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ラグビー部

2023.04.24

春季オープン戦 4月23日 対白鷗大A 早大上井草グラウンド

白鷗大Aに勝利するも、ファーストプレーに課題を残す

 澄み切った晴天の中、早大BCと白鷗大Aの練習試合が上井草グラウンドにて行われた。BCチームの選手たちにとって、この試合は今後赤黒を着るために自身をアピールできる貴重な機会である。前半の立ち上がりでは、相手に先制点を許したものの、すぐさま修正し26ー7で試合を折り返した。後半には、BKが得点を重ね点差を広げていく。最終スコア52ー21で勝利を収めた。

 

試合をコントロールするSH島本

 前半開始早々、自陣22メートルラインからスクラムで押し込まれ反則を取られた早大。ラインアウトからモールでねじ込まれ先制トライを献上してしてしまった。しかし10分に、SH島本陽太(スポ4=神奈川・桐蔭学園)の早いパス回しを起点にボールをつなぎ、WTB高栁壮史(創理2=東京・早大学院)がトライを挙げる。続く15分にも、オフロードパスでつないだボールをフランカー田中勇成(教2=東京・早実) がインゴール左にフィニッシュ。流れをつかんだと思われたが、再びスクラムで押し負け、トライに迫られる。なんとか足並みのそろったディフェンスで苦しい状況を打破すると、早大はその後1トライを追加。35分にもスクラムで相手のミスを誘うと、ボールを持ちこんだCTB金子礼人(法2=福岡・西南学院) が勢いよく走り、そのままインゴール中央を駆け抜けた。前半を26ー7で折り返す。

 

ディフェンスを突破し前進するFB守屋

 後半は、両者譲らない状況が続く。早大Bは相手ボールスクラムで反則を誘い、テンポの早い展開でトライライン目前まで迫ったが、小さなミスが目立ち取りきれない。試合が動いたのは10分、ラインアウトから展開されたボールをFB守屋大誠(政経3=東京・早実)が受け、相手のディフェンスラインをステップでかわし前進。すぐそばを走る高栁にボールを放ち、本日2本目のトライを挙げた。その後、一進一退の攻防が続いたが、早大のミスにより相手に得点を許す。26分には敵陣10メートルからマイボールラインアウトでBKに展開し、WTB杉野駿太(政経3=東京・早大学院)がトライ。しかしその3分後、早大のノックオンに相手が反応し、裏へのキックを使った仕掛けで失点した。得点が動かない時間が続いたが、32分、ラックからSH清水翔大(文3=東京・早実) の持ち出しでSO仲山倫平(法2=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)がインゴールへ飛び込んだ。終盤には杉野が試合を決定づけるトライを挙げ、52ー21で試合を終えた。

 

相手と対峙するWTB杉野

 FWとBKが一体となってトライを多く生み出した本試合。ゲームキャプテンを務めた島本は「ファーストプレーを大事にしようと意識していましたが、最初に先制点を取られ受け身で始まってしまった」と振り返る。結果では勝利したものの、小さなミスでチャンスをものにできない場面が随所で目立った。速いテンポで勢いのある攻撃と堅いディフェンスを見せた早大だが、スクラムで押し負けるなど課題も浮き彫りになる試合となった。

(記事 千北佳英、写真 髙田凜太郎)

コメント

SH島本陽太ゲームキャプテン(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――今日の試合テーマを教えてください

 今日の試合テーマはディフェンス、アタック共に『速いセット』というところをテーマにしていました。

――今日の試合を振り返っていかがですか

 『WASEDA FIRST』で掲げたように、ファーストプレーを大事にしようと意識していましたが、最初に先制点を取られて受け身で始まってしまったので、そこが課題であったと思います。

――ゲームキャプテンとしてどのようなことを意識して試合に臨みましたか

 テーマの『速いセット』というところを自分が1番体現しようと思って取り組みました。

――島本選手のボール運びでテンポの良さを感じたのですが、意識して早めていたのでしょうか

 自分の強みとして、早いボールさばきがあるので、自分が入った時にはテンポを上げようと意識していました。

――改めてチームの収穫を教えてください

 チームの収穫としては、一対一で戦えている部分があったことです。この4週間くらいずっと取り組んできたことだったので良かったかなと思います。

――次の試合に向けて意気込みをお願いします

 まだ始まったばかりで、自分の中でもいろいろなことを試しながらやっているので、次回は自分をもっとアピールできるようにしたいです。自分のやるべきところ、強みを生かしてやっていきたいと思います。

フランカー田中勇成(教2=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 全体的にFWのミスが多くて、ブレイクダウンのバトルでターンオーバーされる部分があったので、多くの課題が残った試合だったと思います。

――ディフェンス面でのプレーが光っていましたが、そのあたりは振り返ってみていかがでしたか

 昨年からタックルに対して自分の中で自信がありました。強みだと思っていますが、隣とのコミュニケーションを取りながらどうディフェンスしていくかが課題だと感じていて、今日も一人でタックルにいってしまう部分があったので、そこはこれから改善していきたいです。

――自身のアタックについて良かった点を教えてください

 普段の練習から、しっかり前を見てオプションを持った中での仕掛けを意識することが多いので、そういった部分や、アタックのコリジョンは良かったと思います。

――次戦に向けて、意気込みをお願いします

 次は東海大戦になると思うのですが、まだ自分自身赤黒を着ることができていないので、まずはそこに出られるように、練習でもB戦でもしっかりアピールしていきたいです。

FB守屋大誠(政経3=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

 ゲインラインバトルを意識していて、ゲインラインに仕掛けるアタックはできたのですが、いくつかミスでターンオーバーされたり、継続することができなかったりしたので、そこが反省点かなと思います。  

――久しぶりにFBでの出場だったと思いますが、意識していたことはどんなことですか

 後ろから僕が一番状況を見えているので、そこでしっかり前の人たちに声をかけるのと、アタックでは自分がラインスピードを上げられるようなプレーをしたいなと思って試合に挑んでました。

――ランニングプレーが目立っていましたが、そのあたりのプレーについてはいかがですか

 自分がボール、ラインを上げてアタックに勢いをつけたいなと思ってたので、そこは最低限できたかなと思います。

――最後に次の試合に向けて意気込みをお願いします

 春シーズンがいよいよ始まったので、まずは自分をしっかりアピールして、1試合でも多く次の試合で出れるように頑張りたいと思います。

 

練習試合
早大BC スコア 白鷗大
前半 後半 得点 前半 後半
26 26 14
52 合計 21
【得点】▽トライ 高柳(2T)、田中、永井、金子、杉野(2T)、仲山 ▽ゴール 守屋(5G)、仲山(1G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
勝矢 紘史 スポ2 長崎北陽台
真田 稜大 教2 東京・早実
門脇 浩志 スポ3 神奈川・桐蔭学園
鈴木 風詩 社3 国学院栃木
若松 泰佑 文構3 東京・早実
西浦 剛臣 社3 ニュージーランド・ハミルトン・ボーイズ・ハイスクール
田中 勇成 教2 東京・早実
永井 新之助 スポ3 東京・早実
◎島本 陽太 スポ4 神奈川・桐蔭学園
10 京山 秀勇 人4 福岡・東筑
11 杉野 駿太 政経3 東京・早大学院
12 吉岡 麟太朗 スポ3 東京・本郷
13 金子 礼人 法2 福岡・西南学院
14 高栁 壮史 創理2 東京・早大学院
15 守屋 大誠 政経3 東京・早実
リザーブ
16 松永 拓実 スポ3 埼玉・県浦和
17 後藤 良太 文4 埼玉・早大本庄
18 池田 裕哉 スポ3 東京・明大中野
18’ 栗田 文介 スポ2 愛知・千種
19 萩原 武大 スポ2 茨城・茗渓学園
7 ’ 深堀 雅聡 スポ3 福岡・東筑
20 宮本 大生 文構4 埼玉・早大本庄
21 清水 翔大 文3 東京・早実
10’ 仲山 倫平 法2 ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ
22 鳥海 雄図 教4 東京・早実
14’ 三浦 哲 文構3 東京・早実
15’ 矢崎由高 スポ1 神奈川・桐蔭学園
23 山下 一吹 教2 東京・早実 ※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)