにあると思いますか

 もちろんたくさん得点したというところもありますが、それよりもディフェンスで粘り勝ったことが今回の勝因だったなと思っています。結果で見たら、34点取られてしまったので自分たちの目標としているのは、(失点を)26点(に抑えること)なので、そこには及びませんでしたが、前半から勝負所を決めて、そこで粘り勝つことが出来たことが勝因だと思います。

――前半と後半の切り替えはいかがでしたか

 1試合を通して一つずつ粘っていこうという話をしていました。実力差があることがわかっていたので、頑張って得点を離されないようにしようと。前半、点差が空いた場面もありましたが、なんとか食いついて同点まで持っていくことができて、後半からは相手も体力が落ちたところで自分たちがボルテージを上げて1点ずつ積み重ねていくことができて良かったと思います。

――後半に一人退場した後もディフェンスで持ちこたえましたね

 やはりそういったところもチームとして(戦えた)というところが大きくて。一人少なかったとしても、普段の練習からどこにどの選手にシュートを打たそうというところまで徹底してできていたので、練習の成果をそのまま試合に持ってくることができた結果だと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 次の試合は日本体育大学で、明治大学と同様に技術力の高い選手がいっぱいいるチームなので、今日と同じくチームとして戦わなければいけないかなと思っています。また今回も前の試合も3年生の白築(琢磨、文構3=東京・早実)君にチームとして頼ってしまっている部分が大きいので、次からは4年生がこのチームを勝たせてあげられるようなチームにしたいと思います。

村松涼雅(商2=岩手・不来方)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 明大はとても攻撃力があるチームなので、前半は押されるかなというのをチームで話していて、突き放されないようにちゃんとシュートを決めようと思って臨みました。試合前のミーティング通りに試合を運べたので、そこは良かったと思います。

――実際に試合をしてみた明大の印象は

 身長の高い選手が多くて、こちらがどれだけディフェンスを頑張ってもどうしようもないようなシュートが結構ありました。でもそこは割り切って、自分たちが得意とする速攻を頑張ろうと思い、やり切りました。

――今試合の収穫と課題は

 収穫としては、今日が3戦目で、回を追うごとにディフェンスの質が上がっていて、速攻やオフェンスでも良い形を作れていると思います。逆に、白築さんというポイントゲッターが明確されてきて、そこを抑えられると得点が止まってしまうので、白築さんがいなくても攻められるようにすることが課題です。

――次戦への意気込みをお願いします

 最近はオフェンス専門で出場していて、ディフェンスは1年生に頑張ってもらっているので、僕はオフェンスに集中できる分、どんどん得点を量産していきたいですし、僕が決めることでチームを勢いづけられたらと思うので、今後も今日くらいの確率で決めて、勝っていきたいと思います。

鍋島弘樹(スポ1=福井・北陸)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 第一戦の東海大戦で負けてしまって、その後チームで次絶対勝たないといけないと話していた先週の筑波大戦で勝利できて今日は連勝がかかっていたので、絶対勝ちたいという気持ちで僕自身も入りました。先輩方がその気持ちをコートの中で体現してくれて、やっぱりいいチームだなって改めて思いました。

――途中出場してからチームにいい雰囲気を作りましたが、どのようなことを心がけてプレーしましたか

 一年生ですが、先輩に遠慮してパスするのではなく、自分が行くんだという気持ちで試合に出ることは常に意識していました。

――大学と高校のハンドボールで何か感じた違いはありますか

 一番大きいのは、フィジカル面での差です。やっぱり個々の力が大学はどのチームも高くて、その中でどれだけチームプレーができるかっていうのが、早稲田のハンドボールも含めてこれから勝っていく中で大事なのかなと思います。

――チームでのご自身の役割を教えてください

 僕の役割としては、チームを盛り上げることと、今の時点では後半の大事な場面で 一年生ながらみんなが信頼してくれて出していただいているので、その中で自分がどれだけミスをせずに仲間を生かしたり、自分がシュートを打って決めきったりすることだと思います。

――最後に次戦への意気込みをお願いします

 日体大も自分たちと同じように速攻で走ってくるチームですが、自分たちの目標が守って速攻なので、走ってくる日体大よりも走って三連勝できるように頑張ります。